互いの陣が入り交じり、大乱戦となった。
「この空母重力もあるし、なんなら大気まであるぞ...どうなってんだこれ...」
敵船の仕組みに不思議に思う兵衛左衛門だったが、上からオレンジの肌をし、世紀末のような格好をした筋骨隆々の敵が襲ってきた。
敵は大きなサーベルで攻撃してきたが兵衛左衛門は斧の柄で受け止め、弾き飛ばしつつ、刃で体を斜めに引き裂いた。
「まずは1人。ここまで大きな宇宙船を所有しているし、あっちもハイテクな装備で来るかと思ってたけど、案外原始的な格好してるんだな」
続いて2人、3人と続いて襲ってきたが、兵衛左衛門は一旦後退し、まとめて横に一閃した。
「副隊長の言っていた通りそこまでの強さではないな。訓練ロボの方が強かったくらいだし」
一方その頃エイダンは、大柄の相手と対峙していた。
「くそっ、こいつ結構タフだな...」
エイダンは先程腕、足といくつか切りつけたが、相手は表情を変えず立ったままだった。
「こないのカ?なららこちらからいくゾ!」
「このスーツ翻訳機能まで...うおっ!」
エイダンは振り下ろされる棍棒から身を躱したが、棍棒の当たった地面はヒビが入り、当たってないのにも関わらず衝撃が走った。
「こいつタフな上にパワーもすげえ、くそっ...俺の武器じゃ少し不利か...」
タフな相手に何か策は無いかと練っていた時__
「助けに来たぜ、エイダン!」
「アイザック!」
横からアイザックが入り、そのまま相手に向かって青龍刀を振り下ろす。しかし相手棍棒で受け止め、そのままパワー勝負となった。
「___ッ...こいつすごいパワーだ...だがパワーだけなら誰にも負けたことがないぜっ!」
僅かにアイザックのパワーが勝ち、相手の棍棒を切り裂く。そのまま相手の上半身に深い一撃を入れ、そのまま相手は倒れ込んだ。
「ありがとなアイザック。お前のおかげで助かった」
「いいってことよ。それにこの戦いはA班との勝負も掛かってるんだからな!」
エイダンは苦笑しつつ、2人は次の敵へと構えた。
エルダとレオは10人程の敵を一度に相手していた。
「オラオラオラァ!」
エルダは向かって来る敵に瞬時に槍を使い無数の風穴を空けて倒し続けていた。
「数が多い...エルダさん、あまり前方へ行かないようにしてください!」
レオは弓で援護しているが続々と後方から敵がやってきており、埒が開かなかった。そこに__
「エルダ!レオ!」
「「兵衛左衛門(さん)!」」
エルダとレオが苦戦している所を見つけ、兵衛左衛門が駆けつけた。兵衛左衛門はエルダよりも前に出て、斧で一閃した。
「これだけ殺ってもまだ後ろから...質より量って訳か」
そう言うと兵衛左衛門は斧を左手に持ち替え、そのまま宙に浮き、右手を前へ突き出して手から何か出すような構えをした。
「兵衛左衛門?一体何を__ッ!?」
兵衛左衛門の手にはエネルギー弾のような弾が光っており、そのまま敵のいる中央へ放った。
「え...このままだと巻き込まれるわ!レオも逃げて!」
「は、はい!」
エルダとレオが退避した瞬間、大きな爆発が起こり、エルダとレオと交戦していた複数の敵をまとめて消し飛ばした。
「べ、兵衛左衛門...?今のなんなの...?」
「え?いやなんか思いつきで...」
「思いつきでできる技じゃないわよそんなこと!」
普通の隊員では専用の武器無しにエネルギー弾を放つことなどそう容易いことでは無い。専用の武器無しではエネルギー圧縮し形を作るどころか、エネルギーを操ることさえ難しいことなのである。
「ま、まあいいわ。次の敵が来るわよ。構えて!」
「わかってる!」
「わかってます!」
3人の視界に映る敵は、これまでの敵とは明らかに大きい体格と気迫を放っていた。