地球防衛ジェンツー隊   作:南極遭難組

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第七話:Gentoo Rising

戦闘態勢を整えた兵衛左衛門、エルダ、レオに向かって薙刀を持った一際大きな相手が向かって来た。

 

「さっきの爆発を起こした奴はどいつダ?」

 

図太い声をして明らかに体格が大きく、今までの相手とは違い本能的に強者と理解出来るその存在に兵衛左衛門は息を飲んだが、怯まず相手に向かって歩き出した。

 

「...ッ、俺だ」

 

「オマエか、オレと勝負しロ!」

 

相手は大きな咆哮を上げ、兵衛左衛門に向かって突撃してきた。

 

「___ッ!」

 

体格の割にスピードが速く、避けることが出来ないと判断した兵衛左衛門は斧の柄で受けの態勢を取ったが薙刀の力が凄まじく、受け止め切れずに大きく後方に飛ばされた。

 

「「兵衛左衛門!」」

 

兵衛左衛門は手足を地面に付き体勢を立て直したが、相手の猛攻に攻めの一手を繰り出せずにいた。

 

「なんだこいつ...強すぎる...!」

 

「グハハハ!オマエの力はその程度カ!」

 

「兵衛左衛門!早くあれを!」

 

「!?...あれか!」

 

なんとか相手の一撃を弾きとばし、エルダの言う通り「あれ」をするために構えを取った。そして__

 

「Gentoo Rising!」

 

「!?」

 

突如として、兵衛左衛門の体に無数の黄色い線が生じ、周りに黄色のスパークを纏っていた。

 

「ナ...なんだこれハ!」

 

「Gentoo Rising。一時的に俺の身体能力を向上させた」

 

「その程度の力でオマエに何ガ___ッ!?」

 

その瞬間に一瞬にして斧を振り、相手の左肘から下を切り飛ばした。

 

「オマエ...いつの間に...!」

 

「まだまだッ!」

 

兵衛左衛門は胸、腹、腕、足と何度も相手に斬撃を入れ、その痛みに相手は図太い悲鳴を上げた。

 

「トドメだ___ッ!」

 

兵衛左衛門は相手を縦に切り裂き、血飛沫を上げて倒れた。

 

「___ッ、まだ長い時間使えないっぽいし、割と疲れるな。これ」

 

Gentoo Risingを解除し、エルダとレオの元に歩み寄った。

 

「Gentoo Risingを使ったにしても、あなた、一体どこからそんな力が__」

 

「これをやったのは誰だ?」

 

突然この場の誰でもない冷静な声が聞こえ、3人は驚きを隠せなかった。

 

「「「ふ、副隊長!?」」」

 

「そうだ。__これをやったのは?」

 

「お、俺です...」

 

「さっきの爆発もお前が?」

 

「はい...」

 

突然の副隊長の登場に兵衛左衛門は驚きつつも、返事をした。

 

「お前...兵衛左衛門か。初陣にしてはよくやるな。」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「他の2人...エルダとレオもあの大勢の前でよく耐えた。」

 

「「ありがとうございます!」」

 

前方から来る敵の存在にガンナーは気づき、声色を変えた。

 

「ここはもういい。後は俺に任せとけ」

 

「「「...?」」」

 

副隊長であるガンナーはそう言うと武器を手にし、前方から来る無数の敵へと進んで行った。その手に持っていた武器は鉄球に棘が付いているなんともイカつい武器だった。

 

「も、モーニングスター?」

 

ガンナーは敵に向かって、本来柄と鉄球を繋ぐ部分である鎖が青い線となって自由に収縮し、辺り一体の無数の敵をまとめて横に薙ぎ払い、一面が血飛沫により血の海が出来る程であった。

 

「たった1振りであれだけの数を...これが副隊長の実力...!」

 

「ここのあたりの敵はほとんど倒した。これから初陣の奴ら...第35期生の奴らを集めて、隊長のいる場所へと向かう。着いてこい」

 

通信によって副隊長の元へ集合した第35期生の対人戦闘部隊は副隊長の後を着いて行った。

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