乃亜が落ち着いた後、すぐに工場の調査が開始された。調査と言っても既に乃亜達があらかた調べた後なので、主な目的は密輸された銃と密輸組織の関係性に繋がる情報の確保だ。
「・・・」
乃亜は黙々と調査を進める。そしてすぐに密輸組織のボスがいたオフィス区画で、今回の事件に関わっていると思われるリストを発見した。
「これは・・・!」
リストを見て驚く乃亜。そのリストには密輸された銃の名前があったが、量が異常なのだ。
その数・・・凡そ1000丁
「ノア、これは?」
カサネが訊ねると乃亜は答える。
「密輸された銃のリストだ。この量、尋常じゃない」
乃亜の言葉にカサネも頷く。
「一体どれだけの銃が日本に密輸されたんだ?」
乃亜の言葉にカサネも首を傾げる。するとそんな2人にジュリウスが声をかけてきた。
「何か見つけたのか?」
ジュリウスの言葉に乃亜は頷く。そしてリストを彼に見せた。それを見た瞬間、彼は驚愕に目を見開く。
「これは・・・!」
「ああ、凄い量だよ」
2人のやり取りを見ていた仲間達も集まってくるとリストを見て同じように驚く。
「これは・・・凄いですね」
「これだけ集めて・・・あいつら、戦争でも始める気?」
セイバーとマイもリストを見ながら呟く。しかしイチゴはリストについて気になる事があった。
「これ・・・全部緑のマーカーで線引かれてるけど、どういう意味?」
イチゴの言う通りリストの名前には全て緑色のマーカーで線が引かれている。
「今この工場にある銃とは別に、とっくに組織の手を離れて別の場所に保管されてる銃がある・・・」
乃亜の言葉にジュリウスは頷いた。
「ああ、恐らくこのリストの緑のマーカーは出荷完了のサインなんだろう」
ジュリウスの言葉に乃亜が頷き2人の会話を聞いていた全員が沈黙。やがてマイが口を開く。
「・・・つまり、私達は無駄足だったって事?」
マイの言葉に乃亜は首を振る。
「いや、無駄足じゃないさ」
そう言うと彼は仲間達に向かって言った。
「そこら中を片っ端から漁るんだ、何か手掛かりが残ってるかもしれない」
乃亜の言葉に仲間達は頷き、工場内をくまなく調べ始めた。そして数時間後・・・彼等はある物を発見する事になる。
それは密輸組織のボスが使っていたデスクの引き出しの中に隠されていた1つのUSBメモリで、イチゴが発見した物だった。
「これ・・・何?」
イチゴがUSBメモリを手にしながら訊ねると、乃亜は答える。
「実際に見てみれば分かるさ、そこにパソコンもあるし」
そう言って乃亜が視線を向けたのは組織のボスが使っていたと見られるデスクトップパソコン。
「分かった」
イチゴは頷くとUSBメモリをパソコンに挿し込んだ。
そしてフォルダを開くとそこには1つの資料データがあった。
「・・・イチゴ、お手柄だ!」
資料データを読んでいた乃亜がやがて声を上げ、至急全員を集めた。
データの中身は組織の手から離れた銃の取引計画書だったのだ。資料には取引の日時と場所が正確に書かれている。
しかしその情報には1つ問題があった。
計画書によれば取引は同日の同時間に複数個所で行われる。乃亜達だけでは全ての取引現場を押さえる事は出来ない。
「どうするの?警察に連絡する?」
イチゴが乃亜に訊ねると、彼は首を横に振った。
「・・・いや、警察は当てにならない」
乃亜の言葉に仲間達は頷く。彼の言う事はもっともだ。警察なんて信用できないのは今迄の行動で嫌という程思い知らされているのだから・・・。
するとそこでカサネが言う。
「なら・・・私達だけでやるしかないわね」
そんな彼女の一言に皆の視線が彼女に集まる。そして彼女は言葉を続けた。
「私達にできる事は組織の取引相手の手に渡る予定の銃を1丁でも多く押さえる事。簡単だわ」
カサネの言葉に乃亜は頷く。確かに彼女の言う通りだ、自分達に出来る事はそれしかない。
「そうだな・・・ならここで取れる物取ったらすぐ行こう。取引まで2時間しかない」
乃亜の言葉に全員が頷く。そして彼等は密輸組織の工場内を徹底的に漁り始めた。ここは銃を密輸していた組織の本拠地、皮肉だが使える銃は山ほどある。しかも今回の取引では大量の銃器が動く為か多くの予備弾倉や弾薬箱も見つかったので装備には困らないだろう。
「よし、これだけあれば十分だ」
乃亜はそう言うと仲間達に視線を向ける。
ところがどうした事が、マイがまだ戻ってきていない。
「マイは?」
乃亜が訊ねるが全員首を傾げる。
「おかしいわね・・・さっきまでいたんだけど」
カサネがそう言うと乃亜は立ち上がった。
「探してくる、皆はここで待っていてくれ」
乃亜の言葉に仲間達は頷く。そして彼は工場内を駆け出した・・・。
「・・・いた!」
乃亜がマイを見つけるのにそう時間はかからなかった。
彼女は倉庫の隅に置かれていたコンテナと格闘していたのだ。
「ふにゅぅぅぅ~・・・ッ!!」
思い切り扉を引っ張りコンテナを開けようとしているがびくともしない。
「マイ、何してるんだ?」
乃亜が声をかけると彼女は振り返った。
「あ・・・ノア」
どうやらコンテナを開けるのに苦戦していたようだ。乃亜は彼女に近づくと訊ねる。
「開かないのか?」
するとマイは無言で頷きコンテナを指さした。どうやら鍵がかかっているらしい。それを見て乃亜はホルスターからM627を取り出した。乃亜はマグナム弾で撃って鍵を壊すつもりらしい。
「ちょっと下がっててくれ」
乃亜がそう言うとマイは素直に後ろに下がる。そして彼がM627の引き金を引くと轟音と共にコンテナの扉に穴が開いた。
「・・・凄いね、それ」
M627の威力を見てマイが呟く。すると乃亜は頷いた。
「ああ、マグナムだからな。と言うがこれより強力なのは他にもあるし・・・ってそんな事より!」
2人で扉を開けコンテナの中を覗き込むと、そこには大量の銃が積まれていた。
「これは・・・」
乃亜はコンテナの中に入り銃を1つ手に取る。それはM4A1カービンだった。しかもかなり状態が良い物だ。恐らく密輸組織から横流しされた品だろう。
「・・・マイ」
M4カービンを手にしたまま乃亜が振り返ると彼女は頷いた。他にも新品同様の銃がある。
この状況で新しい装備を得られた事は乃亜にとっても嬉しい誤算だった。
だが目を凝らすと積まれた武器ケースの奥にはまだスペースがある。恐らくそこにも何かがあるのだろう。
「マイ、まだ奥にもスペースがあるみたいだ」
乃亜が言うと彼女は頷き2人で武器ケースを外へと退かし始める。
「よいしょ、っと・・・」
乃亜とマイが協力してケースを退かし通れるようにする。
そしてコンテナの最奥にあった物を見て、乃亜は思わず言葉を失った。
「・・・これは」
「どうしたの、ノア?」
乃亜の呟きにマイが訊ねると彼はコンテナの奥に置かれたそれを指さす。
「あれ・・・」
乃亜が指さした先にあった物、それは1人の少女と1体のロボットだった。
少女は恐らく10代後半から20歳前後、長い黒髪を前に下げ正面から見て右の前髪が白くなっている。整った顔立ち。フード付きの黄色いジャケットと黄色いカーディガン、レース付きの黒いスカートを身に纏っている。
そしてロボットの方は頭と胴体がほとんど結合している楕円形の胴体。目立つ赤と黒と黄の金属外板。極め付きは人間の肩にあたるジョイントを覆う黒いカバーに大きく描かれた「
「ロボット・・・?」
マイが呟くと乃亜は頷いた。彼はこの少女とロボットを知っている、何故なら・・・。
「こいつらも・・・」
M4カービンをケースに立てかけると彼はゆっくりと少女とロボットの側に近づきその頬に触れた。
「神無月 乃亜の生体反応接近ヲ検知、起動シーケンスの実行ヲ開始」
その時、乃亜の頬に触れられたロボットが突然喋り出した。その事にマイは驚き思わず後退るが、乃亜は微動だにしない。
そしてそれとほぼ同時に少女の目が開く、そして彼は少女に語りかけた。
「お前も来てくれたんだな・・・『RO』」
「はい、指揮官」
ROと呼ばれた少女は乃亜に微笑むと彼に向かって手を伸ばし言った。
RO、正式名称は[RO635]及び[コルト9
「・・・お会いできて嬉しいです、指揮官」
ROの言葉に乃亜は微笑んだ。そして彼はROの手を取ると彼女を立たせる。するとロボットも立ち上がり、2人の側に立った。
「神無月 乃亜を確認、マスター登録・・・完了。システム・オールグリーン、E-123 オメガ、起動完了」
自分をオメガと呼んだロボットはそう言うと乃亜に視線を向ける。
[E-123 オメガ]。【ソニック・ザ・ヘッジホッグ】シリーズに登場するキャラクターだ。
「・・・ノア?この2人と知り合いなの?」
2人と1体のやり取りに疑問を感じたのだろうマイが口を開く。そう訊ねた彼女だったが乃亜はすぐに頷いた。
「ああ・・・知り合いと言うよりは、マイ達皆と同じだ」
その言葉だけでマイは納得してしまった。
マイ達と同じ・・・即ち、前世にて乃亜が所有し手入れを欠かさなかったフィギュア、彼らもそれなのだ。
だがこうして現世での身体を得ての対面は初めての為、ROとオメガはマイの方に向き挨拶する。
「初めまして、私はコルト9ミリサブマシンガンと申します」
するとオメガもセリフを発した。
「ワタシはE-123 オメガ」
2体の挨拶にマイは笑顔で答えると自分も自己紹介した。そして乃亜の方に視線を向けると訊ねる。
「・・・それで、この2人どうするの?」
そんな質問に彼は答えた。
「もちろん連れて行くさ・・・この状況でこの2人が来てくれたのは心強い」
乃亜の言葉にオメガは何も反応しないがROは微笑む。
「思ったより時間を掛け過ぎたな・・・行くぞ!」
乃亜の言葉に全員が頷きコンテナから出て皆が集まる場所、工場敷地内の駐車場へ急ぐ。
そして乃亜達が駐車場に辿り着いた時、待っていた仲間達は待ちくたびれていたようだ。
「遅いよ、ノア!」
真っ先に口を開いたのはイチゴ。そんな彼女に乃亜が謝罪する。
「悪かったよ・・・だが収穫はあった」
2人の会話にカサネも加わる。
「それで?どんな物があったのかしら?」
そんな彼女達の質問に彼はROとオメガを手で示した。1人の人間と1体のロボットを見て仲間達は驚きを見せるがマイだけは違った。彼女は既に彼等の事を知っていた為だ。
「ROとオメガ、倉庫の中のコンテナの中にいたんだ」
乃亜がそう言うと仲間達は2人に視線を向ける。するとROとオメガも口を開いた。
「初めまして、皆さん」
「ワタシハ E-123 オメガ」
そんな自己紹介に仲間達は顔を見合わせる。
「ROとオメガって・・・」
「・・・私達と同じ?」
イチゴとカサネの言葉に乃亜は頷いた。そして彼はROとオメガを紹介する。
「この2人も皆と同じだ」
そんな乃亜の言葉に仲間達は驚きを見せるが、すぐに納得したように頷く。彼等もマイ同様前世での乃亜を知っている為だ。
するとイチゴが興味津々といった様子で訊ねた。
「それで?どうするの?」
そんな彼女の質問を受け、今度はカサネが言う。
「・・・連れて行きましょうよ、戦力が増える事は良い事だわ」
2人の言葉に反対する者は誰もいない・・・いやいる筈がないのである。
こうして、乃亜達は新たな仲間・・・ROとオメガを連れてアジトへと向かう。1度仲間達と合流し態勢を整える為だ。
ED:トリカゴ/戸松 遥、市ノ瀬 加那、山下 七海、早見 沙織、石上 静香
Crossover Database
ジュリウス・ヴィスコンティ/【
ミア・カルンシュタイン/【
カサネ・ランドール/【
天翔 優利/【出会って5秒でバトル】
ゼロツー[Code:002]/【ダーリン・イン・ザ・フランキス】
イチゴ[Code:015]/【ダーリン・イン・ザ・フランキス】
マキナ・中島/【マクロス
レイナ・プラウラー/【マクロス
ウリエル/【モンスターストライク】
ガブリエル/【モンスターストライク】
セイバー[沖田 総司]/【帝都聖杯奇譚
マイ=ナツメ/【
-New!!-
RO635/【ドールズフロントライン】
E-123 オメガ/【ソニック・ザ・ヘッジホッグ】
一先ず原作に繋げられそうだし、出したいキャラも出せたかな。
本当はもっと出したい所なんですが物語が破綻しないようにしないといけないし、あとフィギュアが出てなかったり声優被りとか諸々の事情もありましてね( ̄▽ ̄;)