Crossover Recoil   作:天羽々矢

19 / 22
2nd OP:ALIVE/ClariS


#18

若葉の言葉を皮切りに乃亜はM627を発砲。だが若葉はその弾丸を右手のM686 PLUSで撃って防ぎ、そのまま乃亜に向かって突進。そしてあっという間に距離を詰める。

だが乃亜も負けじとM627を連射するが若葉は素早いステップで弾丸を避けながら乃亜に接近、そして右手のM686 PLUSを発砲する。

しかし乃亜はその弾丸を紙一重で回避しすかさずM627を若葉へ発砲。

すると今度は若葉がステップで後退しながら発砲し、乃亜の弾丸を弾く。

若葉はM686 PLUSから2発の銃弾を発射、それを乃亜が回避し反撃する。その繰り返しだ。

 

しかしそんな戦いも長くは続かない。

 

2人は互いに弾切れとなり、乃亜は武器をM627を腰のホルスターに収めショルダーホルスターからP99を、若葉は弾切れのM686 PLUSを右のレッグホルスターに収めすかさず左レッグホルスターに収まっているM686 PLUSをそれぞれ抜き互いに発砲。

 

乃亜はP99で2発の弾丸を弾くが、若葉はその隙に接近して左手のM686の銃口を乃亜に向け引き金を引こうとする。

だが乃亜も黙ってやられる筈もなくM686が握られている若葉の左手を叩く様に左手で手刀を打ち若葉のM686は地面に穴を開ける。そして乃亜は若葉が体勢を立て直す前にそのまま左手を掴み振り回そうとする。

だが若葉はその勢いを利用して掴まれている左腕を軸に1回転し体勢を整え、今度は若葉が乃亜の左手首と首元を掴み振り回す。

しかし今度は乃亜がそれを利用し掴まれている左腕を支点に側転を繰り出して若葉の拘束から逃れる。だが乃亜はすぐにP99の銃口を若葉に向け発砲。若葉はバックステップを踏みながら回避、そして2人は互いにリロードの為に乃亜は車の裏へ、若葉は壁の裏へと隠れる。

 

乃亜はM627を、若葉はM686 PLUSのリロードをそれぞれ終えるとほぼ同時に飛び出し、互いが互いに向かって発砲し2人の弾丸が交差する。乃亜はM627を、若葉はM686 PLUSを構えながら互いに接近し互いの頭部に銃口を向ける。そして互いに発砲するが弾丸が交差し2人の頭上を通り抜ける。そして互いに1歩後退、乃亜はM627の銃口を若葉に向け発砲し、若葉もM686 PLUSの銃口を乃亜に向け発砲。

2人の弾丸が交差しお互いの真横を抜ける。だが2人は怯む事なくお互いに銃を構えてトリガーを引き続ける。そして互いの弾丸が交差し、乃亜はショルダーホルスターからP99を、若葉は左脚のレッグホルスターからもう1丁のM686 PLUSを抜き互いに発砲。乃亜のM627とP99、若葉のM686 PLUS2丁が同時に火を噴き続け2人の銃が再び弾切れとなる。そして2人は再び互いに遮蔽物に隠れ銃のリロードを行う。

そして乃亜はM627とM627を、若葉は2丁のM686 PLUSを再び互いに向ける。

だがそこへ遠くからサイレン音が聞こえ始める。

 

「くッ、時間切れか・・・!」

 

若葉はそう呟くとM686をレッグホルスターに仕舞う。だがその口調にはどこか悔しさが滲み出ていた。

乃亜もM627とP99をショルダーホルスターに仕舞う。そして2人は互いに背を向け歩き出す。だが若葉は数歩歩いた所で足を止める。

 

「今回は引き分けだ、次はこうはいかないぞ」

 

若葉のその言葉に乃亜は何も答えずただ小さく笑みを浮かべるだけだったが、その表情にはどこか満足そうな雰囲気があった。

そして2人はそのまま仲間達を引き連れて歩き出し、やがてその姿は見えなくなった。

 

 

 

 


 

 

 

 

その後アジトに戻った乃亜達はすぐに解体工場から持ち帰ってきたパソコンの解析を行おうとしたが、帰ってきて早々に乃亜はウリエルとガブリエルに引き摺られて行ってしまった。どうやらお茶会をすっぽかし飛び出して行った事を根に持っていたらしく乃亜は2人の気が済むまで付き合わされる羽目になった。

それを見ていたジュリウス達は全員肩を竦めながらも自分達の仕事にかかる。

進展があったのは翌日の夕方。乃亜がウリエル、ガブリエル、ミアに付き合わされヘトヘトになって帰ってきた時だった。

 

「パソコンの解析が完了した?」

 

乃亜はジュリウスからの報告に思わず聞き返す。

 

「ああ、レイナから説明がある、帰ってきて早々に悪いがすぐレイナの所に来てくれ」

 

ジュリウスはそう言って乃亜に部屋から出る様に促す。そして乃亜はジュリウスと共にレイナのいる3階へと移動する。

 

「それでパソコンの解析が完了したって本当なのか?」

 

3階のレイナのスペースに全員が集まるなりそう尋ねる乃亜に、レイナは頷く。

 

「うん、今説明する」

 

そう言うと彼女はパソコンを操作して画面上に1枚の文章を表示させる。それは乃亜達が解体工場で始末した男宛ての招待状だった。

 

「何これ?宛名に“石田(イシダ)”って書いてあるけど?」

 

「多分ノア達が解体工場で倒した男の苗字」

ミアの疑問にレイナが答える。

 

「その石田って人宛ての招待状なの?」

 

ノアの質問に対しレイナは首を横に振る。

 

「これは石田って人のパソコンに届いたメール、内容は今日の秘密会合」

 

「・・・どういう事だ?」

 

乃亜の問いにレイナは答える。

 

「・・・廃車場や解体工場の親玉を更に取りまとめてる黒幕がいる」

 

「黒幕?それって誰なんだ?」

 

「・・・それはまだ分からない、でもこのメールを解析して分かったのは石田って人がその会合に呼ばれてる事」

 

レイナの言葉に乃亜達は再びパソコンの画面に視線を向ける。

 

「つまり今日行われる秘密会合にはあの男も参加するのか」

 

乃亜はそう言うと画面上の文章に目を向ける。

 

「・・・会合場所は高輪か」

 

「会合は今夜0時から」

 

レイナが会合時間を口にすると、すぐに乃亜が行動を起こす。

 

「俺とミアで調べる」

 

「え?私?」

 

乃亜の言葉にミアが思わず聞き返す。

 

「ああ、何か問題でも?」

 

「まさか」

 

乃亜の問いにミアは笑みを浮かべる。

 

「問題なんてないわ、パーティ用のドレスを持ってない事以外はね」

 

そう言って乃亜にウィンクするミアは準備の為に移動し、その背中を見て乃亜も軽く笑みを浮かべながら呟く。

 

()()

 

そして乃亜はジュリウスに顔を向ける。

 

「俺は高輪に向かう、後は頼んだぞ」

 

「・・・分かった、だが無茶だけはするなよ」

 

ジュリウスの言葉に頷くと乃亜も準備の為に移動する。

 

 

 

 


 

 

 

 

その日の夜、10時に乃亜とミアの姿が高輪にある豪邸の裏手にあった。

 

「ここが会合場所か・・・」

 

「・・・みたい」

 

乃亜の言葉にミアも頷く。そして2人は互いに顔を見合わせる。

 

「よし、行くか」

 

乃亜の背後にミアがピッタリと付き、2人は豪邸の変電設備に到達。乃亜はそこに何やら筒状の物を取り付ける。

 

「それは?」

 

「停電爆弾*1って奴らしい、マキナのお手製だ」

 

ミアの疑問に乃亜は軽く答え、設置完了してすぐ変電設備から離れ、ミアと共に豪邸の正面ゲート前へと移動する。

 

「さて、侵入経路を探そう」

 

「当然、正面玄関以外ね」

 

乃亜の言葉にミアが答え、乃亜は懐からスマホを取り出しレイナがインストールしていた爆弾起爆用のリモコンアプリを起動。

画面に赤と緑の上下2連式のボタンが現れ乃亜が赤いボタンをタップすると、変電設備に仕掛けられた筒状のケース内に仕込まれた炸薬が起爆し、まずは変電装置のカバー側に接する面に仕込まれたボールベアリングが炸薬の圧力でカバーに穴を開け、次にケース中心部に仕込まれた炭素繊維の糸を纏めた糸巻き6束が今度は別の炸薬の炸裂時圧力でケースから飛び出しつつ広がり、カバー内の回路や基盤に絡み付き、やがてショートを起こしそして豪邸は停電状態に陥る。

 

間もなく非常灯が点灯するがこうなれば豪邸内のセキュリティも役に立たず、乃亜とミアは正面ゲートから堂々と敷地内へ侵入。

乃亜の先導で豪邸の正面玄関から少し離れた所にある勝手口まで移動。当然鍵など持っているはずもなく、乃亜が持ってきたバールで鍵を壊し中へ侵入、2人は豪邸の奥へと進む。

 

「何だか静かすぎてかえって不気味ね・・・」

 

そう言ってMP-446C ヴァイキング-M*2を構えながら周囲を見回すミアに対し乃亜は少し気楽だった。

 

「銃声を派手に鳴らしさえしなければ問題ないさ」

 

「それもそうね」

 

乃亜の言葉にミアは納得する。そして2人は更に奥へと進み、2人はリビングらしき広間へ出る。

綺麗な板張りの床に家具も調度品も高級そうな物ばかり。

 

「・・・どんなクズになればこんな豪邸に住めるんだ?」

 

「同感ね」

 

思わず愚痴る乃亜と頷くミア。そして2人は豪邸の探索を続ける。だが特にこれといった物は見つからず、やがて豪邸の奥深くへと進み始める。そして途中階段を見つけ上階へ移動する。

2階には部屋が3つあり、1つは書斎らしき部屋で様々な書籍や書類の山が積み上げられており、もう1つの部屋は寝室でダブルサイズのベッドがあるだけの部屋だった。

 

2人は最後の部屋へ向かおうとするが、外からタイヤの音らしき音が聞こえ、更に車のドアの開閉音も聞こえてくる。

 

「待ってノア、今の聞こえた?」

 

「ああ、タイヤの音と車のドアの開閉音だな」

 

ミアの問いに乃亜は頷く。

 

「会合は2時間後のはずでしょ?」

 

「メールにはそうあった」

 

ミアの質問に乃亜は答える。そして2人は頷き合うと速足で移動を開始。2階の最後の部屋へ向かう。

ドアを開けてみれば、大きなテーブルにカウンター席まで設置し酒まで揃えている。

 

「・・・ここが会議室みたいだ」

 

「そのようね」

 

乃亜はそう言うと部屋の中に入りテーブルの前まで移動する。そしてテーブルの上にあったアンティーク調の地球儀を少し持ち上げ、土台の裏に盗聴器を仕掛ける。

 

「よしセット完了、これで奴らの会話も録音できる」

 

そう言って地球儀を元に戻す乃亜。すぐにミアと共に会議室を出ようとしたが部屋の明かりが点いた。

 

「っ、マズい!」

 

乃亜は咄嗟にミアの左腕を掴み、部屋にあるクローゼットへ向かう。

 

「電気はOKだ!発電機を回したぞ」

 

部屋の外から聞こえてくる警備員の声を他所に乃亜とミアはクローゼットの中へ隠れる。中は狭い為にミアは否が応でも乃亜を意識してしまうが、今はそれどころではない。

 

「ノア・・・近い・・・」

 

「我慢してくれ、それより静かに」

 

そう言って乃亜はミアを抱きしめる様にして密着しながら小声で会話する。そして部屋のドアが開く

*1
爆発によって炭素繊維を主体とするワイヤーを撒き散らすことで、送電施設などにショートを起こさせ、機能を奪い停電を発生させる爆弾である。直接的には非殺傷兵器であることからソフト爆弾とも呼ばれる。

*2
ロシア連邦軍の制式拳銃であるMP-443をベースとしてロシアのイジェフスク機械工場で開発された自動拳銃。主に民間市場向けに販売されているモデル内で国際的な射撃連盟の一つ、IPSC(International Plactical Shooting Confederation)の規定に基づき改良された射撃競技仕様で2003年にはロシア製拳銃として初めてIPSC競技での使用を承認されたMP-446Cの発展型。銃身の設計変更により5万発の射撃に耐久し得るとしている。他にもピカティニーレールの追加やグリップの形状変更など、複数の改良が施されている。




2nd ED:花の塔/さユり

Crossover Database

ジュリウス・ヴィスコンティ/【GOD EATER(ゴッドイーター) 2】【GOD EATER(ゴッドイーター) 2 RAGE BURST(レイジバースト)
ICEY(アイシー)/【ICEY(アイシー)
ミア・カルンシュタイン/【CODE VEIN(コードヴェイン)
カサネ・ランドール/【SCARLET NEXUS(スカーレットネクサス)
天翔 優利/【出会って5秒でバトル】
ゼロツー[Code:002]/【ダーリン・イン・ザ・フランキス】
イチゴ[Code:015]/【ダーリン・イン・ザ・フランキス】
マキナ・中島/【マクロスΔ(デルタ)
レイナ・プラウラー/【マクロスΔ(デルタ)
ウリエル/【モンスターストライク】
ガブリエル/【モンスターストライク】
セイバー[沖田 総司]/【帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline(フェイト タイプレッドライン)】【Fate/Grand Order(フェイト グランドオーダー)
マイ=ナツメ/【BLAZBLUE(ブレイブルー)
RO635/【ドールズフロントライン】
E-123 オメガ/【ソニック・ザ・ヘッジホッグ】
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。