2人の天使と対面した乃亜達はとりあえず廃倉庫へと場所を移す事にした。
そして改めて自己紹介をした後、ウリエルが口を開いた。
「さて、本題に入りましょうか」
「ああ、頼むよ」
乃亜の言葉にウリエルは頷くと話し始める。
「まず、私達がここに来た理由だけど・・・貴方達の手助けをするためよ」
「・・・俺達の?」
2人の天使の言葉に疑問を抱く乃亜にガブリエルが言う。
「はい!実はですね・・・」
そんなガブリエルの言葉を引き継ぐようにウリエルが口を開いた。
「私達はずっと貴方達の事を見守ってきたのよ」
「え?」
突然の告白に乃亜は思わず言葉を失う。そんな乃亜の反応を見てウリエルは更に続けた。
「貴方達がこの世界に来る前からね」
『!?』
そんなウリエルの言葉に乃亜達は驚きを隠せなかった。しかしすぐに冷静さを取り戻すとウリエルに尋ねる。
「・・・どうして?」
そんな乃亜の質問にガブリエルが答える。
「それはですね、私達が貴方の事を気に入ったからです!」
満面の笑みで言うガブリエルに対して乃亜は苦笑いを浮かべるしかなかった。
(・・・気に入られた?)
そんな乃亜の反応を見てウリエルが言う。
「まあ、要するに貴方の力になりたいのよ」
「私達に出来る事があれば何でも言ってくださいね!」
そんな2人の天使の言葉に乃亜は感謝する。
「・・・ありがとう、助かるよ」
そしてウリエルとガブリエルは笑みを浮かべる。そんな2人を見てマキナが口を開いた。
「ねぇねぇ!私も何か手伝える?」
すると今度はレイナが口を開く。
「・・・私も、何か手伝う」
2人の少女の発言にウリエルとガブリエルは少し驚いた表情を浮かべるもすぐに笑みを浮かべた。
「ふふ・・・そうね、貴方達にも手伝ってもらいましょう」
「ええ、そうですね!」
そんな2人の言葉にマキナとレイナは嬉しそうな表情を浮かべた。2人の天使との対面を果たした乃亜達は、改めて今後の方針について話し合う事にした。
まず最初に口を開いたのはジュリウスだった。
「とりあえず武器の確保が最優先だな」
「ああ、そうだな」
そんなジュリウスの言葉に乃亜も同意する。次に口を開いたのはマキナだ。
「あと、ノアノアが言ってたけどお金も必要だよね?」
そんなマキナの言葉に乃亜は頷く。
「ああ、それも必要だな」
そして最後にレイナが言う。
「・・・装備も整えた方が良いと思う」
そんな3人の言葉を聞いたウリエルとガブリエルは納得した様子で頷いた。
頷いたが、すぐに2人は何やら得意気な笑みを浮かべる。
「それなら私達に任せてください!」
そんなガブリエルの言葉に乃亜は首を傾げた。
「え?」
するとウリエルが口を開く。
「実はね、そう言うと思って用意してきたのよ。今は別の場所にあるわ」
「?」
そんな2人の天使の言葉に乃亜は更に首を傾げる。そんな乃亜の反応を見てウリエルとガブリエルは笑みを浮かべる。
「まあ、すぐに分かるわ」
そんなウリエルの言葉と共に乃亜達は廃倉庫を後にする。
ウリエルとガブリエルの案内で乃亜達が来たのはラックス ロデオ ドライブ ホテル。
ビバリーヒルズにある高級ホテルだが、経営不振により今このホテルは廃墟になっている*1。
「ここは・・・?」
乃亜が尋ねると、ガブリエルは微笑みながら答える。
「経営不振で潰れたこのホテルを私達が買い取ったんですよ」
そんなガブリエルの言葉にジュリウス達が驚いた表情を浮かべる。しかしウリエルとガブリエルはそんな反応を無視して話を続けた。
「まあ、とりあえず中に入りましょう」
2人はそう言うと廃倉庫の扉を開け中に入るように促す。
乃亜達は疑問を抱きながらも2人に続いてホテルの中へと入った。
そしてウリエルとガブリエルはホテルの中を進みながら説明を始める。
「ここは私達が買い取った場所だから好きに使って良いわよ」
2人の言葉に乃亜達は驚きを隠せなかった。
そんな3人の反応を気にも止めず、2人は更に続ける。
「それと、貴方達が望むなら従業員を雇っても良いわよ?」
そんな2人の言葉に乃亜達は更に驚く。
「・・・良いのか?そんな事まで」
そんな乃亜の疑問にウリエルとガブリエルは笑顔で答える。
「ええ、もちろんよ」
「貴方にはお世話になりましたからね」
2人はそう言うと、ホテルの中を進んでいく。
そしてある部屋の前に辿り着くと、ウリエルは扉を開けて言った。
「さあ、ここよ」
ウリエルの言葉に続いてガブリエルが言う。
「中に入ってください!」
2人の言葉に従って乃亜達は部屋の中へと入る。するとそこには大量の武器が並んでいた。
並べられた銃やナイフは見た限り、どうやら全て本物のようだ。
「こ、これは・・・」
乃亜が驚きを隠せないでいるとウリエルとガブリエルは微笑みながら言った。
「どう?気に入ったかしら?」
そんな2人の言葉に乃亜は感謝の言葉を口にする。
「・・・ああ、ありがとう」
2人の天使の好意によって武器を手に入れた乃亜達は改めて今後の方針について話し合う事にした。
まず最初に口を開いたのはジュリウスだ。
「さて、まずは資金繰りだな」
「そうだな・・・」
そんなジュリウスの言葉に乃亜も同意する。すると今度はレイナが口を開く。
「・・・お金を稼ぐ方法ならあると思う」
その言葉に真っ先に反応したのはマキナだった。
「え?何なに?」
目を輝かせながら尋ねるマキナにレイナは言う。
「・・・株取引」
「え?株?」
首を傾げるマキナにレイナは頷く。そしてそのまま説明を始めた。
「・・・簡単に説明すると・・・会社の利益を予想してその株価でお金を稼ぐのが株取引」
「へぇー・・・」
そんな2人の会話を聞いていたジュリウスが言う。
「なるほど、確かにそれなら資金繰りも楽になるかもしれんな」
そんなジュリウスの言葉に乃亜も同意するように頷いた。
そもそもレイナは登場するアニメ【マクロスΔ】内ではハッカーの立ち位置で、コンピューターが絡む仕事には強いのだ。
「よし、それじゃレイナ、頼んでもいいか?」
乃亜の言葉にレイナは頷く。
「・・・任せて」
そんな2人の会話を聞いていたマキナが口を開いた。
「ねぇねぇ、それって私にも出来る?」
その問いにジュリウスが言う。
「ああ、もちろんだ」
2人の言葉を聞いたマキナは嬉しそうな表情を浮かべたが乃亜は心配そうだ。
というのも、株取引は一見簡単そうに思えるが、実際にはかなり難しいのだ。
株取引は様々な情報を元に行うため、知識や経験が必要とされる。
さらに言えば株式投資にはリスクもある。株価の変動によっては大きな損失を被る事もあるのだ。
しかしマキナがやる気になっている以上、乃亜に止める事は出来なかった。
・・・もし危険と判断すればレイナが止めてくれるだろう。乃亜はそう考えて、とりあえずマキナにも株取引をやらせる事にした。
「それじゃレイナ、頼むよ」
そんな乃亜の言葉にレイナは頷く。
「よし・・・それじゃ全員の資金繰りはレイナに任せよう」
ジュリウスの言葉に他の者達も頷く。こうして株取引という新たな収入源を手に入れた乃亜達は今後の方針について話し合いを再開した。
・・・ところがいざ話し合いをしてみると、この世界で自分達が果たすべき使命という物が無い。
元々乃亜がこの世界に転生した理由も、元の世界の輪廻から外れてしまった事に対する神と天使の慈悲と謝罪であり、決して使命を果たす為ではない。
・・・しかしだからといって無目的に生きるというのもどうかと思う。乃亜達がそんな考えを巡らせていると、不意にウリエルが口を開いた。
「ねぇ、貴方達は何かやりたい事は無いの?」
突然の天使の問いかけに乃亜達は顔を見合わせる。
(やりたい事・・・)
そんな疑問に答えたのはマキナだった。
「私はね、美味しい物を食べたり、色んな所に行ったりしてみたい!」
そんなマキナの言葉にレイナも賛同するように言った。
「・・・私も賛成」
そしてそんな2人の言葉を聞いたウリエルとガブリエルは微笑む。
「ふふ、良いわね」
「折角ですから、私達も楽しんじゃいましょうウリエルさん!」
そんなガブリエルの言葉にウリエルも同意するように頷く。
「そうね、私も賛成だわ」
そんな2人の言葉に乃亜達も思わず笑みが溢れる。
「よし、それじゃあまずはやりたい事を探す事から始めようか」
そんな乃亜の言葉に他の者達も同意する。
その日の夜、乃亜、ジュリウス、ゼロツーはロサンゼルスの街をぶらついていた。
「しかし、やりたい事か・・・」
乃亜の言葉にジュリウスが答える。
「ああ、確かに難しいな」
そんな2人の会話を聞いていたゼロツーは首を傾げる。
「やりたい事ってそんなに悩むものなの?」
そんなセロツーの言葉に乃亜は答えた。
「まあ、人それぞれってとこかな」
そんな2人の会話を聞いていたセロツーは考える素振りを見せる。まぁいきなりやりたい事と言ってもパッと思いつく物でもないだろう。
そろそろ皆が寝る時間だ。自分達もホテルに戻ろうと思い乃亜が口を開こうとした時だ。
何か妙な胸騒ぎを覚え、乃亜が突然走り出す。
「おい、急にどうした!?」
そんな乃亜の突然の行動に驚いたジュリウスは叫ぶが、乃亜は止まらない。そしてそのまま路地裏へと駆け込むとそこで立ち止まりゴミ箱の裏に身を隠す
そこには複数の男達がいた。どうやら彼等は裏世界の住人のようだ。
人数は6人、見た所何かの取引の現場に出くわしたようだ。男達の会話は英語だが、乃亜には内容が理解出来た。
(これは・・・)
どうやら相手はマフィアのようだ。しかもかなり大規模な組織らしい。
すると男達の一人が口を開いた。
「おい、例の物はどうした?」
それに対してもう一人の男が答える。
「ここにあります」
男はそう言うと小さなケースを懐から取り出した。
男がケースの中身を見せるとそれは高価そうなジュエリー。その様子を遠目で見ていたのははハッとする。
ケースのジュエリーは昨日新聞の一面に載っていた、宝石商から盗まれた物だった。
「よし、それを寄越せ」
リーダー格の男がそう言うと男達はジュエリーを男に渡す。
すると男は懐から黒いケースを取り出すと、その中にジュエリーを入れた。
「これで仕事は完了だ、報酬を払ってやれ」
リーダー格の男がそう言う。
「はい、ボス」
リーダー格の男の言葉に男達は頷くと、黒いケースに一杯に詰められた札束を取り出した。
一部始終を見ていた乃亜が冷や汗をかく中、ジュリウスとゼロツーが乃亜に追いついた。
「おい、どうしたんだ?」
ジュリウスの呼びかけに乃亜は答える。
「・・・マフィアだ」
そんな乃亜の言葉にジュリウスとゼロツーが驚く中、男達は路地裏から立ち去ろうとする。その時だった。
一人の男が突然立ち止まり周囲を見渡す。そして次の瞬間、男は叫んだ。
「誰だ!そこに居るのは!」
どうやら気づかれたようだ。こうなってしまっては仕方ない。
「仕方ない、やるぞ!」
乃亜はそう言うとジュリウスとゼロツーに目配せをする。そして二人は頷くと、三人は一斉に路地裏から飛び出した。
3人が男達の前に姿を現すと同時に、男の一人が叫んだ。
「おい!コイツらを殺せ!」
そんな男の呼びかけに応じるように他の男達も銃を構える。そしてそのまま3人に向かって発砲した。しかし3人は弾丸を避け、お返しと言わんばかりに乃亜が懐から[S&W PC M627 5インチ]を取り出し男達に向かって発砲する。
「ぐあっ!」
「ぎゃっ!」
「がはっ!」
3人の男達は乃亜の銃撃を受けて次々と倒れていく。
次にジュエリーを盗んだとされる男とその仲間が銃を向けてくるが、それはジュリウスが[SIG GSR]で撃ち倒す。
残ったリーダー格の男も拳銃を構えようとするが、それはゼロツーが[ベレッタ 92 FS
「クソッ!」
リーダー格の男は悪態をつくが、その隙を逃さずに乃亜とゼロツーは男に接近する。そしてそのまま男の顔面に拳を叩きつけた。
「ぐあっ!」
二人の強烈な一撃を受けて男は倒れる。
こうして男達は全員倒されたのだった。
3人は倒れた男達を見下ろしながら言う。
「・・・さて、コイツらはどうする?」
そんなジュリウスの言葉に乃亜は答えた。
「・・・とりあえずここから逃げよう。銃声を聞いて誰かが警察に通報してると思う」
乃亜の言葉に2人は頷き、3人はその場から離れる事にした。
その後、男達は窃盗の容疑で警察に逮捕される事になったのだが・・・彼等が何者なのかを知る者は誰もいなかった。
3人がホテルに戻ったのは夜中の1時を回った頃だった。流石に疲れたのか、全員ベッドで熟睡している。
そんな中、乃亜は一人起きていた。
「・・・」
当然だが、乃亜は人を拳銃で撃つ等という真似などした事は無い。
銃を撃つ事自体は前世に日本の射撃場で何度かやった事こそあるが、今世では初めてだ。
「・・・」
乃亜は自分の手を見つめると、その手が震えている事に気付く。
(・・・俺は、人を撃った・・・)
その事実に恐怖を覚えると同時に、自分がやった事への達成感のような物を感じていた。そんな自分に嫌悪感を抱きつつも、同時に何か不思議な高揚感を感じるのだった。
ED:トリカゴ/戸松 遥、市ノ瀬 加那、山下 七海、早見 沙織、石上 静香
Crossover Database
ジュリウス・ヴィスコンティ/【
ミア・カルンシュタイン/【
カサネ・ランドール/【
天翔 優利/【出会って5秒でバトル】
ゼロツー[Code:002]/【ダーリン・イン・ザ・フランキス】
イチゴ[Code:015]/【ダーリン・イン・ザ・フランキス】
マキナ・中島/【マクロス
レイナ・プラウラー/【マクロス
ウリエル/【モンスターストライク】
ガブリエル/【モンスターストライク】