イノセントDays   作:てんぞー

59 / 59
 この話の前にエピローグ


あとがき

 祝! イノセントDays完結! 約半年間の連載? 更新? そういうサムシングですけど漸く完結となりました。プロトタイプ版なんて投げたりもしましたが、完結という事で皆さんんこれまでお付き合いありがとうございました。イストさん達の物語は終わりましたが、それでも彼らの頭のおかしい人生は続く事でしょう、そのキチガイスピリットを子供たちへと継承しつつ。

 

 そういう継承嫌だなぁ……。

 

 ともあれ、マテリバと続いてイノデイでついに完結2作品目となります。既にエタっている作品が二桁を超えている時点であっ(察し)な状況ですが、基本的に暇つぶしで執筆しているものが多いのでこれはまぁ、これでいいかなぁ……って感じで放置しています。2作品も完結出来てればそれはそれでいい方じゃないかなぁ、と個人的には思っていたり。

 

 さて、あとがきという事で恒例の反省会や裏話、キャラクター秘話と参りましょうか。

 

 とりあえずイノデイは【マイナーキャラで遊びたい】という考えが頭にありました。クラウス、オリヴィエ、ティーダやカリム、アインハルトやヴィヴィオもそうですね、基本的にはなのはSSでは主役を張る事のないキャラクターでした。ヴィヴィオやアインハルトはvividの事もあってちょくちょく出番が増えている訳ですが、クラウスやオリヴィエに関しては情報が皆無なのでSSでは全く見ないキャラです。

 

 スレだと割とオリヴィエは見るんですけどねー。

 

 まあ、だからそこらへんの精神性を見習って、情報がないならでっちあげればいいんだよ! という事でキャラクターの構築を始めました。イノセントDaysはなのセントを原作としているなのは二次で、基本的には日常系です。でもただただ日常を演出しているだけじゃつまらない。そういうのはどっかに飽きがきてしまうものです。

 

 ですから適度にキャラクターの背景に地雷を仕込んだり、キャラ自体を面白可笑しくする事でストーリーを作りました。完璧なキャラクターよりも完璧だけどやっぱりどこかぶっとんでいる、というキャラクターの方が色んな状況で使える上にヘイトが溜まりにくいので非常に書いてて楽しく、使いやすい感じでした。

 

 というわけで、イノデイはなのはSSや原作なのはで見ない、活躍していないキャラを中心としたお話でした。これで他のなのはSSなどでクラウスやオリヴィエといったキャラクターの出番が増えればいいかなぁ、という思いも割とありました。人気がないなら自分でどこかで宣伝しないと駄目だ、って気持ちです。

 

 需要がないなら自分で生み出せばいいって理論ですわ。

 

 それとは別にイノデイにはマテリバでの反省点を改善しつつ書く気持ちもありました。

 

 マテリバでは無駄にストーリーを重く、そして長くしてしまった結果全体的に”ダレる”様になってしまいました。これはいかんなぁ、と思いつつも完結した訳ですが、イノデイを書くにあたってそこらへんを意識しました。

 

 つまり長すぎず、面白く、しっかり要点を押さえる。

 

 これに気を付けながら執筆しました。その結果イノデイは全部で三つの部に分かれる事にな

りました。

 

 第一部がキャラクターの登場と紹介、世界観の説明と伏線の用意。

 

 第二部が最初の問題、そして次の問題の為の原因を作る。

 

 第三部が全てに決着をつけてハッピーエンド。

 

 第一部がほかの部と比べて少々長くなってしまった感がまぁ、あるわけですが、それを除けば長さとしては大体予想通りにまとめられたかな? という感じでした。大体予定として一部を二十話前後で纏める予定でしたので。だから割と綺麗に三部に分けてお話を書けて満足しました。三部通してどのキャラクターも面白く書けて、ちょっと完結させる事に寂しさを感じてたり。

 

 そんな訳で全体としては楽しく書けたので成功かな? と思いつつキャラ秘話というか作者的評価を。

 

 クラウス。

 

 お前は一体なんなんだ。おそらく作品一番の”ナンダコレ”と言える存在。言葉にすれば残念な万能超人。基本的に原作クラウスの強い、って要素をそのまま引き継ぎました。けどそのままだと実につまらない上に、作品の雰囲気には絶対に合わないと判断したので、ちょっと性格を愉快にしてやろうと考えた結果、妙な化学反応を起こして文章内で作者の手から離れるという偉業を達成した怪物。間違いなくスペックに関しては人間というジャンルで収まってはいけない、この作品最大のご都合主義、とも言えるキャラでしょうか。ただそれをそのままにすると間違いなく面倒な上にヘイトが溜まるのが見えるので、その能力を全て台無しにするぐらいに性格を残念にしたら……まぁ、今の様な生物が出来上がりました。かなりの主人公属性の持ち主で、彼を主人公にしたアクションモノでも書けそうなぐらい濃い存在ですが、おそらくずっとゲームしたり筋トレしたりニートして一生を過ごすので、友人が事件に関わらない限りは動かないでしょう。

 

 ティーダ。

 

 オレンジ髪のインポの系譜を汲んだ魂のシスコン。オレンジ髪を見るともはやインポの系譜を思い出すんですよね……。原作からは全く情報がないので、前作からの性格を引き継ぎつつ、日常系ではどういうキャラにすべきか―――まぁ、その結果シスコンという割と良くあるキャラになりました。ただそれだけ、というのも非常につまらないからトリックスター、等とそれっぽい要素を追加して行きました。マテリバでもかなり活躍してたので出番はそこそこ抑えて、新規の方にもっと出番を回そうって考えた結果、それなりに割を食っちゃったの感ある人物。なんだかんだ言いつつスケジューリングとかの計画能力が高いやつなので友達の問題を解決しながらも決して自分の問題をおろそかにしないので、何時の間にか自分の問題を一人で解決しちゃっているタイプです。

 

 オリヴィエ。

 

 大天使からぽんこつ、そして正ヒロインへ。初期の頃は清楚系胸足りないガールだった彼女でしたが、まあ、それだけじゃつまらないだろう、と色々要素を詰め込んだ結果目に見えない地雷を持った起爆待ちのヒロインに。まぁ、ヒロインは常にどっか地雷詰め込んでおかなきゃいけない生き物なので、そこそこ困らせたらそれで良かったかなぁ、と。

 

 それとは別に、マテリバだと完全に悲劇のヒロイン、という感じのキャラクターなので、こういう形でスポットライトを与えたかったなぁ、という気持ちもあったのでヒロイン化決定でしたね。アインスとか割と人気でしたが貴様のヒロインはマテリバで存分あっただろう? というかヒロイン力高すぎて他の子まで食ってるから大人しくしてほしかった……。

 

 まぁ、そんな訳で修羅場なんて一途な相手であれば起きないし、

 

 ヤンデレなんてイケメンがいりゃあ問題ない。

 

 問題をいつまでもズルズル引きずってるのもかっこ悪いし無駄に話がダレるからサクサクと解決策を提示して実行、”できる”ならそれをしない理由はないんです。というわけで、イノデイは全体的にサクサク展開の完結を目指した作品でした。同時にギャグやシリアスの比率、キャラクターをどこまではっちゃけさせてもいいものかも調べてましたがね。

 

 結局は何時も通りの芸風、作風となりましたが、まあ、楽しめたのでそれでいいかな、と。

 

 今回はちょっとサクサクし過ぎた? と感じる部分もあるので前回同様もうちょっとプロットを弄ったり見直したり、展開をダレないように書ける練習がしたいって感じでしょうか。当初はもうちょっとリアルファイト展開も予想してたのですが、”なのセントでそれはないな”という発想で日常の馬鹿騒ぎに無駄な身体能力が発揮されることになりました。

 

 実に平和的な世界っすな。

 

 どう考えても死亡フラグ皆無。

 

 これはあらすじ守れたな(確信)。

 

 と、いうわけであとがきもここまでです。約半年でしたが、皆さんの感想は全て読ませて頂いております。誤字の修正を除けばもうイノデイ更新を更新することはないと思います。

 

 しばらくは一次創作を企画しているのでそれのストックをしつつ、エタっている二次を幾つか更新する予定です。

 

 それでは今までお付き合いありがとうございました。また次の作品で会いましょう。

 

 あときっと、きっとアニメや漫画のヴィヴィオは綺麗だからそっちで癒されよう。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。