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【魔法名】寒さを暑さに変換する魔法 国内正規品
冬と言えば、こたつ。
それを表すかのように、少女はこたつに潜っていました。
無駄にかわいい顔をだし、まるで猫にもなった気分でスマホをいじります。
「あの主ー、私は寒いんですけどーッ」
そう文句を垂れるは喋るスマホこと、シリィです。
「うるさいわねェ、今買い物中なんだからっ」
主とよばれた少女は、シリィの意見など無視です。
もちろん22世紀になってもスマホに人権はありませんから、シリィはただやさぐれるだけです。
具体的には、明日の充電の減りがいつもの2倍とかですね。
「ふっふっふ、これで日々の寒さも解決よ」
「一生こたつから出ないせいで、親から怒られましたもんね」
チクリと刺す、シリィの言葉。
顔を赤くする、少女。
「う、うるさいわね」
「こんなに寒いと外に出る気もないじゃない、ですか」
「こんなに寒いと────って、先に言わないでよっ」
まあ主は分かりやすいですから、そんなメッセージを画面に表示します。
赤を越えて、ムキになった少女は、決心をします。
「いいからさっさと魔法を使うわよっ」
「そんな頭だけ出した状態で宣言されても」
どうやら体は正直な用で、まだこたつにいたいそうです。
「うるさいわね、頭だけでも魔法は唱えれるわよっ」
「なら早く唱えてください」
シリィはこたつを捲り、自分も入りたいアピールをします。
「わかーったから、
極彩色の輝きが少女の体を包み、
「って、さっぶ」
少女は慌ててこたつから出るのでした。
◇◆◇
少女は部屋の隅でこごえます。
「どうしたんですか?」
「なんかめちゃくちゃ寒く感じるんだけどっ」
「そりゃ、温いところにいたら寒くもなりますよ」
「ええっ、そうなのっ?」
「きちんと魔法の効果見てくださいよ」
こたつに入ったシリィは呑気に言います。
魔法の効果は、“感じる温度の反転”なので当然のことですね。
「つまり、寒いところに行けばいいのね」
少女は家の廊下の方に行きます。
そして数分後、
「いや、体”さ”っ”む”っ”!!」
「どうしたんですか、急いで帰ってきて」
「おかしくないっ、足は温いのに体はめっちゃ寒いんだけどっ」
「そりゃ、血流まで寒く感じますから」
「……いやどういう原理よ」
「要は一定の20度以上は寒く感じて、以下は暑く感じるようにする魔法の様ですね」
シリィは魔法を解析して、詳しく説明してくれました。
「いや、求めてたのと違うんだけど」
「一発で上手くいく魔法なんてなかなかないってことです」
結局、魔法を解除し、
シリィと仲良くこたつに潜る少女でした。
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