| 魔法&器具▽ | 検索 Nyamazon | ..け.. |
【魔法名】重いものを運ぶ魔法 国内正規品
家の物置小屋
暗い室内の中、多数の家具、荷物が放置されています。
埃をかぶった、大きめの荷物の前で、ぷかぷか浮くはスマホです。
「主ィ、早く運んでくださいよ」
22世紀なのでスマホは喋ります。
「うるさいわね、分かっているわよ、シリィっ」
横で押しても、引いてもどうにもならない表情をしているのは、主と呼ばれた少女です。
顔には喋るスマホこと、シリィにも手伝ってほしいと書いてあります。
「生憎、喋れるだけのスマホなので無理ですね」
「その貧相ない体で押しなさいよっ」
「主よりはありますよ」
「どこ照らしてるのよっ」
無駄にスマホ搭載のライトで、少女の胸を照らしてくるシリィ。
何時もならスマホを叩き落とすところですが、今日は必死に荷物を運ぼうとします。
「で、いつになったら終わるんですか、この仕事」
「この、荷物を、運んだらァ」
息、絶え絶えになりながらも話す少女。
親に荷物を出すまで遊ぶの禁止と言われてなければ、真面目にはやっていません。
「で、運べてますか?」
「1mmぐらいは」
「残念、動いたのは0.8㎜です」
「どっちにしろよっ」
「いや、おとなしく魔法使えばいいじゃないですか」
「こんなことにお金使いたくないんだけど、けどー」
荷物にへばりつくような少女。
仕方なく、いつも通りのサイトを開くのでした。
◇◆◇
「この魔法で、どうよ」
「どうよも何も、安直な名前ですね」
画面に表示された魔法は【重いものを運ぶ魔法】
検索をかけて最初にひっかかった魔法です。
「まあ運べれば問題なし────
極彩色の輝きが荷物をつつみ、
部屋の中で埃が舞い散ります。
「ゴホゴホっ、ってナニコレ……」
「何ッて、みたまんまでしょう」
そんなシリィのツッコミ通り、
大きな荷物の下には、台車が置かれていました。
「こう、思ってたのと違うというか」
「運ぶのは楽になったからいいんじゃないですか」
「まあ、それもそうだけど」
押して見ると力は要りますが、動きはします。
ギコギコと軋む木板とともに、倉庫の中を抜け、ようやく出入り口に────
「あれっ、出れない」
ドンドン。台車で出入り口を叩きますが、上手く通り抜けません。
「台車がひっかかってますね」
「えぇ」
「これって台車を小さくすることって」
「魔法のサイズは固定ですね」
「なら出口に台車を新しく出せば」
「荷物を基準に魔法が発動するので、壁に台車がめり込みますよ?」
まさに八方ふさがり。
あーだ、うーだ、少女は頭を悩ませますが妙案は思いつきません。
「ちなみにですが」
「まだなんかあるの?」
「この台車魔法、5分ぐらい発動しませんよ」
ズドンッ。埃が少女の顔に直撃します。
擦った目が捉えるは出入り口に鎮座する、大きな荷物。
シリィの液晶には、『八方ふさがり(物理)ですねw』と表示されます。
「いや、笑っとる場合かっ」
「もう笑うしかありませんし」
「倉庫に閉じ込められてんのよっ、アンタもちょっとは考えなさいよ」
慌てる少女。
ぐるぐると回るシリィ。
「いいから、ここから脱出する魔法を買うわよっ」
「それ必要あります?」
「あるに決まってるじゃないっ! 私の命がかかってるのよ!!」
シリィを掴みぶんぶんと振り回す、少女。
ジャイロセンサーをぐるぐると回しながらシリィは反論します。
「私スマホですよ」
ですが、少女には通じなかったようで。
「ただの喋れるスマホじゃないっ」
「いやー、親に電話すればいいと思うんですが……」
ピタッ。少女の動きは止まり、冷静に電話ボタンがタップされます。
通話が終わり、数分たった後。
「確かに、シリィってスマホだったわね、ありがとっ」
「確かにも何も、最初からスマホです」
★★★★☆ 便利ではあった
2024年〇月〇日に日本でレビュー済み
台車のサイズが調整できた方がもっと便利だった。来る台車のサイズは幅40cm×奥行66cmです。
出入口に引っ掛かる可能性があります。
違反を報告する
..こ.. すべてのレビューを見る (30件)..✎...レビューを書く
ここまで読んでくださりありがとうございます。
nyamazonカスタマイズセンターです。
当サイトは、いつでも商品は募集しております。
またのご利用をお待ちしております。