東方外来録 博麗の神主の幻想入り    作:ロッド

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レイの博麗神社での生活が始まった。寝室で寝ている霊夢を起こしに向かうと、霊夢はまだ眠っていて中々起きない。

 

「朝だよ。」

 

「ん…おはよ。レイは朝食の準備お願い。それと、魔理沙が来ると思うから、お願いね。」

 

「わかったよ。」

 

レイは早速、台所に向かい朝食の準備を始める。魚、豆腐、味噌、ワカメを準備する。

 

「確か…油揚げあったかな。少しだけある。」

 

魚を焼いている間に、味噌汁の準備をして、順調に進めていく。料理が出来上がっていき、酒の準備をしておく。

 

(魔理沙…この幻想郷では、初対面だから気をつけないと…)

 

朝食の準備が終わり、居間に料理を持っていくと、魔理沙、萃香の二人が居間にいて、朝食を待っているようだ。

 

「霊夢。朝食の準備できた…霊夢の友達?」

 

「気にしなくても良いわよ。魔理沙は毎日集りに来てるから。」

 

「そんな言い方はないぜ!ちゃんと茸をお土産に持って来てるんだしさ。」

 

「食べられる茸を持って来なさいよ。」

 

魔理沙と霊夢の会話をレイは、苦笑いしながら聞いている。

 

「料理を運ぶから手伝ってよ。酒の準備もしといたかね。」

 

「気前がいいね!私は伊吹

萃香だ。見ての通り、鬼だよ。隣にいるのは、霧雨魔理沙。人間だが、職業が手癖の悪い泥棒だ。」

 

「私は普通の魔法使いだぜ!泥棒言うなぜ!」

 

「僕は博…じゃなかった。名前はレイ。とある事情で博麗神社に居候させてもらってるんだ。宜しく。」

 

レイは料理を配りながら、名を名乗った。霊夢はレイの様子を見るが、気にしないのか酒を飲んでいる。

 

「この漬物うまいぜ!」

 

「酒もうまい!」

 

「レイは今日どうするの?」

 

「仕事だよ。ちょっとした依頼でね。野菜とかも買ってくるよ。」

 

「気をつけなさいよ。妖怪に襲われたら洒落にならないんだから。」

 

レイは笑みを浮かべながら霊夢の頭を撫でて言った。

 

「大丈夫。心配しないでよ。」

 

「なら…良いけど。」

 

霊夢は撫でられて照れているのか、顔を下に向け見られないようにしている。

 

「えーと、レイだったか?外来人なのか?」

 

「う~ん。一応、外来人になるね。この幻想郷の外から来たから。」

 

「レイは人間なのか?」

 

「何が言いたいのかな?萃香?」

 

萃香の突然の質問に、警戒を露にするレイに、萃香は睨んでいる。

 

「私は鬼で嘘が嫌いでね。

幾つか、質問に答えてもらうよ。」

 

「ちょっと、萃香!?」

 

「霊夢。悪いけど止めないでよ。」

 

「仕方ないよ。鬼に嘘はつけない。質問して良いよ。」

 

レイが諦めたようで、萃香の質問を受けることになった。魔理沙だけはわからないようで、頭が追い付かない。

 

「質問するよ。レイは外の世界から来た外来人?」

 

「そうだね。確かに、僕は外から来た外来人だよ。」

 

「私のような鬼を見たことがあるかい?」

 

「あるよ。鬼の種族。他には?」

 

「それは嘘だね。外の世界の日本では鬼が存在してはいないはずだ!」

 

「僕は外来人だよ。だけど、鬼の種族を見たことも、話したこともある。意味がわかるかな?」

 

幼げな表情で萃香の質問に答えたレイは、お茶を飲みながら次の質問を待っている。

 

「レイの名前は本名かい?名乗る際に博と言い掛けただろ?」

 

「それは…」

 

「説明して貰うぜ!霊夢とどういう関係だ!」

 

「わかった…降参だよ。萃香に魔理沙。」

 

レイは正直に話すことにした。

 

「僕の本名は、博麗霊夢。この幻想郷とは別の幻想郷から来た者だよ。」

 

萃香と魔理沙は動揺している。目の前の少年が、博麗の巫女と同じ名前だったことに。

 

「霊夢と…同じ!?」

 

「しかも、別の幻想郷からだって!?しかも…博麗!?」

 

「そうだよ。僕は博麗の神主。霊夢と同じ立場だったものだ。」

 

「ん?過去形?」

 

「僕のいた幻想郷は…とある異変で崩壊したんだ。悪いけど、これ以上は企業秘密だよ。」

 

レイは立ち上がり神社を出て行くと、人里に向かい情報収集を始めることにした。

 

(僕はこの幻想郷に来て、日が浅い。出来るだけ、多くの情報を集めないと……)

 

 

 

 

博麗神社にいる魔理沙と萃香は、レイが話していたことについて、考えていた。

 

「別の幻想郷から来た霊夢…どうやって…来たんだぜ?」

 

「霊夢は何か聞いてないのか?」

 

萃香がレイから何か、教えられていないかどうかを霊夢に質問するが、何も答えなかった。

 

「レイが言いたくないこと…私が教える義務はないわよ。」

 

霊夢は朝食を食べ終えると、食器を片付ける。魔理沙と萃香は、レイの秘密を聞かされていると判断して、それを話し合うのだった。

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