東方外来録 博麗の神主の幻想入り 作:ロッド
宴会参加者達への挨拶回りを終えたレイは、少し疲れたようなので、縁側に移動して休憩する。すると、魔理沙から飲み物が入ったガラスコップを貰い飲んでみる。甘い香りのする飲み物だが、普通に飲めたようだ。
「結構いけるね。」
だが、紫が慌ててきたかと思ったら、魔理沙が渡した飲み物に気づいたようだ。
「魔理沙!レイにお酒飲ませたらダメよ。」
「え、何でなんだぜ?」
レイが酒に酔うと抱きつき魔になることを説明するが、既に遅いようだ。魔理沙に近づいていて、声をかけた。
「魔理沙…」
「どうした…な!?」
レイに抱きつかれた魔理沙は、一瞬硬直状態になってしまったが、正気に戻って顔を赤くしていた。
「レイ!?少し、離れてくれだぜ!」
「魔理沙は…僕が嫌いなの?」
「そ、そんな…」
落ち込んだ表情を見て、慌てる魔理沙だが、目の前にレイの姿はなく。この状態を知らずに、レイに近づいたレミリアが標的となった。しかも、後ろから抱き締められている。
「レミリア…」
「ちょっと、レイ!?何してるのよ!」
レミリアは後ろから抱き締められているだけでなく、優しく頭を撫でられている。
「レミリアが吸血鬼でも、僕には関係ないよ…」
「……もう無理。」
耳に囁かれて、気を失ってしまったレミリアをお姫様だっこで抱えているレイ。明らかに酒に酔っていて、前より悪化していた。
「誰か、レイを止めれないのか!?」
「酒に酔っていて、しかも…結界で、移動できるから達が悪い。」
「私が止めるわ。霊符【夢想封印】」
霊夢が止めるべく、スペルカードを発動させると同時に、レイもスペルカードを発動させた。
「……闇符【ダークホール】」
黒い渦8つが展開されて、霊夢が放った弾幕が吸い込まれていって、別の黒い渦から弾幕が発射された。
「何よ、このスペルカード!?」
「弾幕が吸い込まれて、別の渦から発射されたぜ!?」
避けるのに苦戦している霊夢は、段々慣れてきて、余裕で避けるようになった。
「だけど…このスペルカードは面倒だわ。これで、終わらせる。霊符【夢想天生 】」
霊夢が透明化して、レイ目掛けて接近する。弾幕を発射させるが、透明化しているためか、通用しない。
「霊夢のチートスペカだぜ…」
効果時間が終了すると同時に、レイに近づいて気絶させる。そのままレイを背負い、部屋に寝せねにいった。
「………宴会は御開きするぜ。」
「私が小鈴を家まで送るわ。隙間を使えば済むし。藍は宴会の後片付けをお願いね。」
「畏まりました。」
紫は小鈴を隙間で家に送り、魔理沙も珍しく後片付けを手伝う。気を失っているレミリアは、咲夜が抱えて、その場から消えた。
後片付けの最中の魔理沙は、時々顔を赤くしてしまい、手を止めているが、仕方ないことなので、何も言わない。
(う……次は、レイには絶対酒を飲ませないぜ…恥ずかしいぜ…)
レイを寝かせてきた霊夢が戻ってくると、後片付けを始めた。魔理沙の様子を見て、少しだけ詰まらなそうにしている霊夢。
「霊夢、どうしたんだ?」
「ん…なんでもないわ。さっさと片付けて、寝るわよ。」
翌日、二日酔いになってしまったレイは、酷い頭痛に悩まされながら、寝込んでいる。しかも、酔っていた時の記憶は全く無いため、達が悪い。
(朝から頭が痛い。酒を飲んだ以降が…思い出せない。)
今日は無理をせずに、そのまま休むのだった。