東方外来録 博麗の神主の幻想入り 作:ロッド
昼頃に頭痛が良くなり、起き上がることが出来た。魔理沙が御見舞いに来ていたようだが、レイの顔を見と、赤くなっている。
(魔理沙は何で、顔を赤くしてるんだ?)
酔っていた時の記憶がないので、魔理沙に何をしたのかわからないのである。レミリアにも、しているのだが。
「二日酔いは治ったか?」
レイの顔を見ずに、容態を聞いている。立ち上がると、平気であることを証明するために、バグ転をして見せた。
「身体能力…高いんだな?」
「空は飛べないから、少し…残念だけどね。修行してるんだけど。」
レイの落ち込みように、何とか宥める方法を探す魔理沙。だが、何も思い付かずに焦る。
(どうしたらいいんだ?)
焦りすぎて、魔理沙でも想定外のことをレイに口走った。
「なら、私とデートしろ!」
「…………魔理沙さん?」
魔理沙の発言に、レイは暫く動けないでいた。そして、それを言った魔理沙は正気に戻り、赤くなって、その場から離れようとする。
「わ、私は帰る…」
「魔理沙さん!?待って!」
帰ろうとした魔理沙をレイが呼び止め、手を掴んでいる。その咄嗟の行動に驚いている魔理沙だが、逃げないことを言ったら、掴んでいた手を離した。
「魔理沙……さんは、僕と…デートしたいんですか?」
「………それは……理由とかは無いぜ。憧れとかは…無いわけがないんだぜ……」
魔理沙とレイはお互いに顔が、少し赤くなっていて、無言になってしまった。たが、レイは魔理沙の手を握る。
「どうしたんだぜ……」
「………一度だけでも……僕と…デートしてください。」
レイからの突然のお願いに、魔理沙は恥ずかしそうにしているが、小さく頷いたのだがよかったのか聞いた。
「………まだ、よくわからないけど…一度くらいは…」
「そうだな……来週でどうだ?予定なければ……」
「来週で…大丈夫です。」
魔理沙は帰ったのだった。
魔理沙とのデート当日。レイは待ち合わせ場所として、人里の広場に来ていた。早く来すぎたようで、緊張をしているようだ。
(………何で、僕は緊張してるの!?)
「待たせて…ごめんぬ。」
魔理沙が待ち合わせ場所に来たようだ。服装が、普段の魔法使いの服装ではなく、白の帽子に白のエプロンドレスの服装と話し方も、いつもと違っていた。
「魔…「ストップして!?話すから…」何ですか?」
魔理沙の話だと、いつもの魔女の服装では流石に恥ずかしいようで、特に霊夢とかに知られたくないそうだ。レイにも、デートに関して誰にも言わないように約束している。
「今日は私のこと…マリーと呼んで欲しいかな…ダメかな?」
「それは良いけど…その話し方は?」
「魔法使いを目指す前の私だよ。どうかな?」
「…………可愛い……です……」
顔を赤くして言ったら、魔理沙は笑みを浮かべなから、レイの頭を撫でて、二人は人里内を歩き始めた。
「マリー…さん。何処に行きますか?」
「そうだね…人里にケーキ屋さんがあるらしいから、行ってみない?」
「言ってみたいです!」
目を輝かせているレイに、魔理沙はクスリと少し笑ったら、拗ねてしまったようだ。
「笑わなくても、良いじゃないですか!?」
「ごめんぬ、レイ君。」
ケーキ屋に到着すると、魔理沙はチョコケーキ、レイはチーズケーキを注文して、席に座る。
「幻想郷にケーキ屋…不思議だよね。」
「言われてみれば…」
ケーキ屋の店内はカフェテラスとなっていて、お客は人間以外にも、妖怪も来店しているが、店長は人間であり、一部の妖精をお断りしている。
「電気製品は、河童が開発したみたいだよ。」
「どれだけ…?」
注文していたケーキが来ると、二人は食べ始める。魔理沙はフォークで、小さく切って食べているが、レイはスプーンを使って器用に食べている。
「少し苦いけど、美味しいよ。」
「…………」
レイは黙々と食べていた。好きな食べ物を食べるときは、黙って食べるタイプらしい。
「ケーキ食べ終えたらどうする?」
「僕、行きたいとこは…余り無いから…」
「どうしよ……」
魔理沙が遠くの方を見て、目を鋭くさせている。レイはどうしたのかを聞いたら、早苗と霊夢を見掛けたらしい。
「ケーキ食べ終えたし、移動しよう。」
「なら、僕が払いますよ。」
「え………わかった。」
ケーキ屋を出たレイと魔理沙は、人混みに紛れて、何処かに行ったのだった。