東方外来録 博麗の神主の幻想入り 作:ロッド
翌朝、霊夢と小鈴が起きていない間に、台所で朝食の準備をしているレイは、一旦準備を中断して、結界移動術で森に移動すると、口から血を吐いた。
(血…これは…4年も、持たないかも…)
咳き込みながら、大木に背中をつけて少しばかり休憩する。咳が治まると着替えて、台所に戻って手を洗い、素早く準備をして完成すると結界を張り、書き置きをして朝から出掛けていった。
到着した場所は、紫の屋敷である。許可をもらい結界を張らせてもらっているため、結界移動術が可能になっている。
「レイ、朝からどうしたんだ?」
「藍さんに聞きたいことがあって…この幻想郷の博麗の能力と博麗の巫女の引き継ぎのシステムについてです。」
「…………幻想郷に関わる話のようだな。茶を淹れよう。待っていろ…」
「紫さんも、呼んでください。僕がいた幻想郷の引き継ぎシステムも、話さなければならないので…」
「わかった。」
藍が紫を呼んでくる間に、結界から一冊の本を取り出すと読書をする。藍が紫を連れて部屋に来ると、話始める。
レイのいた幻想郷の博麗の能力と結界の守護者引き継ぎのシステムは、先代か紫が連れてきた幼い子供を修行させ、10歳になると同時に博麗の能力と結界の管理者として引き継がせる。
そして、先代の守護者は…20歳になると同時に、博麗の能力が失われる。たが、元々保有している能力は消えることはない。
「博麗の能力は元々は、幻想郷から与えられた能力なんです。僕がいた幻想郷のことだけど…」
「20歳で、博麗の能力を失う。どうしてなんだ?」
「若い人間の方が、博麗の能力を定着させられるからです。元々保有している能力を、博麗の能力で強化されていると、思ってもらえればわかります。この情報は…僕がいた幻想郷の紫から聞いたことです。」
レイから聞いた情報に、藍が興味深げに聞いていて、紫は余り興味無さそうにしているが、レイは全く気にしていない。
(紫さんは興味無さそうだね。それが、普通だし…藍さんは興味あるんだ…)
「…………さて、レイの話はわかったわ。聞きたいことはなにかしら?」
「霊夢の持っている能力は、生また時から持っていたのか、それとも…博麗の巫女に任命された時に、発現したのか?もう1つは、先代巫女の引退時の能力と年齢です。博麗の巫女は短命なのかを知りたいんです。教えてくれませんか?」
紫はレイに話しても、大丈夫かどうかを考えながら話す話を選別する。
(……別に話しても構わないけど。霊夢が知らないシステムもあるから…何れを話そうかしら。)
「そうね…霊夢の能力は生まれ付きの能力だわ。そして、先代は引退して1年して…行方不明になっているのよ。年齢に関しても、不明よ。少なくとも、先代は博麗の巫女を15年~20年は続けていたわよ。先代の能力は消えていないわね。行方不明以降はわからないけれど…」
「15年~20年…」
「短命と言われたら、短命になるわね。歴代の巫女達も、長くて20年程度よ。因みに、霊夢が博麗の巫女になったのは、12歳頃だわ。」
紫から聞いた情報を記憶して、後でメモしておくようだ。
「それとだけど…歴代の巫女達の中には、博麗の巫女に任命されて直後、発現した者もいたわ。妖怪に殺されて、一時期博麗の巫女がいない状態もあることはあったわね。」
「そうですか…」
お茶を飲み終えると、紫から質問された。
「1つだけ…レイは博麗の神主のだったらしいけど…強さは?」
紫に聞かれて、一瞬硬直したような感覚があったが、暫くしてから言った。
「僕は…歴代の中で…最弱です。そうじゃなかったら、幻想郷は崩壊しなかったと…思うので…」
「………良く話してくれたわ。私も…妖怪の封印…協力させてくれない?」
紫は笑みを浮かべて言ったのだった。