東方外来録 博麗の神主の幻想入り 作:ロッド
レイが目を覚ますと、看病していた霊夢が話し掛けてきた。話を聞いて頷いているレイは、起き上がろうとするが、霊夢に止められた。
「急に体を動かしたら危ないわ。今は安静にしなさい!」
「でも…」
「でもじゃない!今は安静にしなさい!」
霊夢に怒られてしまったレイは、大人しく横になる。すると、魔理沙、小鈴、阿求がお見舞いに来たようだが、魔理沙の機嫌が悪い。
「レイ、阿求から聞いたぜ…私にも、相談してくれてもよかったんじゃないのか?」
「………それが出来れば…苦労はしなかったよ。魔理沙…」
体調が楽になったレイ。起き上がると勾玉を取り出して、魔理沙に見せた。
「それはなんだぜ?」
「レイ君…それは!?」
阿求は止めようとするだが、レイが拒んで魔理沙に説明すると、直ぐに触れようとは考えずに、聞いてきた。
「……それがどうしたんだ?説明できないのか?」
「説明するより、手っ取り早く終わるから。どうする?」
「…………やめとくぜ。」
「ならいいけど…」
レイは立ち上がると部屋を出ようするが、霊夢に手を掴まれて動けない。
「何処にいくのよ?」
「お風呂だけど?昨日は入ってなかったから…」
霊夢が手を離すと、レイは部屋を出ていった。
昼頃、レイは部屋で読書をしていると、小鈴が入ってきた。話があるようなので、読書を中断した。
「話は何かな?」
「レイ君……明日予定あるかな?」
「明日?予定ないよ。」
それを聞いて、嬉しそうにしているが、忘れないうちに1枚のチラシを見せた。
「……人里の春祭り?」
「そうなの。春祭りと言っても、屋台や沢山ある普通のお祭りだけど…どうかな?」
「……僕で良ければ…霊夢達も誘うの?」
「私はレイ君と、二人きりで行きたいの!霊夢さん達からは承諾済。」
一瞬、レイは霊夢達の承諾の必要性を考えたが、良く考えてみてわかったことがあった。
「…………ハードル高いよ。」
「何でかな?レイ君は前に、魔理沙さんとデートしてたよね。」
「…………何で、知ってるの?」
「宴会の時に、酔ってたみたいで…それで。」
(魔理沙のバカ!?)
頭を抱えている。小鈴はレイの右手を握る。それに驚いているレイ。
「レイ君の右手…黒くなってるけど、大丈夫?阿求と霊夢さんから、話は少しだけ…聞いてるけど。」
「心配してくれて、ありがとう。小鈴…怖くない?」
「怖くないよ。」
レイの右手を両手で、握っている小鈴。だが、レイの顔が赤くなっていた。
「小鈴…そろそろ、手を離してくれたら…流石に…恥ずかしいから。」
小鈴は慌てて手を離すと、お互い無言になり沈黙が続く。すると、阿求が入ってくると二人を見て、察したようだ。
「仲が良いわね?」
「阿求も、私と霊夢さんと同じでしょ!後、魔理沙さんも!」
「……………どういうこと?」
小鈴の言葉にレイは、目を見開いている。阿求は「その話は今度、話すわ。」と言って、納得してもらった。
小鈴と阿求が人里に帰るために、霊夢が送るようだが、紫が突如現れて代わりに送るようだ。藍は霊夢に話があるようだ。
「霊夢、レイに関することで話が……レイも、一緒にいたか。」
「藍さん…こんにちは。昨日は迷惑をかけて、ごめんなさい。」
「迷惑だとは思っていない。一応聞くが、もう大丈夫か?」
「大丈夫です。」
レイの顔色を見て、大丈夫と判断した藍は霊夢とレイに話すことに。主な内容は、黒く染まっている右腕と右目に関することだが。
藍の説明だと、レイの右腕と右目には妖力が宿っているようで、右腕の方は腕力が妖怪並に強化されている。そして…
「右目は生物や物体の動きを見ることができる。」
「……動体視力が妖怪とほぼ同等。どのレベルまで妖怪と同等なのかは、不明…ですか。」
「更に、視力も上がっているはずだ。暗闇の中でも、視認出来る。ルーミアの暗闇はレイには、効かない。理由はわかるか?」
レイは小さく頷いている。妖怪の封印と一度だけ、封印していた妖怪を解放したのが原因である。
「右目は紫様が渡している眼帯をすれば、問題ない。だが、右腕の方は…」
「大丈夫です。右腕は結界をしています。予想はしていたので…使用にするにしても、代償が問題なので…」
「代償?」
霊夢がわからないようで、レイの方を見ている。藍はわかっているようだが…
「妖怪の腕力が、人間に耐えきれると思う?目の方は代償無しだから、問題ないけど。」
レイは右目にしている眼帯を取るのだった。