東方外来録 博麗の神主の幻想入り 作:ロッド
区別が付くように、カタカナ表記します。
例 別次元の幻想郷での名前表記…レイムとします。
紫の家に到着したレイは、藍の案内で居間に向かい、その人物を見て目を見開いた。
「レイムなのか!?」
その人物は霧雨魔理沙と瓜二つだった。レイは涙を流しながら、座り込んでいる。
「……マリサ。生きててよかったよ!」
「心配かけたぜ!」
紫が居間に入ってくると、泣き止んだらレイが頭を下げた。
「紫さん…ありがとう…ございます…」
「礼は良いわよ…私も、調べていたしね。」
笑みを浮かべている紫に、レイは魔理沙にどうやって、助かったのかを聞いた。
「あの時は、危なかったぜ…レイムが援軍を呼んでいる時に、アリスと私で防衛してたんだが…アリスが殺られて、私も…殺されかけたんだが…ユカリに助けられたんだぜ…」
「ユカリが!?そう言えば…紫さんは…何を調べていたんですか?」
レイは紫の調べていることに、気になったようだ。紫は隠すつもりはないようで教えた。
「レイがいたとされている別次元の幻想郷について、調べていたわ。私の能力を使えば、別次元に行き来できるし…妖力の消費が半端ないし、座標を調べなければ無理だけれど…」
「紫様はレイを心配しておられた。別次元とはいえ、幻想郷の管理者である紫様は崩壊の原因を調べようとしていたんだ。」
「原因を?」
レイは異次元幻想郷の崩壊原因は、異変発生によるものとわかっているが、異変発生の原因までは知らなかったのである。
「少なくとも、レイが封印していた妖怪も関係してるわね。」
「マリサは何処にいたんですか?」
「私も覚えてないぜ?」
紫の話ではマリサが発見された場所は、別次元の狭間で発見されたようで、妖力の結界で守護されていたようだ。
「あの妖力の気配は、私に似ていたわ。他は発見できなかったから、生き残りはレイとマリサだけね。」
「……………わかったぜ。」
一旦話を終えて、マリサの今後の話し合いが行われる。住居を決めなければならないからだ。
「それとマリサ。僕はこの幻想郷ではレイと名乗ってるから、それで呼んでね。」
「わかったぜ。レイは何処に住んでるんだ?」
「博麗神社に居候してるよ。」
「博麗神社…まさか!?」
マリサの言いたいことを理解しているレイは、小さく頷いて、紫がこの幻想郷の掟を説明する。メモをしながら聞いているマリサは、頷きながら理解した。
「……スペルカードルール。面白そうだぜ!」
「慣れればわかるかな。」(マリサがスペルカード作るのか。嫌な予感しかしない…)
「住居はまた後で、決めましょう。」
「なあ紫。私の服はどうしたんだぜ?」
今現在のマリサの服装は、赤のパジャマを着ている。元のマリサの服は藍が洗濯している最中である。
「暇だぜ…」
「なら、代わりの服をあげよう。洗濯が終われば返せる。幻想郷の案内をするよ。」
「藍、よろしく頼むぜ!」
レイが紫の家にいる頃、人里を散歩している魔理沙は、鈴奈庵に立ち寄った。小鈴とマミゾウが会話していた。
「マミゾウも、来ていたのか?」
「魔理沙殿は何用じゃ?」
「近くを通っただけだぜ?それより、何を話してたんだ?」
マミゾウが外来本を拾ったようで、小鈴に買取をしてもらっている最中のようだ。魔導書のようだが…
「何て、書いてあるのじゃ?」
「……………あれ?」
「どうしたんだぜ?」
「…………読めません。何で!?」
なんと、魔導書に書かれている文字がわからないようだ。小鈴は焦りはじめて、他の本で確かめてみる。妖怪文字で書かれているが、妖魔本ではない。
「…………よかった。私の能力が消えて無くて…」
「この文字は…何じゃ?一部の文字は…妖怪文字じゃが…河童文字も、含まれとる。」
「マミゾウは河童文字を知ってるのか!?」
「見たことがあるだけじゃ。読めんがな…」
「古代文字も…含まれてます。一部ですが…」
この魔導書に書かれている文字は、古代文字、妖怪文字の河童文字などの複数の文字で、暗号化されているようだ。本の持ち主しか、読めないようになっている。
(この本の持ち主は…古代文字で…サマリサメキリと、書かれていた。アナグラムかな?)
小鈴は本の持ち主の名前に、何か聞き覚えを感じるのだった。