東方外来録 博麗の神主の幻想入り    作:ロッド

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闇の紅霧異変
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真夜中の幻想郷に怪しげな黒い球体…ダークアバターが出現すると、それが博麗霊夢の姿に変化した。紅白ではなく、黒い巫女の服装だが…

 

「今はあの忌々しい小僧のせいで、力が取り戻せないわね。まだ、復活には時間が掛かるし…」

 

ダークアバターは霊夢の姿をしているが、本物と違い黒い姿であり、邪悪な闇のオーラを纏っていた。

 

「……博麗神社に襲撃しようにも、強力な結界のせいで、無駄に力使いたくないし。お手上げね…今暫くは…大人しくするしかないわね。ちょっとした異変でも起こそうかな?最初は…これよ!」

 

霊夢の姿から黒い球体に戻ったダークアバターは、黒い霧となって姿を消した。

 

 

 

 

 

 

マリサが幻想郷に来て数日が経った。住居先だが、最初は博麗神社に居候するかと思われたが、人里で家を借りて住んでいるようだ。慧音の紹介であるが…

 

借りている家は、小さな家だが二階建てであり、何でも屋を始めたようだ。今はまだ、小さな依頼をこなしている段階だが…

 

「………ん?もう朝か。」

 

マリサは魔法使いのため、寝る必要が無いので、依頼がない日は読書をしている。

 

「散歩でもします……嫌な気配だな。」

 

家から出て、箒に乗って上空に飛び上がり、気配を探っていると、人里から離れた場所から紅霧が発生していた。

 

(……あの位置は…紅魔館か!?なんでまた…霊夢とレイに知らせた方がいいな。)

 

 

 

 

博麗神社に到着したマリサは境内に降り立つと、掃除していた霊夢に異変発生を伝える。

 

「なんですって!?今から準備するわ…」

 

「レイはいないのか?」

 

「朝起きたら、いなくなってたのよ。朝食は作ってあったけど…」

 

それを聞いたマリサだが「そうか。」だけと言って、霊夢と一緒に紅魔館に急いだ。

 

 

 

人里にいるレイは出来るだけ多くの住人に、御札を配布していた。マリサと同じく、異変を察知していたので、人里の守護をするためだ。

 

(………後は。)

 

 

「指定範囲人里全域…結界構築開始」

 

レイが唱えた瞬間。人里の全体に白い光が発生すると、全体を囲い始めた。

 

「…まだ足りない…生命力を霊力に変換。」

 

体から白い光が抜けていくと、結界の構築速度が上がり、人里全域に結界が張られた。

 

「……前から準備していて、正解だったよ。」(幻想郷を調べるのと同時進行で、人里に仕掛けておいてよかった。結界移動術式が役に立ったよ…)

 

苦しそうな表情をするが、結界の維持をするために、人里で待機するレイ。

 

(前だったら、博麗神社から遠隔操作が出来てたんだけど…)

 

別次元幻想郷ならば、レイは博麗の神主であるため、博麗神社から遠隔操作で人里に結界を張れたが、この幻想郷では遠隔操作が出来ない。

 

(あの紅霧…明らかに、変質してる。あの妖怪がやったのかな?レミリア達がやるわけがない。)

 

 

 

紅魔館に到着した霊夢、マリサと同じく合流した魔理沙は、門の前で見張っている門番、美鈴に警戒している。

 

「明らかに、操られてない?」

 

「面倒だぜ…」

 

美鈴の瞳は黒く染まっていて、邪悪な闇のオーラを纏っている。無言で構えている。霊夢が御札を取り出すと、美鈴の右手から黒い弾幕を発射された。

 

「宣言なしかよ!?」

 

「なら…遠慮は要らないな!【マスタースパーク】」

 

魔理沙のミニ八卦炉から虹色の光線が放たれるが、美鈴が裏拳で光線を弾き返した。魔理沙はそれに動揺を隠せない。

 

「な…弾き返した!?」 

 

「しかも、あの妖怪が強化しやがった。」

 

美鈴は黒い瞳で、霊夢達を睨み付けるのだった。

 

 

人里の結界を維持していたレイは、持っていた御札を人里に仕掛ける最中だった。

 

(これで、僕がいなくても…2時間は持つはず。霊夢達と合流だ!)

 

結界移動術で、人里からレイの姿は消えた。

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