東方外来録 博麗の神主の幻想入り 作:ロッド
異変を解決するために館内を調べている霊夢と魔理沙は、メイド妖精がいないことに不自然に感じながら、移動していると傷だらけの咲夜が倒れていた。
「咲夜!?」
「しっかりするんだぜ!?」
咲夜が目を覚ましたようで、霊夢と魔理沙にレミリア、プラン、パチュリーの助けてほしいと、お願いされた。
「実は…黒い気配のある者が…御嬢様達に…お願い…」
「勿論よ。私達がこの異変を解決するわ!魔理沙は咲夜を安全な場所に…」
魔理沙は「わかった」と、言って霊夢を先に行かせて別行動をする。館外に出ようとすると咲夜が魔理沙にナイフを向けてきて、刺そうとしたら…
「結界【迷いし結界迷宮】」
咲夜と魔理沙の間に結界の壁が出現して、ナイフを防ぐと同時に、咲夜を結界の迷宮内に閉じ込めた。
「魔理沙!危なかったな。」
「助かったぜ…レイ。」
レイは少し無理をしながら、笑みを浮かべる。迷宮内に閉じ込められた咲夜は、弾幕を回避しながら、出口を目指している。
「マリサ…咲夜さんがスペルカードを攻略したら勝ち目ないから、これをお願いできるかな?」
結界符を15枚渡されたマリサは「了解したぜ」と言って、急いで仕掛けに向かった。
「何する気だぜ?」
「ちょっとした小細工だよ…魔理沙。」
スペルカードの制限時間が切れて、結界迷宮が消滅すると、咲夜が瞳を黒く染めてレイと魔理沙を見ている。
「咲夜も、操られてるのか!?」
「紅魔館メンバー全員が操られてると、思った方がいいね。」
咲夜は周囲の時の流れを止めて、レイの目の前に10本のナイフを配置する。
「そして、時は動き出す…」
時を動かすと、レイの目の前にあるナイフが襲い掛かってきた。魔理沙は目を見開いて叫んだ。
「レイ!?」
「無駄だよ。」
ナイフがレイに突き刺す寸前に結界が張られたことで、ナイフが床に落ちていった。魔理沙は何がどうなったのか、理解できないでいた。
「な!?どうやって結界を…」
「教えると思う?咲夜さん…」(結界符が残り30枚…持つのかな?)
レイは霊力の針を作り出すと咲夜に投げた。顔を横に動かして針を避けると時止め行い、レイを囲むかのようにナイフを配置する。
「………死ね!そして時は動き出す…」
「効かないよ。」
結界で、飛んできたナイフを弾くと真後ろにいた咲夜に蹴りを入れる。
「ガハ…!?」
(これがレイの実力かよ!?しかも、結界張るの早すぎるぜ…結界張る動作なしだぜ…)
魔理沙は目を見開いているが、レイは懐に隠している結界符の枚数を把握して、咲夜の動きに警戒している。
(結界符25枚…マリサ…まだかな。)
咲夜に針を投げながら、飛んできたナイフを避け、マリサを待っている。すると、体に違和感を感じたレイは「やっとだよ」と、小さく呟いた。
「さて、もう終わらせるよ。結界符【結界領域】」
館内の中心から光の線が延びてきて、館内の一部を結界で覆った。咲夜は結界が張られたことで、一瞬目を見開いた。たが、変化がないのがわかると時を止めてきた。
「これで貴方は……は!?」
咲夜は目を見開いた。時を止めて停止しているはずのレイが、動いていたからだ。
「もう、咲夜さんの能力は効かない。」
結界符を取り出すと咲夜は、魔理沙にナイフを向けて投げてきた。
「魔理沙!?」
「く……」(逃げられいぜ。)
ナイフが魔理沙を刺す寸前で、箒が飛んできて咲夜のナイフに命中して、床に落としてしまった。その隙を見逃さずに、結界符を咲夜に張り付けると閉じ込めた。
「助かったぜ…」
「レイ、結界符を仕込んどいた。次いでにパチュリーを撃破しといたぜ。」
「ありがとうマリサ……人里の結界が弱まってる。」
「大丈夫なのか?」
「それよりも…魔理沙は霊夢を追って!後で追い付くから。咲夜さんを安全な場所まで運ばないと…」
「わかったぜ!また後でな。」
魔理沙は霊夢を探しに向かうと、咲夜にある闇の力を右目に封印するレイは、疲労が溜まり、床に座り込んでしまった。
「……マリサ。僕、リタイアかも。」
「無理はよくないぜ。休憩しろ…」
「ありがとう…」
レイは壁に背を付けて、眠ってしまったのだった。
目が覚めた場所は紫の家の寝室。藍がいたので、看病されていたのに気づいた。起き上がると右目の痛みに気づいて手で押さえる。
「僕はどうして…」
「目が覚めたようだな。異変は無事に解決された。霊夢が後始末をしてな…」
異変解決の知らせに安心したが、人里はどうなったのかが気になった。
「レイが結界を張ってくれたから、人里に被害はなし…皆無事だ。」
「よかった…」
「マリサから聞いたぞ。また、封印したのか?」
レイは右目の眼帯を取ると藍に見せた。封印の痕跡は結界で隠しているため、気づかれることはない。だが、微妙に力の気配が強くなっていた。
「僕の責任だから。少しでも…弱らせないと。」
「言い忘れていたが、レイは1週間も眠っていたぞ。封印の影響だろうな…霊夢には体調不良と治療の理由で話してある。夕食を準備してくるから、大人しくな。」
藍は寝室を出ていった。