東方外来録 博麗の神主の幻想入り    作:ロッド

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異変解決から10日後。昼に、レイは博麗神社に帰ってくると霊夢に出迎えられた。少し涙目になっているので、泣いていたのだろう。

 

「…………ただいま。」

 

「マリサから聞いたわよ。人里の結界を維持しながら戦ってたって。」

 

顔を赤くして機嫌が悪そうだが、人里を守護するために行動していたので、怒ってはいなかった。

 

「………ごめん。」

 

「……でも、レイのお陰で…人里無事だし…ありがとう……」

 

霊夢は部屋に戻る前にレイに、夜に宴会をすることを言って部屋に戻った。

 

(さて、あの異変を発生させたのは、あの妖怪で間違いない。)

 

これからのレイの行動は、暫く情報収集と人里の結界の強化を主にするようだ。既に、人里には霊夢が施した結界があるが、レイと殆んど結界の性質が同じのため、問題なく結界を張れる。

 

レイが境内の掃き掃除をしようかと考えていると、レミリアと咲夜が異変解決の御礼を言いに来たようだ。

 

「今回は迷惑をかけたわ。」

 

「そんな…」

 

「紅魔館の当主として、御礼を言うわ…ありがとう。」

 

レミリアの御礼に、レイは何故か緊張気味でいると、咲夜からも御礼を言われて、右目の眼帯にある気配に気づいたようだ。

 

「貴方は大丈夫なの?」

 

「……妖怪の力を封印しています。弱体化できれば…対処が可能なんだ。」

 

「でもレイ…それは…」

 

「レミリアさん…それ以上は言わないでください。そもそも、結界が破られなければ…こんな異変は発生しなかった。」

 

やはりレイは自分を責めていた。結界が破られて、異変発生原因は自分だと思っている。

 

「僕は…」

 

「レイの言いたいことはわかったけど、余り…自分を責めないで…これは、私からのお願いよ。」

 

渋々レイは「わかりました」と言ったら、レミリアと咲夜は帰っていった。姿が見えなくなると、境内の掃き掃除をする。

 

(あの異変で封印出来たのは2人分だけ。パチュリー、フラン、レミリアのは、どうやって対処したんだろう。)

 

そう思いながら、掃除を続けている。レイは右目に封印されている闇の力の痛みに耐え、意識を保っている。

 

(右目の眼帯は取らない方が…良いのかな。力に引き寄せられて、妖怪が集まってくる。マリサも魔法使いだから、妖怪なんだよね。)

 

 

 

 

 

 

夜、異変解決祝いの宴会が博麗神社で開かれて、紅魔館メンバー以外の人間、妖怪、妖精も、宴会に参加している。だが、レイとマリサは離れたところで、異変発生の原因である妖怪…ダークアバターの目的を考えていた。

 

「明らかに、異変を発生させた理由が…不明なんだよな。」

 

「しかも、紅魔館メンバーを操った上で、異変を起こしてるよ。何のために?」

 

いろいろと考察しているのだが、目的が不明のため、前に進めない。

 

「紅霧異変の次は?」

 

「幻想郷の歴史書で読んだけど、春雪異変らしいよ。」

 

「冥界の主が起こした異変だな。」

 

「まさか…この幻想郷にも発生してたなんて…」

 

レイは幻想郷の歴史書を取り出すと、異変の詳細を確認するが、発生させた動機などは異次元幻想郷と同じのようなので、話を終わらせた。

 

「……考えても仕方ないし。宴会楽しむぜ!」

 

「マリサらしいよ。」

 

「レイ君とマリサさん!一緒に飲みませんか?」

 

美鈴がお酒を持って、こちらにやって来た。フランとパチュリーも一緒にいる。だが、レイはお酒を飲ませると大変なので遠慮する。

 

「パチュリーは運動した方がいいぜ!魔法が封じられた時は困るぜ?」

 

「…………マリサは魔法使い……なのよね?」

 

「そうだぜ。正真正銘種族魔法使いだぜ!どうしたんだよ?」

 

「貴方が魔法使いになったのは何歳の時?」

 

パチュリーに聞かれたマリサは、一瞬暗くなるが直ぐに元の顔付きに戻り「企業秘密」とだけ言って、お酒を飲んだ。

 

(……マリサも、僕と同じく…秘密を抱えているからね…僕の方がマシかもしれない。)

 

お酒は飲まずに、葡萄ジュースを飲んでいるレイ。その近くに早苗がいて、レイを呼んでいる。

 

「早苗さん…どうしたの?」

 

「レイ君は皆より年下ですよね?」

 

「年下…確かにそうだね。」

 

妖怪、妖精以外の人間メンバー(小鈴を除く)で、レイが一番の年下である。

 

霊夢15歳、魔理沙14歳、早苗17歳、咲夜17歳である。

 

 

「…………それがどうしたの?」

 

「無理してるよね?結界維持した上で、異変解決に行ってるから…」

 

「僕が異次元幻想郷から来たことは?」

 

「霊夢さんから…」

 

レイは無言で立ち上がると部屋に戻ろうとするが、紫に呼ばれたので行ってみる。

 

「勾玉返すわ。」

 

「どうだった?」

 

「…………結構…悲惨ね。」

 

「紫さんなら幻想郷の掟…知ってるはずだけど?異次元幻想郷も、似たような掟だし。」

 

部屋に戻るレイに、紫は「宴会はどうするの?」と聞いたら、「眠いから寝る。あれ、見せるかどうかは、紫さんに任せる」と言って、部屋に戻るのだった。




次回は異次元幻想郷過去編です。
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