東方外来録 博麗の神主の幻想入り    作:ロッド

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紅霧の気配を辿って紅魔館に到着すると、魔理沙と霊夢は合流した。

 

「やっと来たぜ…遅かったな。」

 

霊夢は木から木へと飛び移りながら、移動していたようで、魔理沙の目の前に着地した。

 

「魔理沙も異変解決?」

 

霊夢に聞かれた魔理沙は「早く解決して、寝たいぜ!」と、呟いている。苦笑の霊夢は紅魔館の入り口前にいる門番を見掛ける。

 

「…………妖怪だね。」

 

「どっから侵入するんだ?」

 

「正面しかないね。魔理沙は飛べるけど、僕は飛べないから…あの門番と戦闘すると思う。」

 

霊夢の言葉に魔理沙は「だったら、私が手柄を貰うぜ!」と、いった。それはつまり、異変の黒幕を魔理沙が倒すということ。

 

「だったら、魔理沙にはこれを渡しておくね。」

 

結界符50枚を魔理沙に渡す。霊夢が作成した自動結界発動出来る御札である。更に、これを沢山仕掛けることで、広範囲の結界を構築できる。

 

「これは必ず…持ち歩いて。服のポケットに入れても、結界は張れるから。」

 

「………わかったぜ。」

 

結界符を受け取った魔理沙は、懐に入れると門番に近づいていった。

 

「ん……どちら様ですか?今、この館には入れませんよ?」

 

「異変の黒幕…この館にいるだろ?」

 

門番の女性は魔理沙の言葉に理解したのか、目付きを変えて、警戒する構えをとる。魔理沙は魔法陣が刻まれた鏡を付けた鉄製の筒を取り出した。

 

「さあ、やりますよ!私は紅魔館門番…紅美鈴です!」

 

「魔法使い(仮)霧雨魔理沙だぜ!」

 

美鈴が魔理沙に向かって走り出すと、魔理沙はニヤリと笑みを浮かべて、鏡の魔法陣に魔力を注いだ瞬間光だした。

 

「え!?」

 

「弾幕は質だぜ…【ソーラースバーク】」

 

鏡から光の光線が発射されると、美鈴は弾こうと構えるが、咄嗟の判断で左に避ける。光線は門に命中すると、その部分が溶けたのである。

 

「な!?門が溶けた…」

 

「太陽光線だぜ!異変のせいで、魔力が少ないけどな。」

 

(咲夜さん!?相手…殺しに掛かってるじゃないですか!?)

 

「来ないならどんどんいくぜ!」

 

魔理沙は連発で、ソーラースバークを放っていき、美鈴を追い詰めるが、慣れてきたようだ。

 

「…………」

 

「どうしましたか?もうおしまいですか?」

 

「霊夢!先に行ってるぜ!」

 

魔理沙は箒に乗って、紅魔館に入っていった。美鈴は魔理沙を追わないで、目の前にいる霊夢を見ている。

 

「……一応、聞くけど…霧を止めるように伝えてくれないかな?」

 

「……貴方は?」(この少年は…まさか!)

 

美鈴は霊夢が歩いてきたので、構えを解かないで警戒しながら、聞いてきた。

 

「僕は博麗霊夢…博麗の神主だよ。守護者でもある…よろしくね。門番のお姉さん…」

 

「博麗……ならば、通すわけには行きませんね。」

 

美鈴から闘志を感じた霊夢は、冷たい笑みを浮かべて、構えずに立ち止まっている。

 

(この少年の力は…とてつもないですね。)

 

霊夢の力を見定めて、美鈴は地に足を蹴って瞬動を使い、霊夢の目の前まで来ると、人間が死なない程度の蹴りを放った。だが、当たることなく霊夢の張った透明な見えない結界に阻まれた。

 

「な…結界!?」

 

美鈴が動揺した隙に、霊力の針を出現させると、至近距離で針を飛ばしたが、命中することなく避けられ、気の弾幕を周囲にばら蒔かれた。

 

「近づかなければ…当たらないよね。元々、結界張ってるから当たらないけど…」

 

(物凄くやりにくい…)

 

美鈴は攻撃速度を上げて、蹴りを連発するのだが、結界に亀裂が入ることない。霊夢は結界符の枚数を記憶しているため、仕掛けるタイミングを見計らっている。

 

(残りの結界符は45枚…そろそろかな?)

 

霊夢は右手を霊力の身体強化をすると、美鈴の左足を掴んで体勢を崩させ、掴んだ状態で右手から冷気を発生させた。

 

「冷たい!?てか、足が凍ってる!?」

 

「お姉さん…降参するなら…解除するよ。」

 

冷酷な笑みで美鈴を見ている霊夢に、寒気を感じたようで、霊夢に降参した。

 

「わかった。元に戻すね…追加で。」

 

凍らせた左足を元に戻しつつ、霊力の針を地面に突き刺して、印を刻み込んでから結界を張った。

 

「異変が終わるまで、結界内で待っててね。」

 

「この結界…壊せない!?」

 

霊夢は紅魔館に入ったのだった。

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