東方外来録 博麗の神主の幻想入り    作:ロッド

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館内を探索している魔理沙は、異変の黒幕を探している最中だった。だが、館内には誰もいないようで、人の気配もない。

 

(どうなってるんだぜ?外には門番がいたが…)

 

魔理沙が疑問に思っていると、地下に通じる階段を発見したため、地下に向かう。暗い階段を降りていくと、図書館に辿り着いた。

 

「本が沢山だぜ!」

 

「いらっしゃい…私の図書館にようこそ…」

 

ソファーに寛いで、パチュリーは、図書館に入ってきた魔理沙を出迎える。敵対する気はないが、協力する気もないらしい。

 

「私はパチュリー・ノーレッジ…この図書館の主よ。」

 

「私は魔法使い(仮)の霧雨魔理沙だぜ!」

 

「魔法使い…(仮)とは何?」

 

「私は魔法使いを目指してるんだぜ!」

 

魔理沙の言葉にパチュリーは、興味を示したようで近づいてきた。懐から小さな水晶玉を取り出すと、触れるように言われた。

 

「……………わかったぜ。」

 

パチュリーに言われるまま、水晶玉に触れると小さいながら、光を放ったが直ぐに消えてしまった。魔理沙は「何なんだぜ?」と、聞いてきた。

 

「魔力は少なからず、あるみたいね。魔法使いの才能は問題ない。」

 

「魔力がなかったら、魔法使えないぜ?それよりも、パチュリーは戦わないのか?」

 

「私は基本、戦わないわ。魔法戦闘の模擬戦程度はやるけれど。貴女が望むなら、魔法を教えるわよ?」

 

パチュリーからの言葉に、魔理沙は目を見開いている。願ってもないことだが、理由がわからない。

 

「私は基本図書館から余りでないの。だから、退屈してたのよね。友人が面白いことを思い付いたから、協力したけど…直ぐに退屈になったわ。」

 

ようするにパチュリーの気紛れである。だが、魔理沙が魔法使いを目指していると知って、興味程度で教えようと思ったようだ。

 

「図書館内にある本の持ち出しは禁止、だけど内容をノートなどに、書き写しは許可するわ。本を汚さないこと…守るのであれば、何時でも遊びに来なさい。」

 

「わかったぜ。」

 

「貴女は異変解決するのなら、出た方がいいわよ。私は戦闘には参加しないから、安心しなさい。」

 

魔理沙はパチュリーにお礼を言って、図書館を出ていく。

 

 

 

 

 

霊夢は館内探索中に、メイド長である十六夜咲夜に遭遇していた。異変の黒幕が吸血鬼のレミリアであるとわかった霊夢は、案内するように頼んだが…

 

「申し訳ないけど、招かれざる客は帰ってもらうわ。」

 

咲夜は一瞬で、霊夢の真後ろに移動する。ナイフを突き付け「今すぐ、帰るのならば生かす」と、警告してきた。

 

「…………帰るわけにはいかない。あの霧で、困ってる人がいるんだから。」

 

「なら…死んでもらうわ。」

 

「出来るならね…【氷霧】」

 

霊夢の周囲から、冷気が霧状となって発生すると、咲夜は警戒のためか後ろに下がった。

 

(時を止めても、冷気の霧は消えない…)

 

咲夜の【時を止める程度の能力】は、周囲の時を止めることしかできない。そのゆえ、物体や物質などを動かすことができない。咲夜自身と咲夜が触れているものしか、動かすことができない。

 

時を止める直前に触れているものなら、問題はない。

 

「どうするの?お姉さんは…この冷気の霧で、僕には近づけない。」(後1分しか持たないけど…)

 

「近づかなければいい…【ザ・ワールド】」

 

咲夜は時を止めると、ナイフを霊夢を囲うように配置する。隙間のない配置をしているため、普通ならば避けられない。

 

「何もわからないまま、倒されるといいわ。」(お嬢様からは、この少年を殺すなと命じられているので……私も、殺す気はありません。)

 

咲夜が戦闘に使用しているナイフは、魔法で切れないナイフに変化したもの。だが、当たれば痛い。死にはしないが…

 

「これを避けられなければ…お嬢様に面会は出来ませんよ。そして時が動き出す…」

 

ナイフが一斉に霊夢に襲い掛かると、霊夢に命中する寸前に、弾き飛ばされた。咲夜は時を止めて、ナイフを回収しながら動揺している。

 

(どうやって…防いだ…結界で、防がれたのはわかったけど。ありえない…結界の準備をする暇はなかった。)

 

全てのナイフを結界で弾き飛ばすと、咲夜に霊力の針を10本投げる。咲夜はナイフで、弾いて防ぎながら、近づいてきた。

 

「これで終わりです!」

 

「お姉さんがね…床を見てよ…」

 

「な!?」

 

いつの間にか、床に結界が複数張られていて、咲夜の足が固定されていた。

 

「どうやって…」

 

「じゃあね。異変解決したら…結界解除するからね。」

 

咲夜を放置して、立ち去っていった。

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