東方外来録 博麗の神主の幻想入り 作:ロッド
霊夢は図書館付近の廊下を歩いていると、急に嫌な予感を感じ取り、針を数本取り出して警戒する。冷や汗を流しつつ、図書館の扉を開けて入った。
「……ここは?」
「紅魔館にある地下図書館よ。私は図書館の主、パチュリー・ノーレッジ。」
読書を中断したパチュリーは、霊夢の力を観察している。敵意を感じないと判断した霊夢は、針を消す。
「僕は博麗霊夢。博麗の神主…異変を終わらせにきた。」
「貴方が守護者ね。貴方の友人ならさっき、出ていったわ。今からいけば、合流できるわよ。」
「パチュリーさんは黒幕の仲間ではないの?」
霊夢のちょっとした疑問に、パチュリーは読書を続けながら、親切に答えた。
「私はあの子の友人だけど、戦闘には参加しないわよ。私は魔法使いであり、力は貸すけれど、対価が必要だわ。今回は戦闘には参加しない条件で、力を貸した。」
「………わかったよ。それじゃあ…」
霊夢が図書館を出ようと、扉に触れた瞬間に破壊されて、霊夢は後ろに下がった。パチュリーは立ち上がり、魔力を込め始めた。
「博麗霊夢…貴方は逃げなさい。」
「どういうこと?」
パチュリーに逃げるように言われた霊夢だが、既に遅く、妖気を漂わせながら、レミリアの妹、フランドール・スカーレットが入ってきた。
「…………この妖気は!?」
「トナリニイルノハ…ニンゲン?オネエサマトアソブマエニ…オマエトアソブヨ!」
フランは瞳を紅く染めて、炎の大剣を振り回して霊夢に斬り掛かると、氷の弾幕を発射させるが、炎の大剣に斬られて溶けた。
(やっぱり、氷の弾幕じゃ無理。)
「オモシロクナイヨ…」
霊夢は懐から針を取り取り出すと、フランに向けて投げ、一直線にフランの右手に刺さり、猛烈な痛みが走った。
「やっぱり、吸血鬼には銀製が効くね。霊力も込めたから…」
痛みが治まったフランは、霊夢を睨み付けながら妖力を放出させている。パチュリーは霊夢に、フランの能力をいった。
「あの子はレミリア・スカーレットの妹、フランドール・スカーレット。能力は【ありとあらゆるものを破壊する程度の能力】よ。」
「なんだって!?」
霊夢が能力を聞いて、目を見開いている。フランは炎の大剣を振って、パチュリーに炎の斬撃を飛ばした。
「危ないわね。【アクアシールド】」
水の結界で防ぐが、水が蒸発してしまい、結界が消えて相殺した。
「……フランの狂気が暴走してる。大人しくさせないと…」
「狂気…どういうこと?」
炎の斬撃が霊夢に迫った瞬間、何処からか札が飛んできて結界が張られたため、炎の斬撃と相殺した。
「あの札は?」
「霊夢!無事か?」
魔理沙が図書館に入ってきた。札を投げたのは魔理沙のようだ。服が少々破れているようだが…
「霊夢とパチュリー、何があったんだぜ?」
パチュリーは魔理沙に事情を説明すると、魔理沙は暴走しているフランを見つめる。
「495年…でもそれは…」
「ニンゲンガフエタ。ワタシトアソボウ!」
フランが4人に分身すると、一斉に襲い掛かってきた。霊夢、魔理沙、パチュリーは一旦その場から離れて、駆け出していったのだった。