東方外来録 博麗の神主の幻想入り    作:ロッド

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異次元幻想郷 療養編
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異変が解決して翌日の夕方。紅魔館の客室のベットで眠っている霊夢が目を覚ました。体を起こすのだが、起き上がれないようだ。腕だけは動かせるので、少し無理して体勢を変えると、フランが霊夢の体に頭を乗せて寝ていた。

 

(何で、フランドールさんが?それよりも、異変はどうなったんだろう。)

 

客室の扉が開いて、パチュリーと魔理沙が入ってきた。霊夢が目を覚ましたことがわかると、ホッとしている。

 

「目を覚ましたようね。博麗霊夢…」

 

「安心したぜ…霊夢!」

 

「魔理沙に、パチュリーさん。僕はどうして…」

 

「博麗霊夢。貴方は貧血で倒れたの…フランの狂気を消すのに、大量の血を利用したのが原因よ。」

 

「貧血…」

 

霊夢は包帯が巻かれている右腕を見たら、パチュリーの説明だと、大量の血をフランに与えて、狂気を消すことに成功した。だが、血を出しすぎた原因で、貧血を引き起こして、危険な状態だったようだ。

 

パチュリーが魔法を使い、治療を施したので、1週間は安静にしなくてはならない。勿論だが、霊力の使用は禁じられている。

 

「安静にしていれば、危機は去るわ。もし、何かしらの痛みが発生したら、痛み止を渡しておくわ。必ず飲みなさい。」

 

「………ありがとう。」

 

「…………私は図書館にいるわ。魔理沙は博麗霊夢が無茶しないか、見張ってなさい。」

 

「わかったぜ!」

 

パチュリーが部屋を出る。すると、眠っていたフランが目を覚まして、目を擦っている。

 

「目が覚めた?」

 

「…………ごめんなさい。」

 

フランから狂気は感じないので、霊夢は安心しているが、謝っている理由がわかっていないようだ。

 

「どうして謝ってるの?」

 

「だって私は…」

 

「僕に謝る前に、レミリアさんに謝らないとね。」

 

レミリアが部屋に入ってくると、フランが泣きながら抱き、謝っている。フランの頭を撫でながら、霊夢にお礼をいった。

 

「フランを助けてくれて、感謝するわ。」

 

「僕は…役目を果たしただけだよ。」

 

霊夢は感謝されることに、慣れていないようなのか、恥ずかしそうに顔を下に向ける。魔理沙が霊夢を寝かせるために、部屋を出ようといった。

 

「霊夢は寝てないとダメだぜ。」

 

「そうするよ…少し、体が怠いし…」

 

「後で、咲夜にお粥を持って来させるわね。」

 

「…………ありがとう。」

 

フランが霊夢に近づいて、モジモジしている。

 

「……ありがとう。霊夢…」

 

「どういたしまして…僕は少し寝るね。」

 

フランにそう言って、体を横にして眠った。魔理沙、レミリアは霊夢を起こさないように、フランを連れて、部屋から出ていった。

 

「………………行ったかな。」

 

寝ていた筈の霊夢が、目を覚ました。どうやら狸寝入りをしていた。

 

(…………フランドールの狂気を消すのに、血を使いすぎたちゃった。パチュリーさんが治療したみたいだけど…体がきつい。)

 

血を流しすぎて、体が弱っているせいか、意識が朦朧としている。頭痛も酷いようで、蓄積していた負担が出始めていた。

 

痛みを遮断したいが、パチュリーから霊力の使用を禁じられている。無理に霊力を使うと、体に負担となるため、痛みに我慢する。

 

「………確か、パチュリーさんから痛み止を…」

 

銀の小さな包み紙を取り出すと、粉末上の薬が出てきたので、霊夢は飲んだのだが、苦かったようだ。

 

「…………苦い。」

 

なんとか薬を飲み終えると、痛みが引いたようだが、眠気が来たようで眠ってしまった。天井から隙間が開くと、紫が降りてきた。

 

(霊夢は…無茶したようね。吸血鬼…フランドール・スカーレットの狂気を消すために、大量の血を与えて助けた。)

 

眠っている霊夢を見ながら、溜め息をした。

 

(もし、あのまま暴走が続いていたら…私が殺る予定だったから…そうなると、紅魔館組を殲滅するわね。)

 

紫の本来の目的は、紅霧異変を霊夢に解決させつつ、紅魔館組を幻想郷に受け入れる。たが、障害がひとつあった。フランの狂気による暴走である。

 

フランの狂気を消せずに、暴走が続いていた場合は、紫が直接秘密裏に処分するつもりだったらしい。そうなった場合は、紅魔館組と敵対する恐れがある。

 

(フランドール・スカーレットの狂気は消えた。運が良かったわね…)

 

紫は姿を消した。

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