東方外来録 博麗の神主の幻想入り 作:ロッド
射命丸の拷問?の後、昼食としてレイが作った天ぷら、大根の浅漬け、お味噌汁を食べながら、霊夢とレイが会話をしている。結局、射命丸も一緒にお昼を食べることになった。
「嘘ばかりの情報の新聞は、人気でないよ?」
「真実を私の解釈で、書いているだけですよ。」
そう言い訳している射命丸。レイは溜め息をしながら、天ぷらを食べる。妖夢はレイの作った天ぷらを感心しながら、食べ進めている。
「おいしいですね。」
「ありがとう…妖夢さん。」
「料理は得意な方ですか?」
「うーん。一応、自炊はできるけど…得意とは言えないかな?」
妖夢の質問に少し首を傾げて言ったら「そうですか…」と言って、お茶を飲んでいる。すると、レイが急に立ち上がって、境内に出る。
「どうしたんですか?」
「………人里の結界に反応があった。」
「………レイと同じよ。この気配は……妖怪だわ。」
その頃人里の方では、大型の狼妖怪が暴れていて、人里が被害を受けていた。慧音、マリサ、マミゾウの三人が戦闘をしていたが、住人に被害を出さないようにするため、苦戦している。
「胴体はでかいから、狙いやすいが…」
「素早すぎるぜ…」
「人里の住人は避難しているが、あの妖怪が暴れておるから、被害が出るのは…時間の問題じゃぞ。」
狼妖怪がマリサに突進してくる。マリサは懐から青い液体の入った小瓶を取り出すと、その液体を狼妖怪にかけた。すると、急に苦しみはじめて倒れた。
「マリサ…何をかけたんじゃ。」
「とある人間の血を媒体に使った魔法薬だぜ…これは余り使いたくなかったけどな。まだまだ、未熟だぜ…」
マリサは空になった小瓶を懐に入れる。騒ぎを察知した霊夢とレイが人里に到着する。マミゾウは「遅い出動じゃの既に終わったぞ」と言って、その場から消えた。
「慧音とマリサは怪我はない?来たのが、遅すぎたわ。」
「…………気絶してるね。微かに息があるよ…」
「マジかよ!?あの魔法薬を使ったんだぜ!」(それだけ、この幻想郷の妖怪は強いのか。私とレイがいた幻想郷よりも…)
霊夢は博麗の札を取り出すと、狼妖怪に張り付けると妖気が消えて、息をしなくなった。
「レイは狼妖怪を持ってくれない?森に埋めるから。」
「わかった。」(霊夢の札は強力だよ。僕では、あんな強力な札は作れない……)
暗い感情を表に出さないで、狼妖怪を持ち上げると、霊夢と一緒に森に向かうのだが、マリサから言われた。
「狼妖怪の素材一部、貰ってもいいか?」
「何に使うつもり?」
霊夢がマリサに殺気を放ち、理由を聞いたのだがマリサは「……やっぱりやめておくぜ。」と断念した。レイを先に行かせて、霊夢はマリサに一言警告した。
「マリサ…あんたは種族魔法使い…妖怪よ。人里で、何かをやらかすものなら…私はマリサを討伐するわ。覚悟しておいて……」
霊夢の殺気を当てられたマリサは「……わかった。」と言った。
「レイの友達のアンタを……討伐するのは、私も嫌よ。異変を起こすだけなら、退治で済ませるけどね。」
霊夢は殺気をやめると、森に向かった。マリサは赤い液体の小瓶を取り出すと、ゆっくりであるが飲み始めた。
「大丈夫なのか?」
「ちょっとした…精神安定剤だぜ。」(……早めに飯食べて、パチュリーに会いに行くかな?魔法の研究進めたいぜ…)
マリサは飲み干すと、帰っていった。
冥界にある白玉楼に妖夢が帰ってくると、主である西行寺幽々子が饅頭を食べながら、妖夢からの報告を聞いた。
「どうだった?初めてあった感想は?」
「霊夢と同じ雰囲気がありましたよ…幽々子樣。」
「あれだけの死期が近くて…しかも、それを自覚している人間は初めてよ。紫に頼まれたから、隙間越しで、観察したけど…」
幽々子は饅頭を食べ終えると、お茶を飲んだ。
「近い時期に、招待してみましょうか。」
「畏まりました…」
妖夢は庭の手入れに向かったのだった。