東方外来録 博麗の神主の幻想入り    作:ロッド

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紅魔館


博麗神社の境内を掃除しているレイは、遊びに来ている魔理沙と会話をしている。霊夢は暇そうにしながら、縁側でお茶を飲んでいると、咲夜と小鈴が来た。

 

「小鈴ちゃん久し振りね。咲夜と一緒とは珍しいわね。」

 

「お久し振りです…霊夢さん。レイ君も昨日振りだよ!」

 

「小鈴さん!?」

 

小鈴が来ていることに驚いているが、隣にいる咲夜に挨拶程度はした。すると、霊夢とレイに話があるらしい。魔理沙は魔法の実験で、帰るようだが。

 

「お嬢様からの招待状を持ってきたわ。小鈴、霊夢と貴方にね。」

 

「お嬢様?」(まさか…咲夜さんもいるとは…レミリアとフランもいるのかな?)

 

「そう言えば、自己紹介がまだね。私は十六夜咲夜…紅魔館のメイド長をしてるわ。」

 

「僕はレイです…外来人になるかな。よろしく…」

 

軽くお互いの自己紹介を終えると、紅魔館に向かうことに。レイは空が飛べないため、霊夢と咲夜も、今回は歩いて移動している。

 

「小鈴さん大丈夫?」

 

「歩き疲れたよ…」

 

小鈴が疲れたようで、足取りが遅い。レイは一旦立ち止まると、おんぶしようかと、小鈴に言ったら、無言で小さく頷いている。

 

「……重くないかな?」

 

「軽い方だと思うけど…」

 

霊夢と咲夜は二人の会話に、笑みを浮かべていると、周囲に霧が漂ってきた。霧の泉の前を通り掛かると、氷の妖精チルノが立ちはだかる。

 

「ここはアタイの縄張りだ!」

 

「通してくれないなら、夢想封印するけど…」

 

霊夢が脅しを仕掛けようとするが、レイが前に出て、霊夢を止める。針を地面に四方に刺して、結界を構築する。

 

「何する気?」

 

「戦闘は面倒だから…別の方法で、通してもらうだけだよ。」

 

力を集中させると、結界内に金平糖の袋詰めが出現した。結界を解除して、チルノに見せる。

 

「これをあげる代わりに、通してくれないかな?」

 

「貰っても良いの!?」

 

「通してくれるならいいよ?」

 

チルノはすぐに、レイから金平糖の袋詰めを貰うと、飛んでいった。霊夢は能力を聞いてきた。

 

「僕の能力は…【結界を操る程度の能力】かな。能力名は気にしたことないから、曖昧だけどね。」

 

「私と能力は違うのね。私は【空を飛ぶ程度の能力】よ。」

 

「霊夢の能力は無敵に近いよ…」

 

レイと霊夢の会話に、咲夜が違和感を持っている。その違和感の正体は、後で気づくことになる。

 

「紅魔館に到着したわよ。」

 

「やっぱり、凄いですね。迫力が…」

 

背中から下り、小鈴は門に近づく。すると、壁に背中をつけて眠っている紅美鈴を見た。咲夜は溜め息をして、ナイフを取り出してから、頭に刺した。

 

「痛い…咲夜さん何するんですか!?」 

 

「仕事中に何寝てるのよ?」

 

呆れた咲夜は、美鈴の頭に刺さっているナイフを抜くと、館内に入っていく。だが、レイに視線を向けたときに、目付きが鋭くなって、警戒している。

 

「貴方は何者ですか?」

 

「どうしたの?美鈴…彼はお嬢様が招待した客人よ。」

 

「失礼ですが…お名前は?」

 

「言ってなかったね。僕の名前は、レイだよ。他に聞きたいことは?」

 

「貴方の気配が霊夢さんと、同じなのは何故ですか?」

 

美鈴の発言に、咲夜と小鈴は意味がわからないようで、レイを見る。すると、館内からレミリアが出てくると、美鈴を止める。

 

「私の客よ。美鈴は門番に戻りなさい。」

 

「畏まりました。お嬢様…」

 

(やっぱり、美鈴さんには警戒されたか。多少は見抜かれたかな?)

 

レイは冷や汗を流し、館内に入るとレミリアの案内で、部屋に向かっている。霊夢、小鈴とは、別行動のようだ。

 

「悪いわね…貴方と話がしてみたかったのよ。」

 

「別に構わないよ。レミリア・スカーレットさん…」

 

「私のことを知ってるのね?」

 

「僕は普通の人間だよ。最も、弱い人間。」

 

レミリアの部屋に到着すると、入れて貰うと、話の続きをする。

 

「貴方…霊夢に雰囲気が似ているわね。」

 

「僕のことは、知ってるんじゃないの?」

 

レミリアから出された紅茶を飲みながら、笑みを浮かべているレイを見る。

 

「全ては、知らないわよ。私の能力では不可能だわ。妖怪賢者から知らされたのは、あるけれど…」

 

「隠してる訳じゃないからいいけど…」

 

紅茶を飲み終えたレイは、レミリアからの許しを得て、部屋から出るのだった。

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