東方外来録 博麗の神主の幻想入り 作:ロッド
人里に買い物に来ているレイと妖夢。そんな二人の楽しげな会話を見ていた住人達は、「レイ坊に彼女が!?」や「前は小鈴ちゃんとお祭り」の会話を妖夢は聞いた。
(住人達からの話だと、レイ君は何人かの女の人と、出掛けているのですか。)
妖夢はレイの顔をチラッと見ると、楽しそうな表情をしている。
(私との買い物…楽しいのかな?)
そう思っている妖夢。レイは近くにある団子屋に入らないかと聞いた。少し早いが、お昼にすることにした。だが、「団子をお昼に食べるのは、体によくない。おやつで食べますよ。」と言って、妖夢のよく行っている蕎麦屋に向かうことに。
「レイ君は蕎麦屋には?」
「頻繁には行ってないかな。ケーキ屋は毎回行くけど。」
店内に入り、近くの空いた席に座るレイと妖夢。メニュー表を見て、何にするかを選ぶ。
「私は天ぷらそばで。レイ君は?」
「ざるそば(小)で、良いかな。付け合わせは、大根おろしで…」
「足りるの?途中で、お腹減っちゃうよ。」
少なすぎるレイの注文に、少し頭を抱えている妖夢。再度、メニュー表を見て、決めたのか店員を呼んだ。
「御注文は?」
「天ぷらそば、ざるそば(小)と……湯豆腐2つで…」
「畏まりました。少々お待ちください。」
店員が厨房に向かう。レイは妖夢の注文していた湯豆腐の数に嫌な予感が。
「レイ君は食べなさすぎ。湯豆腐程度は、食べれるよね?」
「嫌いではないよ。」(妖怪の封印維持で、無理して沢山食べてたけど…今は少な目ですんだから、裏目に出た。)
レイは妖怪の封印維持に沢山食べる必要があったので、夜以外は普通に食べていた。妖怪の封印が破られてからは、余り食べなくても問題はなかったので、甘味以外は少食で済ませていた。
注文した料理が来ると、早速食べ始める。
「お昼食べたら買い物続ける?」
「数日分の米と肉を買えたから、僕は良いかな。それ以外で、今は必要ないし。」
「私は明日また、買い出しに行かないとダメかな。」
困り顔の妖夢に、レイは大根おろしを摘まみながら、良い方法を考える。
「少しずつ、分量減らすとか。毎日だと、怪しまれるから月1程度なら大丈夫じゃないかな。」
「………分量減らし。一応、考えてみるね。」
レイの提案を検討する妖夢。昼食を食べ終えて蕎麦屋を出ていく。すぐに団子を食べるわけにはいかないので、人里内を散策して時間を潰す。
(………この無言が辛い。レイ君は私といて…疲れないかな?)
妖夢は隣を歩いているレイを見る。それに気づいたレイは、妖夢の心配をしている。
「妖夢さん…歩き疲れた?」
「大丈夫だよ。そろそろ、団子屋に行こっか。」
「わかりました。」
団子屋に到着して、レイと妖夢は同じ三色団子を3本注文すると、空いている席に座る。
「買い物付き合ってくれて、ありがとう。」
「そんな…妖夢さん。別に買い物に一緒に行っただけだし。感謝されるようなことじゃ…」
レイからしたら、一緒に買い物に行ったくらいのことだと思っている。だが、妖夢は誰かと買い物に行くことなど、殆ど無いことなのである。レイと買い物できたのも、理由だと思うが。
「そう言わない。」
「ですが…………わかりました。」
「それで良いよ。」(幽々子様はレイ君に、興味を持った…このことかな。一緒にいて、楽しいきもちはあったし。)
お茶を飲んでいる妖夢。だが、幽々子が言っていた『レイの死期が近い』の言葉を信じられなかった。
(見るからに健康だよね。なのに幽々子様は…レイ君は何かの病気持ちなのかな。)
そう考えてしまう妖夢なのだった。
次回は異次元幻想郷編の続きを投稿します。