東方外来録 博麗の神主の幻想入り 作:ロッド
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暑い夏の季節が幻想郷にやって来た。博麗神社の境内にいる霊夢は、新作の結界符を作成したので、敷地内に仕掛けている最中である。
「これで問題ないかな。【冷気結界】」
敷地内に薄い水の結界が展開され、結界内に冷気の霧が発生された。レイは霧を受けて平気だが、縁側にいた魔理沙は肌寒く感じた。
「霊夢…少し寒いぜ。」
「霊力の調整をしたら、上手くいくかな。まだ、試作品の結界だし…」
「でもどうして、そんな結界を作ってんだぜ?20歳には、消滅するんだろ?」
魔理沙のちょっとした疑問に、霊夢は結界の点検をしながら言った。
「好奇心だよ。夏が暑いから、作りたかったのも理由だけど…」
結界の最終点検を終えた霊夢は、氷の結界符を敷地内の四隅に張り付けて、結界を起動させると成功したようだ。
「今度は成功したな!」
「夏以外は使わないけどね。」
冷やしていたお茶を結界から取り出して、魔理沙に出してあげると一気飲みしたが、咳き込んでしまった。
「慌てて飲むからだよ?」
「ヤバイくらいに、暑かったんだぜ!?」
「魔理沙は、パチュリーや師匠から魔法を習ってるんなら、対処できるんじゃ…」
「私は修行中なんだぜ…水の魔法くらいなら、出来るけどな。」
霊夢からお茶のおかわりを出されると、今度は慌てないように、ゆっくり飲んでいる。この7月の暑い夏は異常だが、現在幻想郷に異変は発生していない。
「こんなに暑いのに、異変じゃないとか…ヤバすぎるぜ。」
「仕方無いよ。そうだ!」
霊夢は急いで部屋に戻って、何かを取りに向かった。暫くして戻ってくると水色の札を魔理沙に渡した。
「何だぜ?」
「触れてみたらわかるよ。」
水色の札に触れた魔理沙は、一瞬驚いてしまい札を落としてしまった。魔理沙が驚いた理由は。
「霊夢、この札…冷たいぜ!?」
「札に冷気を霊力で封じてみたら、偶然出来たよ。」
「そんなやり方もできるのか!?」
魔理沙は霊夢の技術に驚いているが、やり方次第では魔理沙も、魔力で代用して同じことが可能である。
「その札は魔理沙にあげるよ。夏は暑くて、魔理沙が倒れても嫌だし。」
「ありがとうなんだぜ!」
霊夢は敷地内の結界の再度点検を終えて、出掛ける準備を始める。人里の結界の点検、強化をしに行くようだ。
「人里に冷気結界張らないのか?」
「やっても良いけど、僕が引退した時に問題にならないかな?冷気結界は簡単じゃないし…」
だが、念のために氷の結界符100枚を持っていくことにした。
「人里の住人が倒れたら、いろいろと問題になるしね。」
「やっぱり、暑いぜ。異変じゃないとか…信じられないぜ。」
人里に到着した霊夢と魔理沙は、人里の見回りを開始する。その最中に、結界符を仕掛けておく。
(余り、環境の変化は慣れすぎるとダメだけど…倒れるよりは。)
人里全域の見回りを終えて、結界符を仕掛け終えた。魔理沙と合流した。渡していた50枚を仕掛け終えたらしい。
「なんとかできたぜ。」
「慧音先生に報告するかな。」
「ん?何で、慧音が出てくるんだぜ?」
「最近、人里で怪しい行動をする人間がいるらしいよ。何かはわからないけど…」
慧音から依頼で、人里の監視を頼まれていた霊夢。だが、結界には異常がなく。人里に悪意のある妖怪もいない。
「安全だと…思うんだけど。なんだろ…」
「怪しい儀式をしていたりしてな。」
「流石に…それをする人間はいないよ……ね?」
霊夢は状況報告と結界の強化、冷気結界の設置を慧音に伝えるとお礼を言われた。暑い日が続くと人里の住人に被害が出る。
「去年よりも、暑くなるらしい。結界の設置は助かる。」
「後で、チルノを探しに行こうかな。結界構築を教えておかないと。」
「チルノには任せられるな。結界構築技術だけなら、霊夢と同等だからな。」
魔理沙は慧音が、チルノに太鼓判を押しているので、耳を疑った。
「あのチルノが!?戦闘は弱くなかったか?」
「僕は異変後に、紫から聞かされたんだけど。歴代の巫女様の弟子らしいよ。戦闘技術を教えたら厄介になるから、結界技術だけを伝授したらしいから…」
霊夢は慧音から金平糖を渡された。チルノの好物らしい。もし、襲われたとしても金平糖を渡せば、安全に人里まで案内する。
「さて、やること終わった。鈴奈庵で本を返してくるかな。」
「私は帰るぜ。研究の続きがしたいからな!」
霊夢は鈴奈庵に向かうのだった。