東方外来録 博麗の神主の幻想入り    作:ロッド

69 / 79
68

翌朝。霊夢は二日酔いで頭痛が酷かった。昨晩にあれだけの酒を飲んだので当然だが。橙は酒に強かったようで、二日酔いにはなっていない。人間と妖怪の違いだろう。

 

「橙……」

 

「ふん。霊夢何て知らない!」

 

朝から霊夢は、機嫌が悪い橙から睨まれていた。酒に酔っていた霊夢にアレをされてしかも、全く覚えていないらしい。それが原因で、橙の機嫌が悪くなっている。

 

「橙…ごめん…」

 

「う……でも…」

 

落ち込み気味の霊夢に、橙は少し罪悪感が渦巻く。酒を飲んで酔っていた霊夢が原因だが、この事態の発端は橙にもある。霊夢が全て悪いとは言えない。

 

「許して…」

 

「……なら、条件があるよ…酒を飲まないこと!」

 

「それは別に良いけど…」

 

「もし、飲みたいなら…私の時だけね!」

 

余りよくわからない橙からの条件だったが、許してもらうために頷いて、橙と約束した。

 

「約束だからね!」

 

「うん……今日はどうするの?」

 

「夕方には帰るから、それまでは暇だよ。」

 

「そろそろ、朝食の準備するね。」

 

霊夢は立ち上がると橙が近づいてきた。どうやら、一緒に準備したいようだ。「ダメかな?」橙が聞いてきたので、一緒に朝食の準備をすることに。

 

「霊夢の予定は?」

 

「太陽の畑に用事があるかな。」

 

「太陽の畑!?」

 

橙が目を見開いて叫んでいる。霊夢は何で、橙が叫んでいるのかわからないでいる。

 

「風見幽香に会いに行くの!?」

 

「う、うん。幽香お姉ちゃん…花を育ててるんだけど。ハーブディーを趣味で、作ってるから…」

 

「風見幽香にお姉ちゃん呼び……」

 

風見幽香の名を聞いただけで、怯えている橙。霊夢は怯えている理由がわからない。

 

 

風見幽香は太陽の畑に住んでいる妖怪で、花、植物をこよなく愛す妖怪でもある。一部の人間、妖怪、妖精に怯えられているが、太陽の畑を荒らしたりする者に、死なない程度に制裁をしているからである。妖怪、妖精なら、命はない。

 

(太陽の畑に張っている結界の点検も、依頼されてた。予備の結界符準備しとかないと…)

 

霊夢は花、植物を荒らしたりはしないので、幽香のそういった一面を知らない。戦闘狂の事実さえも……

 

 

「暇なら、太陽の畑に一緒に行く?幽香お姉ちゃん…歓迎してくれると思うけど。」

 

「………………遠慮するね。暑いの苦手だし…」

 

「残念…朝食食べようか。」

 

 

 

 

 

朝食を食べ終えた霊夢は予備の結界符を持って、太陽の畑に向かうことにする。その前に、人里に立ち寄ってお茶菓子を買うようだ。

 

(何買おうかな。幽香お姉ちゃん…甘いの好きだし、悩むね。)

 

霊夢は甘味処に到着すると店主の男性が、店から出てきた。

 

「霊夢の坊主…いらっしゃい。何を買うんだ?」

 

「少し悩むよ。」

 

「これなんかどうだ?」

 

店主が持ってきたのは、花の形をした小さな饅頭だ。中には白餡が詰められている。

 

「それを一箱下さい。」

 

「一箱10個入りだ。毎度…」

 

店主に代金を支払い、饅頭の詰め合わせを受け取る。腐らないように冷気結界に収納して、太陽の畑に向かった。

 

 

 

 

 

魔法の森にいる魔理沙は、魔法薬の材料集めに毒キノコを取りに来ていた。

 

(魔法の森は毒キノコが沢山取れるから、魔法薬の研究に役立つぜ!)

 

ある程度の毒キノコを集めると、魔力で集めた毒キノコを浮かせて運ぶ。魔法使いとしての修行でもある。

 

「沢山取れたぜ!」

 

「魔理沙…休憩時間はもう終わったわよ。」

 

「あ、師匠。」

 

魔理沙の帰りが遅いので、迎えに来たようだ。複数の人形を連れている魔法使いの少女。

 

「師匠呼びはやめて、アリスで良いから。」

 

「名前呼びは、私が魔法使いになったらするぜ!それまでは、師匠呼びするぜ!」

 

「全く、幼馴染みの私に師匠呼びは変よ?」

 

「何がだぜ?」

 

魔理沙に魔法を教えている一人は、人形使いであるアリス・マーガドロイドである。

 

「帰ったら、魔法薬の改良をするわよ…魔理沙。」

 

「わかったぜ!」

 

アリスと魔理沙は帰ったのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。