東方外来録 博麗の神主の幻想入り    作:ロッド

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紅魔館の門番である美鈴の稽古を受けている霊夢は結界術を使用せず、霊力の身体強化のみで、美鈴と組手をやっていた。

 

「霊夢君…足の踏み込みが甘い!素早さはいいけど、利用していないですよ!」

 

投げ飛ばされた霊夢は、地面に着地する。すぐに霊力を手に集中させると振り下ろして、霊力による斬撃を放った。

 

美鈴が冷静に真横に避けると斬撃が壁に命中して、一部が砕けた。

 

「……………霊夢君?」

 

「咲夜さんに謝ってくる。」

 

それだけならば、まだいいが。さっきの斬撃で発生した衝撃波にて、近くの数本の木が倒れた。

 

 

 

 

 

「全く…霊夢と美鈴は!」

 

「ごめんなさい。」

 

「すみません…咲夜さん。」

 

霊夢と美鈴は咲夜から説教を受けていた。しかも、館内の掃除中の時なので、頗る機嫌が悪い。

 

「……瓦礫の撤去作業しなさい。全部終わったら許すわ。」

 

 

 

 

瓦礫の撤去作業をしている霊夢と美鈴。周辺に散乱しているようで、作業に時間が掛かってしまっている。

 

「霧の泉近くにもあった。」

 

「これで最後の瓦礫ですね。」

 

最後の瓦礫を撤去して作業を終了した霊夢と美鈴。

 

 

 

「終わったね…作業。」

 

「流石に疲れましたよ…妖怪の私でも……」

 

若干疲労しているようで、肩で息している。霊夢は妖怪と違って人間。守護者といっても、10歳の子供である。地面に座り込んだ。

 

「大丈夫?」

 

「ちょっと、疲れちゃった。」

 

苦笑している霊夢は疲労のため、立ち上がれないでいた。

 

「霊夢君…私の背中に乗ってください。おんぶするから…」

 

最初は断ろうとしたが、動けないため頼むことにした。

 

「霊夢君は軽いですね。ちゃんと、ご飯食べてるんですか?」

 

「…………食べてはいるんだけど…」

 

「最近は余り、食べれてないとか?」

 

「食欲がなくて…」

 

小声であるが、妖怪の美鈴には普通に聞こえている。今の季節は夏であり、猛暑が続いている。

 

(人間である霊夢君には、きついですかね。人里の結界維持もしているらしいですし。食欲がなくなるのもわかります。どうしますか…)

 

紅魔館に戻ってくると霊夢を起こすのだが、寝息が聞こえている。寝てしまったようだ。

 

「寝ちゃいましたか。」

 

「美鈴。瓦礫の撤去終わったの?」

 

「咲夜さん。実は霊夢君が寝ちゃいまして…」

 

「起こしたら、かわいそうだから…客室に寝かせておきなさい。」

 

霊夢を客室のベットに寝かせる咲夜。部屋を出ようとするのだが、魘されているのに気づいた

 

急いで、霊夢を起こすのだが、全く起きてこない。

 

「起きなさい…霊夢!」

 

「う……は…さ、咲夜さん…なんで…?」

 

目が覚めた霊夢は、目の前にいる咲夜に「魘されてたわ。大丈夫?」と心配されたようで、起き上がらせると水を与えた。

 

「……ふう。ありがとう…咲夜さん。」

 

「霊夢。気分悪くなってない?」

 

「……一応、大丈夫です。」

 

「美鈴から食欲がないと聞いたわよ。最近、ご飯食べてないわけ?」

 

最近は猛暑が続いているので、食欲がなかったりとか。人里の結界維持に余力を使い、食べる気力をなくしたようだ。

 

「それで…今は、甘味系統を少しだけ…」

 

「完全に夏バテね。食欲なくすハズだわ。」

 

「う…」

 

咲夜は霊夢のおでこに触れると少し熱くなっていた。

 

「微熱かしら?抵抗力が落ちてるわね。」

 

一旦客室を出た咲夜は食欲のない霊夢のために、お粥を作りに厨房に。

 

 

「お粥ができたわよ。食べられるだけ食べて、元気になるのよ。」

 

「ありがとう…咲夜さん。」

 

ゆっくりではあるがお粥を食べ始める霊夢たが、食べ進めている内に涙を流している。

 

「………まだ、食べれる?」

 

無言だが小さく頷いたので、器にお粥を盛ると霊夢に差し出た。

 

 

 

霊夢はお粥を食べ終えて、手伝いを申し出た。咲夜から寝るように言われてしまったため、ベットに横になる。

 

「ゆっくり寝なさい。」

 

「ありがとう…咲夜さん…おやすみなさい…」

 

次第に眠気が来た霊夢は眠りについた。

 

(……霊夢…辛そうだったわね。)

 

霊夢の頭を優しく撫でると、客室を出ていった。

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