東方外来録 博麗の神主の幻想入り 作:ロッド
翌朝。霊夢はルーミアを抱き締めながら、寝ていたようだ。目が覚めるとルーミアに頭を撫でられていた。
「ルーミア?」
「霊夢…おはようなのだー」
「おはよう…ルーミア。』
笑みを浮かべているルーミアは、朝食の準備をする。霊夢は森で、猪を狩りに行くようだ。
「朝食はどうするのだー?」
「保存していた魚が残ってるから、簡単に焼き魚にする?」
「食べるのだー」
朝食を食べ終えると霊夢は、森にいく準備をする。ルーミアも一緒に行くようなので、一応結界符を多めに準備する。
「ルーミアは準備できた?」
「できたのだー」
「それじゃ、結界移動術で行くから僕の手に触れて……」
ルーミアは右腕に抱きついて、霊夢を見ている。触れるだけで良いのだが、苦笑してルーミアの頭を撫でる。
「それじゃあ……行くよ。」
結界が展開されて、ルーミアと霊夢は姿を消した。
森に到着したルーミアと霊夢は、熊を探しに森の中を進みながら、結界符を木に仕込んでいく。
「何してるのだー?」
「罠を仕掛けてるよ。念のために……人は掛からないから問題ないし。」
「………………霊夢。私の封印……解除して。」
ルーミアは森の奥から気配を感じ取り、霊夢に封印を解除するように頼んだ。言われた通りに封印を解除した。
「何かあったの……ルーミア?」
「霊夢じゃ、対処できない強い力を感じたんだ。あれは……妖怪か?念のために、結界の準備をするんだ。」
「わかった。」
霊夢は懐から結界符を取り出して、警戒を強めていると。森の奥から黒い槍が、ルーミア目掛けて飛んできた。
「…………強力な力だな。」
飛んできた黒い槍を右手で掴んだルーミアは、焼けるような痛みを感じると手から血が流れていた。
「大丈夫……ルーミア。」
「心配するな。問題ないよ……」(とは言ったが、早めに対処しないとな。嫌な予感がする。)
ルーミアは妖力が、削られていく感覚を霊夢に言わずに、平気な顔で誤魔化した。すると、奥から更に黒い槍が飛んできて、霊夢が多重結界を張ったのだが、結界を貫いてきた。
「な……結界が効いてない!?」
「やっぱりそうか……この力は、フランドールと同じ能力。」
「同じ能力?」
ルーミアは黒い剣を出現させると、霊夢の前に出た。
「何代か前の巫女が、紫と協力して封印した妖怪だよ。」
「そんな妖怪が何で?」
「わからないが…霊夢だけでは、対処できない。」
森の奥から出てきたのは、フランの姿をした黒い妖怪だ。
「………………死ね。」
黒い妖怪は4体に分裂して、黒炎の剣を出現させると斬りかかってきた。
ルーミアは弾幕を飛ばしながら、相手の剣を弾いていく。霊夢は結界を使い援護していくが、黒炎の剣で切られた瞬間。結界が溶けて消滅した。
「やっぱり、結界が効いてない。」
「私の弾幕は効いてはいるが、分が悪い。」
「だったら、これを使うしかないね。」
霊夢から霊力が発生して、森全体に氷の霧が発生した。黒い妖怪の動きが鈍くなってきたようだが、ルーミアに近づいていく。
「………………ルーミア、飛んで避けて!【多重凍結結界】」
ルーミアが空に回避すると霊夢が、何重にも組合わさった氷の結界が発生して、黒い妖怪が結界内に閉じ込められて、凍らされていく。
「これが効いてなかったら、もうダメだ。」
完全に凍らされた妖怪から、妖気の気配が感じなくなった。封印に成功したようだ。
「……なんとか、封印できた。」
霊夢は霊力の使いすぎで、気を失ったのだった。