そうらしい。色々あって引きこもったって聞いたな
そっか……残念だな。強くなったところ見せたかったんだけど
しょうがない、他の奴らに見せてやるしかないな
そうだね
翌日。
京都校の寮で目を覚ます。朝日が差し込んできて、今日が快晴なのがよく分かる。ただ少し肌寒く感じる。布団から出るのが億劫に思える。
はぁ。とため息混じりに気合を入れて起き上がって朝の身支度をする。歯を磨きながらスマホで調べてみると、京都は東京より寒暖差がやや大きいなんて情報が出てきた。今は9月で寒くなっていく頃だから、そのせいなのかな。
「よーっし。準備完璧」
制服に着替え、試験管を十数本懐に納めて部屋を出る。集合場所は運動場だったな、と思いながら歩いていると、東京校の皆んなも起きたみたいで一緒に話しながら向かうことになった。
「おはよう〜」
「おはよー」
「おはよう、緊張するね……」
「朝飯喉通らなかったわ…」
「え、それ大丈夫? これからだいぶ体力使うよ?」
「代わりにゼリー飲料飲んできた。日頃から備えておいてマジで良かった〜〜〜」
「えらーい」
朝食の事や、緊張するね。頑張ろうね、なんてお互いに励まし合いながら坂道を登り、運動場に到着する。
「ふー……」
「あ、皆んな! おはよー!」
運動場には既に何人か到着していて、音弥くんと春ちゃん、あとは京都校のりんごちゃんと耀ちゃん、薊ちゃんもいた。それぞれ準備運動してたり封印布を巻いた呪具を点検したり、各々待ち時間を潰してたみたい。
「おはよう。はっやいなぁ」
「楽しみでぐっすり眠れちゃって。早起きしちゃった」
「いや、それ普通楽しみで眠れないところじゃないの?」
何と言うか、音弥くんは相変わらずな様子。
私も軽くウォーミングアップをする。両校のメンバーも続々と集まってきて、それぞれ同じようにウォーミングアップなりストレッチ、呪具の点検なり交流会戦に向けて緊張を解したり、あるいは高めている。
「全員揃ってるなー」
「8時半。よし時間だな」
雨宮先生、空街先生……の他にも、知らない人が何人かやってくる。誰だろ?
「これから交流会戦を開始するにあたって、ルール説明をする」
「今回の交流会戦は例年通り、二種目に分けられる。前半が全員参加の団体戦。後半は自由参加の個人戦だ」
「前半の団体戦は、放った三級呪霊一体を先に祓除するゲームだ。殺したり大きな怪我をさせない限りはお互いに妨害も許される」
「あと、三級呪霊以外にも蝿頭も放ってある。団体戦には4時間の時間制限がある。この時間制限内に三級呪霊を祓えなかった場合、蝿頭を多く祓った方の勝ちになる」
「蝿頭を祓った数が同数だった場合は引き分けだ」
雨宮先生は手元の台本を淡々と読み上げながら説明していく。三級呪霊がメインターゲットなのは本来は三級、四級術師が一年生の等級だからだよね、今年がおかしいだけで。
「でー…」
「今回の一年の中に、手加減が下手な奴がいる」
「そいつには呪力を制限させる呪具をつけてるから、心配に思ってるやつは安心して欲しい」
東京校全員の視線がりんごちゃんに集まる。
確かに両手首、両足に枷のようなものを嵌めている。
「でも筋肉は健在だよ!!!」
りんごちゃんは視線を感じて上腕二頭筋を見せつけてくる。いや…何これすごいバッキバキなんだけど……?
「会場は京都校全体。宿舎と校舎には呪霊が入らないように躾けてあるから、入らない壊さないようにするように。また、開始位置は東京校は今いるこのグラウンドから。京都校は大体反対側にあるもう一個のグラウンドからだ」
「開始時間は9時半。それぞれ作戦会議なりして、時間になったら呪霊は開放されるから自由に開始してくれ。一応アラームは鳴る」
「説明は以上。質問ある人ー」
「はい!」
質問受付に、音弥くんが挙手する。
「その後ろの人たちは誰ですか!」
「こっちの人たちは上層部と十傑の人たちだ。現地で観戦したいってんでいらっしゃってる。今いるのは顔を直で見たいからだそうだ」
後ろの人たちは軽く会釈をする。昨日白夜ちゃんが言ってた、十傑らの見学がこれなのか。香くんや甦生くんたちの顔が緊張の色に変わる。ここでいい所を見せられたら上等な呪具の入手なり等級審査に関わるから。
「他に質問は?」
「……無いな、じゃあ時間まで待機。頑張れよー」
先生たちは後ろの上層部・十傑の方々を連れて帰っていった。
「じゃあ……」
「作戦会議、だね!」
東京・京都校で別れ、運動場の休憩室で作戦会議が始まる。
「とりあえずさ、あのりんごって結局どうなの?」
春ちゃんが真っ先に発言して、場が凍る。
当然と言えば当然。呪力を制限する呪具を付けさせたって言っても、登場時のあの印象が強すぎる。跳躍して長距離を移動するなんてレベルの身体能力と呪力なんておかしい。
「りんごちゃんは呪力を仮にほぼゼロまで抑えられてても、素の身体能力だけで見ると一級術師レベルよりも強いよ」
白夜ちゃんが春ちゃんの疑問に答える。
「醜伏は人外との混血の一族で、りんごちゃんは特に強い血が混じってるって言ったと思うけど、身体能力が強いのはそれが理由。赤龍、って知ってるかな。その血が混じってるらしいんだ」
「それに、強力な血を引いて生まれた子はみんな、加減が下手……というか、"出来ない"んだって」
「だから……」
「呪力を抑えられてても、りんごちゃんが加減をミスったら……ヤバいね」
全員が押し黙る。けど、それなら……
「じゃあ……私が相手するよ」
私は立候補する。
「術式が天敵だったら無理かもだけど、多分殴る蹴るだけだよね?」
「そうだね、呪力も理性が効く内は使わないと思う」
「なら私が適任だよ。物理攻撃なら効かないし……」
「俺もやりたい!」
後ろめたい私に、音弥くんも立候補した。
「試してみたいことがあるんだ! 個人戦でもやりたい事あるんだけど、集団戦でも色々あって〜」
「静香一日だと心細いかもしれないしね!」
「音弥くん……」
クソ、認めたくないけどちょっとキュンと来た。かっこいい事言いやがってぇ……やばいちょっと涙出そうかも。
後ろめたいのは結局、私の体質を使うから。安藤の件から他の皆んなの前でも模擬戦とかで私の体質を使ってきたけど、まだ恐怖と慣れは染み付いてこない。それに効かないと思ってても怖いものは怖い。
「僕も一緒にやるよ。あの子の事はまだ多少知ってるから、事故も減らせるだろうし」
「問題児一人に三人かかり? しょうがないとしてもメインの呪霊はどうするの」
「確かに俺ら四級だもんなぁ。京都校側の等級がどれくらいか分からないけど、三人行ったらこっちは百瀬が二級で後は全員四級だろ?」
「もし見つけられなかった時のために蝿頭も見つけて祓わないといけないけど、三級相手は僕らだと複数人欲しいし……蝿頭祓うのも人手欲しいし……」
「人手不足〜」
確かに人手不足なのはそう。かと言って飛びかかってくるであろうりんごちゃんを抑えるための人数は必要だし……。
「それならいっその事どっちか一つに絞ろう。三級を狙うか、蝿頭を狙うか。」
「私は三級狙いをすべきだと思う。こっちが幾ら蝿頭祓おうが相手が目標祓ったら水の泡だし、それなら始めから最速でのゲームクリアだけに集中した方がいい」
「春ちゃんに私は賛成。りんごちゃんが襲撃してくるまでは全員一塊で行動する?」
「んー……本当なら散会して効率よく行きたいけど、端から潰されたら終わりだから来るまでは固まったほうがいいかな」
「えっと、とりあえずりんごちゃんがやってくるのは前提……でいいんだよね?」
「まぁ多分……あの様子だと来ると思うし……」
「来た後はどうするの? りんごちゃんの心配が無くなったら……散らばる? それとも僕たちずっと一塊?」
「りんごを抑えたらすぐに散っていいよ。その先で他の術師に当たったら普通に戦えばいいし、逃げてもいい。目的はゲームの勝利だし」
「私らがここまでりんごちゃんを警戒するの、加減出来なくて大怪我したりワンチャン死ぬかも知れないのを防ぐためだしね……」
りんごちゃんを集中して抑える事に決まりそう。ほんと、素の膂力だけで内臓破裂とか起こしそうだし……。
何というか、今回の交流会戦は競い合いってよりいかに災害から生き延びるかみたいなゲームになってない? デスゲームだったりする?
「作戦はこんな所でオッケーね。後は各自、見てる人らにアピールするなり全力で臨む感じね」
春ちゃんが場を締めた。少し思ったけど、今回の春ちゃんはいつもの授業と比べてもすごいやる気があるように思えるんだけど……見てる人らがいるから、なのかな。二級にすぐ上がろうとしたのもお金が欲しいかららしいし。
私たちは作戦会議の後、各自話し合ったりストレッチをする。
それと……対りんごちゃんのための、作戦会議も少しだけ。
運動場、京都校は森林への入り口。
私たちは時間が近くなるのに従って、黙々と移動した。普段は雑談の一つでも始まるのに、不思議と一言も発せられず緊張感で満ちている。
ウー、というアラームが鳴り響く。9時半だ。
「いこう」
私は、皆んなと、そして自分に言うように呟いて走り出した。
森の中を全員で走る。
それぞれ呪力を探知しながら、一定の距離を維持しつつ蝿頭を祓い、メインターゲットを探す。
京都校の人たちは散開して探してるのかなぁ。だとしたら差がかなりつくよなぁ……
いや、ダメダメ。愚痴らない愚痴らない。頑張ろう!
団体戦を開始してから二十分ほど経過。そこそこの蝿頭を祓いはしたけど、ターゲットの気配はまだ感じられない。りんごちゃんの気配も。
「これ思ったんだけどさ、りんごちゃん呪力を抑え込まれてるからこっちから探知するの余計に難しくなってたりしない?」
「……確かにそうかも。」
「い、いやぁ、でもほら。多分大声出しながら来るんじゃない?」
「交通事故起こさないといいな……はは」
白夜ちゃんと話していると、新しい気配を感じとり始める。
「!」
「これは……いる、ってより来てるね」
「え、どこどこ……はっ。私も感じ取れた〜!」
「北東と北西かな? やっぱりあっちは別れて行動してたのかな」
「りんごの呪力は……わっかんねぇなこれ」
それぞれ京都校の呪力を感じたら始める。少しの間ではあるけど、歓迎会の時に呪力をざっくり覚えることは出来たけど、りんごちゃんはやっぱり抑え込まれているからか、そもそもいるかが分からない。いや、数的にはいると思うんだけど……
「あ、すごい。加速してるのがいる」
「みんな襲来に備えて!!!」
「襲来って、いや確かに襲来か!」
「こーーーーんにーーーちはーーーーー!!!」
来た。
りんごちゃんは初めて出会った時と同じように空から降り落ちてくる。
「幣青呪法────『寄生木』!」
「水分操術────『瀑布』!」
私たち音弥くんは着地に合わせて術をぶつける。
「後は流れで! 皆んな頑張って!」
「静香も死なないようにね」
「ご心配どうも!」
作戦通り、皆んな散開する。といっても京都校の人たちも来てるから何人かとはぶつかるとは思うけど……
春ちゃん、軽口ではあるけど心配してくれたな。今日は様子が違うように見えるけど、嬉しいのは違いない。
「ふははー! 効かないよ!」
目の前の災害は音弥くんの植物と私たち水圧を払いのける。
音弥くんの『寄生木』は呪力を吸い取る根っこらしいけど、呪力を抑えている今は吸い取って成長も出来ないで純粋な力で引っこ抜かれた。
私の『瀑布』はシンプルに効いてない。手応え的に、りんごちゃんにのってはちょっとした負荷トレーニングくらいにしかなってないかもしれない。
「普通にショックなんだけど」
「普通の人なら根っこを引き抜くのも難しいと思うんだけどな、すごいねりんごちゃん!」
「二人とも面白い術式だね!」
「────ふんっ!」
いつの間にかりんごちゃんの真上に白夜ちゃんが現れていた。両手にはメイス? を握っていて、落下の力と加えて脳天をかち割る。
「いったぁーーーーーい!!!!」
「相変わらず頑丈だな……」
「うっそ……今の普通にかち割れるでしょ……?」
「身体能力だけで一級上位って言った通りでしょ?」
「俺も鍛えたらあれくらいになれるかな!」
「許さない! 誰あなた!」
「白夜だよ、忌部の白夜」
「嘘だ! 白夜くんはそんな可愛い女の子じゃない!」
「それは……うん、そう思って当然だよね」
「嘘つきは泥棒の始まりなんだぞ!」
りんごちゃんは地面を踏み砕き、一瞬で間合いを詰めて一直線に白夜ちゃんに殴りかかる。白夜ちゃんはその直線的な動きに合わせてどこからか私たちの姿を覆う程巨大な盾を取り出して一撃目を防ぐ。
どんな術式でこんな事をしているのか気になるけど、視界から影になったので作戦通り動きだす。
「『氾濫』、『浸食』────」
「させないよ!」
りんごちゃんは二撃目を加え、それだけで盾を破壊してしまう。
そしてその勢いのまま、盾の影にした私へと拳を……いや、開いた。掴むつもりだ。
どぷん。
「あれ!? え!? しかも抜けない!?」
「今!」
「静香ナイス! 幣青呪法『生垣』!」
「『有為転変』────」
りんごちゃんの拳は私の身体を掴む事なく、私の身体の中に入る。それと同時に体内で貯蔵している液体の圧力を上げて腕ごと拘束。音弥くんと白夜ちゃんが荊と鉄線を作ってりんごちゃんを更に拘束する。
流石に体内に入れたら拘束はいけるらしい。体内は領域ってこの前授業で教わったから試してみたけど、何となく出力はかなり上げられているような気がする。少なくともりんごちゃんの腕を固めることが出来たのは確かなようだ。
「ぐぬぬ……」
りんごちゃんは悔しそうな顔を浮かべている。離れても拘束したままに出来るかは分からないから、まだ腕を私の中に入れたまま拘束している。音弥くんと白夜ちゃんは拘束するための曲がった幹とか別の形状の有刺鉄線とかを生み出してはりんごちゃんの周囲に固めていってる。
私は物理的ならそのまま透過出来るしね。
「楽しくないーーー!」
「大人しくしててね」
「私、抜けてもいい?」
「そろそろいいかな! もし脱出されてもまたやろう!」
「僕はこのまま完封して大人しくしていて欲しいなぁ……」
「液体以外が身体に入ってるってすごい違和感あって気持ち悪いんだよ……」
「他人の腕が自分の身体の中に入った経験ある? それに近い」
「うん、あるわけないね。近いというかまんまだし」
私たちが話していると、唸るような悩むような声をりんごちゃんが出す。
「うーん、うーーーん」
「ちょっとくらいならいいかなぁ?」
「ダメ、使わないで。怪我人出るよ」
りんごちゃんが悩んでる事を理解してるのか白夜ちゃんが制止するけど、りんごちゃんは「つーまーんーなーいーーー」って言って駄々を捏ねる。
「やだねー! それに嘘つきの言う言葉なんて従わないもんね!」
「あぁクソッ、静香ちゃん離れて!」
「え、あ待っ─────」
「いぎっ!? アアアアア!!!!」
身体が焼けこげる、痛い、動けない、バチバチする、何が起きてるの!? 痛い痛い痛い痛い! いや分かる、分かった。これか、白夜ちゃんが言ってたの!
「静香ちゃんに特殊な体質があるように、りんごちゃんにも特殊な体質……というか呪力がある」
「呪力?」
「うん、りんごちゃんの呪力ってビリビリするんだよね。電気みたいな感じ」
「普通の電気とは法則が違うっぽいんだけど、とにかく電撃と思ってもいい性質を持ってる」
「まぁ一定以上の出力にしないとそうならないから、普段生活してる分には……あー。つまり、今回は呪力抑える呪具もあるから大丈夫だとは思うんだけど」
「じゃあ絶縁体持ってかないとね!」
「いやまぁ大丈夫……だと思いたいけど……」
「水タイプに電気タイプは効果抜群かぁ……」
「うぐぅぅぅ……!!!」
身体が言う事を聞かず、制御を失い全身から液体が漏れ始める。
「うわ、なにこれ!?」
自分も感電する事を恐れたのか電撃が止む。それと同時に身体の硬直が解け、私は腕を解放してしまう。
「あ、よし動ける! やられた分はやり返してあげるからね!」
私が地面に這いつくばっている間に、りんごちゃんは素手で荊や有刺鉄線を千切ったり曲げたりして少しずつ脱出していく。
「静香ちゃん大丈夫!?」
「だい、じょ……ばない……動くのキツい」
「……」
音弥くんは何かしてる……? 普段なら心配なりしてくれる所だけど集中してるように見える。
かく言う私はまだ地べたから動く事ができない。私の身体には絶縁体なんて流れてない。そして液体は純水でもないから、電気はよく通ってしまった。体内、領域で受けたのは良いのか悪いのか分からないけど死にそうな感じはしない。……多分。
「りんごちゃん、お母さんに怒られるよ」
「うっ。いいもんね! というかママの名前出すな嘘つき!」
拘束からりんごちゃんが完全に抜け出す。肌は少し傷ついた程度、身体能力以外にそもそもの頑強さも普通の人間とは桁違いだ。
りんごちゃんはそのまま白夜ちゃんに突撃する。這いつくばりながら見ていると、突撃しか脳のないわけじゃなくて、地形や相手との間合いの管理が上手いのが分かった。
白夜ちゃんは色んな武器や防具を取り出してはりんごちゃんの攻撃を防いだり、あるいは反撃しているけど、その度に間合いを変えて……受けるなら振りきる前やそもそも避けてしまう距離、攻撃するなら白夜ちゃんの振りに合わせて潜り込むか避けてから滑り込む。
白夜ちゃんも合わせて対応していくけど、素の膂力でこの分だから呪力で強化し出したりんごちゃんに押され始めてる。力を制御出来ないと言われているのは加減出来ないというだけで、全力で相手を叩き潰す分には呪力操作は得意であると理解した。
この打ち合いの中で白夜ちゃんが感電してないのは絶縁体でも生み出してる……のかもしれない。多分、白夜ちゃんは何かを作る系統の術式だよね?
二人の戦いをついぼうっと眺めていると、音弥くんが駆け寄って来て瓢箪を私に見せる。
「静香、これ飲んで」
「飲む? なにこれ……?」
瓢箪の中を覗き込んでみるけど、中にライトがあるわけがないし口も狭いから見えるわけがない。私が飲めと言われたものの正体を聞くと、待ってましたと言わんばかりに自信満々に音弥くんは答える。
「植物油だよ!」
・醜伏りんご 準二級術師?
醜伏家のよくいる問題児A。家ではなく呪術高専で学ぶ事を選ぶ。高専を選んだ理由は「友達を作りたい」から。
混血は「赤龍」。呪力の性質は赤い雷となり、強大な力や収集欲を生まれ持つ。醜伏の血の中でも極めて強力な部類。生まれ持つ術式もほぼ同一と記録されている。
※母親に叱られると脅すことで言う事を聞いてくれるが、あまり言い過ぎると癇癪を起こす為、担当教師及び術師は注意して上記の文句を使用してください。