酷く澄んだ青いソラ   作:クエクト1030

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呪術は物理法則を無視すること、稀によくあるよね〜
でも物理法則に則ってたり、別に則るどうこうとは別で、そういう「やり方」を参考に術式を拡張するって術師がいるワケ。
そこで! 呪術界は高専卒業後は普通の大学への進学を推奨してるんだよね〜
だってさ。いくら仕組みは別とはいえ、呪力のプログラミングを覚える時に、コンピュータのプログラミングを覚えている人と、そうでない人だったら、参加に出来る知識、アルゴリズムの時点で優位じゃん?
私は呪術師に人生経験は必須って思うのはそういうトコなんだよネ!
だから……これも勉強ってコトで見逃し……あ、ダメ? うわーん!
───始末書を書いている悉蔵のギャル研究員



第十三話「交流会戦-盛況」

「────は、植物油?」

 

「そう!」

 

 

 渡された瓢箪を揺らす。まだ痺れと焼けた感覚が残る手に、たゆんと大きく重い液体の感覚が伝わる。

 

 

「えっと……どういう?」

 

「ちゃんと理由があるんだよ!」

「白夜にりんごの呪力は電気っぽいって教えてもらって絶縁体が必要と思ったんだけど、実戦に使える絶縁体をすぐに用意することは出来ないじゃん?」

「そこで閃いた事もあったんだけど、静香はどうしようと思って。だから植物でも出来ることをスマホで調べてみたら植物油を絶縁体にする方法があるって出て来たらこれだ! って思ってさ!」

「細かい作り方とかは分からないから、りんごちゃんの呪力から生成かつりんごちゃんの呪力にのみ作用って縛りをつけて、細かく指定しなくても勝手に油を持つ植物が出来るようにしてみたんだ!」

 

「で、文字通りその結果がこれ?」

 

「そう!」

「えへん。」

 

 

 液体は私の十八番だと思うんだけど……私よりもずっと液体に頭回していて悔しい。

 

 

「それに、普通は有害なものでも液体なら取り込めるって言ってたしね!」

「静香なら絶対使えるって思ったんだ〜」

 

 

 よく人のこと覚えてるなぁ! 悔しいけど嬉しい……っ。

 

 勝手に悔しがったり嬉しがってるのはいいけど、危うく忘れる所だった。少し目を移せばすぐそこでりんごちゃんと白夜くんがまだ戦ってる最中なんだ。

 

 話している間に、白夜ちゃんはほほ防戦一方にまだ追い込まれている。りんごちゃんは白夜ちゃんの防御を崩してはもう一度攻撃を叩き込み、白夜ちゃんは崩れた体幹から無理やり防御に入る、の繰り返しになってる。

 

 

「油はりんごちゃんの呪力を回収する度にどんどんこいつで作るから、勝手に取ってって使ってね!」

 

「……うん、ありがと」

 

 

 音弥くんは私の目の前に瓢箪を実らせる。赤だったり緑だったりピンクだったり、不可思議な色の植物。それを置いたら駆け出して、白夜ちゃんに加勢する。

 

 身体は少しずつ動かせるようになってきた。

 身体の状態を意識すると、一、二割程の液体が蒸発か電気分解かは分からないけど消滅しているのが分かった。

 

 渡された絶縁体の油。本当は交流会戦を迎えるまでに多種多様な液体を取り込んでおくべきだった私の未だ未熟な心の結果。結果を他人から恵んでもらう。まるで乞食みたい。

 

 これが呪霊呪詛師との戦いだったら、間違いなく死んでいたろうに。

 

 

「はは……まだまだだなぁ、私は。」

 

 

 私はうわばみのように瓢箪を逆さにして油を取り込んでいく。その味はサラサラとした食感に、冷たい水のような、酷く澄んだ味だった。

 

 私は、音弥の油を飲み干した。

 


 

 

「しぶといな! なんで倒れないのかなぁ!」

 

 

 赤龍の子は忌部の子に拳を降り続ける。目の前の少女が次々と生み出す武器防具をその都度砕き、折り、曲げ、とにかく破壊し尽くしていた。

 

 

「っ……」

 

「これで終わり!」

 

 

 赤い稲妻と共に少女は目の前の敵の胸ぐらを掴み、超常的な腕力でもって、濡れた雑巾のように地面へと叩き伏せた。パァン! と破裂に近い衝撃音が響き、倒れ伏す。

 

 

「が……っは……」

 

「ふー……、ふーーー……」

 

 

 受け身は取れなかった。猛撃の対応に体力と集中力を著しく消耗していたせいで、咄嗟の判断を遅らせた。

 

 そして、少女は一人を取った事実にヒートアップする。

 

 

「あ、白夜大丈夫!?」

 

「次は君だね!」

 

 

 駆けつけた少年に、すかさず少女は掴みかかる。爆発的な脚力と有無を言わさない怪力は、見敵必殺に備えた植物を次々と絶やしていく。

 少年は静香に渡した油同様、りんごの呪力から生成した植物の樹皮を身に纏い白兵戦に応じる。

 

 が、しかし。

 

 

「うあああああ!?」

 

「一本ーーー!」

 

 

 呪力性質を防いだとして、一度掴まれれば技で抜ける範疇ではない。それ程までに純粋なの差があるのだ。

 音弥は当然、呪力で強化しながら受け身を取る。それでも身体中に衝撃が残り、力の入り方が狂わされる。

 

 

「上手いね、さっきの偽物とは大違い!」

 

「いったぁ〜〜〜!」

「まさか合気が出来るレベルじゃないなんて、すっごいパワー!」

 

「……!! え、えへん。でしょ?」

 

「でーもー、まだ俺らが負けるって決まったわけじゃないからね」

 

 

 音弥の背中を傘にして、私は疾走する。

 

 

「『雨垂れ』」

 

「!」

 

 

 奇襲の水圧ビームを避けられる。白夜ちゃんと戦って消耗してないのかな、反応速度が早すぎる。表面に油を、中には水を。

 水と油は混ざらないと言うけど、私の術式の前ではそういう常識は関係なくなる。液体の性質、混合を操つることが本懐だから。

 

 

「お待たせ」

 

「早いね!」

 

「ラッパ飲みしてきたからね」

 

 

 かっこつけて登場するのはいいけど、電撃に対抗策が出来ただけでりんごちゃんを倒す方法は思い浮かばない。また腕を体内に入れて水圧で拘束するか?電撃は防げるようになっても、今度は警戒して私を相手しないだろう。

 

 

「ラウンド2、って感じ?」

 

 

 鼓動が早まり笑みが溢れる。

 

 

「いい顔してるね」

 

「そう?」

 

「うん!」

 

 

 音弥と一緒に居る内に伝染ったのかもしれない。まぁ、悪くはない気持ちかも。躁転とか、ハイになってるっていうか?

 どっちにしろ、今は目の前の呪い合いに集中したい気持ち。

 

 

「静香ちゃん、だったよね」

「あなたには、手加減しなくても良さそう!!!」

 

 

 りんごちゃんは握り拳を作る。

 私に最初来た時、白夜ちゃんに止めを刺した時、さっき音弥を投げた時。

 何となく、この子の事が分かってきたかもしれない。

 

 

「いいよ、全力で殴って蹴ってきなよ」

「全部、受け止めてあげるから」

 

「────アハハハハハ!!!」

 

 

 雷光が目の前に迫る。

 

 

「ハアアア!!!」

 

 

 私は取り込まず、りんごちゃんの一撃を受け止める。

 身体の全てが揺さぶられる。というかそのまま身体が飛び散る。私の内臓と呼べそうな液体が後方へと飛び散って、私の中心にぽっかりと穴が空く。

 それでも私は受け止めた。何故か?

 

 それは、私のの使い方を研究する絶好の機会だからだ。

 

 

「……は、あは! あははは!」

 

 

 私は飛び散る液体に別の液体を振り翳す。腕を液体と化して数メートル以上に伸び、広げ、中にあったものに触れる。

 触れた液体に感覚が伝わり、それそのものが再び私となる事を認識する。

 

 

「うん、思った通り! 衝撃とか痛みはあるけど、液体が無くなりさえしなければ回復いける!」

「油も馴染んでるよ音弥。すごいね、楽しいね。」

 

「静香も分かってくれたんだ!」

 

「誰かさんのせいで、分かるようになっちゃいました」

 

「すごい、すごいすごい! 思いっきり殴っても死んじゃわない人が本当にいるなんて!」

 

 

 三人共に、笑ってる。

 覚醒した楽しみ、仲間が出来た喜び。りんごちゃんはきっと、これで初めて「友達」が出来たような想いなんだろうね。

 

 りんごちゃんは、毎回掴んで相手を倒そうとしてた。自前の力が強すぎるから、掴んで投げるだけで事足りるし、そっちの方が不必要に殺めないで済むからなんだろうね。そういうやり方を教わって、そうしてきた。

 

 でも、それは自分の……自分自身を表現する事とは正反対な事なのを、私はよく知っている。そして、自己表現する事がどれ程恐ろしく、迷惑なのかも。

 だから、私が出来る事で、この子と向き合おう。私だけがこの子の全力を受け止めてあげる事が出来るから。

 過去の私が、認めて欲しかったように。

 あの私の代わりに、せめてこの子を認めてあげたいから。

 

 

「音弥、前は私がやる。白夜ちゃんの容態優先して、適当に合わせて」

 

「オッケー!」

「〜♪ ふふん、いつもとは逆だね!」

 

「確かに。いつもと逆だ」

 

 

 私たちは笑う。私も、音弥も、りんごちゃんも。

 

 …………。

 

 笑いは顔に留まり、全てが動く。

 地面毎抉り取る蹴りが来る。私はりんごちゃんのもう片方の足に水の鞭を巻きつけながら蹴りを受け止める。今度は弾け飛ばない。衝撃を身体全体で吸収し、彼方の後方へ吹き飛ぶように私なりの受け身を取る。

 

 私が吹き飛べば、当然鞭で繋がったりんごちゃんも吹き飛ぶ。片足の踏ん張りを自分の力で崩されるようなもの。吹き飛ぶ先には森があり、私たちは枝葉をへし折りながら飛んでいく。

 私たちは笑う。だって、新手のアスレチックみたいでしょ?

 

 

「もう一回やろう!」

 

「今度はどこ行くのさ」

 

「うーーーーーん!」

 

「上!」

 

 

 りんごちゃんは私に「しっかり掴んでね」と言うように目線を遣る。当然、応じないはずがない。鞭に込める呪力、術式の編み込みを複雑に。必ず受け止めてみせる。

 

 

「はあああああ!!!」

 

「いっっっ!??! 股は流石に止めてよ!?」

 

 

 股座を思いっきり蹴り上げられる。効かないと分かっていても血の気が引く。男の人ならもっとサーっと青くなるのかもしれない。

 けど、股座を蹴り上げたことで私たちは綺麗に空に打ち上がった。力点と紐と水。まるで水風船みたいに。

 

 

「うわああああ!!!? あはははは!!! すごいすごい、空飛んでる!」

 

「良い景色でしょ!」

 

「あははは、なんにも見えないけどね!」

 

 

 私たちはグルグルと回りながら落下していく。良い景色もクソも無いけど、これは良い景色だと思う。

 私は海を泳ぐもの。大地に上がる事はあっても、天を飛ぶ事は無いと思ってた。でも、どうやら私でも空を飛ぶ資格はあるらしい。

 

 私たちが切る風が心地いい。

 

 

 

 十数秒の後、私たちは地面に着地する。バァン! と凄まじい衝撃と共に。なのでこれは着地というより着弾だとか衝突の方が適切だろう。

 

 

「ねぇりんごちゃん。私ばっかり自己紹介してもらってたら申し訳ないよ。だから、私もちゃんと自己紹介していい?」

 

「もちろん!」

 

「目一杯息を吸い込んで、りんごちゃん」

「ここに、プールが出来るから」

 

 

 私はカッコつけながら、私を広がる。もちろん、りんごちゃんが息を吸い込んだのを見てから。

 

 私が現在貯蓄している水を限界まで展開し、側面を留めて水だけで出来たプールを作る。25メートルプールは余裕。もうちょっとだけ大きなレベルを作り上げる。

 

 

「!!!」

 

「しかも、プールのギミックも自由自在!」

 

 

 私は外から空気を取り入れ、りんごちゃんの頭を気泡で覆う。自由自在とは言ったけど、こんなの今初めてやったからかなり神経を使ってる。外に展開している水は人体に害のない普通の水のみにして、音弥に貰った油や血液や尿を始めとしてあんま良くないとのは私のガワの中に留める。

 キツイけど……でも、楽しい!!!

 

 

「すごーい! どこでもプールだ! しかも溺れた人がいても即救助出来る!」

 

「えへん。すごいでしょ〜〜〜」

 

 

 楽しい。あぁ、せっかくなら音弥にも入って欲しかったな。白夜ちゃんが心配なのは……くそう、変わらないけどせっかくだから音弥にも体験して欲しかった。

 

 しばらくりんごちゃんと泳ぐ。試してみれば、私の中で、私は自由に声を発し、自由に移動する事が出来る事が分かった。移動する時は少し変な感覚で、助走をつけて走るとか水をかき分けて泳ぐのとは違って、ただスイスイと浮遊としてスライド移動するような感じがする。シューティングゲームみたいな。

 

 水中で打ち上げたり、波を使ったり。泡をぼこぼこと発生させてみたり。ウォータースライダーもやってみたかったけど、水で繋ぐとしても床部分と流水部分、曲がりくねった道を再現するのは流石にまだ無理だった。

 

 

「楽しい〜〜〜!!!」

 

 

 笑顔が見える。殺す殺される以外の術式の使い道、私の使い道が目の前にある。

 でも、一応これは交流会戦だから。

 

 私は広げた私を元に戻して、二人揃って地面に足をつける。

 

 

「ふぅ、どうだった?」

 

「すっごい楽しかった! プールなんて初めてだし!」

 

「良かった。私も楽しかったよ」

 

 

 私たちは笑って向かい合いながら、再び拳を構える。

 また拳が私にぶつかる。今回は衝撃をできる限り吸収せずに拳に移し、ゴムのように衝撃を後ろに伸ばして跳ね返りと一緒にりんごちゃんを殴る。

 

 

「ぶはっ」

 

「ふふっ」

 

 

 元の威力から低減してる上にりんごちゃん自体の頑強さがあるから、大したダメージにもなってない。

 でも、一つの戦い方が身についていく。

 

 

「これはどうッ!!!」

 

「せ……ぇらァ!」

 

 

 鋭い蹴りには鈍い一撃を。私の質量を術式で脚に偏重させて、こちらも蹴りをぶつける。

 押し負けて幾つか液体が飛び散るけど、「そのまま蹴りが貫通する」ことは無かった。

 殴る、蹴る、投げる、組む。徒手の全てをりんごちゃんに合わせ、私の武術を編んでいく。家で見たやり方とはまるで違う、異形の動き方が。

 

 赤雷が迫れば油で防ぎ、普通の水で地面に呪力を流して音弥の残した植物の成長を促す。稲の妻ってね。そうして湧き出た油を回収しては戦いに使う。防ぐ盾や地面を滑らせる、ライターがあれば着火する事も出来たかな。

 

 

 

 どれだけ時間が経過しただろう。私の呪力が底をつき始めて、りんごちゃんが更にヒートアップしてきた頃。

 

 ウーーー。と、終了のアラームが鳴り響く。

 

 

「あれ……終わっ、た?」

 

「むー! これからなのに!」

 

 

 スマホを取り出して時間を確認する。まだ終了時刻ではない。つまり、どちらかが三級呪霊を祓ったようだ。

 

 

「あはは。私がもっと強くなったら、またやろうよ」

「今度はりんごちゃんの術式も見せてほしいしね」

 

「……! うん! 約束だよ!」

 

「うん、約束」

 

 そう。腕力と呪力はぶつけてもらう事が出来たけど、術式は使ってこなかった。結局のところまだ実力不足で、彼女の本当の全力を受け止めるには全く足りていない。枷もそのままだったのに。

 それでも、りんごちゃんは出会った時とは少し違う、満足げな笑顔を浮かべてくれた。それで良しとするべきだろう。

 

 流石に、疲れたし。

 

 

 


 

 

「じゃあ今回の団体戦勝利校の発表だ」

「今回の勝者は〜〜〜〜〜」

「東京校だ」

 

 

 やったー! と皆んなが沸く。

 

 

「あちこちでドンパチやってる間に百瀬が淡々と探して祓ったな」

 

「疲れました。」

 

「私らは出払ってたから、作戦通りとはいえそりゃ疲れたよね」

 

「本当にね。」

 

「そういえば、白夜ちゃんは?」

 

「白夜、結構酷い状態だったから出張クラウディア先生の治療中だよ〜」

「受け身も呪力強化も出来なくて何箇所も骨折だって!」

 

「う、うわぁ……」

 

「俺も合流したかったけど、戻る前に終わっちゃったんだよなぁ……」

 

「あ、あんまり落ち込まないでよ。なんかごめん」

 

「ううん、それに静香すごいじゃん! よく一人で戦ってたね!」

 

「へへ……それ程でも、ないかな? でも音弥が油作ってくれたお陰だよ」

 

「良かったー!」

 

「はいはい。反省会とかはそれぞれやるように。お昼休憩が終わったら、午後は個人戦だ。いいとこ見せたい奴らは午後も頑張るんだぞ」

 

 

 ……あ、そうじゃん。午後に個人戦あるんだった。ほとんど呪力残ってないし身体がくたびれてるよ……。

 

 

「はぁ……流石に無理しないでおこ。私は個人戦パスするね」

 

「お疲れ様。最後はりんごを一人で相手してたんでしょ? よくやったねほんと」

 

「うん。アピール……はどこにすればいいのか分からないけど、必要ならあれで多分十分見てもらえてるだろうし、きちんと休む事にするよ」

「春ちゃんの個人戦、コーラ片手に観戦させてもらうよ」

 

「勝手にどうぞ。」

 

 

 素っ気なく帰って。心配してくれたのかな。

 

 ともかく、その後はお昼を挟んで個人戦が始まった。参加希望制で、同じくらいの等級同士で戦う形。大体の生徒は参加してたけど、体力を使い果たした私だったり大怪我した白夜ちゃん、あとは出禁になったりんごちゃんは不参加だった。安藤も疲れて不参加らしい。ま、こいつはどうでもいいけど。

 

 

 

 ぼーっとみんなの様子を見ていて、それぞれ流派の術を使ったり色んな術式を使ったり、各々の力を精一杯見せている。

 他のみんなも、今眺めている私も。別に、異能の力を目の当たりにしたとして、驚きはあっても……「あぁ、凄かったな」「あれが自分にこられたら困るな」「どうやって対処するべきか」「何か参考になるか」……

 

 大体そんなもん。

 大体そんなもんだから、多分私がどうこうしたり、私が化け物だとしても、関係ないんじゃないか?

 良い意味での無関心。

 思えば、この無関心を最初にくれたのは、春ちゃんだったなぁ、って。

 

 麦茶や片手に観戦しながら、私は微睡みに落ちていった。




 次回、「交流会-終」。
 次回で交流会戦のお話が終了となります。交流会戦の最期のお話を投稿したら、二週間ほどお休みを頂いて、三週後に次のお話を投稿させていただきます
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