どうもヤオザミを組み敷いた男ランポスです。あれからしばらく待ったが、一向に死ぬ気配がない。やっぱり失敗じゃねえかこの毒!多分ちょっとだけ毒があるんだろうが、ヤオザミを殺すまでには至らない毒らしい。こんなの毒に入らねえよ。とりあえずこのヤオザミを殺して食べるか。
その時、俺の脳内に浮かび上がる神聖四文字[生・物・濃・縮]!あ、あぶねええ!我が主の導きのおかげで自分が毒にかかる所だった。しょうがないからこいつは放流、するわけがないだろう!導きなど知らん!食う!だって俺日本人!自分の作った出来損ないの毒が創造主たる自分に打ち勝てるはずがない!よって無毒!さらばヤオザミ、お前のことはご飯を食べるまで忘れない。
俺はヤオザミを真っ二つにするべく腕を振り上げると地面が大きく揺れた。
なんだ地震か?だが遠くの木を見てみると揺れていないように見える。ということは局所的な揺れ...ヤバい!?
俺はヤオザミを放り、砂浜から逃げると近くから大きな蟹が現れた。青い体色、鎌のような鋏、後ろに背負ったモンスターの骨、ショウグンギザミである。いやショウグンギザミかよ!ダイミョウザザミかと思ったわ!
ショウグンギザミは俺とヤオザミの間に立ち塞がり、鋏を斜めに掲げて威嚇する。
え、こいつこんな習性あったん?ヤオザミとショウグンギザミは近縁種のはずだから別に親子ってわけじゃねえよな?だが考えようによってはチャンスか?ショウグンギザミは俺よりもでかい。力も質量も俺より上であることは想像に難くない。ではショウグンギザミは俺よりも優れているというのか?否!恐竜はどうだ!?絶滅した!でかさは強さじゃねえってことをお前の体に叩き込んでやるからな!そ・れ・にぃ~?お前の味のしないカニミソで練ったカニカマのような老獪な策でこのIQ1兆(自己診断)の俺を驚かせることなんて天変地異が起ころうと、地球が天動説を採用しようとあり得ない!勝利だ勝利!14番に行くヨロシ!さぁ見せてみな将軍!お前の戦術を!
ショウグンギザミが何やら地面を叩いたと思ったら背後から1匹のダイミョウザザミが地中より出現する。
仲間を呼びやがった!?お前にそんな習性あったん!?ま、まぁ高々蟹3匹。この俺にかかればお造りにしてやることは難しくない。え、なんでまだ地面叩いてんの?
次々とダイミョウザザミやヤオザミが出現し、あっという間に軍団が出来上がる。
数は力だってか!?まさかモンスターと意見が一致するとはな。認めようお前の戦術を。いやショウグンとダイミョウってそういう意味じゃねえだろ!?自分、織田蘭歩栖に改名いいすか?いやふざけてる場合じゃない!不味い厳しい命の危機!?あのー、ここはひとつ手打ちということで...無理!?無理ですか!?イヤアアア!っと言うと思ったか?残念だったなあ。お前らの習性を見て、俺は既に必勝法を思いついている!流石は将軍。援軍とはすばらしい戦術を見せてもらったよ。モンスターと侮ってすまなかった。だが勝ったと思ったのなら甘いぞ将軍!
俺は爪を突きつける。
将軍!お前に一騎討ちを申し入れる!
ショウグンギザミは軽く腕を振ると後ろに控えていたダイミョウザザミ達が一斉に俺に突進してくる。
な!?は!?一騎討ち!一騎討ちだよ!将軍!ショウグン!?てめえ都合のいい時だけモンスターぶってんじゃねえぞ!なんでアクションゲームでストラテジーやってんだよ!?だが俺はRTSに一家言ある男!数々のウォーゲームでキャンペーンを勝利に導き、古代から未来までの様々な戦闘戦略を指揮してきたその能力をお前に見せてやるよ!指揮官や司令官、将軍と呼ばれた回数ならお前よりも多いんだよ!それにな、こっちだって仲間はいんだよ!俺、ケルビ、モス対ショウグンギザミ率いるダイミョウザザミ軍。ユニット性能の差酷くね?調整不足ですわ!納期不足ですわ!お排泄物ですわあああ!!!やってられるか!俺は逃げるぞ!
俺は踵を返して逃げるが、ショウグンギザミ達も俺を追ってきている。
はぁああああ!?ダイミョウザザミはわかるけどお前もかよショウグン!?ヤオザミは!?ヤオザミを守ってなくていいのかよ!?なんなんだこいつら!?本能か!?本能に従ってんのか!?畜生めええええ!!!