どうも百合の間に挟まる男ランポスです。許してね♪無事雑魚姉貴と一般通過ガノトトスから逃げてきました。あのガノトトスも今後は俺のこと狙ってくるかな?やっべ、ハーレムじゃん。執拗に餌として狙ってくるかも?大丈夫。実は俺には特殊能力がある。チートだぜチート!転生物でおなじみのチートだよ!しょうじきぃ?こんな能力いらないんですけどぉ?捨てられないから持ってますね!まぁこれは人間の頃から持ってたものだ。いやーつれえわ!マジでつれえわ!誰かが貰ってくれるならあげたいわ!かーっ!あ、待って!お気に入り解除は嫌!イヤアアア!
そんなことを考えていると何やら音が聞こえてくる。土、血、肉、鋼...戦いの音か?近づいてみてみると一人の大柄で筋肉が肥大化した茶髪の男が大剣を使用しドスランポスとランポスの群れを狩っていた。...イヤアアア!?ハンタアアアアア!!?ナンデエエエエ!!!?
モンスターハンター、たくさんの種類のモンスターと戦い、英雄になるゲーム。この世界において最強の存在、それがハンターだ。ハンターの強さはまちまちで、ランポスにさえ負ける奴から、古龍や禁忌と呼ばれるモンスターすらソロで討伐する現人神のような存在まで多種多様だ。もちろんこのハンターが最強の一角とは限らないが、俺を討伐できる能力があると困る。というか、群れをほぼ倒しかけてる。...ご飯に呼ばれたので移動しますね。あ、こっち見た。イヤアアア!
「*****!」
なんか言ってる!なんか言ってるけど聞き取れない!でもどうせ"お前で最後だ!"とかそういうことだろ!?よく見ろよ!俺はそいつらと何の関係もねえよ!同族だからって襲ってくんのかよこのゴリラゴリラゴリラ!え、加速?加速っすか?うわああああ!
大剣がうねりをあげて俺の横の地面を粉砕する。さらにもう一発斬撃が来る。俺には当たらなかったが、土煙をあげ、俺の視界を悪化させる。なんだこの威力!?というか大剣だろそれ!なに太刀のように使ってんだよ!
<ヴォン!>
うわ鬼人切り!?ちょっと運営さん!チートですよチート!大剣で太刀の技使っている人いますよ!BANしてください!アブな!?待って待って!俺たち文明人!揉め事は話愛で解決!どうだい?君と俺とで世界人怪協会(UMA)でも作ろうじゃないか。俺が会長でお前書記な?うお!?わかった!なら副会長の地位はどうだ!?うわあ!?俺の必死の説得は空しく、攻撃の手は緩められない。この野蛮人め!俺は初めからわかってたね!目の前の男が話の通じない蛮族だって!
その後も俺はハンターの攻撃を避け続ける。どうやって逃げるか考えていた時、ハンターの攻撃が止まる。
「*****?」
お、ハンターが怪訝な顔をしている。ランポスなのに俺が攻撃しないのが不審に思ったのか?その通り!俺は平和主義者ランポス!この世のすべての命を慈しむ男!アプトノス、アオキノコ、その辺の雑草、土...今まで殺してきた命はすべて覚えている!そう!ヌーベル平和賞にこの世で最も近い男とは俺のことだ!この目を見て!どう!?悪い人に見えないでしょウルウル。
あ、お近づきの印にこれをどうぞ。俺はカバンから余った薬草を取り出し、ハンターに差し出す。
「**!?*****...」
ハンターは訝しみながらも薬草を受け取り、掌のそれを一瞥、俺は鉤爪でこいつの喉を掻き切る。それで終わらず、執拗に攻撃を加え続ける。フハハハハハ!馬鹿め!敵を目前にして目を逸らすだと!?ハンター失格だ脳無し!こいつは驚いたぜぇ!まさかこんなにでかい単細胞生物がいるとはなあ!?どうやらこいつは進化を拒否した化石生物らしい!35億年前からタイムリープして来たかあ!?新発見だぜぇ!お前の学名Manyuke na otokな!油断の代償を払え!命をよこせ!あああああ気持ちいいいい!悪い人に見えない?当たり前だ!俺はランポスだ!
死んだハンターとドスランポス達を喰らう。うんうまい。周囲に残ったものはハンターのポーチと装備品くらいなものだ。大剣を拾ってみる。幅広の刃と簡素な柄、装飾はなく、体液で汚れておりお世辞にも綺麗とは言えないが、その無骨さからは信頼性の高さが感じられる。ふむ。どうやらランポスの俺でも扱えるらしい。この重さ、この取り回し...あれ、これ太刀か?すまないハンター君。どうやら誤通報だったらしい。まぁ実害はなかったしいいよね!剣が手から滑り落ち、足の甲に突き刺さる。ピギャアアアアア!!!
とりあえず戦利品を洞窟に持ち帰ろう。俺は剣帯を装備し、剣を差す。ポーチも自作カバンと同じく首にかける。ポーチの中身は...おっほっほ大量大量!採取クエストでもしてたのか?ご苦労ハンター君。
俺はルンルン気分で帰宅する。今日はいい一日だ。