ヤンデレな モンストキャラに 愛されて 作:Jack11@ハーメルン
大学受験とクトゥルフ神話とリンバスカンパニーやってたら遅れました。
「おっはよー!」
「おう、おはよー」
普段と同じ学生生活の中で、クラスの中で1人大きな声で挨拶してくる奴がいる。彼女はミカエル。体育委員の彼女は常に元気でむしろうるさいと感じるくらいだ。
それでも彼女がこうして好かれているのは人に好かれやすいからなのだろう。
そしてそんな彼女は僕の昔の幼馴染であり、高校で再会した友達でもあり、また同じ委員会に所属する仲間でもある。
「なんで今日1人でいったのさ!」
「なんでって…お前が時間になっても出てこなかったからだろ」
「ね、寝坊したわけじゃないもん!」
「はいはい」
「あれ…そーいえば今日体育だっけ、早めに出て鍵開けに行くよ!」
「今行く廊下は走るなよー」
そんな僕はミカエルに引っ張られっぱなしである。まるで飼い犬と飼い主とか言われたが、そんなことはないと思いつつ体育倉庫まで向かった。
ーーーー
〇〇。ボクの大好きな人!
今日、ボクは〇〇に告白するつもりでいる。
そのために体育倉庫まで〇〇を連れ出したの。
〇〇は昔っからのお友達で、よく遊んでたの。昔からボクの性格は変わらなくて、子供の頃はよく怪我してた。でもね、いっつも〇〇が助けてくれて。
それから、〇〇のことが大好きって思っちゃって。
ず〜〜〜っと、〇〇のことを見てたの。
でもね、中学校の時に別れちゃったの。悲しくって…少し荒れちゃったけど…えへへ、戻ってきてくれた!
ボクのために戻ってきてくれたんだ!これって運命ってやつだよね!
そう考えると居ても立ってもいられなくなって、もう想いを伝えることにしたの!
「ね、〇〇!お話あるんだけど…」
「なんだ?」
こっちを向いてキョトンとする〇〇。かっこいいし可愛い!じゃなくて…ちゃんと伝えないと!
「ボクね、〇〇のことが好き!付き合ってください!」
「…すまん。もう付き合ってる人がいるんだ」
……え?
ーーーー
僕がこの町に戻ってきたのには理由がある。中学生の時に付き合った子がこの近くに引っ越すことになり、付き合いを続けることにした僕はこの街に家族と別れ1人で戻ってくることにしたのだ。高校は別だが、前よりも距離が近くなったことで前よりも付き合いやすくなった。
家賃や学費はバイトをしつつ両親からの仕送りでやりくりしている。
にしても…ミカエルが僕のことを好きだったなんてなぁ。
特に何もないので、今日は家に帰ることにした。
ーーーー
うそ。
うそうそうそうそうそうそ。
なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで。
家に帰ったボクは机に突っ伏していた。
なんで、いつの間に、どうして、嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ。
いろんな感情が心の中を埋め尽くして分からなくなる。
「どうして!」
「どうしてボクじゃないの!」
諦めなきゃいけないのはわかってる。でも、どうしても諦められなくて。
何もかもが分からなくなる。
「はぁ…はぁ…っ!」
分からない、分からない。
苦しくて苦しくて心の中が自分でもよくわからなくなる。
逃げたくなってスマホに視線を落としたとき。
「………あ」
縄。手首を縛られた人のイラスト。
「……」
してはいけない。分かっている。
だけど。
…抑えられるのか…ボクにも分からない。
ーーー
休日。…気分転換にボクは外に出かける事にした。
「……はぁぁ…」
外の空気を吸うと気分が落ち着く。部活で動けばまた違うんだろうけど…休みだからなぁ…
そうして買い物に来た。
「さーてと、何買おうかな〜」
気分転換に漫画でも買って読もうかな。なんて思いながらお店の目の前に来て…
『〇〇く〜ん、待った?』
「いや、今来たところだよ」
不幸は続くらしい。
「………」
目の前には、見間違えもしない…〇〇がいて。その横には…恋人だろう女の子がいて。
黒髪で、長い髪…いかにも落ち着いた雰囲気をした。ボクとは…全然違う子。
お店に入る気にもなれなくて…ボクはそのまま
帰るしかなかった。
「……あの女」
怒りがふつふつと湧き上がってくる。
どうして、どうして、どうして…!
「〇〇は…〇〇のことは…ボクの方がよく知って…!」
怒り、妬み、苦しみ、いろんな感情があの二人に向かう。
「どうしたら…どうしたら……」
……脳内に浮かぶのは、あの時みたイラスト。
〇〇が…何処かに行ってしまう…それは…いやだ…。
運命が…勝手にボクの元から離れていっちゃうなら…ここに…繋ぎ止めておけばいいんだ…。
…あの、縄。
「えへへ…〇〇、待っててね」
「いま…いま、守りに行くから…」
「もう絶対…離さないから…」
ーーーー
「ねーねー、今日体育の先生から体育倉庫の掃除頼まれたし…放課後残れる?」
「ん、いいぞ」
あれから数日、ミカエルは普段通りに元気になった。振ったときはあまり元気ないように見えたが少しはもとに戻ったようだ。
「よーし、やるぞー!」
「うし、はじめるか」
そう言って背を向けで、僕達は片付けを始めた。
……片付けが終わったときにはすでに暗くなってきた。
「お疲れ様、それじゃ、…」
挨拶も終え、僕が帰ろうとして……
「…静かにしてね」
腕を捕まれる。突然のことに反応できず、動く事もできずに僕は腕を縄で縛られた。
「なっ…」
「……酷いよ、ボクだって好きだったのに」
「ごめんね、悪いことなのはわかってるけど…抑えられないからさ」
きつく縛られた縄がギチギチと手首を締め上げる。
「ぽっとでの女に取られたくないから」
「ボクのものになって?」
怖くて声が出ない。なにか音を出せば…先生がきてくれ…
「…抵抗しないで、…されたら、傷つけちゃうから」
……何をされるのか分からず、僕は抵抗する事が出来なかった。
ーーーーー
「えへへ、おはよー〇〇」
「今日も元気…かな?」
ちらり。縄じゃ足りなかったから切り替えた鎖で縛られた〇〇を見る。
「…えへへ、そうだよね、でも…ごめんね?」
「〇〇のこと離したくないの…」
「…お願い、〇〇も…愛して?ボクのこと、離さないでほしいな…」
反応はない。
でも、なんとなくわかる。
話してくれないけど……ボクだもん。〇〇の言いたいことはわかるもんね。
だって、ボクは〇〇のことを一番よく知ってるから。
「えへへ…ありがとね」
ボクはそのまま、〇〇に抱きついた。
「…あったかい…安心する」
「…これからもよろしくね」
喋らなくなった〇〇を見ながら、ボクはにっこりと微笑んだ。
ちなみに、私のヤンデレのモットーは『血の流れないヤンデレ』です。だけど…血が流れるようなヤンデレものもそれはそれで美味しいんですよね。
ヤンデレに愛されて夜も眠れないCDを1枚だけ持っているので、それを参考にしてみるのもいいかもしれないなぁ…