TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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シルバーボルト「僕は死にましぇーん!!アナタのことが好きだからー!!」

ブラックウィドー「101話だからってその変なプロポーズするのは止めるッシャ」

シルバーボルト「ワンワン!!ウゥーワンッ!!」

ブラックウィドー「ワンちゃんは101匹も出ないッシャ。狂犬1匹しか出ないッシャ」


エリートvs街のお巡りさん

子ウサギ公園

 

ズダダダダダダ!!

 

「そらそらそらぁ!!どいたどいたぁ!!」

 

バシューーーン!!ドシュゥーーーン!!

 

「うひゃー!!あのちっこいヤツ、ビーム兵器使ってるよ」

 

「キヴォトスにも無いとは言いませんが、珍しいですね」

 

ビチューーーーン!!バシューーーーン!!

 

ヴァルキューレ警察学校のキリノとフブキを含む残党たちは、先生の指揮のもとRABBIT小隊を制圧するため子ウサギ公園に突入する。彼女たちはラットルの使うビーム兵器を見て、キヴォトスでは珍しいのか驚いた反応を見せていた。

 

ブロロロロロロ…

 

「それっ!!おらっ!!あらよっと!!」

 

ドォーーーーン!!ボカァァァァン!!

 

“随分張り切ってるね”

 

ビチューーーーン!!ドチューーーーン!!

 

「そりゃあそうさ!!ここでオイラの実力をみんなに見せとかないとね!!」

 

ドォォォォォォォォォォォン!!

 

「それに…今年の9月辺りにオイラの新しいオモチャが出るから、少しでも印象に残っとかないとさぁ!!」

 

「「「「「?????」」」」」

 

ドローンを華麗に落としていくラットルの姿を見て、先生は無線で彼に声をかける。ラットルはどうやら自身の実力をこの場にいる者たちに見せつけようとしているようだ。

 

 

 

 

 

子ウサギ公園・中央

 

「…ん?」

 

「どしたの?何か問題でもあった?」

 

「何か、また兵が出てきた。もう誰も残ってないと思ってたけど…まさかとは思うが、生活安全局…?」

 

「じゃあザコじゃん、聞いて損した。それくらいだったら、ミユがてきとうに処理してくれるでしょ」

 

生活安全局の生徒たちがドローンの相手をしているのを、サキは遠隔カメラで見ていた。サキは生活安全局が出てきたことに意外そうな反応をするが、モエのほうはザコだと言って大して問題にしていない様子である。

 

「そうなんだけど、何か気になるっていうか…」

 

「何が…?」

 

「先頭を切って戦ってるアイツ…あれはカイザーPMCの兵士か…?単騎みたいだけど…」

 

「落ちこぼれが追い出されてヤケにでもなってるんじゃないの?」

 

「…まあ、心配し過ぎか」

 

だがその生活安全局よりも前で戦っているラットルを見て、サキは訳の分からないといった反応をする。しかしモエの言葉を聞いた彼女は、心配し過ぎだと考えたようだ。

 

 

 

 

 

子ウサギ公園・某所

 

「暗い、怖い…早く学校に帰りたい…もう学校、閉鎖されたんだった。私が帰れる場所は…こうなったら今さらもう、ヴァルキューレにも…このまま私は、寂しく忘れられていくんだろうな…私たち、いつまでこうやって…」

 

プシュ…

 

「…?」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

 

「え、煙幕弾…?」

 

バァァァァァァァァァァァン!!!

 

「きゃあっ!?」

 

子ウサギ公園の目立たない場所で敵を狙撃していたミユは、1人でネガティブ発言を繰り返す。するとどこからともなく煙幕弾が飛んできて辺り一面に白い靄がかかったのも束の間、大きな爆発が近くで起こる。

 

「ど、どこから…?だって相手はもう…」

 

ザァァァァァァァ…

 

「連絡も何も無かったのに…と、とにかく状況の報告を…!」

 

ザッザッザッ…

 

「!?だ、誰ですか…!?」

 

「えーっと…ほら、私だよ私。RABBIT小隊の…」

 

ミユはどこからか攻撃されたことに動揺して、仲間に連絡を取ろうとする。だがその時、何者かが自分に近づこうとする気配に気づき、彼女は警戒感を強める。

 

「RABBIT小隊…え、サキちゃん?」

 

「そうそう!何か間違って煙幕弾が爆発してたみたいだから、様子を見に来たって感じ」

 

「で、でもサキちゃん、さっき“持ち場から絶対離れるな”って言ってたような…?」

 

ザァァァァァァァァァァ…

 

「それに、声が…」

 

「あー、ちょっと煙を吸ったせいで…げほっ、げほっ!」

 

だが煙でよく見えないのと、目の前の相手がRABBIT小隊だと名乗ったことで、ミユは彼女がサキであると推測する。だが言動と行動が矛盾していたり、声が違うことによりミユは警戒心を払拭できずにいた。

 

「ま、とにかく大丈夫だよ。だから銃は一旦置いておこう?」

 

(…怪しい。口調も声も、サキちゃんとは全然…こういう時こそ、合言葉を…)

 

「…“クローバー”」

 

「…え?」

 

「サキちゃんは、ちゃんと知ってるでしょ?こ、答えられなかったら、すぐに撃ちます…!」

 

ミユの目の前にいる人物は、彼女に銃を置くよう促す。しかしサキとは全然違うため、ミユはその相手を試すために合言葉を口にする。

 

「“クローバー”!」 「…え、えっ?」

 

「何か言った?この辺雑音が多くてよく聞こえなくてさ。ところで…この言葉に対する答え、ちゃんと知ってるよね?」

 

「え、そ、そんな…!?」

 

「答えられなかったら、撃っちゃうよ?」

 

「に、“ニンジン”!」

 

しかしその人物はミユの合言葉を雑音でよく聞こえなかったという理由をつけてはぐらかす。そして今度はミユに合言葉の答えを言うよう迫り、追い詰められた彼女は合言葉を口にしてしまった。

 

「ふーん、なるほどね。了解」

 

「え、あ、あっ…?」

 

「心理戦で追い込まれると弱いかも…先生の言う通りだったね」

 

バサッ…!!

 

「合言葉、教えてくれてありがと。じゃあね、ウサギの狙撃手ちゃん」

 

「だ、騙された…!?」

 

ズダダダダダダ!!

 

ミユから合言葉を聞いた謎の人物は、ミユが心理戦に弱いということを先生に聞いていたようである。そして謎の人物改めフブキは合言葉を教えてくれたミユに礼を言うと、銃弾の雨を浴びせるのであった。

 

 

 

 

 

子ウサギ公園・中央

 

「…何だ、今の銃声?近くないか?まさか、ミユがやられた…?」

 

「まっさかぁ、生活安全局でしょ?装備とかの面も含めて、ミユがやられるレベルじゃないよ」

 

「それはそうだけど…ミユと連絡が取れない」

 

ガサゴソ…

 

「行ってくる」

 

ミユがフブキに倒された瞬間少し離れた場所でサキがその銃声を聞いており、彼女がやられたのではと感じていた。それに対しモエはミユが生活安全局如きにやられるはずないと楽観的に言うが、心配になったサキはモエの様子を見に行くために動き出した。

 

「モエ、支援は頼んだ」

 

「いや支援も何も、もう弾薬残ってないけど?」

 

「…は、どうして?」

 

「さっき言ったじゃん、“ド派手に”“全部使って”って。ドローン追撃する時に、全部パーッとね♪」

 

ミユの様子を見に行くのにサキはミユに支援を頼むが、彼女はサキに弾薬が残っていないと告げる。そのことが理解できないサキはモエに理由を問うが、本人的には先ほどの自身の発言を忠実に実行しただけだといった感じである。

 

「はぁ!?おまっ、嘘だろ!?」

 

「後のことなんて考え無しに、全部一回につぎ込む…その火花はそりゃあ美しいよね、興奮する…はぁ、はぁ…」

 

「本当に文字通り“全部”使うやつがいるかバカ!後のこと考える必要があるだろ、今は!この状況で弾薬がゼロって、後はどうしたら…」

 

カチャ…

 

「「??」」

 

「テッテレー!!ばぁくぅだぁん~!!」

 

ドカァァァァァァァァァァァァァァァァン!!

 

モエの主張を聞いたサキは、信じられないといった目で彼女を見る。だがサキの冷たい視線にもかまわず、モエは全ての弾薬をいっぺんに放出したことに満足気であった。そして2人が言い争っている間にラットルが彼女たちの間合いに忍び寄り、お手製の爆弾で2人を無力化するのであった。

 

 

 

 

 

子ウサギ公園・某所

 

「今の爆発は…?」

 

カチャ…!!

 

「サキ、モエ、どういう状況ですか?報告を!」

 

“ザァァァァァァァァ…”

 

「応答が無い…奇襲されましたか。ですから警戒をと言ったのですが…」

 

ガサガサ…

 

「仕方ありません、まずは拠点を移して応戦を…」

 

ラットルの襲撃の音を聞いたミヤコは、状況を確認するためとりあえず2人に連絡をする。しかし無線は雑音しか流れてこなかったため、ミヤコは2人が奇襲を受けたと判断し拠点の移動の準備を始めた。

 

「止まってください!」

 

ガチャ!!

 

「先生の言った通り、ここでしたか…!動かないように!」

 

「・・・」

 

「市民の皆さんが使う公園の占拠、そして違法な武器を用いてのデモ…申し訳ありませんが、拘束させていただきます!本官の指示に従い、手を上げて投降してください!」

 

だがそこにキリノが銃を構えて現れたため、ミヤコはその場で立ち止まり様子を伺う。キリノは警察官らしく、ミヤコに銃を突き付けて投降を呼びかけていた。

 

(面倒なことになりましたね…もうここまで来ていたとは。武装は制式拳銃だけ…恐らく、初弾は回避できるはず…)

 

スッ…スッ…スッ…

 

「う、動かないでください!本当に撃ちますよ!?」

 

「…言いなりには、なりません!」

 

タッタッタッタッ…

 

ミヤコはキリノが自分の居場所へと想定外の速さで辿り着いたことに驚きつつも、キリノから距離を取るべく後ずさりをする。それに慌てたキリノが銃口を向けて本当に撃つと警告するが、ミヤコは駆け足でその場から離れだした。

 

「は、発砲します!」

 

カチャ…パァン!!パァン!!パァン!!パァン!!

 

「っ!!銃口の向きは、見えていたのに…!?回避されること前提で、直前までわざと違う方向を…?油断したのは、私も…でしたか…」

 

ドサッ…

 

「…め、命中しました!?!?」

 

「あらお見事ぉ~」

 

「も、もしかして本官も、遂に射撃能力が向上したのでしょうか…?」

 

逃げるミヤコにキリノは遂に発砲すると、偶然にも全弾命中する。ミヤコはキリノの射撃能力を甘く見ていたと後悔しながらその場に倒れる。なお、全弾命中したことに一番驚いているのはキリノ本人である。

 

「やはり努力は実を結ぶもの…」

 

「いや偶然でしょ。明らかに狙えてなかったし」

 

「そして正義もまた、いつだって勝利するもの…ということですね!」

 

「この子…うちのゴリラと一緒で暑苦しい正義バカなんだな」

 

そしてキリノは全弾命中したのを自分の努力の成果だと言うが、隣で見ていたラットルは偶然だと指摘する。さらに、正義に燃える彼女を見てある仲間と重ねていた。

 

 

 

 

 

子ウサギ公園・入り口

 

「信じられません…。まさか本当に生活安全局の生徒だけで、SRTを制圧するとは…まぁ、一体だけ余分なのがいましたが…」

 

「おい!?何だよ余分って!?」

 

“キリノとカンナと、あとラットル君が頑張ってくれたからね”

 

「へっへぇーん!!」

 

「なるほど…これが先生のお力。その上、姿勢も謙虚と来るとは。生徒たちの噂もまた、本当だったということですね。…ヴァルキューレ警察学校を代表して、感謝いたします」

 

生活安全局の生徒たちが先生の指揮のもとRABBIT小隊を見事制圧したのを見て、カンナは驚いて目を見開く。目の前でその能力を見せられた彼女は、先生のことを認めてヴァルキューレ警察学校を代表して感謝を述べた。

 

「見ましたか、先生!?私の完璧な射撃!まさに警備局のみなさんのような、鮮やかな一撃でした…!」

 

「いやー、あんな古い手法がまだ通じるとはね…ま、先生の作戦ありきとはいえ…上手くできたみたいで何より」

 

「いやぁ~お巡りさんの2人も中々やるねぇ~。オイラビックリしちゃったよ」

 

「いやぁ~それほどでもぉ~」

 

先生がカンナと会話していると、RABBIT小隊と戦っていたキリノとフブキが帰ってきた。2人とも先生のお陰で彼女たちに勝利できたと喜んでおり、ラットルも彼女たちの働きを褒めるほどであった。

 

「これはもう、20日分くらい特別休暇を貰えるんじゃないかな。ふふっ…」

 

「はぁ…貴様らの殊勲は認めよう。しかしそれは、私のような立場に決められるようなことではない。もっと上層部の方々の管轄だ。ご苦労だった。報酬については、来月の賞罰の発表を待つように」

 

「何だ、すぐ貰えるわけじゃないのか…ガッカリだよ」

 

「ですが来月なんてもうすぐです!もしかしたら本当に警備局に…!」

 

「いやー、私そっちは要らない…むしろ断る…」

 

RABBIT小隊鎮圧に活躍したため特別休暇が貰えることを期待しているフブキであったが、カンナからそれは自分の管轄ではないと言われ、彼女はガッカリする。一方のキリノは警備局への転科を期待するが、フブキはそちらのほうは望んでいないようである。

 

「あんな頭の悪そうなやつらに、私たちが…?」

 

「お前が言うな、弾薬を一気に使い果たす、なんて相当頭の悪い行動をしたくせに」

 

「何言ってるのさ、一瞬の輝きより大事なものなんて無いっての!」

 

「オイオイ~こっちは負けて仲間割れだよ。ダッサ」

 

「「何だとぉ!?」」

 

キリノとフブキが騒いでいるのを見て、モエはあんな奴らに負けたのかと嘆く。だがそんなことを言っている彼女に対し、サキは同類だといって言い争いを始めた。そんな2人を見たラットルがダサいと笑うと、2人は彼を睨みつけた。

 

「大体お前は一体何なんだよ!!」

 

「負けウサギちゃんに教える義理はないね!!べぇーだ!!」

 

「むきー!!ムカつくぅぅぅ!!!」

 

「もう終わりなんだ…SRTも、RABBIT小隊も、私も…全部奪われて、寂しく消える運命なんだ…」

 

「・・・」

 

ラットルにバカにされたサキは彼に突っかかるが、ラットルのほうも売り言葉に買い言葉で彼女をイラつかせる。その横でもう終わりだと嘆いているミユを、ミヤコはただ黙って見ていた。

 

“初めまして。SRT特殊学園の生徒たち…だよね?”

 

「…お前と話すことなんて一つも無い!」

 

「何なに、冷やかし?それともあのドブネズミと同じくバカにしに来たの?」

 

「やーいやーい!!」

 

「コイツゥゥゥ…!!」

 

言い争っている彼女たちの前に先生が現れる。しかし、彼女たちの態度は反抗的であり、ラットルの煽りが火に油を注ぐ。

 

「…あなたがあの生活安全局を指揮した、“大人”ですか?」

 

“うん、そうだよ”

 

「…そうですか。あなたがあの、多くの生徒たちの悩みを解決し、生徒たちから信頼されている、超法規的捜査権を持った“シャーレの先生”…」

 

“あっ…うん…”

 

「…先生。私たちは、あなたのような大人が一番嫌いです」

 

ヴァルキューレに捕まったミヤコは目の前に立っている先生を睨みつけて、生活安全局を指揮した大人なのかと尋ねる。先生がそれを肯定すると、彼女はシャーレの噂を語りながら彼のことを一番嫌いだと言った。

 

「地獄に落ちろ」

 

「もう二度と会わないだろうね」

 

ダッダッダッダッ…

 

“うーん、元気だ”

 

「ホッント、若いっていいねー。オイラも別に年寄りじゃないけど」

 

ミヤコを皮切りにサキとモエも先生に暴言を吐く。吐かれた方の先生は暴言に気に留めず、元気だと言って笑っていた。

 

「気にする必要はありません。負かされたことでイライラしてるんでしょう」

 

“あの子たちは、これからどうなるの?”

 

「まずは取り調べです。普段ならその後、ヴァルキューレが処罰を決める流れなのですが…ある程度連邦生徒会が関わりましたので、恐らくそうはなりませんね。防衛室長が処遇を決めることになるかと」

 

“そうなんだ”

 

「ご希望でしたら、取り調べの様子を見ることも可能かと思います」

 

RABBIT小隊に暴言を吐かれた先生を見て、カンナは気にする必要はないと伝える。先生はRABBIT小隊たちの今後を彼女に尋ねると、取り調べの後防衛室長がその処遇を決定すると答えた。

 

「では、ひとまずお疲れ様でした」

 

“それじゃあ、ビーに乗ってシャーレに行こうか?”

 

「そりゃオイラたちのこと助けてくれるってことでいいの?」

 

“うん、もちろんだよ”

 

「えっ?モロチン?」

 

『・・・』 “・・・”

 

先生はカンナを見送ると、ラットルをビーに乗せてシャーレへと招待する。先生のその行動にラットルは、自分たちのことを助けてくれるのかと確認し、先生は彼の言葉を肯定した。

 

 

 

 

 

シャーレ・ガレージ

 

“それじゃあ君の正体とか色々教えてもらうよ”

 

「『誰だ』『お前!!』」

 

「えぇ~そんなにオイラのこと知りたいのぉ~エッチィ!!」

 

“うるさいよ”

 

ビーに乗ってシャーレのガレージへと辿り着いた先生とラットルは、ガレージの椅子に座っていきなり本題へと入る。しかしラットルのほうは先生の話をはぐらかしたので、先生はちょっと機嫌が悪くなった。

 

「悪かったって!!ちゃんと話すよ。オイラだって仲間のこと助けたいからね」

 

「『真面目に』『やんなさい』」

 

“まず…君はトランスフォーマー…ということでいいのかな?”

 

「そうだね。宇宙から来た金属生命体で変形機構を持ち、その星の物体に擬態するという意味ではそこのバンブルビー君と一緒だよ」

 

“なるほど…”

 

先生が自分のことを冷たい目で見るのを見て、ラットルはふざけたことを謝罪する。そして先生のトランスフォーマーなのかという質問に、彼はキヴォトスでのトランスフォーマーの定義で考えるのならそうだと答える。

 

“言い方を変える…君はサイバトロン星人なの?”

 

「まぁ…そうだろうね」

 

「『歯切れ』『悪い』『何故だ』」

 

「それを説明すると、ちょっと長くなるよ」

 

“・・・” 「『・・・』」

 

先生は質問の内容を変え、さらにラットルという存在の正体の核心に迫っていく。だが彼から返ってきたのは歯切れの悪いものであり、ビーがそれを指摘すると少し長くなると言って自らの生い立ちを話し始める。

 

「まず、オイラたちがやってきたのは、凶悪な犯罪者を捕まえるためだった。そしてその犯罪者一味の乗った戦艦がワープを使って逃げたから、オイラたちもワープでソイツらを追ってきたらこの惑星にいたってわけ」

 

「『ワープ』『自体』『珍しくない』」

 

「そんでオイラたちがいたのは、“サイバトロン星”じゃなく、“セイバートロン星”」

 

“・・・”

 

「おっ!さっすが先生、気づいたみたいだね。そう、オイラたちは平行世界から事故でここに来ちゃったってわけ」

 

ラットルがキヴォトスに来たきっかけはとある凶悪犯罪者の乗った戦艦を追った際、ワープを使用して辿り着いたからである。そしてワープ自体はトランスフォーマーの技術力なら難しいものでは無いらしく、彼がトランスフォーマーであることを証明する一因になる。だが彼らの故郷はサイバトロン星ではなくセイバートロン星であり、今いる自分たちの世界とは違う世界からやって来たのである。

 

「そして世界だけじゃなく時間軸もオイラたちの時代とは違うね。コンボイ司令官…いやこの世界ではオプティマス・プライムか…ともかく彼らはオイラたちにとって過去の時代の人物だよ」

 

“随分遠い世界から来たんだね…”

 

「まぁ、それに関しては最初はオイラもビックリしたよ。サイバトロンがオートボットに、デストロンがディセプティコンだもんなー」

 

「『どっちが勝った』」

 

「オートボットが勝ったよ。といってもこっちじゃまだ戦争中だろ?あっちとこっちの結末が同じとは限らないと思うよ」

 

さらに世界だけでなく時間もビーたちの世界とは違うようで、サイバトロンとデストロンが戦争をしていたのは過去の時代の出来事のようである。ビーはラットルたちのいた世界の戦争の結末が気になるようで、どっちが勝ったのかと尋ねる。それに対しラットルはオートボットが勝ったと答えるが、こっちでもそうとは限らないと述べるのであった。

 

“君たちの正体は大体分かった。次はどうして困ってるのか…というか、何故仲間とはぐれたのかを聞かせて欲しいかな”

 

「1年前にキヴォトスに墜落してからオイラたちは身を潜めながら、例の凶悪犯罪者と元いた世界に返る方法を探してたんだけど…。それが大変でさぁ~」

 

「『何が』『大変?』」

 

「例の凶悪犯罪者の名前が問題でね。ソイツもメガトロン何だよ!!紛らわしいったらありゃしないよ!!オイラたちの世界でもデストロン…ディセプティコンの破壊大帝はメガトロンだった。ヤツはその正統な後継者だといってその名を名乗ってるんだ」

 

“本人が聞いたら何て言うかな…”

 

ラットルの正体を理解した先生は、次の質問に移る。先生は何故ラットルが困っているのかを聞くと、彼は追ってきた凶悪犯罪者の正体であるメガトロンを名乗る男のことを語った。

 

「そのメガトロンは狡猾でね、どうやったのかは知らないけどあのカイザー組んでオイラたちを取っ捕まえようとしたんだ!!」

 

“カイザーコーポレーション…!!”

 

「みんな別れて何とか逃げ切ったけど…もしかしたらもうメガトロンに捕らえられてるかも…」

 

「『何てことだ…!!』」

 

そしてメガトロンはカイザーと手を組んでラットルたちを追い詰め、散り散りにしたようである。カイザーの名を聞いた先生とビーは苦虫を噛み潰したような顔をした。

 

「それだけじゃない…アイツはこのキヴォトスでカイザーと一緒に何か悪いことを企んでるんだ!!」

 

“その根拠は…?”

 

「最近出回ってる、カイザー製のあの変なドローンと、トリニティの惨劇以降起きているエリートガードの残党狩りは、裏でカイザーとメガトロンが関わってる…」

 

“それはどういう…”

 

「オイラはあのドローンの成分を調べた…。そしたらオイラたちを身体を構成する成分と同じものが出たよ。つまりアイツらは、オイラたちトランスフォーマーを使って自分たちの兵器を作っているんだ!!」

 

“『!?』”

 

さらにメガトロンとカイザーは手を組んで良からぬことを企んでいるとラットルは語る。そしてその内容とはエリートガードの残党を捕縛して、トランスフォーミウムを採取しそこから新しい兵器を作り出していると語り、先生とビーの顔を一層険しくさせた。

 

“同じ…同じ種族なんじゃないの…?そのメガトロンとエリートガードだって…”

 

「あの男にそんな情は無いよ。言ったでしょ、メガトロンと言っても破壊大帝の生まれ変わりなわけじゃない。アレはメガトロンの名を騙る凶悪犯罪者だよ」

 

「『初めて』『アイツ』『同情するよ』」

 

 

 

 

 

その後

 

「そういうわけで、先生の力を貸して欲しいってわけ」

 

“そうだね…。今の話を聞いて、そのメガトロンと名乗る男のことは無視できない存在だということが分かった”

 

「『必ず』『倒す』」

 

「そんじゃあ、まずはオイラたちの仲間を探さないと…」

 

ラットルはあらかた先生とビーの質問に答えると、改めて先生に力を貸して欲しいと頼む。先生とビーは彼の話を聞いて、メガトロンと名乗る謎の男のことを放っておけないと考え、ラットルに協力することに決めた。

 

“そうだね、でもその前に…”

 

「『・・・』」 「ん?どったの?」

 

“ここキヴォトスの仲間を見つけないとね”

 

そう言う先生のタブレット端末に映し出されたのは、先ほど戦ったRABBIT小隊の4人のデータであった。

 




とりあえず序盤は仲間集めパート
破壊大帝の方はそんなことしないけど、ビーストのほうはふざけながらそういうことするという悪い信頼がある。リターンズでやってることとか、結構ヤバいしね。
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