TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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やっぱりギャグって難しい...。


ライノックス救出作戦

子ウサギ公園

 

ガタガタガタッ!!

 

“うわっ!?と、トラップ…!?”

 

ガチャ…

 

「…なんだ、先生か。何か変な動きしてるから、不審者か野良犬と思った」

 

先生はRABBIT小隊を釈放した翌日、彼女たちの様子を伺うために子ウサギ公園へと向かっていた。だが公園には罠が仕掛けられており、先生はそれに引っかかってしまった。

 

“野良犬って…。というより公園に罠とか危ないでしょ!?”

 

「そうは言っても仕方ないだろ。侵入者を防ぐためには、これくらいやらないと」

 

「あ、先生じゃん。そこの足元、気を付けた方が良いよ。地雷埋まってるから」

 

“えぇ!?待って待って、一歩も動けない!地雷どの辺!?”

 

「どの辺だったかな…具体的な場所は忘れちゃった。まあ、爆発したらそこにあるよ」

 

トラップに引っかかった先生はサキに危ないと言うが、侵入者を防ぐためには仕方ないと答える。さらには地雷も埋まっており、先生は怯えてその場から動けなくなってしまった。

 

「地雷が埋まってるのはね、そこと、ここと、あそこね」

 

“ら、ラットル君…!!”

 

「あれ?埋めたときにその場いなかったよね?」

 

「オイラネズミなんだぜ?地雷の場所を当てるくらい朝飯前よ!!」

 

「“なるほどぉ”」

 

その場に動けない先生を見て、ラットルは地雷の埋まっている場所を指摘して彼を助け出す。それを見たモエは地雷を埋めた時にその場にいなかった彼が、地雷の埋まっている場所を当てているのを疑問に感じる。それに対しラットルはネズミだからと答え2人はそれに納得した。

 

“でもどうしてそんな危険なものを次々と…!?”

 

「危険も何も、最小限の自衛手段だ」

 

「そうそう、なんならこれじゃ全然足りないくらいだよ!できれば公園の外周部分に、対戦車地雷とか色んなトラップを仕掛けておきたいところなのに」

 

“明らかにやり過ぎなのでは…”

 

「警戒において“やり過ぎ”なんてことはない。常に万全の準備をしておかないと」

 

先生は彼女たちが地雷やらトラップやらを仕掛けるのが疑問のようだが、サキとモエはこれでも最低限だと答える。しかし先生にはやり過ぎだと感じているようだが、サキは警戒にやり過ぎはないと答えた。

 

“というか…君は何でRABBIT小隊に溶け込んでいるのかな…?私なんてすごく警戒されてるのに…”

 

「別に私たちはこのネズミを仲間にしたわけじゃない。お互いの目的が合致しただけだ」

 

「まぁ荷物預かってくれた借りもあるし、正直私たちも連邦生徒会に抗議するにあたってトランスフォーマーの戦力は欲しいんだよねぇ。ちっちゃいけど」

 

「ちっちゃい言うな!!昨日話し合ってね、オイラがSRT復活のために手を貸す代わりに、コイツらもオイラたちの仲間探しに手を貸すってことになったわけ。仲間も増えれば戦力倍増になるわけだしね」

 

先生はラットルがRABBIT小隊と一緒に行動をしていることに驚いていた。しかし、どうやら彼は仲間になったわけではないようで、互いの目的のために協力しているとのことである。

 

「それに少し油断したら、またあのワンコみたいな警察がやってくるとも分からないしね」

 

「オイラのほうも最近ここらでよく見かけるドローンに見つかるとヤバいんでね。これだけ警戒してくれると有難いよ」

 

カツカツ…

 

「モエ、サキ、何か問題でもありましたか?」

 

「ひっ、せせ、先生…!?」

 

「おっ、他2人も来た」

 

さらには互いにヴァルキューレやメガトロンが放ったドローンから身を守るために、共に子ウサギ公園を拠点にしているとモエとラットルは答えた。そんな話をしているとミヤコとミユが現れた。

 

「…おはようございます。早朝から何か用ですか?」

 

“大丈夫かなって思って。何か困ったこととかある?”

 

「見ての通り、何の問題もありません。SRT特殊学園は、キャンプ生活に慣れてますから」

 

「これくらい、SRTなら朝飯前。当然の素養だ」

 

その場にいる先生に対し、ミヤコは挨拶はするものの相変わらず警戒心を露わにしている。先生の心配をよそに、彼女たちはキャンプ生活は慣れていると言って彼をさっさとこの場から去らせようとしていた。

 

「それにここは水が使えるし、むしろ快適なくらいだね」

 

「日陰も多くて、隠れやすいですし…」

 

「ですので、気にしなくても大丈夫です」

 

「別に何も問題無いから、さっさと帰れ!」

 

ギュルルルル…

 

「「「「・・・」」」」

 

更にモエとミユは水も使えて隠れるところも多いといって、子ウサギ公園でのキャンプ生活が問題ないことを先生に示す。だがサキが先生に帰れと言った途端に彼女の腹が鳴り、その場に気まずい空気が広がった。

 

“今のって…”

 

「…雷が近いのかもしれないな」

 

「本日のキヴォトスのお天気は快晴だけど?」

 

「う、うるさい!!」

 

腹を鳴らしたサキは雷の音だと誤魔化す。しかし、ラットルに天気は快晴だと指摘され、彼女は恥ずかしくなってしまった。

 

「どうして我慢できなかったのさ…」

 

「仕方ないだろ、生理現象なんだから!」

 

「うぅ…」

 

「あらためてですが、何も問題はありませんので…」

 

ギュルルルル…

 

“…本当に?”

 

お腹が鳴ってしまったサキをモエが責めるが、彼女は生理現象だから仕方ないと言い張る。そしてお腹が空いているのは他のメンバーも同様なようで、先生はますます心配になっていた。

 

「あーもう、イライラしたら余計にお腹空いてきた…」

 

「そ、その実は…」

 

「ああもう、何も食べてないんだよ!悪かったな!?」

 

「水はありますが、逆に言うと水しかありませんから…。補給も何も、あてにはできませんし…」

 

RABBIT小隊のみんなはそろそろ空腹で限界らしく、苛立ちや焦燥が見て取れる。子ウサギ公園はただのだだっ広い公園のため水くらいしかなく、補給も期待できないのである。

 

“そういえばラットル君は今までどうしてたの?”

 

「まぁ色々とバイトして稼いでたよ。それこそ中古車販売店とかさ」

 

“なるほど…それでね”

 

「でもコイツらは今どこにも所属してない生徒なわけだから、バイトは正直厳しいと思うよ。というか本人たちがSRTの意地がどうだとか言ってする気無いし」

 

“まぁ…そうだよねぇ”

 

そんな彼女たちの様子を見て、先生はふとラットルの生活が気になり始める。ラットルはこれまでその小さい体躯を活かしてこのキヴォトスの住人としてバイト生活をしていたようだ。だがラットルはRABBIT小隊も自分と同じようにバイトで生計を立てることは難しいと語り、先生も同じ考えのようである。

 

「くそっ、こうなるならSRTから食料を持ってくるんだった…。対空ミサイルを持って来るなら、普通に考えて食料の方が…」

 

「何言ってんの、ミサイルだって大事じゃん!何より綺麗だし!」

 

「それより、その地味に重い教範の方が問題でしょ。それを捨てて食べ物を入れとけばよかったのに…」

 

「バカ!学生が教範を捨てるわけにいかないだろ!」

 

「ハイハイ、喧嘩するんじゃないの。余計お腹減っちゃうよぉ~?」

 

サキはSRTを出るときに対空ミサイルだけでなく食料を持ってくれば良かったと悔やむが、モエは対空ミサイルだって大事だと訴える。そしてモエはサキの持っている教範を捨てれば良かったと言って喧嘩になりかけたため、ラットルが2人を宥めるのであった。

 

「お店で買おうにも、学校の口座が停止されてしまってるので…。私たちきっと、このまま飢え死にするんだ…。うぅ、SRTに帰りたい…」

 

ガサゴソ…

 

「あ、あれって…」 「…カップ麺?」

 

「ミッシンの鶏ガラ醤油ラーメン…!私の大好物…!」

 

“他にも色々持って来たから。一緒に食べない?”

 

このまま飢え死にするんだと嘆いているミユを見かねたのか、先生は持って来たカップ麺を取り出す。そしてそれを彼女たちに差し出して、一緒に食べないかと誘う。

 

「…ま、まあ?先生がどうしてもって言うんなら?」

 

「…待ってください。簡単に受け取ってはいけません。追い詰められた環境において、重要な物資を提供する素振りを見せ、その見返りとしてさらに大事なものを要求する…よくある手口です、真意も分からない段階で受け取るわけにはいきません」

 

“いや、特に見返りとかは…”

 

「はっ、信じられると思ったか?元々作戦時は、持参したもの以外は胃に入れないなんてのは普通のこと。安全性も保障されてない食べ物を、やすやすと口にするわけ無いだろ」

 

先生の提案にモエはカップ麺に手を伸ばそうとするが、ミヤコはそれに待ったをかける。彼女はカップ麵で自分たちを懐柔して見返りを求めるかも知れないと先生を疑っているようである。そしてサキもミヤコに便乗して、先生の差し出したカップ麺を口にしないと宣言したのである。

 

「先生、オイラお湯わかしてきたよー」

 

“おっ、用意がいいねラットル君”

 

「なっ…!お前!!」

 

「なんだよぉ、素直に食べたいって言えばいいだろ?オイラは別にSRTでもないから、ありがたーく先生が持ってきたカップ麺をいただくよ」

 

「「「「・・・」」」」

 

彼女たちが空腹に耐えながら先生の厚意を拒むなか、ラットルが沸かしたお湯を持ってこちらへやって来る。それを見たサキが何かを訴えようとするが、ラットルは彼女たちのことなど気にせずカップ麵を食べようとしていた。

 

「う~ん、どれがいいかなぁ~」

 

“そう言えばトランスフォーマーなのに食べ物食べられるんだ?”

 

「この惑星に来る前はエネルゴンを食べてたんだけどね、有機生命体をスキャンしたら有機物でもエネルギー補給ができるようになったみたいでさぁ」

 

“へぇーそうなんだ”

 

カップ麺を選ぶラットルを見て、先生はトランスフォーマーである彼が普通の食べ物が食べられることに疑問を感じる。どうやらラットルはキヴォトスに来てネズミという有機生命体をスキャンしたことにより、人間たちの食べ物が食べれるようになったようだ。

 

「スタンダードな醤油味に、鉄板のシーフードやカレー、変わり種のトマトもあるじゃん!!」

 

「おい、食べないって言ってるだろ!?」

 

「よしっ!!オイラはこの新商品のチーズ鶏白湯にきーめた!!先生は何食べる?」

 

“そうだなぁ…じゃあ味噌味にしようかな”

 

「いいねぇ~」

 

ラットルはチラチラとRABBIT小隊のみんなを見つつ、カップ麺を物色している。先生とラットルは2人で何の味が好きかと談笑しながら、自分の食べる物を選んだ。

 

「それじゃあ、お湯を注ぎますよ~」

 

“わーい!!”

 

ジャァァァァァ…

 

「「「「・・・」」」」

 

「それじゃあ、3分待ちましょうね~」

 

“はーい!!”

 

黙って生唾を呑み込むRABBIT小隊を横目に、2人はカップ麺にお湯を注いでいく。そして完成までの3分を2人はにこやかに過ごしていた。

 

「“完成ー!!”」

 

「くぅっ…!」

 

「良い匂い…ますますお腹空いてきた…」

 

“せっかくだし、食べたら?”

 

「そうだよ、またお湯沸かすの大変だよ?」

 

そして3分が経ちカップ麵が完成すると、周りに良い匂いが広がる。ミユとサキは目の前でカップ麵を食べようとする2人を見て、限界を迎えようとしていた。

 

「…結構です。そんな形で私たちの意志を折ろうとしても無駄なこと。一度引っ掛かってしまえば、先生の策略に巻き込まれ続けることになりますし」

 

「た、たかがカップ麺で降参してたまるか!」

 

「ま、まあ、もっとごちそうとかで釣られるならまだしも…」

 

“じゃあとりあえずお先に…”

 

「“いただきまーす!!”」

 

ズズズッ…!!ズゥゥゥゥゥー!!

 

だがミヤコだけは先生には屈しないと言って、空腹に耐え続ける。そんな彼女を見てサキとモエは負けじと、ミヤコと共にカップ麵の誘惑に耐えようとしていた。

 

「“うんまぁーい!!”」

 

「うっ、ぐっ…!めちゃくちゃ良い匂いが…!」

 

「ま、負けてたまるか…!」

 

「あ゛あ゛あ゛ー!!チーズ味が身体に染みるぅぅぅぅぅ!!」

 

“やっぱりラーメンは味噌だなぁ~”

 

先生とラットルは食べないと言うRABBIT小隊たちに構わずカップ麺を啜り、満面の笑みを浮かべてその美味さを表現する。サキとモエは空腹にもかかわらず、目の前で飯を食われるという拷問にただ耐えることしかできなかった。

 

「こういう時こそ深呼吸!!薬物を使った拷問への対処法として、学園で習っただろ!脳が刺激されたところで、意志が折れなければ問題無い!別の方法で誤魔化すんだ!」

 

「うぅ、耐えないと…」

 

「私たちは決して、拷問には屈しません…!」

 

「オイオイオイオイ!!先生それは反則なんじゃないのぉ!?」

 

“ただカップ麺を食べるだけじゃ物足りないでしょ。これが大人の食べ方だよ”

 

サキは拷問に耐えるべく、昔薬物による拷問への対処法で誤魔化そうとする。だがここで先生はカップ麵だけでなく、温泉卵を取り出し始めた。

 

「…あ」

 

「今の、もしかして…」

 

「この段階で卵は反則だわ…」

 

「うぅ、絶対美味しい…」

 

温泉卵をカップ麵に入れる先生の姿を見て、RABBIT小隊は各々心底羨ましそうな反応を見せる。我慢すると言いながらも、彼女たちは先生の下へにじり寄っていた。

 

「あそこまでされたら、もう…」

 

「…っ、我慢できない!」

 

「“食べる?”」

 

「「「「食べる!!」」」」

 

RABBIT小隊はカップ麵と温泉卵の前に完堕ちした。

 

 

 

 

 

その後

 

ズズズッ…!!ズゥゥゥゥゥー!!

 

“食べてる途中に言うのもなんだけどさ、やっぱりヴァルキューレに…”

 

ジジジ…!!ジジィ!!ビビビ!!

 

「「「「!?」」」」

 

「無線通信…?どうして?」

 

“コ…チ…ス…ラッ…ル、この通信を聞いていたら、~~~~~ダナ”

 

「この声…ライノックスだ!!」

 

RABBIT小隊たちがようやく食事にありついていると、普段は入らいないはずの無線に謎の通信が入る。無線は所々途切れており内容は分からないが、ラットルはライノックスの声だと分かったようである。

 

“ライノックスって君のはぐれた仲間?”

 

「あぁ、通信の内容は分かんなかったけど…あれはライノックスだよ!!」

 

「座標が送られてきたよ」

 

“ここは…シャーレの近く?”

 

「とりあえず彼の仲間を助けに行きましょう。それが私たちと彼との約束ですから」

 

さらにライノックスは通信だけでなく座標を送っていたようで、先生がそれを確認するとシャーレの近くだということが分かる。ミヤコは通信の相手がラットルの仲間であるライノックスだと分かると、さっさとカップ麵を食べきり彼を助けに行く準備を始めた。

 

 

 

 

 

D.U.地区 シャーレ付近

 

バリバリバリバリヨロシクゥ…

 

「待てぇー!!やっと見つけたぞゴッツンコー!!大人しくデストロンに捕まれゴッツンコー!!」

 

「はぁ…はぁ…デストロン捕まるのは御免なんダナ!!」

 

バリバリバリバリヨロシクゥ…

 

「ヴィーコン軍団、ヤツの動きを止めろ!!」

 

ズダダダダダダダダダダダ!!

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

謎のドローン軍団を率いる赤い金属生命体に追いかけられているライノックスは、何とかシャーレの近くまで逃げていた。しかし流石の彼も多勢に無勢であり、ヴィーコン軍団の攻撃を受けてしまい、逃げる足を潰されてしまった。

 

「図体がデカいだけで大して強くも無いくせに、1人で何ができるってんだ!!」

 

バリバリィ!!

 

「ひ、1人じゃないんダナ…僕には頼れる仲間たちがいるんダナ!!」

 

「そのお仲間も一緒にこのインフェルノ様が全員とっ捕まえてやるぜゴッツンコー!!」

 

ズダダダダダダダダダダダ!!

 

「ダナダナダナァ!!」

 

「ゴッツンコー!!ゴッツンコー!!」

 

ライノックスを追っているトランスフォーマーの名はインフェルノ。アリをベースとしたトランスフォーマーであり、メガトロンを名乗る不審者に使える存在である。彼はライノックスを追い詰めると、キャノン砲をぶっ放した。

 

ドカァァァァァァァァン!!

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

デスデース!!デスデース!!

 

「さぁ飛行タイプのヴィーコン軍団も合流したぞゴッツンコ。大人しく降参しろゴッツンコ!!」

 

「嫌なんダナ!!例えどれだけ僕がデストロンに追い詰められても、降参だけはしないんダナ!!」

 

「そうかよゴッツンコ。それじゃあ死ねぇー!!」

 

ライノックスは両腕のガトリングでキャノンに対抗するが、失敗してインフェルノの攻撃をもろに喰らってしまった。もはや動くこともできないライノックスにインフェルノは降参を呼びかける。しかし、ライノックスはデストロンに降参はしないと言って、彼の提案を拒否するとインフェルノは銃をライノックスに向けた。

 

パァン!!

 

「痛った~い!!誰だ!?」

 

“こちらRABBIT4…敵の指揮官らしき存在に命中”

 

「こちらRABBIT1。RABBIT4はそのまま飛行ドローンを撃ち落としてください」

 

“うん…分かったよミヤコちゃん”

 

ライノックスが絶体絶命のピンチのなか、突如インフェルノの持っている銃に弾が命中する。彼の銃に弾を当てたのはこの場から遠く離れた場所にいるRABBIT4ことミユである。

 

「キヴォトスの住民だとぉ!?何で俺の邪魔をするんだゴッツンコー!!」

 

「貴方たちデストロンとやらの事情は知りませんが無抵抗の相手を執拗に追いかけ回し、あまつさえ拉致しようとしているような存在を、私たちSRTは許しません!!」

 

「SRTだとぉ!?SRTは最近閉校したはずじゃないのかゴッツンコー!?」

 

ズダダダダダダァン!!タァン!!ズドォン!!

 

「私たちが諦めない限り、SRTは無くなりません!!」

 

「何言ってんだゴッツンコー!?」

 

全く関係ないはずのキヴォトスの住民に邪魔されたインフェルノは、何故彼女たちが邪魔するのかわけがわからないようだ。それに対しミヤコは正義を掲げるSRTとして、彼の所業を許せないと語った。

 

「ヴィーコン軍団!!蹴散らせゴッツンコー!!」

 

バリバリバリバリヨロシクゥー!!

 

「RABBIT3!!」

 

“りょーかい!!”

 

ズドドドドドドドドドォォォォォォォォン!!!

 

ウワァーヤラレター!!

 

“えへへへへぇー、私は別にミサイルを沢山ぶっ放せれば正義とかどうでもいいんだけどね”

 

いきなり現れた彼女たちを排除しようとヴィーコン軍団に攻撃を指示する。だがミヤコはそのタイミングでモエに無線で指示を出し、ミサイルの雨をその場に降らせた。

 

「ゴ…ゴゴゴ…」

 

「RABBIT2、目標の攻撃を開始する!!」

 

パァン!!パァン!!

 

「なっ…!!」

 

「ゴーツゴツゴツ…お前たちの攻撃じゃ、このインフェルノ様に傷一つ付けられないぞ」

 

ヴィーコン軍団を失い呆然としているインフェルノに向かって、サキは攻撃を開始する。しかしインフェルノの頑丈なボディはたとえSRTのみが使える強力な火器であっても、傷つけることはできなかった。

 

「よくもこの俺様の子分たちを倒してくれたなゴッツンコ。有機生命体のくせに生意気なヤツらだゴッツンコ」

 

ガチャ…

 

「RABBIT2後退を!!」

 

「いや、このまま…」

 

「ゴッツンコー!!」

 

ボオォォォォォォォォォ!!!

 

「ぐっ…火炎放射器だと!!」

 

自分の仕事を邪魔されたインフェルノはRABBIT小隊たちにご立腹である。彼の殺気を感じ取ったミヤコがサキに下がるよう指示を出すが、彼女はミヤコの命令を無視して前にでる。インフェルノはそれに対しキャノン砲を火炎放射に切り替えて、サキに炎が襲い掛かる。

 

ゴォォォォォォォォォ!!!

 

「うっ…やばっ…!!」

 

「RABBIT4!!援護を!!」

 

“だ、ダメッ…!!炎と煙でターゲットが全然見えない…!!”

 

「そんな…」

 

ミヤコはサキを助けるためにミユに援護を要請する。しかしインフェルノとサキの周りは炎と煙が充満しており、ミユは狙撃ができないと叫んでいた。

 

「ダナァァァァァァァ!!!」

 

「なっ…お前!!」

 

ドシャァァァァァァァン!!

 

「ヤな感じィーーー!!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥン…

 

「怪我はない?」

 

「あ…あぁ…すまない。まさか助けるべき相手に助けられるとは…」

 

火に包まれるサキを助けようとライノックスは前に出て彼女を庇い、インフェルノを突き飛ばす。助けるはずの相手に助けられてしまったサキは、情けない気持ちになっていた。

 

 

 

 

 

ダッダッダッダッダッダッ…

 

「お前ら勝手に先行くなよぉ~」

 

“イタタタ…お尻が”

 

「ラットル!!」 「ライノックスー!!」

 

ガシィ!!

 

“とりあえず仲間と合流できたようで良かったよ”

 

そしてインフェルノを退けた後に先生とラットルは遅れてやって来る。RABBIT小隊は先生の協力を拒み自分たちだけで助けに行くと言って勝手に出て行ってしまったため、彼はラットルの硬いボディに座って移動したため尻を痛めていた。そしてようやくラットルとライノックスは再開を果たすことができたため、2人で抱き合っていた。

 

「ともかく助けてくれてありがとうなんダナ。あのままだったら僕はデストロンに捕まってたんダナ」

 

「いえ、お礼は結構です。私たちはそこのネズミさんとの約束を守っただけですので」

 

「つ、冷たいんダナ…」

 

「その代わり、私たちにも協力してもらうからな?」

 

「だ、ダナァ~」

 

RABBIT小隊に助けてもらったライノックスは彼女たちにお礼を述べるが、ミヤコは約束を守っただけだと冷たく返した。さらにサキは有無を言わさず自分たちに協力してもらうと言って、ライノックスをビビらせていた。

 

「すまんライノックス、そういう約束なんだよ。コンボイたちを一緒に探してもらう代わりに、コイツらの目的を果たすって約束なんだ」

 

「まぁ、しょうがないんダナ。僕たちの仲間を集めないことには、メガトロンに対抗できないんダナ」

 

「流石ライノックス!!話が早い!!」

 

“まぁとりあえず強そうだし戦力になってくれれば何でもいいや。人員は多い方がいいでしょ”

 

“ひぃ…大きい…怖い…”

 

よく分かっていないライノックスにラットルは事情を説明すると、ライノックスはメガトロンを倒すためには仕方ないと承諾した。図体のデカいライノックスを見てモエは期待し、ミユは怖がっていた。

 

“とりあえず君たち、ここで待っててね。話付けてくるから”

 

「はぁ?何でだよ?」

 

「まぁまぁまぁまぁ」

 

「ていうかここ、シャーレのオフィスじゃないか?」

 

「ホントだ。まさかとは思うけど連邦生徒会に話を付けてSRTを復活させてくれるのかな?」

 

先生は事態が収束したのを確認すると、目の前の建物へと入っていく。そこは先生のいるシャーレのオフィスであり、モエはSRTの復活を僅かながらに期待していた。

 

 

 

 

 

“みんなお待たせ~”

 

「こ、こんにちは…」

 

「「「「??」」」」

 

「おっ、早かったじゃん先生。上手くいった?」

 

“うん、大丈夫だって”

 

それから数分後、先生と一緒に出てきたのはシャーレのビルの1階に隣接されているエンジェル24の制服を着た生徒である。その光景を見たRABBIT小隊は当然意味が分からず、頭の上に疑問符を浮かべていた。

 

「お話は先生から伺いました。“廃棄品”を、代わりに処分してくださるんですよね!」

 

「…は?」

 

「ここはあんまりお客さんも来ないので、廃棄品が多いんです…勿体ないのですが…。毎回生ゴミ用のビニール袋に入れて処理するのですが、それも結構手間でして…」

 

「えっ…?どゆこと?」

 

そしてエンジェル24のバイトであるソラは先生からRABBIT小隊が廃棄品を代わりに処分してくれると伝えられたようである。彼女たちはソラの説明を聞いても、何を言っているのか分からず困惑していた。

 

「それを代わりにやってくださる…?というようなことを先生から聞きまして、助かりました。こちらに集めておきましたので」

 

「「「「・・・」」」」

 

“それじゃあみんな、よろしくね?”

 

「はい。この廃棄品は我々が責任を持って処理させていただきます」

 

ソラから手渡されたのは賞味期限ギリギリでこのまま廃棄するであろうコンビニ弁当であった。これによりRABBIT小隊の当面の食糧問題は解決した。

 

 

 

 

 

キヴォトス某所

 

「まさかあのネズミちゃんが閉校したSRTの生徒とつるんでいるとはなぁ…。それに、“シャーレの先生”も一緒とは…」

 

「ゴッツンコ…申し訳ありませんメガトロン様!!次こそは必ずヤツらを…」

 

「まぁいいだろう。今D.U.に出回っているヴィーコン軍団はまだ試作段階だ。このまま連中のデータを取りつつ、アップグレードしていく必要があるしな」

 

「で、ですが…このままでは奴らが…」

 

「そう早まるなインフェルノ。焦る必要な無いのだ…何もな」

 

キヴォトスのとある場所でインフェルノの報告を聞いているのは、例の凶悪犯罪者であるメガトロンである。彼はRABBIT小隊と先生がサイバトロン戦士と合流したことに驚きつつも、冷静に計画の修正を行っていた。

 

「かぁー、ッぺ!!」

 

バシュゥゥゥン!!

 

「ゴッツンコー!?」

 

「そのうちトランスフォーミウムがもっと手に入る。さすればヴィーコンなどというちゃちなオモチャに頼る必要も無くなる」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

 

「ゴゴゴ…ゴッツンコ…」

 

「俺様だけの命令を聞く新たなトランスフォーマーを作り出し、コンボイはおろかオートボットやディセプティコンさえもぶっ倒して、俺様が宇宙を支配するのだぁー!!ハーハッハッハー!!ゲッホゲホ!!唾飲んじゃったよ…」

 

メガトロンによる恐ろしい陰謀がこのキヴォトスを襲おうとしていた。




ライノックスが普通に果物食ってたし、そもそもリーダーがバナナ狂いなので普通に食べ物は食えるはず...。

序盤の先生とのギスギス期間は②ルートのほうでじっくり書くので、こっちは結局カップ麵を食うし、廃棄弁当も何食わぬ顔で受け取る図太いウサギになります。
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