TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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コンボイ「あの...私だけまだ出番無いんだけど...」

ライノックス「仕方ないんダナ。主役だし」

ミヤコ「主役は遅れてやってくるものですから...」

コンボイ「にしてもさぁ!!遅すぎないかぁ!?」

チータス「メタルスんときだってこんなもんだったジャン?」

コンボイ「そうだけど!!」


チータス登場ジャン!!

子ウサギ公園

 

「モエ、どうしてお前が焼肉弁当を持っていくんだ!?」

 

「どうしても何も、私が持ってきたんだから文句ないでしょ!」

 

「お前は昨日生姜焼き弁当を食べただろ!今日はおとなしく、もやし弁当でも食ってろ!」

 

「知るか、サキがもやし食べれば良いじゃん!」

 

食糧問題を解決したRABBIT小隊であったが、彼女たちはどの弁当を誰が食べるかでもめていた。彼女たちにとって焼き肉や生姜焼きが当たり、もやし弁当は外れの認識のようである。

 

「じゃあ、私はこのソーセージ弁当を…」

 

「「ダメ!!」」

 

「ひっ…!!」

 

「みんな止めなよ。食べ物を巡って喧嘩するなんて、みっともないんダナ」

 

「そうですよ、サキ、モエ。何の保証もないこの状況で、質を争うのはナンセンスです。今はお腹が満たされるだけで良しとしましょう」

 

2人が言い争っている間にミユはソーセージ弁当を取ろうとするが、2人に気付かれてしまい大声で止められる。そんな姿を見たライノックスとミヤコが、サキとモエを注意する。

 

「じゃあミヤコは何にするんだよ」

 

「私は…この唐揚げ弁当で」

 

「あぁ~一番高い唐揚げ弁当を選んでんじゃんかよぉ~ナンセンスとか言ってたくせにさぁ~」

 

「「そーだそーだ!!」」

 

「うるさいですね…。“廃棄弁当”なんですから値段は関係ないでしょう…」

 

ミヤコの言葉を聞いたサキはじゃあ自分は何を選ぶのかと彼女に問う。サキに言い返されたミヤコは、結局一番値段の高い唐揚げ弁当を選び、ラットルとサキとモエに抗議されるのであった。

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥン…

 

“や、色々と大丈夫そう?”

 

「おっ、先生じゃん」

 

「よりによってこのタイミングで…」

 

「オイラたち今、弁当争奪戦の真っ最…」

 

ドカッ!!バコッ!!ボカッ!!

 

「「「余計なこと言わない!!!」」」

 

仲間内で弁当を取り合っていると、そこにビーに乗ってきた先生が現れる。先生に情けない姿を見せるのが嫌なRABBIT小隊は、弁当の取り合いを止めるが、ラットルが口を滑らそうとしたので、ミユ以外の3人は彼を必死で止めるのであった。

 

「私たちは仲良くお昼ご飯の話をしていただけだ。なぁライノックス」

 

「そ、そうなんダナ…」

 

“仲良く…?まぁ、喧嘩してないなら良かったけど…”

 

「喧嘩に見えたなら、目でも洗ってきた方が良い。私たちは至って正当な協議をしていただけ」

 

そしてサキは先ほどまでのことをお話していただけだと誤魔化し、ライノックスに同意を求める。先生は仲良くやっているようには見えなかったようだが、サキは正当なる協議だなんだと言ってその場を乗り切ろうとしていた。

 

「その結果がどうであれ、同じ訓練を共にした身としてその時は…」

 

「よしじゃあ、焼肉弁当は譲ってもらおっと」

 

「まだ協議中だろ!良いから一旦置け!!ラットルお前ェ!!何どさくさに紛れてチーズハンバーグ弁当取ろうとしてるんだ!!」

 

「クソッ…焼肉と生姜焼きに夢中でノーマークだと思ってたのに…」

 

サキが長々と講釈を垂れてるなかモエは焼肉弁当を取ろうとするが、彼女はまだ協議中だと言って焼肉弁当を取るモエの手を掴む。そしてその隙にチーズハンバーグ弁当を確保しようとしていたラットルにも気づき、もう片方の腕でラットルを掴んだ。

 

「『バーカ』」

 

「…恥ずかしいところをお見せしました」

 

 

 

 

 

「というわけで、新たにライノックスさんも加わりました。ですが、特に問題があるわけではありません」

 

「ライノックスはどっかのネズミと違って優秀だしな」

 

「おい!!そりゃどういうことだ!!」

 

「レーダーとかの通信系の装備を改修とか、重い物の持ち運びとか、色々役に立つよねぇ~」

 

「いやぁ~それほどでも~」

 

ミヤコはライノックスが加わったここ数日の話を先生に説明し、問題無いと述べる。サキとモエはライノックスのことをラットルより役に立つと評価しており、それにラットルはキレ、ライノックスは照れていた。

 

「作戦のためなら、私たちは何だってやる。もう先生がいなくたって、私たちはこのまま…!」

 

“でも、顔色が悪い気が…。大丈夫?具合悪い?”

 

「ま、待て!近寄るな!」

 

ダッ!!

 

「それ以上近づいたら本気で殴るぞ!?」

 

“え、えぇ…?”

 

サキは食糧問題が解決しライノックスを仲間に引き入れたので、先生がいなくても問題無いと述べる。しかし先生は彼女の顔色が悪いのが心配になり近づこうとするも、サキは嫌がって咄嗟に先生から離れた。さらに近づいたら本気で殴ると言われ、先生を困惑させた。

 

「それは、まあ…」

 

カツカツ…

 

「ほら、女の子って色々とデリケートらしいからさ…。これ以上はオイラの口からは言えないよ…殺されちゃう」

 

パァン!!

 

「さり気なく近づかないでください。足を狙いますよ」

 

“そ、そんな…”

 

そんなサキを見てラットルは精一杯誤魔化して、先生に彼女たちの状態について伝えようとする。しかし先生はそれに気づかずミヤコに近づこうとして発砲され、困惑していた。

 

「だって、匂いが…」

 

“…匂い?ここに来る前に、シャワーは浴びてきたけど…?”

 

「いやだから、そうじゃなくて…!」

 

“最近湯船に入ってないからかな…。それは生徒に避けられるのも仕方ない…”

 

「シャーレの先生ってのは鈍感なんだねぇ~」

 

そんな様子の先生にサキは遠回りに匂いの話をすると、彼は自分の匂いを気にし始める。そして先生はどんどん勘違いしていき、勝手に1人で落ち込んでいた。

 

「そうじゃなくて!問題は私たちの方だよ!」

 

「あーあ、言っちゃった…」

 

「し、仕方ないだろ!もう4日もシャワー浴びてないんだから!」

 

「『先生』『鈍感』『ごめんなさい』」

 

“び、ビー…!?”

 

それにしびれを切らしたサキは遂に自分たちの匂いが気になると先生に暴露する。子ウサギ公園には当然シャワーなどないため、彼女たちは身体を洗っていないのである。そしてそのことに気付かぬ鈍感をビーに謝罪させてしまったことに、先生はショックを受けていた。

 

“ご、ごめん…じゃあ銭湯に行くとかは…?”

 

「食料を買うお金も無いのに、銭湯に行く余裕があると思うのか?」

 

「洗顔くらいでしたら、公園の水で何とかなるのですが…」

 

「作戦中は汗をかいても気にしませんが、長期戦となると衛生面的に…」

 

シャワーを浴びられないという彼女たちに対し、先生は銭湯に行くことを提案する。だが廃棄弁当で食料を調達しているような彼女たちに、そんなお金はあるはずもなく割と危機的状況に陥っていた。

 

“シャーレのシャワー室、使っても大丈夫だよ?”

 

「…最っ低」 「…度し難いです」 「わ、私たちが武装解除した瞬間に、何を…!?」

 

「シャワーを浴びさせてその隙に何しようっての?もしかして実物より残滓の方が好み?ひゅーっ!!」

 

「ちょとデリカシー足りてないんじゃないか、先生?」

 

「もうちょっと発言には気を付けたほうがいいんダナ」

 

シャワーに困る彼女たちに先生はシャーレのシャワー室を使うよう勧めるが、それを聞いた瞬間に彼女たちは顔を顰める。さらにはラットルとライノックスにも注意されてしまった。

 

“私は一体なんだと思われて…”

 

「信頼できない大人」 「変質者」 「燃えないゴミみたいな…」 「別に、何も…」

 

“そっかぁ…”

 

「そう気を落とすなよ、先生。オイラは先生の事評価してるからさ」

 

「『大丈夫』『信じてる』」

 

さらに先生はRABBIT小隊に自分のことをどう思っているのかを聞くと、各々自分の思っていることを述べる。それを聞いて落ち込む先生に、ラットルとビーは励ましの言葉をかけるのであった。

 

「とにかく、それはそれで解決策を考えますが、しばらく先生はこの公園に近寄らないでください」

 

「とはいえ、解決策も何も…」

 

「オイラたちみたいに水洗いでキレイになれればいいのにね」

 

「風邪ひくわ!!」

 

ミヤコはシャワー問題が解決するまで先生に公園に近寄らないようにと言うが、今の彼女たちに解決策は見当たらない。一方有機生命体をスキャンしたとはいえトランスフォーマーであるサイバトロン戦士たちは、水と洗剤で洗うだけでキレイになるようである。

 

ビーッ!!ビーッ!!

 

「レーダーが僕たちの仲間の生体反応をキャッチしたんダナ!!」

 

「おっ、早速効果あり!!」

 

「この反応は…チータスなんダナ!!場所は…D.U.港湾なんダナ」

 

「オイラたちのいる場所からそう遠くはないぞ!!」

 

みんなで解決策を考えていると、ライノックスが子ウサギ公園に取り付けたサイバトロン探索用のレーダーが反応を見せる。そしてそれはチータスのものであり、D.U.の港湾付近にいるようである。

 

“港湾なら…廃棄されたドラム缶とかがあるかもよ”

 

「…ドラム缶?」

 

「ああ、下から火を焚くのか」

 

「以前、百鬼夜行連合学園で似たようなものを見た気がします」

 

“そうと決まれば出発しよう!!”

 

港湾と聞いて先生はドラム缶を拝借する提案をする。それを聞いたミヤコとサキは先生が言わんとしていることを理解し、港湾へとチータスを助けに向かうのであった。

 

 

 

 

 

キヴォトス某所・デストロン基地

 

「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!!俺様再び登・場!!」

 

「アタチ、タランスもようやく登場ッスよ!!」

 

「ブラックウィドーも登場ッシャ!!ピチピチの若い生徒には負けないシャよ~」

 

「ワスピーター、アリさんなんかには負けないぶぅ~ん」

 

キヴォトス某所にあるデストロン基地では、メガトロンが仲間を招集して作戦会議を開いていた。クモの姿を取っているのはタランスとブラックウィドー、ハチの変な声のヤツはワスピーターである。

 

「我々の目下の目的はヴィーコン軍団の性能強化と、新たなるトランスフォーマーの製造だ」

 

「でもそのためにはデータが少なすぎるッスよ。素材も全然足りないッス」

 

「そこでだ!!お前たちに新たなる指令を下す」

 

「指令?あの忌々しいサイバトロン共はいいッシャ?」

 

「あんな雑魚は放っておけ」

 

デストロン軍団の目下の目標は未だ戦力として心もとないヴィ―コン軍団の強化と、自分たちの命令を忠実に遂行するトランスフォーマーの製造である。しかし、現状その二つを成し遂げるための素材も不足しており、データも不十分のため、メガトロンは彼らに指令を下す。

 

「俺様の目的はサイバトロン共ではなく、この世界線のトランスフォーマーだ。何としてもアイツらの強さが我々には必要なのだ!!」

 

「それで、結局ボクちんたちは何をすればいいぶ~ん?」

 

「お前たちはサイバトロンの中で他の者と合流していない残り2人を探し出して、D.U.地区の港湾に追い込め」

 

「さっき、サイバトロン共は放っておけっていったッスよ」

 

「話は最後まで聞けぇ!!このせっかちさんめ!!」

 

メガトロンの目的は同じくこの世界に来たサイバトロン戦士ではなく、この世界の故郷からやってきたトランスフォーマーのようである。そして、彼はそのためにサイバトロンの残りの仲間を港湾と追い込むようデストロンに指示を出し、タランスを困惑させた。

 

「現在ラットルとライノックスは現地の子ウサギたちと協力関係を結んでいる」

 

「それがどうかしたッシャ?」

 

「そしてあの子ウサギ共の様子を見に来るのが、例の“シャーレの先生”。そしてその側に引っ付いている黄色いのが、今回の我々の目標だ」

 

「ヒャヒャヒャ…メガトロン様の言いたいことが分かってきたッスよ」

 

メガトロンはラットルたちがRABBIT小隊と協力関係を結び身を守っていることを指摘する。そしてRABBIT小隊たちの元にはちょくちょく先生が訪れ、その傍らに高確率でビーがいることを彼は分析していた。そしてビーこそが今回の目的だと述べ、タランスはそれを聞いて悪い笑みを浮かべた。

 

「D.U.の港湾は人目から離れていて、多少騒ぎを起こしても気付きにくい場所にある。そしてそこにサイバトロンを追い込めば、それを察知した連中はまんまと港湾へとあの黄色いの共々やって来てくれるというわけだ」

 

「そして…その黄色いのをアタチたちが捕まえるッスよ!!」

 

「なるほどねぇ…アイツらを1匹とっ捕まえて、データと素材を取ろうってわけッシャね」

 

「メガトロン様は天才だぶぅ~ん」

 

「ヌハハハハァ!!そうだろうそうだろう。いやー俺様って何て賢いんでしょう!!」

 

デストロンの作戦は予めサイバトロン戦士を港湾に追い込み、それを助けに来たRABBIT小隊たちについて来るビーを捕まえようというものである。彼らが最も欲しいのはトランスフォーマーたちのデータと身体そのものであり、ビーを使って目的を果たそうというのである。

 

「というわけで、デストロン軍団出撃しろー!!」

 

「ウヒャヒャヒャヒャヒャァ!!」 「シャアッ!!」 「ぶぅ~ん」

 

 

 

 

 

D.U.港湾

 

ダナダナダナダナダナダナ…

 

「わっせわっせわっせわっせ!!」

 

バシュン!!ドチュン!!

 

「パラリラパラリラ~逃がさないッスよぉ」

 

「マズイじゃん…デストロン共に見つかっちまった!!」

 

「さあ大人しく捕まるッシャ!!」

 

「神妙にお縄につけだぶぅ~ん」

 

その後デストロン軍団はチータスを探し出して、D.U.の港湾へと追い込んでいた。タランスはタンク型のヴィーコンに搭乗しながらチータスに対し攻撃を加えつつ、港湾の奥のほうへと追い込んでいた。

 

ダナダナダナダナ…ドォン!!ズドォン!!

 

「うおぉう!!ヤッベ!!もっと入り組んでる場所に逃げるジャン」

 

タッタッタッタッ…

 

「西側に行ったッシャ。作戦通りッシャよ」

 

「ウヒャヒャヒャ…上手くいったッスよ。ブラックウィドー、あのネコちゃんはアタチに任せて罠を貼るッス」

 

「了解ッシャ。サイバトロン共を一網打尽にしてやるッシャ!!」

 

 

 

 

 

その後

 

「こちらRABBIT1、現在時刻は2100。ポイントDに到着しました。目標は現在何処にいますか、どうぞ」

 

“こちらキャンプRABBIT、目標は港湾の西側へと移動中。目標の周辺には例のヴィーコン軍団もいるね。それに…あの時の赤いアリと同様の反応も観測してる。てかこのレーダー優秀過ぎじゃない?”

 

「僕たちはこの世界のトランスフォーマーよりは小っちゃくて弱いけど、その代わり彼らよりは未来から来てる分技術力は上なんダナ」

 

“なるほどぉ~。あのヴィーコン軍団も未来の技術力だからできるってわけね”

 

「そういうことなんダナ」

 

その後、RABBIT小隊たちもD.U.の港湾へと侵入し、チータス救出に向けて準備を進めていた。ライノックスの改造したレーダーはキヴォトスどころかオートボットやディセプティコンたちのものよりも優秀であり、それは彼らが別の世界からとはいえ未来からやって来たことに起因する。

 

「インフェルノと同じ反応が何個出ているか分かりますか?」

 

“今のところ3つだね。向こうが数誤魔化してなきゃだけど”

 

「てことは少なくとも3人もデストロンがいるのかよぉ~待ってれば良かった…」

 

“まぁまぁ…今回は私とビーもついているからさぁ”

 

「『GO!!GO!!GO!!GO!!』」

 

モエからデストロンの反応が出ていることを聞いたミヤコは、デストロンの反応がいくつあるのかを聞くと彼女は3つあると答える。それを聞いたラットルは待っていれば良かったと後悔するが、先生は自分とビーが付いているから大丈夫と答えた。

 

「RABBIT2、突入前に偵察をお願いします」

 

「了解。っていうかミヤコ、何でお前が普通に指揮をしてるんだ」

 

「何だよ、インフェルノのときにミヤコの言う事聞かずに突撃していって、ライノックスの助けが無かったら危うく大やけどしてたこともう忘れたのか?」

 

「うっ、分かったよ…」

 

「デストロン軍団は狡猾で残忍なんダナ。用心するに越したことはないんダナ」

 

ミヤコはサキに偵察の指示を出すが、彼女は何故ミヤコが指揮を執っているのかと反抗する。そんな彼女にラットルがインフェルノ戦での独断専行の結果危ないことになったことを思い出させると、サキは大人しくミヤコの指示を聞くことにした。

 

「デストロンが複数人いるということは乱戦も想定されます。ミユは手筈通り高い場所から狙撃で私たちの支援をお願します」

 

「うん、分かったよ、ミヤコちゃん…じゃなくてRABBIT1」

 

「私たちはデストロンの相手をしつつ、仲間を救出しましょう。ヴィーコン軍団の相手は先生とバンブルビーさんにお任せいたします」

 

「了解なんダナ」 「オッケー」 “任せて” 「『YES!!』」

 

さらにミヤコはミユを高い場所へ移動するよう指示し、彼女はそれに大人しく従う。そしてミヤコは残りの一団を率いてD.U.港湾の内部へと向かって行った。

 

“こちらRABBIT3、デストロンの反応が分かれた。1人はサイバトロンの反応を追ってて、残りの2人はヴィーコン軍団共々こっちに向かって来てるよ”

 

「どうするんだ、RABBIT1?」

 

「そうですね、恐らく私たちの元へ向かっている目的は目標の捕縛を遂げるための足止めといったところでしょうか…」

 

「そんじゃこっちも二手に分かれる?」

 

「そうしたほうがいいでしょう。ラットルとライノックスは目標の要る場所へ向かってください。足止めの軍団は私たちで対処します」

 

チータスの元へ向かう一同だったが、ここでデストロンたちが二手に分かれたことをモエがレーダーで察知する。それに対しミヤコはデストロンがチータスを捕縛するために自分たちを足止めするつもりだと考え、ラットルとライノックスをチータス元へ向かわせ、自分たちが足止めの対処をする判断を下した。

 

「急ごう、チータスがデストロンに連れて行かれる前に!!」

 

「合点承知の助!!」

 

「ライノックス」 「ラットル」

 

「「変身!!」」

 

ギゴガゴゴ!!

 

「待ってろチー坊!!」

 

ミヤコの指示を受け、ラットルとライノックスはトランスフォームしてロボットモードへと変身する。そして彼らはチータスを助けるために港湾の西側へと急ぐのであった。

 

「私たちも足止めを倒したら、ラットルたちの援軍に向かうんだろ?」

 

「勿論そのつもりです。SRT特殊学園の生徒が足止め相手に手こずるだなんて、恥もいいところですから」

 

ダナダナダナダナダナダナ…

 

「『トランスフォーム!!』」

 

ギゴガゴゴ!!

 

「『かかって来いや!!』」

 

ラットルたちを見送ったミヤコたちは、足止め軍団を倒した後に彼らの元へ向かうことを確認する。ヴィーコン軍団の駆動音を確認したビーは、トランスフォームしてロボットモードへと変形し拳を構えていた。

 

ダナダナダナダナダナダナ…

 

「ぶうぅ~ん、ワスピーターだぶぅ~ん。以後お見知りおきをだぶぅ~ん」

 

「「“は?”」」

 

「な、なんだぶぅ~ん。僕ちんの顔に何かついてるのかぶぅ~ん?」

 

「私たちの相手って、あの間抜け声の蜂なわけ?」

 

「間抜け声とはなんだぶぅ~ん!!」

 

そして足止めとして現れたのはタンク型のヴィーコンを率いるワスピーターであった。RABBIT小隊は特徴的な声を聞いて呆気にとられていた。

 

「たとえ声が変でも相手は悪の軍団デストロンです。油断するべきではありません」

 

“アイツのデータの検索結果出たよ。本人の言う通りヤツの名前はワスピーター。蜂をスキャンしたトランスフォーマーで、手に持ってる武器で攻撃する…あれ、見たまんま以上の情報が無いな…”

 

「「“・・・”」」

 

「その目はなんだぶぅ~ん!!」

 

「『何だこいつ~』」

 

だがミヤコはワスピーターの声が変でも油断するべきではないと言って、他の者たちに用心するように注意する。だがラットルとライノックスのデータを見たモエは、ワスピーターの能力に拍子抜けしており、他のメンバーも同様であった。

 

「RABBIT4」

 

“りょ、了解”

 

「こそこそ何してるぶぅ~ん!!」

 

タァァァァァァン!!

 

「うわぁ~やられたぁ~」

 

ガシィン!!ドシィン!!

 

「「“・・・”」」

 

文句を言っているワスピーターを見て、ミヤコはすぐさまミユに連絡を取り狙撃を指示する。そしてミユの狙撃は見事頭に命中し、ワスピーターは呆気なく地面に転がっていた。

 

「そっちに気を取られていいッシャ…?」

 

「「「!!!?」」」

 

“そう言えば…いつの間にかもう1体の反応が消えてた!!一体どうやって…”

 

「アンタたちに教える筋合いは無いッシャよ」

 

ワスピーターがやられた後、突如彼女たちの元にブラックウィドーが現れる。モエの見ているレーダーにも引っ掛からなかったため、一同は驚いていた。

 

「『俺が相手になってやる!!』」

 

ガコォン!!

 

「シャア!!」

 

スタッ!!

 

「『!!?』」

 

「チクっとな」

 

チクッ…!!

 

「『しびればびれぶー!!』」

 

いきなり現れたブラックウィドーにビーは攻撃を仕掛ける。しかし彼女はそれをひらりと交わしてビーの首元まで近づき、彼に何かを注入した。そして何かを注入されたビーはしびれて動けなくなってしまった。

 

ドシャァァァン!!

 

“ビー!!どうしたんだ、ビー!!”

 

「上手くいったッシャよ」

 

“ビーに何をした!?”

 

「アタシとタランスで作ったトランスフォーマーを痺れさせる毒をその黄色いのには注入したッシャ。どうやら効き目は抜群のようッシャね」

 

ビーがその場に倒れ込んでいくのを見て、先生は彼の名前を大声で叫ぶが応答が無かった。先生はブラックウィドーに何をしたのかと問い詰めると、彼女はビーに痺れ毒を注入したと答えた。

 

「さぁ、あの黄色いのを捕まえるッシャ!!ヴィーコン軍団、やーっておしまい!!」

 

ダナダナダナダナダナダナ…!!

 

「貴方たちデストロンの目的は、宿敵であるサイバトロンの捕縛では無かったのですか!?」

 

「目的は計画を進めていくうちに常に更新されるものなのよ、子ウサギちゃぁ~ん?アンタたちとサイバトロンが手を組んでる以上、無理して連中をとっ捕まえる必要は無くなったってことッシャよ。そ・し・て、今アタシたちの目的はそこの黄色いのに変わったのよ!!」

 

ダナダナダナダナダナダナ…!!

 

“ラットルたちの仲間をこの場所に追い込むことによって私たちをおびき出し、ビーを捕まえるのが本来の目的だったのか…!!”

 

「その通りッシャよ、優男のお兄さん」

 

ビーが倒れたのを確認したブラックウィドーはヴィーコン軍団にRABBIT小隊をやっつけてビーを手に入れるよう命令する。ミヤコは自分たちが考えていた目的が違ったことに驚いていると、ブラックウィドーは目的は計画に応じて変わっていくものだと述べた。

 

「タンク型のヴィーコンで固めてきたのは、私たちや先生を始末するのに最も有効な機体だったからか…!!」

 

「RABBIT3、遠隔支援は!?」

 

“ダメ、子ウサギ公園からじゃギリ届かない…!!てか、これも計算の内か?毒蜘蛛女ァ!!”

 

ダナダナダナダナダナダナ…

 

「さぁ~あ、逃げるなら今のうちッシャよ、子ウサギちゃぁ~ん?大人しく引き下がれば見逃してやるわよぉ~」

 

「だ、誰が…!!」

 

そしてサキはここでようやくタンク型のヴィーコンばかりを連れて来た意味を察する。ミヤコはモエに支援を要請するものの、この場所は射程範囲外ギリギリでありデストロンはそれも計算の内だったようである。

 

「アッハッハッハ!!下等生物をいたぶるのは気分がいいシャねぇ!!」

 

タァァァァァン!!

 

「ぐっ…痛った!!誰ッシャ!!私のキレイな顔に傷を付けたのは!?」

 

「み、ミユ…!!」

 

“ひっ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!”

 

ブラックウィドーが気分良くRABBIT小隊たちを蹂躙しようとしていると、一発の銃弾が彼女に命中する。銃弾自体大した効果は無かったものの、顔を傷つけられたブラックウィドーは激しい怒りを覚えてしまった。

 

「もう許さないッシャ!!アタシの顔を傷つけたお前らには地獄を味わってもらうッシャ!!」

 

ダナダナダナダナダナダナァ!!

 

「くっ…このままでは…!!」

 

パァン!!パァン!!

 

“ビー!!起きてビー!!”

 

「・・・」

 

「無駄ッシャよ。どんだけ叫ぼうがぶっ叩こうが、しばらくは痺れて動くことはできないッシャ!!」

 

先ほどは引き下がれば見逃すと言っていたブラックウィドーだが、顔を傷つけられたことで、彼女たちに報復をしてやろうと迫る。先生はビーの名前を叫んで起こそうとするが、彼はラジオを受信することすらできない状態であった。

 

「さぁアタシの顔に傷を付けたことを後悔しながら苦しみなさい!!」

 

「撃つべし!!撃つべし!!」

 

ドシュン!!ドシュン!!

 

「誰ッシャ!?私の邪魔をするのは!?」

 

「そんなに聞きたちゃ聞かせてやるジャン!!俺の名はグレート・トランスフォーマー・チータスだ!!そこんとこ夜露死苦!!」

 

ブラックウィドーがRABBITたちに復讐の炎を燃やしていると、再びどこからともなく攻撃が飛んでくる。そしてブラックウィドーを攻撃したのは、タランスが相手をしていたはずのチータスであった。

 

「タランス~!!しくじったッシャ!?」

 

「ハッ!!俺様をぶっ倒したきゃ、あの10倍の数を用意するんだな!!」

 

「オイオイチー坊、オイラたちが来なきゃやばかったのを勢いで誤魔化そうとしてないか?」

 

「バカ野郎ラットル!!何でバラすんだよ!?こういうのは始めが肝心だって言うジャン?」

 

「まったく、久しぶりに会っても相変わらずなんダナ…」

 

チータスがこの場に現れたのを見て、ブラックウィドーはタランスが失敗したことを理解する。チータスは余裕綽々のようにふるまっているが、どうやらラットルとライノックスがいなければ危なかったようである。

 

ドシィン!!

 

「先生、これをビー君に使うんダナ」

 

“これは…?”

 

「タランスが持ってた解毒薬なんダナ」

 

“分かった!!”

 

「あのバカ、解毒薬も取られたッシャァ!?何やってるッシャよ!?」

 

ライノックスは先生にタランスから奪った解毒薬を渡す。ブラックウィドーはタランスが逃げた挙句、むざむざ解毒薬を奪われたことに憤っていた。

 

“さぁビー、今助けてあげるからね…”

 

チクッ!!

 

「『ううぅ…』『痺れ』『取れた…』『ありがとう』」

 

「さぁ、これで形勢逆転ジャン?」

 

「どいつもこいつも、全然役に立たないッシャァァァァ!!!」

 

「ぶ、ぶぅ~ん…」

 

ライノックスから解毒薬を受け取った先生はそれをビーに撃ち込むと、彼は段々と元気を取り戻していく。そして、形勢逆転されてしまったブラックウィドーは、タランスとワスピーターの能無しぶりを嘆いていた。

 

「お前たち、今日はこの辺にしておいてやるッシャ!!覚えておくッシャよぉー!!」

 

ダナダナダナダナダナダナ…

 

「ぶぅ~ん!!置いてくなぶぅ~ん!!」

 

「おととい来やがれジャン!!」 「バーカバーカ!!」

 

バシッ!!

 

「こら、止めなサイ」

 

ブラックウィドーは捨て台詞を吐きながらタンク型のヴィーコンを連れて撤退していった。

 

 

 

 

 

「助けてくれてありがとジャン。俺はチータス」

 

「いえ、私たちは自分たちの目的のために貴方を助けただけに過ぎませんので。今度はこちらに協力していただきます」

 

「最近の若い娘は冷たいねぇ。校長先生寂しくて泣きそうだよ」

 

((((校長先生…?))))

 

「まっ、俺たちだけじゃデストロンにいいようにやらてたのも事実だし、しょうがねぇか」

 

デストロンたちを撃退した後、チータスはRABBIT小隊たちにお礼を言う。しかし彼女たちは相変わらず利害関係の一致ゆえに助けたという態度は変わらず、チータスを困惑させていた。

 

ドシドシ!!

 

「みんな、ドラム缶貰って来たよ」

 

「あ、そういえば忘れてた」

 

「侵入者を撃退してくれたお礼に、タダでくれたんダナ」

 

「これでようやく温かいお湯につかれる…」

 

チータスたちとRABBIT小隊が話しているなか、ライノックスは彼女たちが求めていたドラム缶を持って来る。どうやらデストロンは港湾の業者にも危害を加えていたようで、それを助けてくれた彼らにドラム缶をタダでくれたようである。

 

「なぁなぁ、何でドラム缶なんか欲しがるジャン?」

 

「オイラたちこの娘たちと公園でキャンプ暮らししてんのよ。チー坊も今日からキャンプ暮らしだからよろしく」

 

「マジで?」 「マジマジ」

 

「何ですか…何か文句でもあるんですか?」

 

「いやぁ~命の恩人に文句なんてあるわけないジャン…」

 

チータス、キャンプ暮らし決定。

 

 

 

 

 

子ウサギ公園・付近路地裏

 

「リーダー、どうやらあの公園に新入りが来ているようです」

 

「縁というものは、風のように訪れ、風のように去るもの…それが悪いものかどうかについては、早々には断定しきれません」

 

「それだけではありません…うちにいるゴリラと同種のネズミ、サイ…そして最近はチーターもいるようで…」

 

「そうですか…。彼女たちが私達との共存を望むのであれば…ありのままの状態を享受する、“無所有”の心を持ってもらう必要はありますが」

 

チータスが仲間に加わりドラム缶を手にいれたことでようやく快適にキャンプ生活をし始めたRABBIT小隊たちのことを、陰でこそこそ様子を伺っていた集団が存在した。集団のリーダーは“無所有”という言葉を強調し、彼女たちと共存しようとしていた。

 

「…みなさんから見て、いかがでしたか?彼女たちもまた、私たちと同じ無所有を誇る高潔な存在でしたか?」

 

「いえ。無所有どころか、欲に塗れていました」

 

「その上やたら行動力があって、廃棄弁当をほとんど持っていかれてしまい…今までほとんど消えることのなかった、もやし弁当まで!」

 

「廃材なども一通り持っていかれてしまい…私どもの方の補修もままなりません」

 

リーダーはRABBIT小隊のことを探らせていた配下に、彼女たちのことを尋ねる。すると部下たちは廃棄弁当や廃材を持っていかれたと不満を訴え始めた。

 

「なるほど…せっかくの縁でしたが、物欲に侵されていましたか…」

 

ガサッ…カツカツカツ…

 

「騒ぎ立てたくはありませんでしたが…良いでしょう、武器を用意してください」

 

ガチャ!!ガチャ!!ガチャ!!ガチャ!!

 

「物欲に目がくらみ、道徳を失った俗物たちに…“無所有の喜び”を教えるとしましょうか!」

 

RABBIT小隊たちに謎の集団の影が迫っていた。




女子生徒が風呂に入っているのを眺めるのはダメ!!死刑!!ということでカット。
トランスフォーマー>ビースト戦士>生徒>カイザー兵くらいの強さ。
もちろんヒナとかツルギとかホシノとかならトランスフォーマーを倒せなくはないので、これはあくまで平均するとこれくらいという話。
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