TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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ナギサ(cv早見沙織)「トリニティでは今”シュガーラッシュ”や”アンティーク・セラフィム”といったアーティスト集団が流行っているそうですね...。我々も歌って踊ったほうがいいのでしょうか...?」

セイア(cv種﨑敦美)「ちょうど声も付いたことだし、それもいいかもしれないね」

ミカ(cv東山奈央)「上手に歌えたら、先生褒めてくれるかなぁ~。というかこの名前の後ろに付いてるヤツは何なの?」

コグマン(cv金子由之)「それでは御三方にピッタリな道具をご用意いたしましょう」

後書きへ続く


星空のディスタンス

シャーレ・オフィス

 

ザアアアアアアアァァァァァ…

 

「すごい雨ですね…それぞれの自治区で、被害が出てないと良いのですが…」

 

“そうだね”

 

「各学園の生徒会や、委員会のみなさんに任せれば大丈夫でしょうか」

 

“こういうときにトランスフォーマーたちは役に立つと思うよ”

 

コンボイがサイバトロンたちと合流してから数日後、キヴォトス広域に大雨が降っていた。この大雨の被害をアロナは心配していたが、学園の生徒会やトランスフォーマーたちに任せておけば大丈夫だと先生は答えた。

 

「あっ、でも…今公園にいるSRTの生徒さんたちは…この大雨では、テントも…」

 

“確かに…”

 

「風邪を引いてしまわないか心配ですし、それに…」

 

“様子を見に行こう…”

 

だがここでアロナは公園でテント暮らしをしているRABBIT小隊たちのことを思い出す。大雨ではテントも倒壊するかもしれないし、風邪を引くかもしれないとアロナに言われた先生は、彼女たちが心配になり様子を見に行くことにした。

 

 

 

 

 

子ウサギ公園

 

ビリビリビリビリビリィ!!

 

「こっちもタープが破れた!ミユ!防水シートが足りない!」

 

「も、もう予備は無くって…!」

 

「くそっ、もっと色々と資材があれば…」

 

「酷い雨なんダナ…この有機生命体のいる惑星特有天気は苦手なんダナ」

 

「うむ。未だにこの雨やら水害には慣れんよ…」

 

大雨による影響は子ウサギ公園にも及び、RABBIT小隊とサイバトロンは自分たちのテントを守るため四苦八苦していた。ライノックスとコンボイはキヴォトスに来て1年ほど経ってもなお、雨は苦手のようである。

 

「モエ、こっちを手伝え!いつまでも機械を抱きしめてる場合か!」

 

「いやいやいや、通信設備が浸水したらヤバいでしょ!?この辺の機器、全部合わせていくらだと思ってるの?」

 

「知るか!どうにかしろ!!」

 

ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

「わっせわっせわっせ!!よいしょ!!」

 

ドシィン!!

 

「土嚢を積んでも積んでも水が溢れてくるよ~!!」

 

一方のモエは通信設備を守るべく必死にそれを抱きしめて水に浸さないようにしているのを、サキに指摘され手伝えと怒られていた。それを横目にチータスとラットルは土嚢を積んでいたが、どんどん水が溢れていく状況を嘆いていた。

 

「くそっ、いつまで続くんだこの雨…!!」

 

「防水周りが補強できたら、次は排水路の方を!土砂が詰まっているのか、水が溢れてて…このままでは、周囲一帯が全て浸水しかねません!」

 

「分かってる!でもこっちも補強が間に合わないんだ!」

 

「こちらで何とか押さえているが、私とライノックが手を離せばすぐに崩れてしまうのだ」

 

さらに防水周りがおぼつかないにも関わらず、排水路が土砂で詰まり水が溢れだしており、ミヤコは浸水を危惧する。だがサキが担当している補強が間に合わず、コンボイとライノックスが押さえておかなければ崩れてしまう状況であった。

 

ゴロゴロゴロ…パァン!!

 

「今のって…」

 

「こ、公園の中央に、雷が…!」

 

がガガガ…

 

「まずい、テントの支柱が倒れる…!」

 

ドォォォォォォォォォォォン!!

 

そんな状況の中、子ウサギ公園に雷が落ちる。そしてその衝撃により、テントの支柱が限界を迎え倒壊してしまった。

 

「「「「「・・・」」」」」

 

「て、テントが…」

 

「弾薬、全部ダメになったな…」

 

「通信機器類も…」

 

「全部終わり、か…」

 

テントが倒壊してしまったことにより、弾薬や通信機器が全て水浸しになってしまう。そしてミユ、サキ、モエの三人はただ呆然とその様子を眺めていることしかできなかった。

 

ザッザッザッ…

 

「いえ、諦めるにはまだ早いです。排水路をどうにかして、浸水の少ない装備から回収して…」

 

「装備だけの話じゃない!!全部、全部だ…!私たちのSRTは、もう…!!」

 

「サキちゃん…」

 

「はぁ…こうなると分かってたら、最初っから…」

 

だがそんな中ミヤコだけはスコップを持ってきて、排水路をどうにかしようとする。だが、他の3人はもう諦めムードであり、もはや公園で連邦生徒会に抗議する気力も今回の大雨で失っていた。

 

「オイお前ら…!!」

 

「待て」

 

「コンボイ…でもいいのか?あんなムードじゃもう俺たちと協力は…」

 

「彼女たちは自分の意志でSRT復活のために抗議する道を選んだ。だがそれを途中であきらめるというのであれば、我々との協力関係を無理に続けてもらうわけにはいかない」

 

「そもそも彼女たちはまだ子供なんダナ。僕たちと一緒にデストロンを倒すことよりも、今後のことを一度真剣に考えたほうがいいんダナ」

 

そんな彼女たちを見てチータスが喝を入れようとするものの、それをコンボイに止められる。彼は彼女たちが立ち止まり心が折れた際に、無理に協力関係を続ける必要は無いと考えていた。RABBIT小隊の娘はまだ子供であり、デストロンとの戦いよりも、自分の将来について考えたほうが良いとライノックスは思っていた。

 

「な、何を言ってるのですか…?最初にみんなで、言ったじゃないですか。私たちが諦めない限り、SRTの名前は…」

 

「ミヤコだって、分かってたんじゃないの?こんなバカみたいなこと、いつまでも続けるわけにはいかないって」

 

「今の私達は治安維持どころか、食料品を探し回る毎日…。デストロンには…正直いって自分たちだけじゃ歯が立たない。偉そうに協力してやるなんて言ってるが、アタシらはサイバトロンの足手まといにしかなってない!!正義がどうとか、犯罪者がどうとかそんなレベルじゃない。こんな状態でSRTの名前が守れてるとは思えない…!」

 

「お、おう…結構本音暴露するジャン…」

 

「別にしょっぱなからデストロン相手にあれだけやれてれば十分優秀だと思うけどね、オイラは」

 

諦めムードの3人を見たミヤコは、彼女たちの項垂れた姿に呆然とする。彼女たちはキャンプで毎日生きるのに必死な生活では、SRTの名を守れていないと感じており、さらにはデストロンとの戦いで大して役に立っていないことも感じていたのである。

 

「…もう、自分が何をしているのか分からなくなってきた」

 

「ほんと、何やってんだろね…。何もかも水浸しだし、野宿生活も疲れたし…」

 

「ミヤコちゃん…もう、諦めようよ…」

 

「・・・」

 

ミヤコは3人に諦めてはいけないと必死に訴えるが、サキとモエは自分が何をやっているのか分からないと返される。そしてミユに諦めようと言われ、ミヤコは黙ってしまった。

 

ザッザッザッ…

 

「…ミヤコ、どこに行くんだ?こんなバカげたことを、まだ続ける気か!?」

 

「…はい、そうです。諦められません、SRTのためにも」

 

ザッザッザッ…

 

サキにまだ続ける気かと言われても、ミヤコはSRTのために諦めないと言ってスコップを手に取り排水路の土砂を取り除こうとしていた。

 

 

 

 

 

ザクッ!!ザクッ!!ザクッ!!

 

(水圧が強い…もう手の感覚も…)

 

ザクッ!!ザクッ!!ザクッ!!

 

(確かに、意味の無いことかもしれない…)

 

ザクッ!!ザクッ!!ザクッ!!

 

(でも私はSRTを、私の思う理想を…)

 

ザクッ!!ザクッ!!ザクッ!!

 

「諦め、られないっ…!」

 

もう諦めようという3人に対し、ミヤコは1人でスコップで排水路の土砂を取り除こうとする。意味がないことかも知れないと思っていても、彼女はSRTの復活を諦められないのである。

 

ザッザッザッ…!!

 

「スコップはそれしかないのか?」

 

「コンボイ…」

 

「コンボイのデカさじゃあんま意味ないジャン?」

 

「それもそうだな…」

 

1人でスコップを振るうミヤコを見て、コンボイたちも手伝うために彼女の元へ集まっていく。コンボイはミヤコに他にスコップは無いのかというが、チータスはその大きさに見合うものは無いと言われた。

 

「ライノックス、濁流を少しの間せき止めておいてくれ」

 

「了解なんダナ」

 

ズシャ!!バシャバシャバシャバシャァァァァ!!

 

「えあああああああ!!!」

 

ドシャァァァァァン!!!

 

「よし、もういいぞライノックス」

 

「分かったんダナ」

 

ジャァァァァァァァァァ…

 

コンボイはライノックスに流れ来る濁流をせき止めるよう指示すると、ライノックスは前足を排水路の溝に突っ込む。そして彼が濁流を止めている間にコンボイは一気に土砂を救い上げて、詰まりを解消したのである。

 

「ありがとうございます…」

 

「気にするな。我々は君に協力すると約束したからな。君たちの居場所を守るのも我々の役目だ」

 

「ですが…私たちはサキの指摘した通り、デストロンとの戦いで足を引っ張ています…。あれだけ偉そうなことを言っておいて…情けない限りです…」

 

「やれやれ…随分と気落ちしているようだな」

 

土砂を退けてくれたコンボイたちに礼を言うミヤコであったが、彼女の言葉には生気が感じられなかった。ミヤコはどうやら先ほどサキが指摘していたことを気にしているようであった。

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥン…ギゴガゴゴ!!

 

“みんな大丈夫…?”

 

「あぁ、我々は問題ない。拠点は…このザマだがな」

 

“ど、泥だらけだけど…”

 

「『助けにきたよ』」

 

「おぉ…君が先生の相棒であるバンブルビーか」

 

そしてコンボイたちが壊れた拠点の修復に勤しんでいると、ビーに乗った先生が現れる。ビーの姿を初めて見たコンボイは、古の戦士の姿に感動していた。

 

“ここの土を片付ければ良いのかな?”

 

「はい、お願いします」

 

ザクッ!!ザクッ!!ザクッ!!

 

「あーあ、泥だらけジャン…」

 

「おっ、ここら辺は無事だよチー坊」

 

到着して早速、先生はミヤコに判断を仰いで拠点の修復に参加する。ラットルとチータスは泥に埋もれた装備を拾い上げ、まだ使える物資を探していた。

 

ザクッ!!ザクッ!!ザクッ!!

 

「はぁ…シャベルの使い方が下手か、貸せ」

 

「…ほんと、何やってんだか」

 

「…手伝います」

 

ガサガサガサッ!!バキバキィ!!

 

「『オォゥ…』」

 

“これは処分しないとね…”

 

諦めず拠点の修復に精を出すミヤコやサイバトロンたちの姿を見て、サキ、モエ、ミユの3人も見てられないといった風に彼らを手伝い始める。1人だけ身体の大きいビーは倒壊したテントを摘まんで、もう一度立たせようとするが、骨組みからバキバキに折れてしまった。

 

 

 

 

 

その後

 

「…雨、ようやく止みましたね」

 

“みんな、お疲れ様”

 

「あぁ~疲れた。こんなに働いたのは久しぶりだよ」

 

「そう言うなラットル。戦うことだけが我々の役目ではない。こういう地道な作業で誰かの役に立つことも重要だ」

 

「『自分も』『戦い』『以外で』『誰かの役に立つ』『嬉しい』」

 

みんなで作業をはじめてから拠点の修復があらかた終わった頃には、既に雨は止んでおり夜になっていた。疲れたと嘆くラットルに対し、コンボイは戦い以外で自分たちが誰かの役に立つことは重要だと語り、ビーもそれに同意した。

 

「…どうして私たちを助けるんですか?何度も、何度も言ったはずです。何を変わらないと。先生が私たちに何を望んでいるのか、私には全く分かりません」

 

“何かを望んでいるわけじゃないよ。私は先生だから”

 

「…そうですか」

 

「ちょっと何言ってるか分からないジャン」

 

「うるさいよ…」

 

ミヤコは何故先生が私たちを助けてくれるのか分からないようで、自分たちに何を望んでいるのかを尋ねる。だが彼は自分は“先生”だからと言って、RABBIT小隊たちに何かを望んでいるわけではないと答えた。

 

「装備はほとんどダメになってしまいましたが…。どうにか、公園そのものは完全に浸水せずにすみました。皆さんありがとうございます」

 

「お礼を言う必要はないジャン?これは俺たちとミヤコたちで結んだ約束を果たしてるだけなんだから、なぁ?」

 

「・・・。何故だかよく分かりませんが不愉快です…」

 

「何だよ、自分が言われたらムカつくのかよ?」

 

「あなた達に不快な思いをさせていたようですね。謝ります…」

 

ミヤコは今まで手伝ってくれた先生とサイバトロンに対しお礼を述べるが、チータスはお返しとばかりに冷たくあしらう。その言動を不快に感じたミヤコは、改めて自分たちの言動を顧みて今までのことを謝罪した。

 

「全く、ミヤコにも色々言いたいことはあるけど…先生は、この公園での生活をやめてほしいんじゃなかったのか?何の得にもならないのに、こんな…筋金入りのバカだな」

 

「ま、バカなのは最初から知ってたけどね。くひひ…」

 

「も、モエちゃん…せっかく助けてくれたのに…」

 

 

 

 

 

さらにその後

 

「片付けも終わったし、メシにしようぜメシ」

 

「あぁ、そうだな…といってももはや今日の晩飯が残っているかも分からない状況だが…」

 

ガサゴソ…

 

「じゃーん!!こうなると思って、オイラ食料だけは最初に確保しておいたんだよねぇ!!」

 

「おぉー!!流石食いしん坊のラットルなんダナ」

 

拠点の清掃や片付けを終えたチータスは晩御飯を食べようと提案する。コンボイはこの大雨で食料がダメになってるかもと心配していたが、ラットルがこうなることを予見して食料だけは最初に安全な場所に移しておいたようである。

 

“それじゃあみんな大丈夫そうだからこれで”

 

「まぁ待て、先生。雨も止んで夜空も見えてるんだ、晩御飯を食べながら少し話をしようじゃないか」

 

「「「「・・・」」」」

 

「君たちも、一緒にどうだ?」

 

「いいでしょう…今までは弁当争奪戦のせいで食事を取る際の空気が最悪でしたからね」

 

元気そうなみんなを見て大丈夫そうだと判断した先生は、その場を去ろうとしたところでコンボイに一緒に話をしようと誘われる。その様子を黙って見ていたRABBIT小隊たちにも先生と同じく誘いを入れると、ミヤコは快くコンボイの提案を承諾した。

 

「それで…今日の晩御飯は何だ?」

 

「レトルトカレーとパックの白飯」

 

「いいですね。こうやって火を囲んで星空を見上げながらお話をするのにはもってこいです」

 

「『温めますか?』」

 

“それじゃあご飯の温めはよろしくね、ビー。カレーの湯煎はこっちでやるよ”

 

サキはラットルが大雨から守った食料が気になったので、彼に今夜の晩御飯のことを尋ねると、ラットルレトルトカレーとパックのご飯だと答える。それを聞いたミヤコはこうやって集まって食べるにはいい食べ物だと答え、先生はビーと一緒にカレーの温めに取り掛かった。

 

“カレーできたよー”

 

「はえ~、エンジンの熱を上手い事使えばこうやってご飯とかを温められるんだねぇ」

 

“トランスフォーマーだからできるんだからね?君たちの持ってる車でやっちゃダメだよ?”

 

「なーんだ、残念」

 

先生はビーのエンジン部分から出る熱を使ってパックのご飯を温める。それを見たモエが自分たちの車でもやろうとしているのを見て、先生はトランスフォーマーだからできると言って止めるのであった。

 

「で?一体何を話すんだ?私たちの目的とかSRTについてはもう散々話したと思うけど。まさか私たちのプライバシーを聞き出そうってわけじゃないだろうな?」

 

“き、聞かないよそんなところまで…”

 

「そうだな…ここは確認も兼ねて我々のいた世界線の話をしようか」

 

「オイラが先生と最初に出会ったときにちょっと喋ったけど、詳しいところまでは話してなかったから、丁度いいかもね」

 

「まぁ、それなら退屈はしなさそうだからいいか」

 

話をしようと言ったコンボイに対し、サキはどんな話をするのかと尋ねると共に、先生がプライバシーを詮索しようとしているのかと疑っていた。そしてコンボイはみんなが集まったいい機会だからと言って、自分たちがいた世界のことを話そうと決めた。

 

「そもそも我々は何者なのか…まずはそこから話していこう」

 

「単なるサイバトロン星…だかに住んでる宇宙人じゃないの?」

 

「実はそう簡単な生い立ちじゃないんだなぁ~オイラたち」

 

「我々の始祖はクインテッサ星人が作り出した工業用ロボットだ。つまるところ、元々は君たちが使っているドローンたちと我々は同じようなものだったのだ」

 

「「「「・・・」」」」

 

自分たちのことを語ると言ったコンボイはまず、自分たちが何者なのかを話し出す。サイバトロンとデストロンはサイバトロン星で自然発生した生物などではなく、クインテッサ星人という存在によって作り出された工業用ロボットだったのである。それを聞いた一同は、その衝撃的な事実に絶句するしかなかった。

 

“そ、それじゃあビーも…?”

 

「それは分からない。我々はサイバトロンで彼らはオートボット、世界が違えばその成り立ちも異なる」

 

「『俺たちは』『奴隷なんかじゃない』」

 

「話を続けよう。我々の種族はクインテッサ星人の横暴に立ち上がり、遂に彼らを追放するに至った」

 

「思ったよりドラマチックですね…」

 

コンボイの話を聞いてビーも工業用ロボットだったのかと先生は思うが、ビーは違うと否定する。そして、コンボイはサイバトロンとオートボットでは似通っていても、世界が違えば成り立ちも違うだろうと答えた。そして彼はトランスフォーマーたちがクインテッサ星人の横暴から立ち上がり、彼らをセイバートロン星から追放したことを語った。

 

「そっからはそっちの世界と大体一緒ジャン?悪の軍団デストロンが争いを起こして、それを止めるために正義の軍団サイバトロンが結成される。名前は違うみたいだけどな」

 

「そしてそのサイバトロンを率いていたのが、初代コンボイ司令官。こちらの世界で言うところのオプティマス・プライムなんダナ」

 

「つまり、コンボイとはサイバトロンのリーダーが名乗る役職のようなものということですか?」

 

「大方そんなところだ。と言っても、私自身は初代コンボイや歴代の司令たちのような存在ではないがな…。私は単なる1部隊の指揮官でしかない」

 

コンボイの説明を補足するようにチータスはその後のトランスフォーマーたちの歴史を語る。そして彼らのリーダーである“コンボイ”という名前こそが、サイバトロンのリーダーを示す役職であると明かした。

 

“つまり…こっちで言う「プライム」が、「コンボイ」って言う名称になるのかな?ということはセンチネル・コンボイとかがいるのかな…”

 

「今世間を騒がせている、オプティマス・プライムの前任の司令官とかいうセンチネル・プライムのことか?残念ながらセンチネルという名称には馴染みが無いな」

 

「初代コンボイは元々はオライオン・パックスという作業用ロボットでメガトロンに襲われて、瀕死になった際にアルファートリンというトランスフォーマーに改造されて司令官になったんダナ」

 

「そして、司令官は代々マトリクスと共にコンボイという名前を継承していくってわけ…うちのゴリラは何でかコンボイだけど」

 

“(マトリクス…アビドスで砂になってたけど大丈夫かな…)”

 

コンボイの説明を聞いて先生は“コンボイ”が“プライム”と同じようなものであり、センチネルの名前を出す。だがコンボイはセンチネルという名前に聞き覚えがないと答え、ライノックスが初代コンボイの成り立ちを語る。そしてコンボイという名前は代々マトリクスと共に受け継がれていくとラットルから聞いた先生は、アビドス砂漠で砂になったしまったこの世界のマトリクスの心配をしていた。

 

“それじゃあユニクロンは?”

 

「あぁ、ユニクロンなら我々の世界にも存在する」

 

“ユニクロンについて詳しく教えて欲しい”

 

「何をそんなに…?そのユニクロンとやらの情報がそれほど大事なのですか?」

 

続いて先生はユニクロンのことを尋ねると、コンボイは自分たちの世界にも存在すると答える。ユニクロンの話になっていきなり真剣なまなざしになった先生を見て、ミヤコは戸惑っていた。

 

「ユニクロンは惑星サイズのトランスフォーマーで、我々サイバトロン…いや全セイバートロン星人の宿敵だ」

 

「は?」 「冗談でしょ…?」 「惑星…サイズ?」

 

「そ…そんな怪物がこの宇宙にはいるの…?もうダメだ…お終いなんだぁ…」

 

“なるほど…そんな存在がサイバトロン星に迫っているとすれば、センチネルが事を起こした動機は理解できる…”

 

「なるほど、こちらの世界でも我々の故郷の星を捕食するつもりなのか」

 

先生にユニクロンのことを尋ねられたコンボイは、ユニクロンの詳細を説明する。そしてその詳細を聞いたRABBIT小隊たちはその惑星サイズという途方もない大きさに、信じられないといった感じであった。

 

「でもユニクロンはコンボイからマトリクスを受け継いだ、ホットロディマスがロディマス・コンボイになって倒したことで今は顔だけになったジャン?オプティマス・プライムがいるんだし、まぁ何とかなるんじゃないの?」

 

「2代目司令官ロディマス・コンボイって…」

 

「『・・・』」

 

“『そうなんだ…』”

 

「おっと…今の情報はある種のネタバレだったようだな。本人には内緒にしておいてくれ」

 

そんな強大なユニクロンであっても、マトリクスを受け継いだロディマス・コンボイという司令官が倒したと言って、オプティマスのいるこの世界でも問題無いと考えていた。そしてホットロディマスという名前を聞いた先生とビーはある1人の人物を思い出し、それを己の胸にとどめるのであった。

 

 

 

 

 

その後

 

「まぁ、こんなところか」

 

「随分壮大な話になってたな…」

 

「宇宙が広いっていうのは漠然と理解していたけど、アンタたちの話を聞いて本当に壮大なんだって実感できたかも…」

 

「そうですね…」

 

その後コンボイたちが色々と自分たちのことを語り、時間もだいぶ過ぎたためここでお開きとなる。RABBIT小隊たちは普段自分たちとは馴染みのない宇宙の話に、不思議な感覚を憶えていた。

 

「それじゃあ次はモノマネ大会じゃん!!」

 

「は?」 「何言ってんだコイツ」 「ふざけるのも大概にしてください」 「・・・」

 

「1番ラットル!!工藤新…」

 

ドゴォ!!

 

「やめなサイ!!」

 

結局ラットルとチータスは一度もモノマネを披露せず、今夜の会合はお開きとなった。

 

 

 

 

 

トリニティ総合学園

 

「『・・・』」 “・・・”

 

「な、何だよ2人して…」

 

“い、いや…何でもないよ”

 

「『何でもない』『です』」

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥン…

 

「一体何なんだ2人して…俺の顔に何か付いてるのかな…?」

 

その後、先生とビーはトリニティを訪れた際に、偶然ホットロッドと鉢合わせる。2人はホットロッドの顔を見た途端に気まずくなってしまい、そそくさと彼から離れていってしまった。




G1で酸性雨が降ったりしてたけど気にしない...。
実際ここまでビースト戦士相手に強気にはなってたけど、実際のところ活躍はミユのスナイプで相手イラつかせたのと、モエの爆撃でのザコ散らし以外はないのは、本人も気にしててここでようやく口に出しました。
そしてエデン条約4章よりも前に色々ネタバレ喰らってた先生とビーである。

コグマン(マネージャ)「皆さんよくお似合いですよ」

ナギサ(グラサン)「ベースとサングラスを持たされただけなのですが...」

ミカ(派手ギター)「う~ん...確かにこのギター、インパクトはあると思うけど...」

セイア(メガネ)「私は伊達メガネか...。というかナギサがメインボーカルのはずだが、私がセンターなんだね。不思議な感じだ...」

コグマン「えぇ、バッチリです!!これがいいのです!!」
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