TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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小鳥遊ホシノ、空崎ヒナ、オプティマス・プライム、メガトロン




陸八魔アル


リーダーたち

“アコ、アビドスくんだりまで恐竜退治なんて精が出るわね”

 

会議でしばらくはゲヘナ学園を動かないはずの空崎ヒナは何故か今アビドスにその姿を現していた。

 

「ひ、ヒナ委員長」 「どうしてここに…」

 

ディセプティコンとダイナボットとの対決を後ろでただ呆然と見守っていたイオリとチナツは突然の出来事にただ、顔を青くして彼女を見る。

 

「アコ」

 

“は、はい…”

 

「この状況、きちんと説明してもらう」

 

“わ、わかりましたぁ~”

 

そして、現場にいる2人よりも顔色を悪くしているのは、今回の黒幕の1人天雨アコである。彼女はもう生きた心地がしなかった。

 

 

 

 

 

そしてもう一方

 

ギゴガゴゴ!!

 

ヒナが乗っていたエイリアンタンクは現場に着くと素早く変形し、

 

「スタァァァァスクリィィィィィィムゥゥゥ!!!!!」

 

怒気を込めた声色でそう叫んだ。

 

「メ、メガトロン様…どうしてここに…」

 

「まったく、このスタースクリームめっ!!余計なことしやがってっ!!」

 

「ひぃぃぃぃぃ!!」

 

アビドス市街にゲヘナ学園でよく見る光景が広がっていた。

 

 

 

 

 

数時間前 ゲヘナ学園

 

「オイ、この馬鹿をしばらく反省室にブチ込んでおけ。まったくこのバカマコトがっ!!」

 

「何ィ!?何故だ!!私が何をしたと言うのだ!!」

 

メガトロンはゲヘナ学園の生徒としてのトップである万魔殿議長羽沼マコトを叱りつけていた。スタースクリームと同じくこれもゲヘナ学園でよく見る光景である。

 

「風紀委員会の予算をこんなくだらない像を建てる費用に使いやがって!!」

 

マコトがやらかしたのは、風紀委員会の予算を勝手に使い自分の像をゲヘナ学園中に建てたことである。風紀委員会はゲヘナ学園の言わば主戦力である。さらにはトランスフォーマーのエネルギー源であるエネルゴンの捜索を行うのも風紀委員会なため、その予算を勝手に使うという暴挙に出たマコトにメガトロンは怒り心頭であった。

 

「こんなもの、こうだっ!!」

 

「・・・。」

 

バコーーーン!!

 

メガトロンはマコト像をキャノンでぶち壊した。その隣でヒナは死んだ目をしながらメガトロンと共に像をぶっ壊していた。

 

「うわぁぁぁん、マコトせんぱぁい」

 

「イブキィィィ!!」

 

「はぁ…」

 

マコトはイブキとイロハに見送られながら反省室に連れていかれるのであった。

 

「まったく、これでは会議どころではないわ!」

 

「はぁ…ありがとうメガトロン。じゃあ私は帰るわ」

 

マコトがやらかしたことにより、会議はお開きになる。ヒナはくだらない茶番に付き合わされてお疲れ気味である。そんな中会議室に走りながら入って来る者が…。

 

「メガトロン様!!」

 

「何だ、ショックウェーブ。そんなに慌てて」

 

会議室に慌てて入ってきたのはディセプティコンの3人の参謀のうちの残りの1人、ショックウェーブである。彼はメガトロンに忠実な忠臣であるため、スタースクリームからは良く思われていない。そしてこの時点でこの会議室にいる者全員はもう悪い予感がしている。

 

「風紀委員会が軍を率いてアビドスへ向かっているとの報告が!!そしてそこにスタースクリームもいたとのことです!!」

 

「何だと!!」

 

「はぁ…アコ…」

 

メガトロンは再び怒りが湧きあがり、ヒナはアコに対し落胆のため息をつく。

 

「行くぞヒナ!!」 「えぇ」

 

こうしてメガトロンとヒナは急いでアビドスへと向かうのであった。

 

 

 

 

 

現在 アビドス市街

 

“そのぉ…委員長、この状況はですね、ダイナボットと便利屋を…”

 

「アコ、もういい。大体事情はわかった」

 

ヒナはアコの説明もとい言い訳を途中で打ち切り黙らせる。その顔の眉間には皺が寄っており、誰がどう見ても怒っているのは明確である。

 

「大方、ゲヘナにとっての不安要素の排除のためにスタースクリームと手を組んだのでしょう。でも私たちは風紀委員会よ、そういう事は“万魔殿”の仕事。本来の役割を越えて何かを企てるとアコ、あなたもああなるわよ?」

 

そう言ってヒナはメガトロンの方に視線を向ける。

 

「貴様ァ!!また余計なことをしよってからに!!」

 

「お許しくださいメガトロン様ぁ!!私が、私が悪かったですからぁ!!」

 

メガトロンはビルにめり込んでいるスタースクリームを、頭から鷲掴みにしながら折檻している。スタースクリームはメガトロンに詰められ悲鳴を上げていた。アコはその光景を見て顔が青ざめていく。

 

「とりあえず詳しいことは後で聞くわ、通信を切って反省してなさい」

 

“はい…”

 

とりあえずヒナはアコに彼女の現状を知らしめ、反省を促した。アコは大人しくそれに従い通信を切った。

 

「でも、メガトロン様“シャーレの先生”が重要だって言ってたじゃないですかぁ!だから俺はディセプティコンのために“先生”を…」

 

「言い訳など聞きたくないわ!!どうせヤツを手に入れて俺を追い落とそうとしていたんだろうが!!お前の考えなどお見通しだ、この大馬鹿モンがぁ!!!」

 

バシィィィン!!

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ」

 

そう言ってメガトロンはスタースクリームを地面に叩きつける。その衝撃にはメガトロンの怒りがこもっていた。

 

「うわぁ…」

 

「ん、いい気味」

 

「ですが…あれはちょっと可哀想かもですね…」

 

メガトロンの折檻を見ていた対策委員会は、その激しさにスタースクリームに対し少しの憐みを抱いていた。そして、その横で彼女たちと共にいるミラージュとビーの顔色は優れない。

 

「アイツはメガトロン。ディセプティコンのリーダーだよ」

 

「・・・」

 

“あ、あれが!!”

 

先生は目の前のトランスフォーマーがオプティマスから最警戒の存在であると教えられたメガトロンであることに恐怖を覚えていた。そしてそのメガトロンが自分の存在を注視していることにますます警戒感を募らせた。

 

「うへ~、なんか大変なことになってるね~」

 

「あ、ホシノ先輩!今までどこ行ってたのよ!」

 

「ごめんね~セリカちゃん。ちょっとお昼寝が長引いちゃってさぁ~」

 

「もぉ~大変だったんだから!」

 

そんな中どこからともなくホシノが現れる。それを見ていたヒナの表情が眉間に皺を寄せたものから困惑に変わる。

 

「小鳥遊ホシノ…てっきりあの一件でとっくにアビドスを離れたと思っていたけれど…」

 

「んぁ?ゲヘナの風紀委員長ちゃん私のことを知っているの?」

 

「情報部時代に貴方の情報はある程度こっちに入ってきたわ」

 

「ふ~ん、そう」

 

アビドス対策委員会とゲヘナ風紀委員会、2人のリーダーの邂逅であった。

 

ズドオオオン!!

 

ホシノとヒナが何やら当人同士でしかわからない話をしていると、どこからともなくけたたましい音を立てて乱入してくる者が現れる。

 

「メガトロン!!!!」

 

「プラァイム!!!!」

 

ポイッ

 

「うぎゃあ!!」

 

乱入してきた者の正体はオートボットのリーダーオプティマス・プライム。彼は風紀委員会がディセプティコンと共にアビドスへ襲撃に来ているというメッセージを先生からもらい、単独で砂漠を突っ走ってここまで駆け付けたのである。

 

そしてオプティマスの乱入に気付いたメガトロンはスタースクリームをポイ捨てして、彼のほうへ銃を向ける。

 

オートボットとディセプティコン、トランスフォーマーの2人のリーダーがここアビドス市街で相まみえるのであった。

 

 

 

 

 

(ひ、ひえぇぇぇぇ…強そうなのが4人もぉぉぉぉぉぉ!!!!)

 

そんなリーダー4人が集まる中、便利屋68のリーダー陸八魔アルはぼけーっと突っ立って様子見しているダイナボットの影に隠れて怯えているのであった。

 

 

 

 

 

「メガトロン様の元へは行かせん!!」

 

オプティマスとメガトロンの間にボーンクラッシャーが割って入る。

 

「よせっ!ボーンクラッシャー」

 

「邪魔だッ!!!!」

 

そんな彼を制止しようとメガトロンが声を掛けるものの、オプティマスは右手からエナジーソードを展開する。そして、

 

ガリガリガリガリィィィ!!!

 

「がぁぁぁぁぁ!!!」

 

ボーンクラッシャーに片腕でヘッドロックをかけ、その剣でボーンクラッシャーの顔面を削り、表面の装甲を引き剥がした。

 

「お、俺の顔がぁぁぁぁ!!」

 

ボーンクラッシャーは顔を引っぺがされ悲痛な叫びを上げる。人間であれば大怪我もいいとこだが、機械生命体の彼らは頭を潰されるか、コアを破壊されない限り、リペアーすれば大体元通りである。ただ、とても痛いことには変わりないが。

 

「うわぁ…」

 

「うへ~…」

 

「ん、苛烈」

 

“あわわわわ…”

 

「す、すごいですねー」

 

ミラージュとビーの上官の苛烈な攻撃にアビドス一同はドン引きしていた。

 

「あれが噂に聞くオプティマス・プライム…」

 

「と、とんでもないな…」

 

「えぇ…」

 

一方の風紀委員会もオプティマスのその鬼神の如き強さに恐れ慄いていた。

 

「うちのリーダー怒らすとめっちゃ怖いから気を付けろよ、先生」

 

“うん、気を付ける”

 

先生はオプティマスの気に障るようなことは今後しないように気を付けようと心に誓った。

 

そして今後オプティマスがみんなのように生徒と仲良くしたいのだが、生徒が寄り付いてくれないと悩むことになるのはまた別の話である。

 

「ここで決着を付けてやるぞ、メガトロン!!!」

 

「そうしたいのは山々だが、今日はお前と決着をつけるつもりは無いのだ」

 

そう言ってメガトロンは構えていた銃を降ろす。メガトロンの意外な対応にオプティマスは戸惑いながら、エナジーソードをしまった。

 

「バリケード、サウンドウェーブ!ボーンクラッシャーを介抱してやれ」

 

「「はっ」」

 

「うぅぅぅ…」

 

メガトロンの命令で2人はボーンクラッシャーを立たせてやる。ボーンクラッシャーはあまりの痛さにうめき声をあげながらなんとか立ち上がった。

 

「それと、今後アビドスからディセプティコンは一切の兵力を撤退させる。よいな!!」

 

「それは何か理由が?」

 

「あぁ、事情が変わった。アビドスのエネルゴン反応の正体が判明したのだ。まったく、とんだ無駄骨であったわ!」

 

何やらディセプティコン側で新たな動きがあったようで、メガトロンはサウンドウェーブに撤退の理由を聞かれ不機嫌に答える。ここでちゃっかりメガトロンの側に付いているのがサウンドウェーブの強かな所なのである。

 

 

 

 

 

一方の生徒側はというと

 

「事前通達なしでの無断兵力運用、そして他校の自治区で騒ぎを起こしたこと。このことについては私、空崎ヒナより、ゲヘナの風紀委員会の委員長として、アビドスの対策委員会に対して公式に謝罪する」

 

ヒナがアビドスに対して公式に頭を下げたことにより、険悪なムードは収まり落ち着いていった。

 

「イオリ、チナツ、部隊を速やかにゲヘナまで撤収させなさい」

 

「「はい、委員長」」

 

ヒナの命令によって風紀委員会は撤退していく。委員長が来たことによって風紀委員会は統率を取り戻し、一糸乱れぬ動きで行軍を始めた。

 

「それと、先生」

 

“わ、私?”

 

「あなたに話したいことがある」

 

ヒナは自分が撤退する前に先生を呼ぶ。先生はまさかここで自分が呼ばれると思っておらず慌ててヒナの元へ近寄った。

 

「これは直接話しておいたほうがいいと思って」

 

“何かな?”

 

「カイザーコーポレーションのことは知ってるでしょ?」

 

“うん”

 

「これはまだ“万魔殿”もティーパーティーも知らない情報だけど、あなたには知らせておいたほうが良いかもしれない」

 

そう言ってヒナはまだ周りに伝わっていない極秘情報を先生に耳打ちする。

 

「アビドスの捨てられた砂漠。あそこで、カイザーコーポレーションが何か企んでる。本当なら廃校予定のアビドスに教える義理はないんだけど一応…ね」

 

“わかった。ありがとうヒナ”

 

「じゃあまたね、先生」

 

ヒナは先生にお礼を言われると満足したように小さく笑いながら、アビドス市街を後にした。

 

 

 

 

 

そしてディセプティコンたちもアビドスから離れていく。

 

「がぁぁぁあがぁぁ!!メガトロン様、離してくだせぇ…痛いですぅ」

 

「誰が離すか馬鹿モノめ!!」

 

「・・・」

 

アビドスまで来てあっさり帰るメガトロンにオプティマスは疑いの目で彼を見つめる。

 

「何を企んでいるメガトロン」

 

「貴様に教える義理はないわ」

 

オプティマスはメガトロンに直球の質問を投げかけるが、メガトロンがそれを律儀に答えるはずはなくはぐらかされてしまう。

 

「だが、少なくともこのアビドスではもう何もするつもりはない」

 

「何故だっ!!!」

 

オプティマスはメガトロンの言葉に食ってかかる。その態度にメガトロンはうざったそうに向き直りある言葉を口走る。

 

「メガトロナス・プライム…」

 

「何ッ!?」

 

「後のことはもう知らん。俺はお前に必要な情報は提供してやった。後はお前らで好きにするがいい」

 

メガトロンはオプティマスに何やら意味深な単語を呟き、スタースクリームを引きずりながらその場を後にするのであった。

 

 

 

 

 

「はぁー、危なかったわね」

 

「今回ばかりはもう駄目かと思いましたよ」

 

風紀委員会とディセプティコンが撤退し、アビドスチームはようやく一息つく。その間に便利屋もちゃっかり逃げ出しており、現在アビドス市街にいるのは彼女たちだけである。

 

「うへ~みんなごめんね~」

 

「ん、次はちゃんと早起きして」

 

遅れてきたホシノはみんなに謝罪をしていた。だがその態度は相変わらずだらしないままであった。

 

「おいみんな、改めて紹介するぜ!この人が俺たちオートボットのリーダーオプティマス・プライムだ!」

 

ホシノが遅参したことでちょっと微妙な空気になっているのを払拭しようとミラージュはオプティマスを紹介する。

 

「私がオートボットのリーダーオプティマス・プライムだ。君たちの事は先生やミラージュから聞いている」

 

「どうも~」 「ん、よろしく」 「よろしくお願いしますねー☆」 「よろしく」 「よろしくお願いします」

 

オプティマスの挨拶に対し、アビドスの生徒たちも挨拶を返す。だがさっきのアレを目撃しているため少々距離を取られていたが、彼はそれに気づかず話を続ける。

 

「君たちと同じく私たちオートボットも故郷を取り戻すために戦っている。私も短い間だが、君たちの戦いに協力させてもらおう」

 

“うん、これからよろしくね、オプティマス“

 

こうして、突如駆け付けたオプティマスが一時的に対策委員会の仲間に加わった。

 

「先生、後で話したいことがある」

 

“うん、実は私も”

 

アビドス砂漠で蠢く悪の姿を彼らは掴み始めてきていた。

 




ノルマ達成

やっぱりラスボスの本名はサブタイでバーンと出したいので...
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