TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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虚妄のサンクトゥムも六つだし、最後の騎士王で地球から生えてきたユニクロンの一部も六つだったよね。
ユニクロンがキヴォトスに来る方法は虚妄のサンクトゥムを生やして、目的地にワープします。


前兆

「リンちゃん、リンちゃーん」

 

「誰が“リンちゃん”ですか。その呼び方は控えるようにと言ったでしょう?生徒会長」

 

「でも…リンちゃんはリンちゃんだもん…うーん、じゃあ何て呼べばいいのかな…。七神…様?」

 

「・・・」

 

「それか、リンさん?リン様? …リン殿?」

 

「…お好きなようにどうぞ」

 

リンは夢の中で在りし日の連邦生徒会長のことを思い出していた。偉大な存在だと口々に語られている彼女だったが、リンの夢の中の彼女はリンの呼び方ではしゃぐ子供っぽい存在であった。

 

「何でも構いません。私に対してそんな風に呼びかけるのは、きっと生徒会長だけですから」

 

「分かった、じゃあリンちゃんで!へへっ」

 

「・・・」

 

「…あれ~?もしかしてリンちゃん、今笑った?」

 

「…笑ってません」

 

自分の呼び方を迷っている連邦生徒会長に、リンは何でもいいと答える。すると彼女は最初から読んでいる“リンちゃん”という呼び方で、彼女を呼びリンは釣られて笑うが、それを指摘されると誤魔化した。

 

「え~?私、見たよ?」

 

「…気のせいですよ」

 

「そうかなぁ?笑ってた思うんだけどなぁ…」

 

「・・・。…本当に気のせいですよ」

 

 

 

 

 

連邦生徒会

 

「リン先輩…」

 

「…!」

 

「先輩、大丈夫ですか…?」

 

「アユム…?すみません、少し眠っておりました」

 

連邦生徒会長の夢を見ていたリンは、後輩のアユムに起こされる。リンは連邦生徒会の激務によって疲れており、眠ってしまったのである。

 

「お疲れの所すみません。至急確認をお願いしたい事項が…」

 

「…ええ、大丈夫です。行きましょう」

 

 

 

 

 

連邦生徒会・調査室

 

「お、リン先輩にアユム先輩。遅くまでお疲れ~」

 

「モモカ」

 

「モモカちゃん…例のアレを…」

 

「はーい、こっちこっち」

 

アユムがリンに至急確認してほしいことがあると言って連れて来たのは、沢山のモニターが置いてある場所であった。そして、そこにはモモカがダルそうに待っていた。

 

「これは…?」

 

「これ、2時間前に検出したデータ」

 

「「・・・」」

 

「キヴォトス全域で、超高濃度のエネルギー体がいくつか観測されたの」

 

モモカはアユムとリンに向けて、2時間前に検出したデータをモニターに映す。そこには6つの場所で超高濃度のエネルギー体が観測されている情報が映されており、2人は深刻そうな顔をする。

 

「えーと…場所は、アビドス砂漠、D.U.近郊の廃墟化した遊園地、ミレニアム郊外の閉鎖地域、トリニティとゲヘナの境界付近、ミレニアム近郊の新しい都市と…あと、サンクトゥムタワーのど真ん中」

 

「サンクトゥムタワーの真ん中、と言いますと…」

 

「そう…私たちが今いる場所。ここの真上」

 

「それを聞いて、外部カメラの映像を確認してみたのですが…何も見つける事ができず…」

 

「そ。何も変わったところがなかったんだ」

 

モモカはその超高濃度のエネルギー体がある6つの場所を述べ、リンはサンクトゥムタワーの真ん中という言葉に引っ掛かる。サンクトゥムタワーの真ん中とは自分たちがいる連邦生徒会庁舎の真上である。そしてアユムはモモカの話を聞いて外部カメラの映像を確認したようだが、そこには何も映っていなかった。

 

「他の地域も一緒でね。最初は超大型の台風でも来るのかと思ったんだけど、台風は質量を持ってないし…」

 

「データとして観測はできるものの、実在しない…ということですか」

 

「そういう事。…それなら残る可能性は一つ。機械の故障ってわけ!」

 

「モモカちゃん…」

 

そして何も映らないのは他の地域も同じようで、ますます彼女たちの中には疑問が渦巻く。モモカはこの状況を茶化して機械の故障だと言い始めるが、当人も含めて誰もその可能性を心の内では否定していた。

 

「実際に確認するしかなさそうですね」

 

「えっと…リン先輩、今なんと…?」

 

「えっ!?直接行くつもり?ドローンで見ても何もなかったのに?特に異常報告が入ったわけでもないのに大袈裟な…」

 

「各自治区の生徒会代表を緊急招集します」

 

「…!?」 「えっ?」

 

映像ではその現象が見えないため、リンは実際に直接確認する手段を取ろうとする。そして彼女はそのために、各自治区の生徒会の代表を緊急招集すると述べ、アユムとモモカを驚かせた。

 

「現在、連邦生徒会に対応する余力はありませんので。各自治区と協力して該当地域の分析を行います。連邦生徒会代行の権限により、緊急プロトコルを発動。キヴォトス非常対策委員会を発足します」

 

「非常対策委員会…?そ、そこまでする?ただの機会の故障かもしれないよ?」

 

「…それならそれでいいのです。杞憂で済みますから。ですが、本件の全貌が明らかになるまでは、全力で対応しなくてはなりません」

 

「やっぱり気にしてんの、先輩?例の…ユニクロンの話?」

 

「ですから…杞憂であればそれでいいのですよ」

 

今の連邦生徒会には連邦生徒会長が失踪してしまった影響で、全自治区を調査するだけの余力が無いため、リンは緊急プロトコルを発動してキヴォトスの各自治区の協力を持って異変の解析をしようとしていた。そのために彼女が非常対策委員会まで発足させたことにモモカは、ユニクロンの影響があるのかと問うが、リンはそれをはぐらかした。

 

「トリニティ、ゲヘナ、ミレニアム…そしてアビドス。それだけでなく、連絡が取れるすべての自治区の責任者をこちらに招集します」

 

「オートボットとディセプティコンの方々は…」

 

「オプティマス・プライムにこちらから連絡を取ります。オプティマスがこちらに来れば、自ずとメガトロンも対抗して姿を現すでしょう。それに…現状ユニクロンに関してはオートボットの方が多くの情報を保持していますから」

 

「うわぁ…終わった。これ、1週間は徹夜だよねぇ…」

 

リンはキヴォトスで連絡を取れる全ての自治区の責任者を連邦生徒会に招集すると宣言する。そしてオートボットとディセプティコンも集めるため、オプティマス・プライムを参加させてメガトロンを引っ張り出そうとしていた。それを聞いたモモカはこれから始まる激務を想像して、げんなりしていた。

 

「リン先輩…!その…本当に、大丈夫なのでしょうか?」

 

「!?」

 

「その…最近…リン先輩が、代行の権限を乱用しているという声が…あちこちから入ってきています…。各自治区の代表を招集するとなると、リン先輩ご自身の立場すら危うくなるかもしれません…。特に今回は、防衛室の権限を侵害していると思われる可能性も…」

 

「・・・」

 

「あっ、もちろん連邦生徒会長代行のご判断としては、適切だとは思いますが…ですが、財務室からは…」

 

「…判断の一つ一つに、指摘を入れるでしょうね」

 

リンが連邦生徒会長代行の権限を使用して代表を招集することに、アユムは今よりさらに風当たり強くなることを心配する。そしてアユムが財務室の話をしようとしていると、丁度財務室長のアオイが姿を現す。

 

「あ、財務室長…!」

 

「…扇喜アオイ」 「リン行政官」

 

「おっと…急用を思い出したので、私はここで失礼~」

 

ガシッ!!

 

「モモカちゃん、逃げないでください」

 

「はっ、離してよ~アユム先輩!ここにいたら息がつまりすぎて窒息死しちゃうって!」

 

アオイが姿を現したことにより、この場の空気は氷点下のように冷たくなり始める。そんな空気にいたたまれなくなったモモカはその場から離れようとするが、アユムに腕を掴まれ抑えられてしまった。

 

「いつから統括室の行政官が、防衛室の権限まで持つようになったのかしら?」

 

「アオイ、これは…」

 

「説明は不要よ。この件については、既に把握済みだから。キヴォトス中に、未曾有の異常現象が発生。さらには厄災ユニクロンがキヴォトスに向かっているという情報…。兆候も、実害も特に無い…けれど、脅威がないことを立証するまでは、あらゆる手段を動員して、最高水準で対応すべき…その決定に異論は無いわ」

 

「・・・」

 

「…そう決定したのが、連邦生徒会長なら、ね」

 

アオイは行政官であるリンが、防衛室の権限を侵害していることを指摘する。リンはその理由を説明しようとするが、彼女は事情を把握しているので説明は不要と言って拒否した。アオイはリンの判断に対しては理解しているものの、それを代行である彼女が決定していることに異を唱えていた。

 

「でも、あなたは連邦生徒会長じゃない。行政官よ。代行の腕章をつけたからといって、あなたが彼女になるわけではない。サンクトゥムタワーの行政権を失ったうえに、SRT特殊学園の閉鎖を決定…“シャーレ”という正体不明の組織の認可…“トランスフォーマー”という金属生命体との協力」

 

「・・・」

 

「その上、これは一体どういう事?“シャーレ”の予言?終焉の予知夢…?災厄ユニクロン?そんな戯言に振り回されて…。いくら“代行”といえど、度を越しているわ」

 

「アオイ、私のことが気に入らないのは分かりますが…」

 

「…私は今、私的な感情の話はしてはいないの」

 

アオイはリンのこれまでの代行としての仕事を挙げていき、今度は先生やセイアの予言に振り回されていることを嘆く。そういう事を言う彼女のことをリンは自分のことが気に入らないからと捉えるが、アオイは私的な話はしていないと答えた。

 

「私は、昔からあなたの能力を高く評価してきたわ。それは生徒会長も然り。あなたの能力は、誰よりもよく理解しているつもり。でも、あなたが連邦生徒会長のような超人になれるわけではない。あなたが代行になったのは、統括室の“行政官”だったからであって、あなたの能力が認められたのではなく、あくまで必要だったからに過ぎない。その事実は、代行の腕章をつけている限り、あなたにつきまとうでしょうね。それを念頭に置いて、判断をお願いしたいの…連邦生徒会長“代行”」

 

「・・・」

 

「それでも、あなたが非常対策委員会を設置するのであれば、防衛室の権限を侵害するに足るだけの根拠と正当性が必要よ。せめて…私を説得できる程度のものを準備してから、発言してちょうだい。それができないと言うのであれば…あなたの事を、生徒会長の失踪を理由に代行権限を振りかざして、連邦生徒会を私物化しようとしている存在として見る事になるわ」

 

「そのお言葉、留意いたします」

 

むしろアオイはリンの事を連邦生徒会長同様評価していると答える。だがそれでも彼女は連邦生徒会長と同等の能力を持っていないと思っており、自分を納得させられなければ彼女を連邦生徒会を私物化しようとしていると捉えると言い放った。

 

「…そう。それじゃ。…あと、少しは寝なさい。目の下のクマ、酷いわよ。綺麗な肌が台無しじゃない」

 

カツカツカツ…

 

「・・・」

 

「ぷはー。はぁ…はぁ…息が詰まって、死ぬかと思ったぁ」

 

「リン先輩…」

 

言いたいことをいったアオイは、最後に少しは寝た方がいいと言い残してその場を後にする。アオイが部屋を出て行ったことによりようやく元の空気に戻り、モモカは安心するのであった。

 

「アユム、非常対策委員会の準備を」

 

タッタッタッタッ…

 

「…!!」 「・・・」

 

ガチャ…

 

「!!」

 

「あら、リン行政官…」

 

「カヤ…」

 

リンは非常対策委員会の設立の準備をアユムに指示すると、調査室を出る。だがドアを開けると防衛室のカヤがおり、鉢合わせとなってしまった。

 

「ごめんなさいね。財務室長の声が大きくて…盗み聞きした形になってしまいました」

 

「…非常対策委員会の件は、申し訳ございません」

 

「いえ、代行ですから。当然の権限だと私は思ってますよ」

 

「・・・」

 

どうやらカヤは先ほどのアオイの話を聞いていたようで、それをリンに謝る。一方リンの方も非常対策委員会を強引に設立したことを謝ると、カヤは代行である以上当然の権利だと答えた。

 

「行政官は精一杯務めを果たしているだけなのに…生徒会長の穴を埋めることは、容易ではありません。財務室長も、何もあそこまで言う事ないのに…。ですが…あなたの権威を疑う人がいるのも事実…困りましたね」

 

「・・・」

 

「そうですね…非常対策委員会にシャーレを同席させるのは、いかがでしょうか?」

 

「シャーレを…?」

 

「ええ。各学園代表を説得する際の一助になってくださるかもしれません」

 

カヤはリンのことを評価しつつ、彼女の権威を疑う者がいるという事実に困った顔をする。そこで彼女は非常対策委員会にシャーレの先生を出席させることを提案させ、各学園の代表者たちを呼び寄せるのを助けてもらおうと考えたのである。

 

「各自治区からシャーレの活躍ぶりは聞き及んでいますから。警察学校の不正行為まで突き止めたとのことで…これは捜査部と呼んでも差し支えないかと。先生が同席すれば、行政官の心配も少なくなるでしょうし」

 

「…ありがとうございます。そうですね。ちょうど、シャーレに協力を要請しようかと思っていたところです」

 

「…では、私の方で先生に連絡をしておきますね。シャーレからここまで移動するのでしたら、警護も必要ですし…こちらはヴァルキューレにお願いするとしましょう」

 

「ありがとうございます、カヤ。よろしくお願いいたします」

 

「いえ、大変な時ですから。お互い助け合っていきましょう」

 

カヤはシャーレのこれまでの活躍を見て、非常対策委員会に先生を呼ぶことでリンの負担が減るのではと考えていた。自身の負担はともかくとして、リンも先生に協力を要請しようとしていたようで、それを聞いたカヤは自分が先生に連絡し護衛もヴァルキューレに頼むと言ってリンを助けるのであった。

 

「では、失礼しますね」

 

「・・・」

 

ピッ…

 

「…ええ、進めてください」

 

リンに協力する素振りを見せる裏で、カヤは怪しい動きをしていた。

 

 

 

 

 

その後、連邦生徒会から各学園の自治区に対し、非常対策委員会への出席依頼が届けられた。

 

アビドス高校

 

「これは…」

 

「アヤネちゃんどうしたの?」

 

アビドス高校 参加予定

 

トリニティ総合学園・シスターフッド

 

「サクラコ様…」

 

「…連邦生徒会から、ですね」

 

シスターフッド(ティーパーティー) 参加

 

トリニティ総合学園・救護騎士団

 

「・・・」

 

救護騎士団(ティーパーティー) 参加

 

トリニティ総合学園・ティーパーティー

 

「…連邦生徒会が、非常対策委員会の設立を宣言しました」

 

「先生が、連邦生徒会に夢のことを伝えたとは聞いていたが…」

 

「ええ。ですが、それだけで連邦生徒会が動くほどの事態にはならないはず…何か他の事情があるのかもしれませんね…」

 

「やはり…ユニクロンが近づいているのかも知れないな」

 

各学園の代表者たちが連邦生徒会からの連絡を受けるなか、ティーパーティーにもその連絡が届く。セイアとナギサは予知夢のことを先生がリンに伝えたことを推測しつつも、別の要因があると考えており、ロディマスもそれがユニクロンの影響ではないかと考えていた。

 

「私は…生徒会長のいない連邦生徒会を信頼しておりません。代行の七神リンさんは無害な方ですが…だからこそ、信用できないのです」

 

「連邦生徒会は今、嵐の中にいるも同然。いずれにせよ、行く末を先生と話し合う必要がある。其れがこの機であると考えるのなら…断る必要も無いだろう」

 

「先生だけではなくオプティマスもオートボットの代表として出席するそうだ。そうすればメガトロンもゲヘナから出てくるだろう。私は今回はトリニティの代表として君たちと共に出席するよ」

 

「フフフ…頼もしい限りです。期待してますよ、ホットロッド」

 

「…先生が一緒なら、どうとでもなるはずだ」

 

ナギサは現状の連邦生徒会と七神リンのことを信用できないと心情を吐露する。だが未曾有の災害を前にしてセイアは、非常対策委員会にて互いに話し合う必要があると考えており、連邦生徒会に赴くつもりであった。そしてロディマスもトリニティの代表として参加すると聞いたナギサとセイアは、彼のことを頼りにすると述べた。

 

「ですが、委員会のリストには…万魔殿、ビックシスター、レッドウィンターの独裁者、黒い君主などあらゆる学園の代表がおります…このほとんどは招集に応じないでしょうけれど…。彼女らが一堂に会して、きちんとした議論が進められるのかすら…戦争が起きないだけでも奇跡のような…」

 

「あっ、ナギちゃん、セイアちゃん!ここで何してるの?」

 

「ミ、ミカさん…」

 

「わぁ、何これ!非常対策委員会?しかも、ティーパーティーは全員参加?」

 

ナギサは非常対策委員会の招集リストを見て、彼女たちがそもそも招集に応じるのか、応じたところで議論になるのかを心配する。そして3人が非常対策委員会について話していると、ミカが現れ非常対策委員会の招集の紙を面白そうに眺めていた。

 

「どうしちゃったのさこれ?というか、私も行かなきゃな雰囲気?あっ、久しぶりのお出かけに…。へぇ…ゲヘナも来るんだ?あの万魔殿が」

 

「・・・」

 

「ミカさん…お願いですから…」

 

「大人しくしていてくれ…」

 

ミカは緊急招集の紙に万魔殿という文字が記載されているのを見ると、顔色を変える。その様子を見た一同は、ただでさえ立場が危ういのにこれ以上騒ぎを起こしてくれるなと釘を刺していた。

 

「えっ?なになにナギちゃん?トラブルなんて起こさないよ?心配しないでよね☆先生もいるのに、そんなことするわけないじゃん、ね?」

 

(((心配だなぁ…)))

 

「皆さま、お茶の用意ができましたよ…ってアレ、皆さんいかがいたしました?」

 

ティーパーティー 参加

 

 

 

 

 

ゲヘナ学園・万魔殿

 

「・・・。はぁ…また面倒なものが…」

 

「そうだ!そうなのだ!ついに、この時が来たのだぞイロハ!」

 

「えっと、何の話ですか…?」

 

「連邦生徒会とシャーレ両方に、私達万魔殿の存在を再認識させる時だ!」

 

「エデン条約ん時から良い所まるで無いもんな、お前」

 

非常対策委員会の招集の連絡を見たイロハは、これからのことを想像して頭が痛くなる。一方万魔殿のリーダーであるマコトは、これを機に連邦生徒会とシャーレに万魔殿のことを再認識させると息巻いており、ブロウルに憐みの目で見られていた。

 

「既に、風紀委員への連絡は差し止めている!キキキッ…やつら無しで、私たちの計画を始めるのだ!」

 

「…何の計画なのか、先に教えてほしいですマコト先輩」

 

「そもそもゲヘナの治安維持組織である風紀委員会に今回の非常事態の招集は直接的には関係ねぇだろ」

 

「あと、連邦生徒会が私たちとトリニティを同じ空間にはしないと思います。話の進行自体が危うくなりますし。まあ、先生も来ると仰ってましたし、なんとかなるとは思いますが…」

 

マコトは連邦生徒会から非常招集を受けたことをヒナたちに言わずに計画を進めると宣言し、その話を聞いていないイロハは困った顔をする。オンスロートはマコトの発言に、今回は風紀委員会はあまり関係なにと言って彼女のデタラメさに呆れていた。

 

「それで…メガトロン様は出席なさるのですか?」

 

「あぁ。連邦生徒会の連中、こともあろうにオプティマスを参加させるって本人に直接メッセージを飛ばしてきやがってな」

 

「あぁ…それはメガトロン様の性格上…」

 

「出席せざるおえんだろうな…。まぁ俺らディセプティコンとしても例のユニクロンのこともあるから、そういう意味では出席したほうがいいんだが」

 

「まぁ、良かったです。マコト先輩もこれで多少は大人しくなるでしょうし」

 

マコトの行動に呆れつつ、イロハはメガトロンは参加するのかとブロウルに尋ねる。ブロウルは連邦生徒会が直接オプティマスの参加を伝えてきたことを聞き、マコトが暴走を抑えられると安堵した。

 

万魔殿 参加

 

 

 

 

 

ゲヘナ学園・ディセプティコン本部

 

「ショックウェーブ、例の謎の現象は今どうなっている?」

 

「依然高濃度エネルギー体はパワーを増しております。ですが相変わらずその正体は不明です」

 

「チッ、やはり俺が出張るしかないか…。連邦生徒会に引っ張り出されたようで癪に障るが…」

 

「万魔殿のマコトやスタースクリームに任せるよりはマシかと」

 

「まったくだ…」

 

メガトロンは非常対策委員会への参加をしなければならない状況に舌打ちをする。しかし、マコトやスタースクリームに任せるわけにもいかないので、渋々参加を決めざるを得なかった。

 

ディセプティコン 参加

 

 

 

 

 

ミレニアム・某所

 

ポロン♪

 

「…未読メッセージが51234件あります」

 

ポロン♪

 

「…未読メッセージが51235件あります」

 

ミレニアムサイエンススクール・ビックシスター 音信不通

 

山海経高級中学校

 

「門主様!こちらを…」

 

「声を落とせ…既に目は通してある」

 

「は、はい…!」

 

「妾が干渉する場ではないが、様子は見ておかねばな」

 

玄龍門 不参加

 

百鬼夜行連合学院

 

「…珍しいですね。私たちのような辺境の自治区にまで、連絡が来るなんて」

 

「にゃはは、最近、連絡が増えた気がしな~い?」

 

「…喜ばしいことではありませんよ、ニヤ様」

 

「それもそうねぇ、にゃははは。百花繚乱がいたら全部押し付けられたんだけど」

 

陰陽部 保留

 

レッドウィンター連邦学園

 

「最近、会長の姿が見えないけど、何かあったの?」

 

「知らないの?先週クーデターがあったから、ボーンクラッシャーと雪山に逃げてったよ」

 

「また?今度は誰?」

 

「え?知らなーい。クーデターだって1回や2回じゃないし」

 

「たしかに。今回は何日後に帰ってくるんだろ」

 

レッドウィンター事務局 不明

 

 

 

 

 

「ウルトラマグナスよ、このキヴォトスに起きている異常現象はユニクロンによるものだと思うか?」

 

「分かりません。あの現象はサイバトロン星では起きていませんでした」

 

「そうか…」

 

「ですが、無関係とも言い切れません。ユニクロンがキヴォトスに来るためには道標が必要なはずです。あの6つの高濃度エネルギーがそれである可能性は十分あり得ます」

 

「どちらにせよ、一度先生や、各自治区の代表、それに…メガトロンとも話さなくてはならんな」

 

オートボット 参加

 

 

 

 

 

シッテムの箱

 

「先生、連邦生徒会からメールが届きました。行政官のリンさんが、主要自治区の代表生徒を招集するそうです。むむ!リンさんから、先生宛の添付データもありますね…」

 

ブォン…

 

「キヴォトス全域で、超高濃度のエネルギー体が観測されたそうです。でも実際のところ、目視での確認はできず…各自治区が協力し合って、この現象の原因と正体を突き止めるのが、今回の招集理由だそうです!」

 

“リンが頑張ってくれたんだね”

 

「色々な自治区の生徒が集まる分、意見の整理が難しいと判断したため、先生の力を借りたいとの事です!」

 

そして先生の元にも非常対策委員会の招集の通知が届き、アロナがその経緯を説明する。委員会には各自治区の代表者たちが多く出席するため先生に、彼女たちのことを纏めて欲しいのである。

 

“まとめてくれてありがとう、アロナ”

 

「はい!まもなく連邦生徒会側から手配した車が来るようです!サンクトゥムタワーまでの警護をしてくださるとか!私は引き続き、リンさんから頂いた情報を調べてみますね。何かまた判明した情報があったら、お話しますね!」

 

“うん、お願い”

 

シャーレの先生 参加

 

 

 

 

 

子ウサギ公園

 

ヒラヒラ…パシッ!!

 

「ん、何だこれ?手紙か?」

 

「“サイバトロンの皆さまへ”…僕たち宛なんダナ」

 

「中身が気になるジャン」

 

「ラットル、開けて内容を読み上げてくれ」

 

多くの学園が非常対策委員会の招集の受けるなか、RABBIT小隊とサイバトロンは学校に所属しているわけではないため暇していた。そしてそんなところに、サイバトロン宛の手紙が一通空から落ちてくる。

 

ペラッ…

 

“サイバトロンの皆さんへ。いかがお過ごしですか?”

 

“カルバノグの兎編1章が無事終了したことはとてもめでたいことです”

 

“1章の終了祝いとこれから始まる最終編やカルバノグ2章に向けて、一度打ち上げを開催したいと思います”

 

“こぞって参加してください。春葉原で待ってます”

 

“デストロンのメガちゃんより”

 

「「「「誰が行くか!!!!」」」」

 

サイバトロン 打ち上げ不参加




何故か知らんが妙に親和性のある色彩とユニクロン。
まぁ何にせよ最終編に相応しいボスなんで、親和性があろうが無かろうがユニクロンにしてたとおもいますが

トランスフォーマーの参加者

オートボット
オプティマス・プライム
ロディマス・プライム(トリニティ代表)
ウルトラマグナス(実際にユニクロンを遠目で見たことあるため)

ディセプティコン
メガトロン
ショックウェーブ
サウンドウェーブ

スタースクリーム?あんなの話し合いの場に出せるわけないだろ!!
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