TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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1章を書いたのはアニメ化前だったのでゴリアテがあんな形で出てくるとは思ってませんでした。カイザー理事もいいリアクション芸人兼悪役っぷりだったので閑話としてこの話を投稿します。


閑話 ゴリアテ vs オプティマス・プライム

「貴様らぁ!!目に物を見せてくれるぞぉ!!」

 

ドォォォォォォォン!!バコォォォォォォォン!!

 

「クソッ!!このデカブツの相手をしてやりたいが、ちょこまかと動き回るカイザーが邪魔で近づけねぇ…」

 

「『絶対絶命!!』『大ピンチ!!』」

 

対策委員会に便利屋68が加わり優勢に見えた、カイザーPMCとの戦いであったが、カイザーコーポレーションの技術の粋を凝らしたゴリアテの登場により劣勢を強いられていた。ダイナボットやオプティマスなどは上手く分断されてしまい、ミラージュとビーもカイザーPMCに上手いこと邪魔をされている。

 

バコォォォォォォォン!!ドカァァァァァァァァン!!

 

「なんてデタラメなパワーなの…」

 

「でも、あれをどうにかしないと…」

 

ズガガガガガガガァン!!

 

「ちょこまかと逃げ回っても無駄だぞ!!デカブツ共を上手く分断した今、お前らに勝ち目などないのだ!!ハァーハッハッハッハァ!!」

 

カイザー理事の乗るゴリアテは辺りの建物やアスファルトを破壊しながら、対策委員会たちを追い詰めていく。彼女たちはゴリアテによって作られた瓦礫に隠れながら逃げ回るのがやっとの状況である。

 

ガガガガガガ!!バキューン!!ドキューン!!

 

「チッ…硬い」

 

「私の爆弾でも装甲を剥がせるかどうかって感じだね。ヤバくない…?」

 

「ど、どうしましょう…?」

 

「・・・」

 

(ど、どどどどどどどうしよう…!!!!)

 

瓦礫の陰に隠れつつゴリアテを攻撃している便利屋たちであるが、その最高純度の素材で製造した装甲に阻まれる。リーダーの陸八魔アルは顔だけは決め顔を何とか保っていたが、内心逃げ出したくてしょうがなかった。

 

「くたばれエイリアン!!」

 

バコォォォォォォォン!!

 

「うぉっ!?痛って!!ボディが傷つくだろうが!!」

 

「『F〇ck you!!』」

 

カイザーPMCにかかりきりになっているミラージュとビーに、カイザー理事は瓦礫をぶつけて妨害する。2人は瓦礫の破片を受けて、カイザー理事にボディが傷つくと抗議した。

 

ズダダダダダダ!!ドカァァン!!ズドォォン!!

 

「撃て撃て撃てぇーー!!ゴリアテに近づけさせるなぁー!!」

 

「ん、しつこい…」

 

「あぁーもう!!邪魔よアンタたち!!」

 

“くっ、ゴリアテをガッチリガードするように布陣されていて、迂闊に近づくことすらできないなんて…”

 

対策委員会側もなんとかゴリアテに近づいて攻撃をしようとしているが、カイザーPMCがそれを阻む。彼らはプロの傭兵らしく、作戦のもときちんと布陣を引いて彼女たちに対処していた。

 

ドカァァァァァァァァン!!!バコォォォォォォォン!!!

 

「ハッハッハッハーー!!どうだぁ、思い知ったか!!これがカイザーの力だ!!大人の力だぁ!!」

 

ズガァァァァン!!ズシャァァァン!!

 

「小癪なガキ共と、目障りなエイリアン共をアビドスから追い出し、我々がこのアビドスを支配するのだーーーッ!!!!」

 

カイザー理事は周りのものを壊しまくり暴れ回る。そして優勢なのと今までのストレスが爆発してテンションが上がっているのか大声で叫びまくっている。

 

「貴様ら全員、ここで終わりだぁぁぁぁぁ!!」

 

ズガガガガガガガァン!!

 

「それはどうかな?」

 

「誰だッ!?」

 

カイザー理事が1人で盛り上がっていると、どこからともなく声が聞こえてくる。せっかくいい気分で破壊していたのを邪魔されて、カイザー理事はお怒りであった。

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥン!!ガッシャァァァァァァァン!!

 

「なっ…あの赤いトレーラーは…!!」

 

「まさか…」

 

「彼が来てくれたんですか…?」

 

声が聞こえたと思えば、今度はビルの合間から赤いトレーラートラックがゴリアテの前へと現れる。その姿を見た一同は、そのトレーラーを見て何かを察するのであった。

 

ギゴガ!!ギゴゴ!!ギゴガゴゴ!!

 

「私だ!!オートボットのリーダー、オプティマス・プライムだ!!」

 

“オプティマァァァァァァァァス!!!!”

 

「「「「きたーーーーーー!!!!」」」」

 

「よっしゃー!」 「『Yeah!!!』」

 

ゴリアテの前に現れたトレーラーはトランスフォームして、オプティマス・プライムが現れる。劣勢を強いられ、ゴリアテにされるがままになっていた彼女たちはオプティマス・プライムの登場に希望が見えて大喜びである。

 

「貴様はカイザー兵の大群とヘリと戦車で動きを封じたはず…!!何故だっ!!」

 

「残念だったな、カイザー理事。あの程度ではこの私は止められん」

 

“か、かっこいい~!!”

 

「ぐぅぅぅぅぅぅ!!クソがぁぁぁぁ!!!」

 

カイザー理事は封じ込めたはずの彼が何故ここにいるのか信じられないようである。理事の疑問に対しオプティマスは、全て倒したと言い切り、先生は彼に憧れの目を向けるのであった。

 

「随分と派手にアビドスの街を破壊してくれたな。さぁ、相手をしてやる」

 

ガチャッ!!

 

「カイザーPMCを少しくらい倒したからといっていい気になるなよ、エイリアン!!」

 

ガシャン!!ガシャン!!ガシャン!!

 

「そのデカいのをバラバラにしてスクラップにしてやるぞ」

 

ガシャン!!

 

トランスフォームしたオプティマスは、カイザー理事の操るゴリアテに向かって悠々と近づいていく。それに対しカイザー理事もオプティマスに対抗して彼に近づいていく。そして互いの間合いに入ると、オプティマスはバトルマスクを展開し、本気モードになった。

 

ガチャン…ガチャン…

 

「ふふふ…。貴様ら2人は俺に勝てないと見て退散するのか?腰抜けだなぁ、お前のお仲間は」

 

「いやぁ~?うちのリーダーは“漢”なんでね。アンタとはサシで相手してやるってさ」

 

「『お前の』『負けだ』」

 

「な、なんだとぉ…」

 

オプティマスがカイザーと睨み合いになったところで、ミラージュとビーはその場から後退する。カイザー理事は逃げたと思ったようだが、2人はオプティマスの意志を尊重して一対一の勝負をさせるために、その場から離れたと説明した。

 

ガシャンッ!!

 

「いかに悪人とはいえ、私は不必要な殺しは好まん。故にこのブレードだけで相手をしてやる」

 

「バカにしやがって!!後で後悔するなよっ!!」

 

オプティマス・プライムと改良型ゴリアテのバトルが始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

「死ねぇやぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ガシャン!!ガシャン!!ドシャァン!!

 

「さぁ、かかってくるといい」

 

ガシィ…!!

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ガシィィィィィィィィィン!!!!

 

カイザー理事の乗り込むゴリアテはオプティマスに一撃を食らわせるべく、片腕を引いて彼の元へと走り出す。オプティマスはそれに気づいて腕を引き、迎撃の体勢に入る。そして2人の拳が激突し、けたたましい轟音がアビドス市街に響き渡った。

 

「な…なんてパワー…」

 

「す、凄い音がしました…」

 

「・・・」

 

巨大な金属の塊の激突に一同は息を呑む。アルなどは白目を剥いて開いた口が塞がらず、言葉を発することすらできていない。

 

ギリギリギリィ…

 

「この星の技術も中々バカにできんな。私の渾身の拳を耐えてみせるとは…」

 

「ふんっ、当たり前だ…!!」

 

(どういうことだ…この強化外骨格はカイザーコーポレーションの粋を集めて作られた特別製だぞ…!!なぜ、私のゴリアテの腕部にだけヒビが入っているのだ…!!)

 

ガコンッ!!

 

「さぁ、次はどんな攻撃を仕掛けてくる?私はどのような攻撃でも構わんぞ」

 

物凄い轟音をとどろかせたにも関わらず、オプティマスは平気そうである。一方のゴリアテの装甲にはヒビが入っており、口は強がってはいるものの心の内には焦りが生じていた。

 

「ぐぅぅぅ…このゴリアテが優れているのはパワーだけではないぞ!!喰らえぇ!!」

 

ドドドドドドドドド!!ズドドドドドド!!ドカァン!!ボカァン!!

 

「ほぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

「ハァーハッハッハッハ!!いかに貴様でもこの至近距離でこれほどの銃撃を喰らえばひとたまりもあるまいぃ!!」

 

パワーでは押し切れないと悟り、カイザー理事は両腕のガトリング砲をオプティマスに向けて放つ。これにはオプティマスもたまらず大きな叫び声をあげた。

 

モクモクモクモク…

 

「うわ~すっごぉい~」

 

「オートボットのリーダーは強いけど、あれをまともに喰らったら厳しいかも…」

 

「や、やっぱりダメなんじゃ…」

 

銃撃を正面から受けてしまったオプティマスを見て、便利屋のメンバーたちは彼の心配をし始める。いかにオートボットのリーダーといえど、これに耐えられるはずはないと考えたようである。

 

モクモクモク…

 

「パワーは流石だが、両腕のガトリングは大した威力ではないようだな」

 

「なっ…なにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?」

 

「さぁ、今度はこっちの番だぞ!!」

 

ジャキィン!!

 

しかし、煙が晴れてみればそこには悠然と立っているオプティマスの姿があった。それを見たカイザーは有り得ないとばかりに驚愕している。そして、オプティマスは今度はこちらの番だと言って、腕からブレードを伸ばしてゴリアテへの攻撃を開始する。

 

ブンッ!!ブンッ!!

 

「中々素早いじゃないか」

 

ガシャン!!ガシャン!!

 

「ぐっぐぅぅぅぅぅ…。この私が防戦に回ろうとは…!!」

 

ズガガガガガガッ!!

 

「それは効かないと言ったはずだぞ、カイザー理事!!」

 

ブレードを振り回すオプティマスに対し、カイザーはゴリアテの素早い身のこなしで攻撃を避けていく。理事は苦し紛れに腕のガトリング砲をオプティマスに当てるが、その程度の攻撃など彼には通用しないのは明白である。

 

「つっよッ!!」

 

「ん、ちょっと引く…」

 

「さ、流石はオートボットのリーダー…」

 

「わぁ~☆」

 

束でかかっても勝ち目が見えなかったゴリアテを追い詰めていくオプティマスに、対策委員会の一同は驚きの目で彼の戦いを見ている。彼女たちは自分たちとトランスフォーマーの違いを明確に、感じ取るのであった。

 

「クソォォォォ!!」

 

ガシィン!!

 

「苦し紛れだな」

 

ガシィッ!!バキバキバキィ!!

 

「なっ!?何だとッ!?」

 

理事はオプティマスの攻撃を避けてばかりの現状をどうにかしようと、反撃のためゴリアテのパンチを喰らわせようとする。しかし、ゴリアテの拳は空を切り、オプティマスに回り込まれて、片腕をガッチリホールドされてしまった。

 

“掴んだ…!!”

 

「よっしゃぁ!!そのままやっちまえ!!」

 

「『ぶっ潰せ!!』」

 

「プロレス観戦してるおじさんかっての…」

 

オプティマス対ゴリアテの勝負を見ている男性陣一同は、大迫力のバトルに大興奮の様子である。彼らの様子をセリカは、プロレス観戦しているおじさんと評するのであった。

 

メリメリメリメリメリィィィィィィ!!!

 

「ぐっ!?や、やめろぉぉぉぉ!!」

 

ガキッ!!バキバキバキバキィィィィィィ!!

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

バキィィィィィィィィン!!ガシャァァァァァァァァン!!!!

 

「『“うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!”』」

 

腕を掴んだオプティマスは、その怪力でゴリアテの片腕を引っ張って千切ろうとする。そしてオプティマスが雄たけびをあげて腕を引きちぎると、男性陣も興奮の叫びを上げるのであった。

 

「うっるさいわね!!もう少し静かにしなさいよ!!」

 

「サーセン」 “ごめん” 「『Sorry』」

 

「でもこれで片腕を失った、カイザーのゴリアテは更に不利になったわよ」

 

「問題は…あの馬鹿でかい砲身だね。やっぱりアレが一番厄介な武装だと思う」

 

雄々しい戦いぶりのオプティマスを見て大興奮の3人を、セリカは五月蠅いと注意する。注意された3人はシュンとして、静かになるのであった。その横でアルとカヨコは冷静に戦況を分析している。カヨコはゴリアテの真ん中に付いている、大きな砲身を警戒していた。

 

ビリッ…ビリビリィ…!!

 

「私のゴリアテはカイザーの技術の粋を集めて作った特注品だぞ!?それをあんな宇宙人如きにぃぃぃ!!!」

 

「さぁ、降参するか?カイザー理事」

 

「くぅぅぅぅぅ!!この私が不法移民エイリアンなんぞに負けるものかぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ゴリアテの腕を引きちぎられて、カイザー理事は感情を爆発させて悔しがる。そんな彼にオプティマスは降参を持ちかけるが、カイザー理事は意地でも降参はしないようである。

 

「良くやるよねぇ~。あんなになってるのに」

 

「ん、さっさと降参するべき」

 

「どうして降服しないのでしょう…降服すれば楽になるのに…」

 

片腕をもがれたにも関わらず戦おうとするカイザー理事に、ムツキやシロコは憐みの目を向ける。ハルカですらも何故さっさと降服しないのかと、疑問に思われていた。

 

「片腕をもいだくらいでいい気になるなよっ!!このゴリアテの武装はまだこんなものでは無いわぁぁぁ!!!」

 

ガチャン!!バシュ!!バシュ!!バシュ!!バシュ!!

 

「今度はミサイルかっ!?」

 

ドカン!!ドカン!!ボカン!!バコン!!

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!ほぉぉぉぉぉぉ!!」

 

カイザー理事の乗るゴリアテは、ミサイルを発射してオプティマスに襲い掛かる。オプティマスの姿は再び黒い煙に包まれた。

 

ズシン!!ズシン!!ズシン!!ズドドドドドド!!

 

「これで終わりじゃないぞぉぉぉぉぉぉ!!死ねぇぇクソエイリアンがぁぁぁぁ!!」

 

ガシィィィン!!!バキバキバキィィ!!!

 

「コイツでトドメだぁぁぁぁぁ!!!」

 

バコォォォォォォォン!!!

 

カイザー理事はオプティマスにトドメを刺すべく、彼の元に走りながら残った腕のガトリング砲を叩き込む。さらには、置いてある自動車を片腕でぶっ差して持ち上げ、オプティマスに向かって投げつけた。

 

「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

ドシィィィィィィイン!!!!

 

「はぁ…はぁ…どうだこのクソエイリアンッ!!カイザーコーポレーションの力を思い知ったかぁぁぁぁ!!!!」

 

ボロボロ…ガチャ…ガチャン

 

「カイザーコーポレーションの作り出したゴリアテ…そのパワーは評価に値するな…」

 

乗用車を投げつけたオプティマスは、重量のある物体をぶつけられて倒れこんでしまう。その姿を見たカイザー理事は、鬼の首を取ったかの如く興奮している。一方のオプティマスは、カイザー製のゴリアテのことを冷静に評価していた。

 

「ふっふっふっ…まだ立ち上がるかバカめっ!!ならばコイツで最後のトドメを刺してくれるぞぉ!!!」

 

ギュィィィィィィン…

 

「やっぱり、あの大砲はっ…!!!」

 

“避けてオプティマス!!!避けるんだぁ!!!”

 

「くっ!!!受け止めるしかないっ!!!」

 

乗用車をぶつけたにも関わらず立ち上がろうとするオプティマスを完全に仕留めるべく、カイザー理事はゴリアテの真ん中に付いている砲身にチャージを始める。オプティマスの危機を察知した先生は、彼に避けるよう叫ぶが、彼はゴリアテから受けたダメージが大きくて避けられないようだ。

 

ドカァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

ガシャァァァァァァァァン!!!ドカァァァァァァァァン!!!ズガァァァァン!!!!

 

「ハッハッハッハ!!!!ヤツの巨体も吹き飛ぶこの威力!!!!やはり貴様ら鉄くずエイリアンより、我々カイザーコーポレーションの技術のほうが優れているのだぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「プッ!!!まだまだ終わらんぞ…」

 

チャージが完了してすぐに、ゴリアテの大きな砲身からビームが発射される。オプティマスは避けられず、ビームの威力をモロに喰らって後ろに大きく吹っ飛んでいった。その姿を見たカイザーはトランスフォーマーより自分たちのほうが優れていると確信したような叫びをあげるのであった。

 

“負けるなーー!!!立ち上がれオプティマァァァス!!!”

 

「流石のオプティマス・プライムもあんなの喰らったら流石に…」

 

「今の状態のゴリアテなら、我々全員でかかれば勝ち目があると思います。どうしますか?」

 

膝を突いているオプティマスの姿に、先生は激励の言葉を叫ぶ。オプティマスのやられている姿を見たアルは、彼の敗北が脳裏によぎる。同じく敗北を感じ取ったアヤネは、自分たちで戦うことを提案するのであった。

 

「いや、ダメだ」

 

「し、しかしこのままでは…」

 

「これはオプティマスとアイツの一対一の男の勝負。決着が付くまで割って入ることは許されないぜ」

 

「面倒臭いわね、男って」 「ん…」

 

しかしアヤネの提案をミラージュは却下する。これはオプティマスとカイザーのゴリアテとの一対一の男の勝負だと言って助太刀は不要と考えているのだ。それを聞いたセリカとシロコは彼の言っていることを、理解できないようだった。

 

ガシャ…

 

「まだ私は負けていないぞ!!カイザー理事!!」

 

「この死にぞこないめぇ!!」

 

キュィィィィィィィィィン…

 

「もう一度コイツを貴様におみまいしてやるッ!!!さっさとスクラップになるがいい!!」

 

ドシン!!ドシン!!ドシン!!ドシン!!

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

オプティマスはゴリアテのレーザーを喰らってもなお立ち上がり、戦闘続行の意志を占める。何度でも立ち上がり倒れてくれないオプティマスにカイザーのイライラは募り、またビーム砲のチャージを開始する。にも関わらず、オプティマスはゴリアテへ向かって一目散に駆けだした。

 

「今度こそくたばれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

ドォォォォォォォォォォォン!!!!

 

「うぉぉぉぉぉぉおぉぉおぉぉぉぉぉぉぉあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

ビビビビビビビビビビビビビィィィィィィィ!!!!

 

「なっ、なにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 

カイザー理事は今度こそ完全にオプティマスにトドメを刺すべく、最大威力のビームを彼に向かって発射する。それに対して、オプティマスは腕のブレードを使ってビームを弾き、ビームの威力を分散させた。

 

ビビビビビビビビビィィィィィィン!!!

 

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

「『“うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!すげぇぇぇぇぇぇ!!!”』」

 

「ビームってああやって防ぐものなんでしょうか…?」

 

「ん、助けたらホシノ先輩に聞いてみる」

 

「流石に無理でしょ…ホシノ先輩でも」 「あはは…」

 

ブレードを使ってビームを分散させるオプティマスを見て、男性陣一同のテンションは最高潮にブチ上がっている。ノノミはオプティマスのビームの防ぎ方がイマイチ納得できないようである。それを聞いてシロコはホシノに聞いてみようと提案したが、セリカはホシノでもアレは無理だと言われるのであった。

 

ビビビ…ビビ…ビィ…

 

「そのレーザー、流石に効いたぞカイザー理事」

 

ガチャン!!ジャキィン!!

 

「なっ…!!何者だ貴様はっ!!」

 

「言ったはずだぞ、カイザー理事。私はオプティマス。オートボットのリーダー、オプティマス・プライムだ!!!」

 

ビームをブレードで弾いたオプティマスは、改めてカイザー理事の乗るゴリアテに向き直る。その姿を見たカイザー理事は、あり得ないものを見る目でオプティマスを恐れ始めていた。

 

「さあ、今度はこっちの番だ!!覚悟しろ!!」

 

「ぬおぉぉぉぉ!!ならばもう一度お前にコイツを見舞ってやるだけだぁ!!」

 

キュィィィ…

 

「なっ!!バカな!!」

 

オプティマスはゴリアテをスクラップにすべく、改めて攻撃の構えを取りだす。それに対しカイザー理事はもう一度ビームでオプティマスを倒そうとするが、ビームのチャージが中断してしまう。

 

「ど、どうしたんでしょう…?ビームを撃たないのでしょうか…?」

 

「あのビームは威力は絶大だけど、それを撃つためのエネルギー消費は尋常じゃない…。理事は2回、オプティマスに向けてあのビームを撃った。多分それがあのゴリアテの限界なんだと思う」

 

「おぉ~リーダーさんの粘り勝ちって感じ~?」

 

「ふ、ふっふっふっ…やっぱりリーダーたるもの強さと勇敢さが必要よね…」

 

ビームを撃たないゴリアテにハルカは疑問を抱く。その隣で冷静に戦況を分析していたカヨコは、撃たないのではなく撃てないのだという結論を出した。オプティマスの勇姿を見たアルは、ビビりながらも彼に尊敬のまなざしを向けていた。

 

「頑丈なんですね、トランスフォーマーって…」

 

「いや、俺にアレを期待しないでほしい」

 

「『無理無理』」

 

「ん…」

 

ビームに直撃しながらその後立ち上がり、さらにはじき返したオプティマスを見て、アヤネはトランスフォーマーの頑丈さを思い知る。しかし即座にミラージュとビーが否定したため、彼女たちはトランスフォーマーではなくオプティマスが頑丈なのだと理解した。

 

「まずはその砲身をへし折ってくれるっ!!!」

 

ガシィ!!!ガリガリガリガリガリィ!!!!

 

「うぉぁぁぁ!!や、やめろぉぉぉぉ!!!」

 

「ふんっ!!」

 

ガキィン!!ベキベキベキィ!!!!

 

「これで二度とコイツは使えんな」

 

ブンッ!!ガラン!!カラン!!カラカラ…

 

ゴリアテに近づいたオプティマスは、ビーム砲の砲身を片手で掴み、ブレードでゴリゴリと切断していく。カイザー理事は止めろと叫ぶが、オプティマスは気にも留めず砲身をぶった切り、地面へと投げ捨てた。

 

「わ、私のゴリアテの主砲が…」

 

「よくもアビドスの住民たちを虐げ、好き勝手してくれたなカイザー。彼らに代わって、この私が貴様を成敗してくれるぞ!!」

 

「いいぞー!!」 「やっちまえーー!!」 「ぶっ倒せーー!!」

 

「ぐぅぅぅぅぅ!!!こちらが不利になったくらいで調子付きやがってぇぇぇ!!!」

 

砲身をぶった切ったオプティマスは、改めてカイザーに成敗すると高らかに宣言する。すると、避難していたアビドスの市民たちが彼の勇姿とカイザーの惨めな姿を見るべく、飛び出してきた。

 

ドカァァァン!!バコォォォォォォォン!!

 

「弱いぞ!!」

 

バキィィィィィィン!!!ガキガキガイィィィン!!!

 

「メタルの屑め!!!」

 

「ぐぉぉっぉぉぉ!!!やめろぉぉぉぉ!!!やめてくれぇぇ!!!」

 

ガッシャァァァァァァァン!!!

 

「ガラクタの!!スクラップめ!!!」

 

オプティマスの次なる目標は、ゴリアテのボディである。彼はゴリアテの腰部分を執拗に狙い今度は胴体を真っ二つにしようとしていた。そしてゴリアテはオプティマスの猛攻に耐えられず、あっさりと上半身と下半身に分かたれてしまった。

 

「うわぁ…またキレてる」

 

「相変わらずですね~♪」

 

「そうか?いつもあんな感じだろオプティマスって」

 

“というかオートボットとかディセプティコンとか関係なく、君たち戦闘になると大体ああだよ?”

 

罵声を浴びせながらゴリアテをボロボロにしていくオプティマスを見て、セリカは引いていた。しかし、ミラージュはあんな彼をいつも通りのオプティマスだと言うが、先生はバトル中のトランスフォーマーは大体あんな感じだと彼に教えるのであった。

 

「や、やめろっ!!近づくなっ!!!」

 

ガシィィィ!!!!メリメリメリィ!!!

 

「うわぁぁぁぁぁ!!!バケモノめっ!!!」

 

ガチャ…

 

半身を分かたれもはや動くことすらできなくなってしまったゴリアテの片腕を掴んで、オプティマスはゴリアテを持ち上げる。先ほどまであれほど気が大きくなっていたカイザー理事だったが、オプティマスに持ち上げられて顔を近づけられ、怯え始めていた。

 

「これで終わりた」

 

ガシィィィン!!!バキバキバキィ!!!!ビリビリビリィ!!!!

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

バコォン!!!ズシィン!!!ガチャン!!!

 

「二度目は無いぞ」

 

ジャキィン!!

 

オプティマスは最後の仕上げとして、ゴリアテの切断された主砲と胴体に刃を突き刺す。そして主砲と胴を切断し、完全にゴリアテに乗るカイザー理事に敗北の二文字を刻みつけるのであった。

 

Revenge of The Fallen へと続く…

 

 

 

 

 

後日

 

「あの~すみません…。ゴリアテを倒していただいたのには感謝しているんですが…これを片付けていただけると…」

 

“わざわざまたアビドスに来てもらって申し訳ない…”

 

「いやぁ…すまない。すっかり忘れていたよ」

 

アビドスでの一件が終わった後、オプティマスは市街に放置していたゴリアテの残骸をアヤネと先生に頼まれて回収に来るのであった…。




とりあえずオプティマスがボコったりボコられたりするのを楽しむのが実写版トランスフォーマーの醍醐味みたいなとこある。

文章がデカくて五月蠅いのはカイザー理事と司令官が実際五月蠅いから仕方ない
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