TRANSFORMERS Blue_Archive 作:H2O(hojo)
第5サンクトゥム
要塞都市エリドゥ近郊
守護者
デカグラマトン8番目の預言者 ホド
テラーコン ナイトバード
攻略メンバー
セミナー
早瀬ユウカ 生塩ノア 黒崎コユキ
温泉開発部
鬼怒川カスミ 下倉メグ
コンストラクティコン(掘削担当)
ランページ スクラップメタル ロングハウル ハイタワー ミックスマスター スクラッパー オーバーロード スカベンジャー
オートボット
バンブルビー ジャズ エリータワン
ディセプティコン
サウンドウェーブ ショックウェーブ スタースクリーム
作戦担当
ヴェリタス
各務チヒロ 音瀬コタマ 小鈎ハレ
ミレニアム・要塞都市エリドゥ近郊
「よし、準備はいいかしら?」
「はーい」 「『OK』」 「いいぜ」 「問題無いわ」
「ちょーっと待った!!」
「何よコユキ」
「“はーい”じゃないですよ!!何で私がここにいるんですか!なんで流れるように準備の有無を聞くんですか!」
第5サンクトゥム付近にて待機しているセミナーのユウカは、攻略班に準備が完了したか確認を取る。ノアの他オートボットたちはユウカの確認に対し元気よく返事をするが、反省室から連れ出されたコユキだけはユウカに不満を漏らしていた。
「何でって、コユキちゃん。“守護者”を倒しに行くからですよ?」
「いや、だから!リオ会長のセキュリティシステムの件、解決したじゃないですか!」
「ええ、そうですね。お疲れ様でしたコユキちゃん」
「ほんと、いつ見ても超人的な才能なのよね…」
「はぁ、うるさくてしょうがないわ…」
コユキの疑問にノアはこれから守護者を倒しに行くと答えるが、本人的にはリオの作ったセキュリティシステムの突破の時点で自分の仕事は終わったと思っていたようである。だがユウカもノアもコユキを守護者討伐に連れて行くつもりのようで、彼女の文句を聞き流していた。
「つまり、私の役目は終わりましたよね!?大人しく反省部屋に帰っちゃダメですか?壁に向かって正座してますから!」
「そういうわけにはいかないのさ、おチビさん。第5サンクトゥムを攻略するには、ホドを地上に誘導する必要がある」
「だーかーら!!それを何で私たちがやるんですか!他にも人はいっぱいいるでしょう!?あの重機集団とか強そうじゃないですかぁ!!」
「それはですね…この要塞都市には、リオ会長が作った防壁があるんです。ホドを誘導しつつ、防壁を解体しなければならないのですが…それは、コユキちゃんにしかできないことですから」
「『そういうことだ』」
コユキは先輩2人に反省部屋に帰る許可を貰おうとするが、ジャズにホドに地上に誘導しなければならないと止められる。それでも自分たちがやる必要はないとダダをこねるコユキに対し、ノアは要塞都市の防壁を解体することができるのはコユキしかいないと説得するのであった。
「駄々をこねるのはその辺にしなさい。これを解決できるのは私たちしかいないの」
ガタガタガタガタ…
「うわぁぁぁぁぁぁぁん!!今度は何ですかぁ!?」
「地震でしょうか…?それとも地下にいるホドが暴れている…?」
ガタガタガタガタガタガタ!!
「・・・」 「『・・・』」 「・・・」
「みんなどうしたの…?怖い顔して…」
ユウカが駄々をこねるコユキを注意していると、突然地面が揺れ始める。そしてその瞬間オートボットたちの顔は険しくなり始め、ユウカはそのことを心配していた。
ドォォォォォォォォォォォン!!
「ギュオオオオオオオオオ!!」
「これは…!!」 「まさかあの時の…」
「フッ、オートボットと小娘共の間抜け面がこの高さだとよく見えるな」
「「ショックウェーブ!!」」
「やれやれ、再びコイツらと一緒に戦う日が来ようとはな…」
そして地面が大きな音をたてて割れ始めると、中からいつぞやミレニアムで出現して騒ぎになったドリラーが現れた。さらにドリラーの上にはショックウェーブが乗っており、オートボットや生徒たちを見下しながら笑っていた。
「ガルルルルルル!!」 「キュォォォォォォォ!!」
「な、何ですかこの猫モドキと鳥モドキはぁ!?」
ガブッ!!ツンツンッ!!
「痛っ!!痛い!!噛まないで!!突っつかないで!!」
「フフフ…止めてやれラヴィッジ、レーザービーク。チビが可哀想ではないか」
「「サウンドウェーブ!!」」
セミナーの3人がドリラーとショックウェーブに気を取られていると、彼女たちの元にラヴィッジとレーザービークが現れる。コユキにモドキと言われたことに怒った2匹は彼女を攻撃するが、後から現れたサウンドウェーブに可哀想だからやめろと笑いながら止められた。
ドシィン!!
「久しぶりだな、甘ちゃん共」
「お前たちだけじゃ頼りないだろうから、優秀な我々が手を貸してやろうというのだ」
「ガルルルルルル…」 「キィィィィィィィィ!!」
「あなたたち…ミレニアムを無茶苦茶にしようとしたくせによく顔を出せたものね…!!」
「クックックッ…」 「フフフフフ…」
ショックウェーブとサウンドウェーブはオートボットとセミナーたちの前に現れ、手を貸してやろうと上から目線の態度を取る。ユウカは以前ミレニアムを襲撃した2人を警戒しており、険しい表情をしていた。
「そら、さっさとはじ…」
ドゴォォォォォォォ!!
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ショックウェーブ!!」
「眼がぁぁぁぁ!!眼がぁぁぁぁ!!」
「遅刻してきたくせにふざけたこと言ってんじゃないわよ」
そしてショックウェーブが偉そうに全体の指揮を取ろうとすると、彼の目ん玉めがけてエリータワンの拳が飛ぶ。エリータの攻撃を受けてショックウェーブは悶絶するが、彼女のほうはまったく意に介さなかった。
「エリータワン様におかれましては、本日もお元気そうで何より…」
「はぁ?くだらないゴマすりしてんじゃないわよ、バカじゃないの?アンタは相変わらず自分より強い相手には下手にでるわね」
「『情けないヤツ!!』」
「うるさい黙れ!!」
ショックウェーブがぶん殴られているのを見て、サウンドウェーブはすぐさま態度を変えエリータワンに下手に出る。だがそんな性格を彼女はお見通しであり、バカじゃないのと呆れられていた。
「アイアコンのゴロツキだったアンタたちが私を待たせるなんて随分偉くなったのね。今はディセプティコンの防衛参謀と情報参謀だったかしら?」
「あ、はい…やらしてもらってます…はい」
「フフッ…すっかり大人しくなりましたね」
「あの2人とエリータワン、一体どういう関係なの?」
「昔馴染みってとこだ。どちらかと言うとオプティマスやメガトロンのほうが関りが深い」
エリータは自分がショックウェーブとサウンドウェーブに待たされたことに文句を言い、2人は返す言葉もなくたじたじしていた。あのディセプティコンの参謀たちを黙らせるエリータは一体何者なのかとユウカが疑問に感じていると、ジャズは昔馴染みだと答えた。
エリータワンはオプティマス・プライムとメガトロンがまだ、オライオン・パックスとD-16だった頃からの知り合いである。一説にはオライオンの恋人だったとも、2人の上司だとも言われているが、真相は本人やその近しい人であるビーやジャズといった限られた人物しか知らない。
「ほら、行くわよアンタたち」
「あのぉ…ディセプティコンの参謀2人がいるなら、私帰っても問題ないですよね?」
「は?ダメに決まってんでしょ」
「うあぁああああ…なんでぇ~!!」
サンクトゥムの守護者攻略部隊、行動開始
ガガガガガガガガガ…!!
「ここに杭を打て!」
「了解!!」
ドォォォォォォォォォォォン!!
「ハハハハハッ!!粉砕完了!これでこの高速道路も綺麗に取り壊せるぜぇ!!」
「おおーっ!いい感じー!いい外観になってきたねぇ~」
一方、ゲヘナ学園の中でも最大の勢力を誇る温泉開発部は、エリドゥの防壁を破壊していた。総勢200名の人員と8体の重機軍団による開発は、圧倒されるものであった。
「カスミ部長、こっちはだいたい終わったよー!次の場所に移るね!」
“ハーハッハッハッ、良いぞ!建物は全部撤去してしまえ!”
「OK、任せてー!」
「開発だ!開発だー!!」
「ヌハハハハ!!こんなに楽しいのはいつ振りだろう!!」
メグは整地が終わったことを部長の鬼怒川カスミに報告すると、彼女はハイテンションに笑いながら建物を全て撤去するよう指示する。カスミの言葉を聞いた温泉開発部の部員とコンストラクティコンたちは、目を輝かせながら次の場所へと向かっていった。
ヴェリタス・部室
「ハッハッハッ!いいぞいいぞ!ミレニアムの地下で温泉が見つかるまで、好きなだけ爆破してツルハシを振るうんだ!」
「ああ、都市が…建物が…」
「一応、念のために聞くんだけど…インベイドピラーを撤去するフリして、ミレニアム自治区を破壊したいわけじゃ、ないんだよね?」
「ハーハッハッハッ、何をおっしゃる!全ては温泉のためだ!ついでに“サンクトゥム”も撤去できて一石二鳥じゃないか!開発とは効率的にやるものだからな!」
「・・・」
カスミが部員たちに温泉が見つかるまで開発を進めるよう指示する。それを見ていたチヒロは、ミレニアム自治区の破壊が目的ではないことをカスミに確認するが、本人は温泉を開発するためだと答え絶句する。
「温泉…?この自治区の地下に温泉なんてないですが…少し地層を分析すれば分かることでは…」
「この愚か者メガ!温泉というものはな、皆の心の中にあるものなのだよ!信じろ!信ずればそこに温泉は存在する!ハーハッハッハッハッ!!」
「「「・・・」」」
その後・第5サンクトゥム領域内
ズダダダダダダダダダダダ!!
「こっちには時間がないの。ほら、キビキビ働きなさい!!」
「まったく、なんで私まで…。ヴェリタスみたいに部室でモニターと睨めっこしてたっていいじゃないですか…!!」
タァン!!ズドォォォォォン!!
「口じゃなくて手を動かしなさい横領娘!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!このお姉さん怖いですぅ!!」
サンクトゥム攻略班はエリータワンを先頭に、ホドを討伐するためサンクトゥムの領域へと侵入していく。コユキは戦闘が始まってるにも関わらず、相変わらず文句を垂れていたためエリータに注意された。
ドキューーーン!!ズドォォォォォン!!ズダダダダダ!!
「やれやれ…性格は昔のままだな」
「『おっかねぇー』」
「・・・」 「・・・」 「・・・」
ドシュゥゥゥゥン!!ビビビビビビィ!!
「おっと、ちゃんとやらないと俺たちまでとばっちりだぜ」
「『くたばりやがれ!!』」
苛烈に敵に立ち向かっていくエリータを見て、ジャズは昔の彼女と変わっていないと述べる。そして2人はそんな彼女を見習って、サンクトゥム兵を蹴散らしていくのであった。
ドチューーーーン!!ズキューーーーーン!!
「クソッ!!この俺がメガトロン様以外に従うハメになろうとは…!!」
「ほら、さっきから銃が敵に命中してないわよ!!“剛腕提督”の“ショックスティック”はその程度なのかしら?」
バァァァァァン!!ズドォォォォォン!!ズダダダダダダ!!
「うおぉぉぉぉぉ!!ヤメロォ!!」
「あの人…自分の武器に名前とか付けるタイプだったのね…」
「ウフフ…ちょっと面白いですね」
ショックウェーブがエリータの命令に従っている事実に悪態をついていると、エリータが彼のゴロツキ時代の異名と右腕の名付けていた武器の名前を暴露する。それを聞いたショックウェーブは止めろと叫びながらショックスティックを乱射するのであった。
ガガガガガガガガガ!!
“ハーハッハッハッ!!壊せ壊せ!!ぶっ壊せぇ!!”
ドドドォォォォォォォォン!!ガラガラガラァ!!
「俺たちの前にこんな邪魔な柱建ててるんじゃねぇぜ」
ドカァァァァァァァァァァァァァァァァン!!
「アハハハハハ!!ここなら温泉が出るかなぁ?」
“あぁ、出るとも。みんながそこに温泉があると信じていれば、必ずな”
“(((そんなわけないでしょ…)))”
一方その頃、インベイドピラーの解体を任されていたはずの、温泉開発部とコンストラクティコンはピラーどころか目の前に現れる敵、建物も全て破壊していた。メグはカスミに温泉が出るのか尋ねると、彼女は信じていれば必ず出ると答え、ヴェリタスの一同を困惑させていた。
ゴオオオオオオオオオオ!!ビビビビビビ!!
「ホドを地上へ誘導したわよ!」
「コユキちゃん、防壁の解除をお願いします!」
「あ~~~もう!分かった!分かりましたって!」
ズダダダダダダダダダダダ!!
「クソッ!!何故俺までこんな目に合っているのだ!!」
「ホラ!!文句を言わずにやる!!」
その後、サンクトゥムの中心部に辿り着いた攻略班一同は、ホドを地上へ誘導することに成功する。サウンドウェーブは自分が戦っていることに文句を垂れるが、エリータワンにそれを聞かれ釘を刺されていた。
「アハハハハ!!」
ズドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォン!!
「コイツはコイツで厄介だ!!」
「『くのいち』『爆弾』『落とされる』『危ない!!』」
ドチューーーーン!!
「アハハハハァ!!」
「地上からの攻撃では当たらんか!!」
そしてホドと共に地上に隠れていたナイトバードも姿を現し、攻略班相手に爆撃を開始する。現状地上から彼女を狙うしか無く、ショックウェーブたちも手を焼いていた。
ヴェリタス・部室
“チヒロ先輩、ピラーはあといくつですか?”
「把握している範囲のタワーは、温泉開発部が全部破壊してるよ。残ってるのはホドとナイトバードだけ!」
「よぉし、メグ!地上に出てあいつらを撤去するぞ!」
「OK、さくっといっちゃうよ~!温泉開発部は破壊が専門だからね♪」
ユウカはチヒロにインベイドピラーの残りの数を確認すると、ピラーは温泉開発部が全て撤去したと答える。そして部室にて待機していたカスミが、メグたちに攻略戦への参加を指示するのであった。
「よし、頑張れよお前ら」
「俺たちは第6サンクトゥムに向かうからな」
「みんなありがとー!!」
「先輩として、後輩共を助けに行かねぇとな」
ブロロロロロロォォォォォォォォン!!
「「「「「ハァーハッハッハッハ!!」」」」」
インベイドピラーの破壊が終わったところで、コンストラクティコンたちは第6サンクトゥムへと移動するようである。何やら第6サンクトゥムに後輩たちがいるようだ。
サンクトゥム・中心部
バチィィィィィィィィィン!!ガラガッシャァァァァァァァン!!
「キャゥゥン!!」
「ラヴィッジがやられた…!?」
「瓦礫をあのデカい鞭でブッ飛ばして来やがる…厄介だぜ」
「う~ん、地上に出せば水際に打ち上げられた魚みたいに弱体化すると思ったんだけどなぁ~」
ホドはその大きな鞭のような部分を使って、瓦礫を攻略班へと叩きつける。そしてホドの攻撃がラヴィッジに直撃し、メグは予想が外れたといった反応をしていた。
ピュピューン!!ピュピューン!!ピューン!!
「ギャース!!」
ブンッ!!ブンッ!!ブンッ!!
「チッ…!!」
ズダダダダダダダダダダダ!!
「いいぞ、レーザービーク。そのままソイツの相手をしていろ!!」
「キィィィィィィィィィィィ!!」
一方攻略班の中で現状唯一の飛行能力を持っているレーザービークが、ナイトバードの気を引きホドから引き離す。ナイトバードの攻撃をレーザービークは巧みに躱し、彼女をイラつかせていた。
ゴォォォォォォォォ!!ボォォォォォォン!!
「うっ…!!」
「ユウカちゃん!?」
「大丈夫。この程度の攻撃…!!」
ズダダダダダダダダダダダ!!
「もぉぉぉ!!先輩をイジメないでください!!なんかこっちまで気分悪くなるじゃないですかぁ!!」
「コユキ…」 「コユキちゃん…」
前に出てバリアを貼りながらホドの攻撃を受けているユウカは、ホドのキャノン砲によってバリアを割られてしまう。それを見たコユキは先輩を守ろうとホドに銃弾を叩き込みだし、その態度にユウカとノアは驚いていた。
「ウフフフフ…アーハッハッハッ!!」
ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!
「ギャオォン!?」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…!!
「レーザービークが抜かれた!!ナイトバードが猛スピードでこっちに向かって来るぞ!!」
「クソッ!!こっちはホドの相手と生えてくるピラーの相手で手一杯だ!!」
「『状況最悪!!』」
ナイトバードは唐突に急降下してレーザービークを振り切ると、ホドの相手をしている攻略班の元へ向かっていく。しかし今の彼らはホド相手とインベイドピラーの破壊で手一杯であり、誰もナイトバードを迎撃することはできない状態であった。
「アハハハハ!!」
ガシィ!!
「チッ!!」
バシュゥゥゥゥゥゥゥン!!!
「エリータ!!」
「アタシに構うな!!アンタたちはホドの撃破を優先!!」
「「「もちろんです!!エリータワン!!」」」
「『了解』」
ナイトバードはエリータワンをターゲットに据えたようで、彼女を掴んで上空へと飛び上がる。ジャズは彼女のことを心配するが、当の本人はホドの撃破を優先するよう指示するのであった。
ガンッ!!ガンッ!!バシィ!!
「ほらっ!!このっ!!離しなさいっての!!」
「キィィィィィィィィ!!」
ピュン!!ピュン!!ピュン!!ピュン!!
「アイツのペットにしては上出来じゃない!!」
「クッ…!!」
ナイトバードに空中へと連れ去られたエリータワンは、ナイトバードを殴ったり蹴ったりして抵抗する。さらにはレーザービークもエリータワンを助けるためにナイトバードを攻撃し始め、ナイトバードは忌々しい表情を浮かべていた。
「フッ…!!」
ドォォォォォォォォォォォン!!
「ああぁ!?」
パリィィィン!!ガシャァァァァァン!!
「クッ!!トランスフォーム!!」
ギゴガゴゴ!!
「まったく…!!アンタはそのままアイツを追って!!」
「ギャァァァァァァァァス!!」
しびれを切らしたナイトバードは空中でエリータを蹴り飛ばすと、彼女はビルの中に突っ込んでしまう。だがそれで諦める彼女ではなく、バイクにトランスフォームしてナイトバードを追い続ける。
ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン…!!パリィィィン!!
「・・・!?」
ガシィィィィィィィ!!
「逃がすもんですか!!」
バシィ!!バシィ!!ガッ!!ガッ!!ガッ!!
「そのままあのモニュメントに突っ込みなさい!!」
「・・・!!」
ドォォォォォォォォォォォン!!ガラガッシャァァァァァァァン!!
エリータはナイトバードが通りかかるタイミングを見計らって、ビルを飛び出し彼女に飛び掛かる。不意をつかれたナイトバードは、上手く飛行することができずに目の前にあるモニュメントに突っ込んでしまった。
ドォォォォォォォォォォォン!!
「あ…ぐ…う…」
「ハァ…ハァ…ハァ…」
ガチャ…
「ふんッ!!」
ガァン!!
「そらッ!!」
バァン!!ガァン!!ゴォン!!
「まったく…手間かけさせて…!!」
ガコォン…
モニュメントに身体を強打したナイトバードは、建物の屋上に墜落する。エリータは墜落して動けないナイトバードのブレードを奪うと、彼女の顔に何度もブレードを叩きつけるのであった。
バッサ…バッサ…
「・・・・・・」
エリータのナイトバードへの暴力行為の一部始終を見ていたレーザービークは、彼女の苛烈さに怯えていた。
ナイトバード・撃破
ズダダダダダダダダダダダ!!
“ムムム…攻め手に欠けるな。やはり、コンストラクティコンたちを第6サンクトゥムに送り出したのは失敗だったか…?”
「うえ~ん、全然倒せな~い!!」
「クソッ!!しぶとい野郎だ!!ドリラーさえ来てくれれば…!!えぇい、ヤツはどこにいるのだ!?」
「にはは…あのミミズみたいなヤツなら、多分まだ地中の中ですよ。ホドを地上に出すのを優先してリオ会長の防壁に閉じ込められたままです」
「そして今の私たちにドリラーを救出するだけの余裕は無いわ。諦めて」
ナイトバードをエリータワンが撃破した一方でホドの討伐は難航しており、カスミはコンストラクティコンを第6サンクトゥム攻略に向かわせたことを後悔していた。ショックウェーブは未だ姿を見せないドリラーの居場所について尋ねると、コユキとユウカがリオの防壁に閉じ込められており、今助け出す余裕はないと答えた。
「今からでもコンストラクティコンを呼び戻すことはできないのですか?」
“無理ね。第6サンクトゥムは一番エネルギーが大きい場所。コンストラクティコンなしでの攻略は不可能だわ”
「だがこのままじゃ作戦失敗だぜ?」
「『絶体絶命』『大ピンチ!!』」
ノアはチヒロに今からでもコンストラクティコンを呼び戻すことを提案するが、彼女は第6サンクトゥムは他のサンクトゥムと違いエネルギーの大きさが桁違いのためコンストラクティコンの戦力が必須だと答える。しかしこのままでは第5サンクトゥムの攻略は失敗となってしまい、彼女たちは窮地に立たされていた。
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…
「今度は何だ…!?」
「まさか…」
「あのバカ…メガトロン様の命令を無視して…」
ドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!
「ハッハッハッハ!!スタースクリーム様の参上だぜぇぇぇぇ!!!」
「「「「「・・・」」」」」
(((((う~~~~~っわ…)))))
一同が程の攻略に手をこまねいていると、どこからともなくジェットエンジンの音が聞こえてくる。そしてそのジェットエンジンの音は次第に近づいていき、スタースクリームが彼女たちの前に颯爽と現れたのである。
“おぉ!!これはこれは、ディセプティコンのニューリーダーのスタースクリームさんじゃあないかぁ!!”
「お前は確か…」
“温泉開発部の部長のカスミだよ、スタースクリーム殿。今ちょっと困っていてねぇ…ここはディセプティコン随一の実力者にして、いずれはメガトロンを越える君に助けてもらいたいのだよ”
「フフフフフ…この俺様のことをよく分かってるじゃないか。チビにしては話の分かるやつだ。いいぜ、お前の頼みを聞いてやろう」
“君の目の前にいるあのホドというデカブツ、我々はコイツを倒さなきゃいけないんだがね。情けないことにちょいと手こずっていてね。そういうわけだから、あの厄介者をどうにかしてくれたまえ”
スタースクリームが現れたのを察知したカスミは、彼を戦闘に参加させるべく即座に懐柔策に出る。カスミはスタースクリームに耳当たりのいい言葉を並べて、彼をその気にさせホドを倒させるよう誘導していた。
「なんだよ、サウンドウェーブとショックウェーブが居ながら揃いもそろって情けねぇな。いいだろう、このディセプティコンの将来を背負って立つこの俺様スタースクリームが、そこのボンクラ野郎共との違いを教えてやるぜ」
「コイツ…!!」 「絶対殺す…!!」
「今は耐えろよ2人とも。あのバカをその気にさせたほうがいい」
「『バカ』『単純』『スタースクリーム』」
カスミの話術によってスタースクリームは、ホドの攻略への参戦を決意する。その際にサウンドウェーブとショックウェーブを馬鹿にしたため、2人は憤るが、ジャズとバンブルビーがそれを必死に止めていた。
「ハッハッハッ!!いくぞテメェら!!このスタースクリーム様に付いて来い!!」
バシュゥゥゥゥゥゥゥン!!
「後ろから撃ってやろうか…!!」
「べつにスタースクリームとケンカするのはいいけど、ホドを倒した後にしてちょうだい」
「まあいい、コイツの言う通りまずはあのデカブツの処理からだ」
「ふぃ~やっと終わるんですね~。私もうクタクタですよぉ~」
カスミにおだてられたスタースクリームは、自ら先頭に立ってホドと戦い始める。サウンドウェーブとショックウェーブも何とかスタースクリームを撃つことを踏みとどまり、ホドへと攻勢をかけるのであった。
「そぉら、俺のナルビームを喰らいやがれ!!」
ピューーーーーン!!ドチューーーーン!!
「・・・・・・!!」
スパァァァァァァァァァン!!ズダァァァァァァァァン!!
「ハッハッハッ!!そんなのろまな動きでこの俺様を倒せると思ってんのか!?」
ズダダダダダダダダダダダ!!
「正直、コイツがバカで助かってるよ」
「No,2とかニューリーダーを名乗るだけあって、実力はやはり本物のようですね」
「アハハハハ!!やっちゃえスタースクリーム!!」
スタースクリームは必殺技のナルビームをホドに撃ち込み、ホドの機体に穴を開ける。ホドは2本のアームでスタースクリームを叩き落とそうとするが、彼はそれを自慢のスピードで軽々と避ける。その戦いを見ていたノアはスタースクリームの実力が本物であると理解し、メグは彼のことを純粋に応援していた。
ズドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォン!!
「ハァーハッハッハッハ!!くたばれデカブツ!!」
「スタースクリームのバカに続けぇ!!」
ピューーーン!!ピューーーン!!
「さっさと消えろデカブツ!!お前が消えないと、スタースクリームの野郎をぶっ殺せないだろうが!!」
「うわぁ…」
「だいぶご立腹みたいだな」
スタースクリームの猛攻を見て、サウンドウェーブとショックウェーブも後に続きホドを攻撃する。特にショックウェーブなどはスタースクリームにバカにされたことがよほど腹に据えかねたようで、ホドを倒した後のことを考えていた。
「「「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」」
ドカァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!
「・・・・・・」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…
「ホドの消滅を確認しました」
「あ゛あ゛~!!ようやく終わりました~!!」
そしてディセプティコンの3人の攻撃が偶然にも重なり合い、それがホドの中枢部へと届く。致命傷を受けたホドは機体を爆発しながら消滅し、めでたく撃破となった。
「「死ねぇぇぇぇ!!スタースクリーム!!」」
「ハッ!!誰がお前らなんかに殺されるかってんだよ!!」
「ハァ…うるさいと思ったらスタースクリームのバカが来てたのね」
「エリータか。ナイトバードのほうも倒せたのか?」
「えぇ。アイツのブレードで顔をぶん殴ってやったわ」
EXCITEING TRANSFOMERS!!
剛腕提督はマイクロン伝説、ショックスティックはONEからそれぞれ採用してます。
流石に同じ相手を二度相手するのはかったるいのでセカンドフェイズはなし。
別に優遇しているつもりはないのだが強くて便利なキャラなのでおいしいとこ持っていきがちなスタースクリーム
ブラックウィドー「アタシの中の人は、トランスフォーマーではもっぱら蜘蛛のお姉さん役だったりするけど、女忍者だったりエリータワンもやってるッシャよ」