TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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章タイトルはマイクロン伝説の後期OPです。これもファンには人気の曲で、自分も好きです。
サブタイもマイクロン伝説風にしました。


あまねく奇跡の始発点編 Transformers〜鋼鉄の勇気〜
謎の少女(ナグサ) shiroko


ユニクロン・内部

 

「虚妄のサンクトゥムが全て破壊されただと…」

 

「キィィィィィ!!あの忌々しい虫けら共!!よくもアタチの実験の邪魔を!!」

 

バァン!!バァン!!

 

「バトルトラップとナイトバードを失ったうえ、キヴォトスに降ろした6本の柱も破壊するとは、どこまでも我々の邪魔をすれば気が済むのだ!!」

 

「今回ばかりは温厚なアタチでもブチ切れっスよ!!」

 

ユニクロンの中でキヴォトスの崩壊を高みの見物決め込む予定だったスカージとタランスだったが、生徒たちと先生とトランスフォーマーたちの活躍により、期待外れの結果に終わってしまう。ここまでキヴォトスで主であるユニクロンのために暗躍していた2人の怒りは、頂点までに達していた。

 

「フッ、虚妄のサンクトゥムとやら、とんだ期待外れだったな」

 

「ムキィィィ!!誰ッスか!!アタチの作品を貶す不届き者は!!」

 

「所詮は負け犬の腰抜けジジイの腰巾着ではこの程度か」

 

「貴様トリプルティコン評議会のことを何故知ってる!?」

 

「フフフフフフフ…」

 

2人が憤っていると、どこからともなくタランスに語り掛ける声が聞こえる。その声はタランスの作り出した虚妄のサンクトゥムを嘲笑し、さらには彼の生い立ちさえも知っていたのである。その話を聞いたタランスは、自身のキャラ付けを忘れてしまうほど驚いていた。

 

「どこに隠れているのだ、卑怯者め…姿を現せ!!」

 

「ハハハハハ…ご機嫌斜めのようだな」

 

「当たり前だ!!一度ならず二度までも…ヤツらが邪魔を…!!」

 

「一度目の失敗も無様だったが、今回はそれ以上だな」

 

ドォォォォォォォォォォォン!!

 

「どこだ!!どこにいるこの臆病者め!!そんなに殺されたいのなら、この俺が直々に引導を渡してやる!!出て来い!!」

 

スカージは姿を現さず自分たちを嘲笑する声の主に、姿を現せと怒鳴りつける。だがその声は今度はスカージに標的を替え、彼をさらにイラつかせるのであった。

 

「ともかく…今回の失態にはユニクロン様も失望しておられる」

 

「なにっ!!」 「ケヒィ!?」

 

「せっかくユニクロン様のお力添えでキヴォトスの地を這い蹲る連中を始末するチャンスを与えられたというのに、それを無駄にするとはな」

 

ゴゴゴゴゴゴゴ…!!

 

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」 「ゆ、ユニクロン様!?お、お許しをぉ!!」

 

だが謎の声は今度はユニクロンが計画に失敗した2人に失望していることを伝えると、2人はその金属の顔を青くする。どうやらユニクロンは部下に厳しいお仕置きをするようで、2人はそのことを想像して怯えているのであった。

 

「だがユニクロン様は寛大な御方である。此度の作戦を無事成功させれば、今までの失態を許して下さると仰せだ」

 

「そ、それは本当なのか!?」

 

「あぁ、もちろんだとも…」

 

「その作戦とは一体なんだ?」

 

「プライムの抹殺だ。マトリクスと共にプライムを抹殺すれば、この宇宙にユニクロン様を脅かす者は存在しなくなるのだからな…」

 

だが謎の声は今回の作戦を成功させれば、ユニクロンは2人を許すと述べる。それを聞いた2人は作戦の内容を尋ねると、謎の声はプライムの抹殺だと答えた。

 

「プライムの抹殺?オプティマスを殺せばいいッスか?」

 

「いや…今プライムは2人いる。あの忌々しいアイアコンの騎士共の意志を継いだ、ロディマス・プライムだ…」

 

「それだけではない…プライムの資格を持つ者はまだ存在する。バンブルビー、マックス、コンボイの3人だ。この5人を全員殺せばマトリクスが復活することは2度となくなるのだ」

 

「こいつら5人を殺せば…」

 

「ユニクロン様はアタチたちを許して下さるッスか…」

 

タランスとスカージはプライムの抹殺と聞いて、それぞれオプティマスとロディマスの名を挙げるがそれだけではないようである。プライムの資格を持つ者は彼らの他に3人存在しており、彼らを含めた5人を抹殺することによって二度とこの宇宙にマトリクスを復活させないことが狙いのようだ。

 

そして、謎の声の正体は…

 

「疾風に勁草を知る。俺の名はダブルフェイス。ユニクロン様の忠実なる僕。ユニクロンスポーンズよ」

 

 

 

 

 

百鬼夜行・大雪原のどこか

 

「ニヤが言ってた場所…もうすぐだと思うんだけど…」

 

「その…先ほどから、怪物の姿を見ないような…イズナの気のせいでしょうか?」

 

「いや、どうやら気のせいではないようだ」

 

「そ、そうですね…!ここに来てから、敵と会わなくなりました」

 

一方、百鬼夜行の大雪原にクズノハという生徒を探しに向かった忍術研究部たちは、ようやくニヤの言う場所へとたどり着いていた。さらにはサンクトゥムを破壊したことにより、敵が現われなくなったことに気付き始めていた。

 

「部長、空が…!」 「あ…」

 

スゥゥゥゥゥゥゥ…

 

「空が…」 「も、元の色に…」

 

「主殿がやり遂げてくださったのですね!」

 

「そっか…先生殿、ついに…!」

 

「ユニクロンの侵攻からキヴォトスを守ったのである」

 

そして、赤い空も元に戻り始めて、彼女たちは先生たちが作戦を成功させたことを実感する。

 

ズダダダダダダダダダダダ!!

 

「う、うにゃああぁっ!?な、何!?敵!?」

 

「い、いえ…これはただの、銃声…!」

 

「…敵じゃなかったんだ。ごめんね」

 

「…お前は」

 

「・・・」

 

4人が元に戻った空を見ていると、突如銃声が聞こえる。4人が銃声に驚いていると、銃を撃った人物がその場に姿を現した。その少女は浅葱色の羽織を羽織り、髪も肌も雪のように白かった。そしてプロールは彼女の姿に心当たりがあるようで、彼女の名前を呼ぼうとする。しかしその少女は指を口に当て、プロールに口を紡がせるのであった。

 

「人に銃口を向けておいて“ごめん”で済ませるつもり!?」

 

「何奴…!?」

 

「そういうあなた達は…?百鬼夜行の生徒に見えるけど…ここに一体何の用?」

 

「わ、私たちは…」

 

「イズナ達は、百花繚乱の委員長に用があり、“黄昏の寺院”を探しております!ニンニン!」

 

「はい…そう、です。“シャーレの先生”の、お願いで…」

 

ミチルとイズナはいきなり銃撃を浴びせてきた少女に対し、警戒感を露わにする。一方の少女も彼女たちが何故こんなところにいるのか不思議なようで、忍術研究部にそのことを尋ねた。彼女の問いに、イズナは百花繚乱の委員長と黄昏の寺院を探していると答えた。

 

「…そうなんだ」

 

「・・・。ああっ!!思い出した!」

 

「ぶ、部長…?」

 

「その恰好…見覚えがあるよ!!百花繚乱の制服だよね?そうでしょ!?」

 

「・・・」

 

そしてミチルは彼女の羽織っている浅葱色の羽織を見て、それが百花繚乱の制服であることを思い出す。プロールはそれ以上のことを知っているようだが、ただジッとその少女の事を見守っているのであった。

 

「ええっ!百花繚乱…!?」

 

「それでは…あなたが…?」

 

「いや、待って…あなた、百花繚乱の委員長だった七稜アヤメじゃないよね?あの子、クールっていうより、どっちかっていうとキラキラした陽キャっぽい感じだったし」

 

「・・・」

 

「…あっ、でも逆に副委員長は陰キャぽかったかも?二人セットで陰と陽みたいな!」

 

百花繚乱というミチルの言葉を聞いて、イズナとツクヨは彼女が百花繚乱の委員長である七稜アヤメであると推察する。だが3年生であるミチルは百花繚乱の委員長の人となりを知っており、暗い雰囲気の彼女はアヤメではないと考えていた。

 

「副委員長、ですか?」

 

「それでは…あなたが百花繚乱の、副委員長なのでしょうか…?」

 

「ううん、違うよ」

 

「・・・」

 

(否定したのである。だが彼女は間違いなく百花繚乱の副委員長、御陵ナグサ…。一体何のつもりだ…?)

 

イズナとツクヨはミチルの言うように彼女が副委員長なのかと尋ねるが、本人はそれを即座に否定する。だが、プロールは彼女こそが百花繚乱の副委員長である御陵ナグサ本人であると気づいており、正体を隠す彼女に疑惑の目を向けていた。

 

「…ええっ、ウッソ!?」

 

「違うってば。人の話を聞いてよ」

 

「いやいや待ってよ!その恰好は百花繚乱だけが袖を通せる制服でしょ!?じゃあ、一体どこで手に入れたの?」

 

「これは…コスプレ」

 

自信を百花繚乱ではないと否定するナグサに対し、ミチルはその制服に袖を通せるのは百花繚乱のみだと指摘する。だが当人は、これはコスプレだと言って誤魔化すのであった。

 

「なるほど、そうだったのですね…!すみません、人違いで…」

 

「いやいやいや!そんな都合のいい偶然、あるわけないでしょ!?」

 

「ううん、あるよ。コスプレイヤーは、奇跡の一枚のためなら百鬼夜行の大雪原だろうと、アビドスの大砂漠だろうと、オデュッセイアの大海洋だろうと、サイバトロン星だろうと、ロケに行くもの」

 

「お、おお…コスプレイヤーの鑑ですね!」

 

「す、すごいです…!」

 

コスプレイヤーと主張するナグサに、ミチルはそんな都合のいい偶然があるわけないと突っ込む。だが、彼女はコスプレイヤーは奇跡の一枚のためならどんな場所にでも赴くと主張し、イズナとツクヨはそれに納得しかけていた。

 

「そ、そういうことなら…」

 

(ミチル…!!思い出すのである!!あの女はナグサである!!)

 

「じゃなくて!あなた、カメラもなにも持ってないじゃない!」

 

「それは…カメラはなくていいの。本当に大切な思い出は、心のカメラで撮影しているから」

 

「いや…コスプレなんだから心のカメラじゃ自分の姿撮れなくない?もしかして…適当なこといってたりするんじゃ…?」

 

(そうだミチル!!この女誤魔化すために適当抜かしてるだけである!!)

 

そしてミチルも一度は納得しかけるが、カメラを持っていないことを不審に思い、再び疑い始める。それでも誤魔化し続けるナグサに対し、プロールの苛立ちが募るものの、律儀な彼はナグサに口を出さないよう止められているため何も言えずにいた。

 

「・・・! …うう」

 

「ぶ、部長!きっと、彼女にも何か事情があるのだと思います!」

 

「あ、いや、別に傷つけるつもりじゃ…その、カメラが無い事が気になっちゃっただけで…持ってないなら貸そうかな~なんて…」

 

「でも、私は…」

 

バタン…!!

 

「っ…ぐすっ」

 

ミチルに色々と指摘されたナグサがついに泣き始めてしまい、イズナが彼女にも事情があるのだと庇い始める。ミチルは彼女を傷つけてしまったと感じ、後ろめたい気持ちになっていた。さらにナグサは体調が悪いのか、倒れて泣いてしまった。

 

「あの…だ、大丈夫でしょうか…?私はいいと思いますよ…衣装を着る、だけでも気持ちが変わったりしますし…」

 

「…1人にして」

 

「な、なんかごめん…」

 

(泣いて誤魔化したのである…)

 

そしてツクヨはその場で倒れ込むナグサを慰め始める。泣いて誤魔化し始めたナグサを見て、プロールは呆れていた。

 

 

 

 

 

「私は御陵ナグサ。百花繚乱の副委員長…今は事情があって、1人でここにいるの」

 

「…やっぱり百花繚乱だったんじゃん!!しかも副委員長て!!」

 

「ミチル…百花繚乱の御陵ナグサとは何度か会話をしたことがあったのである。忘れたであるか…?」

 

「えっ!?全然覚えてない…」

 

「「・・・」」

 

結局ナグサは忍術研究部たちに自信の正体を明かす。ミチルは何度か彼女と会話をしたことがあるようだが、当の本人はまったく覚えてすらいなかった。

 

「あなた達の事情は分かった。でも、無駄だから帰って」

 

「ど、どうしてですか…!?」

 

「“黄昏の寺院”は、破壊されてから随分と経つの。今はもう、雪に埋もれてしまってるんじゃないかな」

 

「…そ、そんな」

 

「残念である」

 

ナグサは忍術研究部たちの事情を聞くが、それでも無駄だから帰るよう促す。どうやら黄昏の寺院はすでに廃墟となっており、行っても意味がないようである。

 

「じゃあ、委員長を探す方法は…」

 

「無いよ。だから帰って。…あと、ここで私と会ったことは誰にも言わないでほしい」

 

「ドリフトが探していたぞ…」

 

「・・・。それでも…」

 

ナグサは委員長を探す方法は無いと言って彼女たちをこの場から離れさせようとする。さらには、自分がこの場にいたことを誰にも言わないよう頼み始めて、プロールにドリフトが探していたことを伝えられる。だがそれでも、ナグサは黙っていて欲しいと、プロールに頼むのであった。

 

「で、ですが、私たちは“シャーレ”の要請で…」

 

「シャーレ…名前は聞いたことはあるけど…たしか…いや、それなら…」

 

ガサゴソ…

 

「これを先生に渡してほしい」

 

「巻物?随分と古いね」

 

ツクヨがシャーレの要請のことを口にすると、ナグサは何か思い立ち懐を漁り始める。そして彼女は古い巻物を取り出すと、それを忍術研究部たちに渡すのであった。

 

「…内容は私も知らない。元はと言えば委員長…アヤメがやることだけど…彼女がシャーレの先生宛の言葉を残したと聞いたから」

 

「ど、どなたが、ですか…?一体どうやって、私たちがここに来ることを…」

 

「それじゃ、渡したから」

 

ナグサは巻物を渡すと、どこかへ消えてしまった。

 

 

 

 

 

「行ってしまいました…」

 

「ここまで苦労して来て、巻物1個とはな…」

 

「なんて書いてあるんだろ?」

 

「わ、私たちが読んでいいのでしょうか?」

 

「ま、大丈夫でしょ。見ちゃダメとは言われてないし…」

 

ナグサを見送った忍術研究部は、手渡された巻物を手にして呆然とする。そんななかミチルは中を見て見ようと提案し、みんなで巻物の内容を確認する流れになった。

 

「どれどれ…」

 

 

 

 

 

シャーレ

 

“シロコ…?”

 

「・・・。…先生、ここまで来たんだ。流石だね。でも、未来を変えることはできない。キヴォトスが終焉を迎える事は、決まっている」

 

“待って…!シロコは、本当は…”

 

「違う」

 

“・・・!!”

 

「私は、ユニクロンに操られてなんかない…違うよ、先生」

 

忍術研究部が大雪原にて御陵ナグサと会っていた頃、シャーレには突如シロコに似た少女が現われていた。シロコは先生に対しキヴォトスの終焉は決まっていると述べるが、先生は必死に彼女を引き留めようとする。しかし、シロコは先生の想いに反して、自分はユニクロンに操られてこんなことをしているわけではないと答えた。

 

「これは私自身の“本質(いし)”。この世界を、定められた未来へと導く…その役割を私が担当しただけ。ユニクロンはその手段の1つに過ぎない。…むしろ、私のほうがユニクロンを利用しているのかも」

 

“・・・!!”

 

「私の役割は、全ての命を“別の場所(あのよ)”に導くこと…これは砂狼シロコが、この世界に存在した時点で確定した未来。定められた運命を変えることはできない…それが、この世界のルール。…でも、私は先生を傷つけたくない。だから、キヴォトスからいなくなってほしい。そうすれば、先生に銃を向けなくて済む」

 

“シロコ…”

 

「…最初に先生を“キヴォトス”に導いたのも、最期を見送るのも…それが、私に与えられた“本質(やくわり)”なんだと思う」

 

シロコは自分がキヴォトスを終焉に導こうとするのは、砂狼シロコとしての本質だと語り、むしろユニクロンを利用していると述べる。そしてシロコは先生に銃を向け傷つけたくないと言って、彼をキヴォトスの外へ向かわせようとしていた。

 

「いつ、その時が来たとしても…私は迷わないよ。だから…」

 

ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!

 

「先生、問題が発生しました!!現在、キヴォトス全域でエネルギー反応が再び検知され…」

 

「・・・!」

 

「…くっ!?」

 

カチャ!!パァン!!パァン!!パァン!!パァン!!

 

シロコが先生と話していると、突如シャーレに警報が鳴り響く。そしてリンが緊急事態を先生に報告しに部屋に入った際にシロコを見つける。リンはシロコを不審者だと思い、彼女に向かって銃を撃ち込んだ。

 

「あ、あなたはアビドスの…!?」

 

「えっ!今、リン先輩が撃ったの!?めっちゃレアじゃん!?一体どうしたの!?」

 

「し、侵入者です!い、今、応援を要請しました…!!」

 

そしてリンも目の前の彼女が砂狼シロコだということに気付く。さらに銃声とサイレンが聞こえたため、シャーレにいる他の生徒たちも先生たちも元に集まってきており、モモカとアユムが入ってくる。

 

ガチャ!!

 

「侵入者、ですか?あ、れ…?」

 

「・・・」

 

「…し、シロコ…先輩…?」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…

 

そして連邦生徒会のメンバー以外で最初に部屋に入ってきたのは、シロコの後輩であるアヤネであった。シロコはアヤネの姿を見るやいなや、黙ってどこかへ消えてしまうのであった。

 

“待って、シロコ!!”

 

「お待ちください先生!彼女を追ってはなりません!!」

 

「うわっ、何!?」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…

 

“・・・”

 

先生はシロコを引き留めようと、シロコが入っていった謎の空間へと飛び込む。リンが彼を制止しようとするが、先生は謎の空間へと消えてしまった。

 

そこで先生が見た光景は、闇に光るユニクロン、司祭服を着た白い男たち、傷ついたシロコ、アロナのような少女であった。

 

 

 

 

 

ユニクロン・内部

 

ドサッ…

 

「・・・」

 

(ここは…?)

 

「・・・」

 

“・・・!!”

 

シロコを追って謎の空間に突撃した先生は、ユニクロン内部の謎の場所へとワープしていた。そして、目の前にはシロコと仮面を付けた謎の男、そしてオプティマス・プライムが立っていた。

 

“あなたが、「色彩」の嚮導者…!?”

 

「・・・」

 

パチン!!シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

 

先生は仮面の男に「色彩」の嚮導者であるか確認すると、彼は指を鳴らして先生をその場からワープさせてしまった。

 

 

 

 

シャーレ

 

「…先生っ!!」

 

「わわっ!?先生、大丈夫?」

 

「せ、先生…シロコ先輩は…いったい…」

 

「つ、通路が…消えて、しまいました…」

 

「シロコ先輩――――!!」

 

先生がシャーレに戻って来た後、ユニクロン内部へと繋がる通路は消えてしまった。

 

 

 

 

 

ユニクロン内部

 

「何故シャーレの先生をあの場で始末せず送り返した…?」

 

「ダブルフェイス…」

 

「あの場には先生1人だけだったはずだ。アイツを殺せばキヴォトスはユニクロン様のものとなったはずだ…。まさか情が残っているわけではあるまいな…」

 

「ん、そんなことはない。私はいつでも覚悟はできている」

 

先生をシャーレに戻した後、その様子をどこからか見ていたダブルフェイスは彼女たちに何故始末しなかったのかと理由を問いただす。ダブルフェイスはあそこで先生を始末すれば勝負は決まっていたはずだと主張し、シロコがまだ情が残っていて先生を殺せないのではと疑っていた。

 

「我々の目的はキヴォトスを滅ぼし、ユニクロン様に極上の食材を献上することだ。今あの男だけを殺したところで意味は無い」

 

「フッ…もっともらしいことを言うじゃあないか。お前も殺せるんだろうなぁ?かつての仲間を!!」

 

「当然だ。私はこのキヴォトスを滅ぼすために貴様らの軍門に下ったのだからな」

 

「ユニクロン様を失望させるようなことをしてくれるなよ?」

 

“ネメシス・プライム”

 

シロコの横にいたオプティマスはダブルフェイスに、今先生を殺しても意味はないと主張する。だがダブルフェイスはオプティマスのことも疑っているようで、ユニクロン様を失望させないようにと釘を刺す。

 

そしてオプティマス・プライムと同じ躯体を持つ者の真名は、ネメシス・プライム

 

 

 

 

 

その後

 

「まったくダブルフェイスめ…ちょっとゴマすりが上手いからってユニクロン様の右腕気取りか…!!」

 

「まったくムカつく野郎だぜ…!!」

 

「俺らより後釜のくせによぉ…」

 

「フフフフフ…だがこの作戦で我々が活躍すれば、ユニクロン様も考えを改めてくださるだろうぜ」

 

ユニクロンの内部にてダブルフェイスの愚痴をこぼしているのは、宇宙の暴れ者航空参謀サイクロナスと、その無敵艦隊のスウィープスたちであった。彼らはダブルフェイスのように頭が回るわけではなく、勝つこと以外に興味がないのである。それ故にユニクロンの命令はよく聞き、良く働く下っ端のような存在に甘んじていた。

 

スゥゥゥゥゥゥゥ…

 

「フフフフフ…俺のことをなんと言おうと構わんが、作戦は次の段階に移行する。準備を怠るなよ?」

 

「げぇー!!ダブルフェイス!!」

 

「いつからそこに!?」

 

「お前たちがどこにいるのかなどお見通しだ、この阿呆共が」

 

そして一同が愚痴っていると、どこからともなくダブルフェイスが現れる。突如現れた彼を見て、一同は驚きの声を上げていた。

 

「これより我々ユニクロンスポーンズはキヴォトスへと攻勢をかける。その一番槍をユニクロン様はサイクロナスとスウィープスたちに任せると仰っている」

 

「ゆ、ユニクロン様が!?」

 

「我々に一番槍をご所望だと!?」

 

「あぁ、ユニクロン様はお前たちのことを高く買っておいでだ。キヴォトスに潜伏して暗躍に失敗したスカージと、何もできずにノコノコ帰って来たタランスと違ってな」

 

「「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」」

 

ダブルフェイスはサイクロナスたちにこれからキヴォトスを攻撃することを伝え、その一番槍を彼らに任せるというユニクロンの意志を伝える。それを聞いたサイクロナスたちは、一気にテンションが上がっていた。

 

「せいぜいユニクロン様のために身を粉にして働くんだな…駒ども」

 

戦いは新たな局面へと移り始めていた。




テラーコン(ユニクロンスポーンズ)
ユニクロンの配下。世界線によって名称がテラーコンだったりユニクロンスポーンズだったりする。ユニクロンパワーで別世界からキャラを引っ張ってこれる便利な悪役軍団。

メンバー
スカージ
タランス
ダブルフェイス(リベンジのサイドウェイズとは別人)
サイクロナス(お馴染みパワハラ被害者)
(バトルトラップ)
(ナイトバード)
など

皆さん、他人の身体を乗っ取る黒幕のCV櫻井孝宏ですよ!!
ダブルフェイスの正体を考えれば、部下の士気を上げるために頑張ってるだけである。

オプティマス・プライム
実写映画版1・2・3のデザイン

ネメシス・プライム
実写映画版4・5のデザイン。剣も持ってる。
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