TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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やったー!!水着ティーパーティーだー!!
まぁ私は2天井分と夏のボーナスの残りがあるので全部手に入れますよ。


異変(まえぶれ)omen

キヴォトス・某所

 

ギギギギギ…

 

「…!!」

 

「気が付きましたか?マエストロ」

 

ガタガタ…ボロボロ…

 

「…一体、何が起きている?いや…説明はいい。肉体が変わったからか、気が動転しているようだ」

 

「クックックッ…あまり時間が無かったもので、代替品を嵌めたのですが…ご気分はいかがでしょう?」

 

「所詮、肉体は消耗品に過ぎぬもの。どのような形であろうと構わない」

 

シロコに襲撃されたゲマトリアたちであったが、何とか一命を取り留め別のアジトへ避難していた。マエストロに至っては身体を破壊されており、黒服によって別の身体を用意してもらっていた。

 

「そうか…“色彩”の襲来」

 

「ええ。我々の想定より随分と早く…色彩の嚮導者、プレナパテスが攻撃を開始しました」

 

「…我々の所在や弱点…攻撃のタイミングに至るまで、全てを見透かされているとはな」

 

「どうも、あの蜘蛛に変身する…タランスとかいうトランスフォーマーが我々の情報を解析していたようです」

 

「我々は端から“色彩”の掌の上にいたということだ…“ゲマトリア”の名も、地に堕ちたものだな」

 

マエストロは黒服にユニクロンが予定より早く襲来したことを説明する。どうやらゲマトリアの事をタランスが解析していたようで、それをプレナパテスに報告していたため、彼らのことが全て筒抜けだったようだ。

 

「クックックッ…我々のことは、おそらく眼中にも無いかと。我々を襲ったのも、おそらく“道具”を得るためなのでしょう…彼らの目的を達成するための」

 

「キヴォトスを滅亡させるための“道具”…か」

 

「ええ。彼らは“恐怖”に反転した死の神(アヌビス)を操り…ゲマトリアが所有していた全ての“秘儀”を奪いました。複製、“聖徒の交わり”、デカグラマトン、名もなき神、ライブラリー・オブ・ロア、多くのトランスフォーマーたちの情報…そして、我々が終ぞ手に入れられなかった“アトラ・ハーシスの箱舟”をも。色彩の嚮導者が、死の神の“恐怖”を手に入れた以上、キヴォトスは我々が活動するには適さなくなりました。“狂気”があらゆるものを飲み込み、存在を塗り替えてしまいます。それこそが“色彩”の本質なのでしょう。ここで我々が己の“価値”を追求したところで、獲得した全てがプレナパテスの“道具”に成り下がってしまうのです」

 

黒服はシロコがゲマトリアを襲ったのはあくまで自分たちが所持している道具が欲しかっただけで、ゲマトリア自体を敵対視していたわけではないと推察する。そしてこれ以上自分たちが研究をしたところで、全てプレナパテスの道具に成り下がると答えた。

 

「…では、キヴォトスは終焉を迎えるのか?」

 

「…いえ。まだ先生がいます。あの者は、自身の生徒たちとトランスフォーマー…シャーレと共に戦っています」

 

「そうか…まあ、あの者のことだからな」

 

「しかしそれも、まもなく限界を迎えるでしょう。不可解な“色彩”…そして、不可解な存在である“先生”…果たしていつまで耐えられるものか…クックックッ」

 

マエストロはユニクロンの到来によってキヴォトスは終焉を迎えるのかと黒服に問うと、彼はまだ先生と生徒、そしてトランスフォーマーたちが戦っていると答える。黒服はユニクロンと先生、共に不可解な存在のどちらかが勝つのか、その結末を楽しみにしていた。

 

「あらゆる事象が崩壊してしまった今もなお、この世界には興味深いものが残っています…面白いと思いませんか?」

 

「興味深いものとは…?」

 

「アビドスで砂と消えたマトリクス、本船のヘッドマスター、トランスフォーマーたちが求めてやまないオールスパーク、そして三種の神器の残り二つ…それら全てが“色彩”に対抗すべく目覚めるでしょう」

 

「ほほう…」

 

だがこんな非常事態でも黒服はまだ興味深いものが残っているといい、マエストロはそれに興味を惹かれていた。その詳細はトランスフォーマーにまつわるものであり、マエストロはさらに興味を持つのであった。

 

「…ここで一度、ゲマトリアは解散とします」

 

「・・・」

 

「様子を見て再集結の招集をいたします。それまであなたの自由の身ですよ、マエストロ」

 

「…ゴルコンダはどこに?いったい、彼はどうなったのだ?」

 

「本来のデカルコマニーは死ぬことができませんので、問題無いかと。ですが、ゴルコンダはフランシスに入れ替わったようです」

 

黒服はゲマトリアの解散を宣言し、様子を見て再結成すると述べる。マエストロは仲間であるゴルコンダのことが気になるようで黒服にそのことを尋ねると、彼はフランシスと入れ替わったと答えた。

 

「…よりによって、フランシスか。彼はある意味ベアトリーチェよりも危険な存在と言える。ゴルコンダが恋しくなるだろうな」

 

「・・・」

 

「…黒服、そなたはこれから何をするつもりなのだ?」

 

「クックックッ…」

 

マエストロはゴルコンダがフランシスと入れ替わったことに不安を憶える。そして最後に黒服が何をするのかを尋ねるが、彼は笑いながらどこかへと消えてしまった。

 

 

 

 

 

シャーレ

 

「状況はどうなっていますか?」

 

「えーっと…それが…」

 

ブォン…

 

「また、キヴォトス全域で超高濃度エネルギー体が観測されてるんだけど…」

 

「そ、そんな…」 「…くっ」

 

リンは緊急事態のサイレンが鳴ったので、急いでその原因を確認すべくモニタールームへと駆け込んだ。モモカはリンに虚妄のサンクトゥムを破壊したにもかかわらず、超高濃度エネルギー体が再び観測されたことを申し訳なさそうに報告する。その報告を聞いてアユムは絶望し、リンは唇を嚙んでいた。

 

 

 

 

 

アビドス高等学校

 

「・・・」 「…なるほどねぇ」 「ということは…」

 

“…私が識っているのは、此処までだ”

 

“・・・”

 

「シロコちゃんは“色彩”と接触して…ああなってしまった、ということですよね…?」

 

「そうね。“色彩”…ユニクロンは生物の構造を自ら作り替えて、自身の駒に作り替える。きっと彼女も…」

 

アビドスでは対策委員会のメンバーが集まり、セイアの報告を聞いていた。シロコがユニクロンに接触したと聞かされ、一同は深刻な面持ちであった。

 

「何よそれ…!こんなワケわかんない事に、どうしてシロコ先輩が関わってるの…?」

 

“…っ…シロコ先輩…一体、どうして…。シロコ先輩に何が起きているのでしょうか…?何故、キヴォトスを滅ぼすだなんて…あんな、表情で…”

 

「アヤネちゃん…」

 

“私には…よく分からないです。「ユニクロン」の事も聞きましたが…全然、理解が追い付きません…。あまりにも荒唐無稽すぎて…どうしてこんな事になってしまっているのかとか、先輩の考えも、何も分からなくて…”

 

「・・・」 「アヤネちゃん…」

 

セイアの話を聞いて後輩のアヤネとセリカは何故シロコが関わっているのかと、理解が追い付かない様子であった。自分たちの先輩がいきなり現れて、キヴォトスを滅ぼすと言い出したのは何かの間違いではないかと感じていた。

 

「他に驚いたことと言えば、シロコ以外にオプティマスもいたことだぜ」

 

「偽物だという可能性は…?」

 

「まぁ、ないとは言い切れないな。ユニクロンは得体が知れない…それくらいならできるだろう」

 

「そうね…」

 

そしてシロコだけではなく、オプティマスに似た姿のトランスフォーマーがいたことをミラージュが話題に出す。エアレイザーはミラージュに偽物の可能性を指摘するが、彼はよく分からないといった反応であった。

 

“…今、彼女に起きている事が「何」であるのか、解する事はできないが…ひとつ言えるのは、彼女自身の所為では決して無いという事だ。アレは天災だ。彼女自身の意志や努力では如何ともできない事故に巻き込まれてしまったのだと、捉えた方が良い”

 

「そうよ、アヤネちゃん。全ての元凶は“色彩”なんでしょう?なら、シロコ先輩のせいじゃないわよ」

 

「シロコちゃんを、元に戻す方法は…あるのでしょうか?」

 

“・・・。…現時点で判明している事は、無い”

 

「…そ、そんな」

 

セイアはシロコが色彩に触れて変質したのは彼女の意志ではなく、事故のようなものだと語る。さらにノノミはセイアに元に戻す方法があるのか尋ねるが、彼女は現時点では無いと答える。

 

“だが、「色彩」と遭遇した私が今此処にこうして立っている。それに…先生も、色彩に対抗する術を探すべく、百鬼夜行自治区に人を手配している”

 

“先生が…!?”

 

“私もシスターフッドと共に「色彩」について分析中だ。砂狼シロコを取り戻す道筋は、まだ残されている”

 

 

 

 

 

百鬼夜行・大雪原

 

「なんと書いてあるのですか、部長?」

 

「わ、私たちが、読んでもいいのでしょうか…?」

 

「どれどれ…」

 

ペラ…

 

『…先生。色彩によって反転した者を元に戻す方法など、存在しない。それは…死者が生き返らないのと同様に。この世界の絶対的なルールである。』

 

忍術研究部はナグサから手渡された巻物を確認する。その内容は先生が期待するようなものではなかった。

 

 

 

 

シャーレ

 

「こ、これって…また、例のタワーが出現する、ということですよね…?」

 

「今まで私たちがやってきたこと、ぜ~んぶ水の泡じゃん…ふざけんなよユニクロン…」

 

「…いえ、以前とは少し様相が異なります」

 

「あ~うん…エネルギー反応がある位置は違うけどさ。レッドウインターの氷海、廃墟化した遊園地の地下、ゲヘナのヒノム火山、トリニティのカタコンベ…」

 

超高濃度エネルギー体が観測されたと示すモニターを見て、一同は唖然としていた。キヴォトスが一丸となって破壊した虚妄のサンクトゥムが、再び出現するかもしれないというのだから当然である。だがどうやらエネルギー反応の出た位置が前回とは違うようで、リンはそれが気になるようだ。

 

「アユム。前回、この現象を観測してから何時間後にサンクトゥムが出現したか覚えていますか?」

 

「ええと…24時間ほど、です」

 

「ってことは、私たちに残された時間もそのくらいかぁ…」

 

「いえ、もっと短いかもしれません。…エネルギーの値が、前回より38%ほど高くなっていますので」

 

「…あれ?ほんとだ…ってリン先輩、前回の数字全部覚えてたの?やっば…」

 

リンは前回この超高濃度エネルギー体が観測されてからサンクトゥムタワーが顕現するまでの時間をアユムに尋ねると、彼女は24時間と答えた。それを聞いてモモカまた24時間後にサンクトゥムが顕現すると考えるが、リンはエネルギー値が前回より上がっているため、もっと短いだろうと考えていた。

 

「あと一日…もしくは、もっと短時間で…」

 

「戦闘を終えた各自治区は現在整備中だよ。サンクトゥムは消えたけど、まだ敵が残ってる場所もあるからね」

 

「こんな状況で、新しく出現したサンクトゥムと戦うだなんて…みなさんは一息つけてすらいないのに…」

 

「だねぇ~…どうにか、今の段階で2回目のサンクトゥム出現を阻止しないと。…んで、どうやって止めようね?」

 

「・・・」 「・・・」 「・・・」

 

虚妄のサンクトゥムとの戦闘が終わった後も各自治区は復興と、残党を倒しているのである。そんな中再度サンクトゥムタワーが出現すれば一たまりもないと、連邦生徒会の一同は考えていた。

 

「今は姿も見えないし、存在すらしていない。木星圏辺りで高みの見物決め込んでるんだもんねぇ~。エネルギーが観測できているだけ…そんで、いきなり“ドォン!”って現れるんでしょ?どうしたもんかねぇ~対抗手段、あるの?」

 

“・・・・・・。”

 

「先生…」

 

“こうなってしまったのも、全部私のせいだ…みんな、ごめんね”

 

ユニクロンは未だ木星圏におり、トランスフォーマーの技術をもってしてもユニクロンの元に辿り着き倒すことは不可能な状況である。そんな万策尽きた状況のなか、先生はいきなりみんなに謝罪をしはじめた。

 

「急に何故、そのような…?」 「せ、先生…!?どうして先生が謝るんですか…!」

 

“私は、こうなってしまう事を知っていたから…。シロコの身に、不吉な出来事が起こるかもしれないという事も、キヴォトスが終焉を迎えるかもしれないという予言も、いずれ相対する、敵の警告も…全部、私は知っていたのに…。私が、事態を甘く見てしまっていたから…”

 

「それは違います。先生は、ご自身ができる最善を尽くしてくださりました」

 

「リン先輩…?」

 

「根拠のない予言であったとしても、それを告げるために私を訪ねてくださりました。こちらで打てる方策は、全て尽くしています。だからこそ、虚妄のサンクトゥムの攻略にも成功したのではありませんか」

 

先生が突如自分たちに謝罪したことで、リンとアユムは困惑し始める。先生は自分は予言でユニクロンの襲来とシロコの変化を見ていたにも関わらず、事態を甘く見てこのような事態になってしまったと反省していた。だが先生の言葉に対し、リンは万全を尽くしてくれたと答えた。

 

「その他の事は…私たちの問題です。私が力不足なばかりに…私が、連邦生徒会長じゃないから…」

 

「・・・」 「リン先輩…」

 

“ううん、それは言い訳にならないんだ。…私はシロコを守らなきゃいけなかった。それが…「大人」である私の責任だから”

 

「・・・」

 

さらにリンは自分が不甲斐ないため、カイザーに連邦生徒会を掌握されたことを悔やんでいた。だが先生はそれも全て、「大人」である自分がちゃんとしていなかったからだと嘆いていた。

 

アビドス高等学校

 

「まあまあ、先生落ち着いて」

 

“ホシノ…?”

 

「難しく考えるから良くないんだよ~。つまりシロコちゃんを連れ戻せばいいんでしょ?」

 

“ほ、ホシノ先輩…?”

 

「おじさんも心配でさ~、シロコちゃん、なんだかこのままだと良くない方向に行っちゃう気がして…。それにいなくなってしまったシロコちゃんと、この状況…関係があるって言われたらおじさん頭抱えちゃうかも」

 

先生が自分の不甲斐なさに落ち込んでいると、ホシノが彼に声をかける。ホシノは相変わらず適当な態度で、自分もシロコのことが心配なこと、そしてシロコを連れ戻せばいいということを伝える。

 

「…そういう不安がないと言ったら嘘になるんだけどさ。でも、それとこれとは話が別でしょ?」

 

“・・・・・・。”

 

「これは“ユニクロン”が起こしているのであって、シロコちゃんのせいじゃない。先生のせいでもなければ、他の誰のせいでもない。私たちが戦わなきゃいけない相手は別にいる…そうでしょ?」

 

“・・・・・・。”

 

「それに、シロコちゃん以外にも同じような犠牲者が出るかもしれないからね。なら、私たちはそうならないように戦えばいい。それだけだよ」

 

ホシノはこれはユニクロンが全ての元凶であり、シロコや先生のせいではないと述べる。そしてシロコのような犠牲者を他にも出さないためにも、自分たちは戦わなければならないと先生に向かって答えた。

 

「もしも、この現象とシロコちゃんに関係があるのなら…きっと、邪魔しに来ると思うんだ。その時にシロコちゃんを捕まえよう。元に戻す方法は分からないけど…先生ならなんとかしてくれるって信じてる」

 

“ホシノ先輩…”

 

「いや、シロコ先輩は野生動物じゃないんだけど…」

 

「ホシノはシロコを捕まえるの得意だもんな」

 

「ホシノ先輩はシロコちゃんの捕獲経験者ですからね☆」

 

ホシノはシロコが色彩と関りがあるのなら自分たちを邪魔しに来ると思い、その時に彼女を捕まえると述べた。シロコはシロコを捕獲する自信があるようだ。

 

「そういう事。だから、先生はいつもみたいに“なんとかなる”って構えててよ。その方が似合うからさ」

 

“…うん。ありがとう、ホシノ。シロコを連れ戻そう。どんな手を使ってでも、絶対”

 

「うへ~、そうこなくっちゃ」

 

「シロコ先輩には言いたいことがたくさんあるんだから!早く帰ってきてもらわないと困るわ」

 

「皆で協力して、シロコちゃんを連れ戻しましょう☆」

 

そしてホシノは先生にいつもみたいにしていればいいと言い、彼はようやく立ち直る。そしてノノミとセリカもホシノの言葉を聞いて、ようやくシロコを連れ戻す決心がついたのであった。

 

“…そうですね。私も手を尽くしてみます”

 

「やっぱアイツがいないと寂しいからな」

 

「えぇ、大切な仲間だもの」

 

“うん。それじゃあ皆で頑張ろうか”

 

こうしてアビドス廃校対策委員会は、一丸となってシロコを取り戻すことを決意した。

 

 

 

 

 

シャーレ

 

「…なるほど。それであれば…。モモカ。キヴォトス全域で探知されたエネルギーの流れを確認できますか?」

 

「へ、エネルギーの流れ?」

 

「はい。私たちは最後のサンクトゥムを攻略する際に、全サンクトゥムのエネルギーが一か所に集中するのを目撃しました」

 

「あ、そうでしたね!エネルギー自体が流動的なものだとしたら…」

 

「…ふーん、そういう事ね。ちょっとやってみる」

 

その後シャーレにて今後の対策を考えていた連邦生徒会のメンバーたちだったが、ここでリンがあることに気付き、モモカにサンクトゥムのエネルギーの流れを調べるよう指示する。彼女はエネルギーが流動的であることに着目し、エネルギーがどこから来るのか調べようとしていた。

 

「うーん…。リン先輩の言う通り、各座標に共通しているエネルギーの流れはあるけど…」

 

「では、その流れを辿っていけば…!」

 

「そうだねぇ~ちょっと待ってて」

 

「・・・」 「・・・」

 

モモカはリンの指示通りエネルギーの流れについて調べると、超高濃度エネルギー体が観測された場所にエネルギーの流れがあることが判明する。そしてモモカはその流れを辿り始めた。

 

「見つけたかも」

 

「モモカちゃん!すごいです!」

 

「全部のエネルギーは一つの場所に繋がってる。おそらく、ここがエネルギーの出発点だね。つまり、ここが虚妄のサンクトゥムを生成している中心」

 

「それは、どこなのですか…?」

 

「キヴォトスの上空75000m…恐らくそこからユニクロンはエネルギーを放出している」

 

そしてモモカはエネルギーが一つに集まっている場所を突き止める。その場所はキヴォトスの上空75000mにであった。

 

「えっ!?それって、成層圏…いえ、もはや宇宙じゃないんですか!?」

 

「君たちも突き止めたようだな」

 

「「「オプティマス・プライム!!」」」

 

「我々もサンクトゥムのエネルギーが集まる場所を丁度発見したところだ。そしてその地点からはスペースブリッジと同様のエネルギー派が観測されている」

 

上空75000mと聞いて、アユムは宇宙空間にエネルギーの中心があることに驚いていた。するとその場にオプティマスが現れ、彼らオートボットも彼女たちと同様にエネルギーの流れを突き止めたことを報告する。

 

「それってつまり…」

 

「あぁ、ユニクロンはワープゲートが完成すれば、キヴォトス上空75000m付近に移動してくる」

 

“…色彩の嚮導者、プレナパテス…シロコ…そして、黒いオプティマス・プライム…”

 

木星圏にいるユニクロンはスペースブリッジと同様の技術を使用して、キヴォトス上空へと迫りつつあるのである。

 

 

 

 

 

その後

 

シャーレ地下・オートボット基地

 

「ロディマス・プライム、バンブルビー、マックス君、コンボイ君、皆私の招集によく集まってくれた」

 

「いえ、今でもオートボットのリーダーは貴方のはずです。貴方の命令ならば我々は従います」

 

「『その通り!!』『我らがリーダー!!』」

 

「あのオプティマス・プライムが僕を頼ってくれるなんて…すごいや!!」

 

(うわぁ~歴代司令官がたくさんいる…。初代コンボイ司令官に、ロディマス司令官、それにマックスって…そういうことだよなぁ~。うわぁ~緊張するぅ~)

 

先生にユニクロンのことを報告した後、オプティマス・プライムはロディマス・プライム、バンブルビー、マックス、コンボイの4人をオートボットの基地へ招集していた。オプティマスの招集とあって一同は喜んで集まり、特にコンボイなどは伝説のトランスフォーマーたちに緊張している始末であった。

 

「君たちを呼んだ理由は他でもない、我々5人がサンクトゥム攻略後に何度も見ている例の夢についてだ」

 

「えぇ…各々夢に出てくる人物は違いますが、みな一様にプライムを名乗り、アビドスの砂漠へ向かえと指示する。そこは共通しています」

 

「あと確かユニクロンを倒すためにマトリクスを復活させて欲しいとも言ってたね」

 

「マトリクス…あのマトリクスですか?」

 

「『アビドス砂漠にて』『消滅しました』『それを』『復活』『しなければなりません』」

 

オプティマスが彼らを呼んだ理由は、彼らがサンクトゥムタワーを破壊してから見だした夢についてである。夢の内容は皆似通ったもので、プライムと名乗るものたちがアビドス砂漠に行ってマトリクスを復活させろと指示するものであった。

 

「あと…僕の夢ではアビドス砂漠には僕の本当の身体があるって言ってました」

 

「そ、それは本当ですか!?」

 

「どうしたコンボイ君」

 

「あっ…いえ…私からこの事を口にすることはできません…。なにぶん未来の話ですので…」

 

「そうか…では仕方あるまい」 「残念だな…」

 

そしてマックスには自分の肉体がアビドスにあるとも啓示しており、それにコンボイが反応を見せる。だがコンボイはむやみに未来を語ることを禁じており、口をつぐんでしまった。

 

「プライムについては、現状あまりよく分かっていません。それこそセンチネル・プライムがいれば話は変わったかもしれませんが…」

 

「『もしかして』『ユニクロン』『罠』」

 

「有り得なくもないでしょう。私もプライムについての心当たりはありません」

 

「だが…私はあの夢に出てきたプライムの言葉を信じたい」

 

ロディマスは『プライム』については現状分からないことが多いと述べ、ビーもユニクロンの罠ではないかと疑っていた。そしてコンボイも『プライム』についての記憶に心当たりが無いというなか、オプティマスはそれでも夢の中に出てきたプライムの言葉を信じたいと思っていた。

 

「分かりました。オプティマスがそう言うのであれば、私も貴方を信じます」

 

「『右に同じく』」 「私も同じ気持ちです」

 

「僕も、自分の本当の身体を見つけたいです!!」

 

「お前たち…!!」

 

夢の内容を疑っていた一同だったが、オプティマスの言葉を聞いて彼らもそれを信じようと思い始める。一同はアビドス砂漠に向かうことを決めた。

 

 

 

 

 

エクストラストーリー・夢の内容

 

オプティマス・プライムの場合

 

「目覚めよオプティマス。目覚めるのだ」

 

「な、何だ?誰だ…!?」

 

「我が名はプライマ・プライム。お前のスパークの元となった存在だ」

 

「プ、プライマ…プライム?私のスパークの元だと…?」

 

「そうだ。アビドス砂漠に向かいマトリクスを復活させるのだ、オプティマスよ。そして宇宙の災厄たるユニクロンを倒すのだ!!」

 

担当プライム:プライマ・プライム

 

 

 

 

 

ロディマス・プライムの場合

 

「私はゼータ・プライム。センチネルを正気に戻してくれたこと、礼を言うぞ」

 

「な、何故そのことを知っている!?貴方は一体誰なんだ!?」

 

「思えばセンチネル…あの男も悲しい男だ。儂らがあのようなことにならなければ、あれほど苦労をすることもなかっただろうに…」

 

「アンタ一体何者なんだ!?」

 

「アビドス砂漠へ向かえ。そしてマトリクスを復活させるのだ、さすればお前の望む答えが知れよう」

 

担当プライム:ゼータ・プライム

 

 

 

 

 

バンブルビーの場合

 

「起きろ、プライムの資格を持つ者よ。私はアマルガモス・プライム。君に頼みたいことが…」

 

「ねぇねぇ、君は一体誰なの?おっと、まず相手の名前を聞く前に自己紹介が先だよね。ごめんごめん!!僕の名前はバンブルビー。みんなからは『ビー』って呼ばれてるんだ。でも最近そう呼ばれるのも飽きてきてさぁ…何か別の名前がいいかなーって思ってるんだよねぇー。例えば、『ビッグヤバトロン!!』とかどう?あっ、ごめんごめん!!話が逸れちゃったね。僕はオプティマス・プライムたちオートボットと一緒に、悪いヤツらと戦っているんだ!!あぁ、オプティマスが誰か知りたいよね!!もちろん教えてあげる!!オプティマスはオートボットの…

 

 

10分後

 

 

というわけで僕と先生の出会いはこんな感じ。ここから僕と先生の大活躍が始まったってわけ。…ってちゃんと聞いてた?」

 

「お前の話はよく分かった。アビドス砂漠に向かい、マトリクスを復活させてくれ。それじゃ…」

 

スゥゥゥゥゥゥゥ…

 

「ちょっとー!!まだ半分も話してないのにー!!」

 

担当プライム:アマルガモス・プライム

 

 

 

 

 

マックスの場合

 

「おじさんだあれ?」

 

「我が名はネクサス・プライム。君と同じように躯体を分離させることができる存在だ」

 

「ふ~ん。それで僕に一体何の用?怪しい人とは距離を取れってエリータのお姉ちゃんが言ってたよ」

 

「・・・。怪しい人か…ヒロイックなデザインだと自負していたのだがな…。まぁいい、アビドス砂漠に向かい、マトリクスを復活させるのだ。さすればお前の本当の躯体も手に入れられよう」

 

「本当に!?うんうん、絶対に行くね!!」

 

担当プライム:ネクサス・プライム

 

 

 

 

 

コンボイの場合

 

「コンボイ、コンボイやぁ、起きなさぁい!起きるのだぁ!!」

 

「うぅ~ん…母ちゃん、もうちょっと寝かせて…むにゃむにゃ…母ちゃん、バナナおいしかったよ…」

 

「お前の母ちゃんじゃないぞよ!! 私はオニキス・プライム。お前たちビースト戦士の祖であるぞぉ!!あ…そういう意味ならお前の母ちゃんかもしんねぇなぁ、オイ」

 

ペチペチ!!

 

「ちゃんと腹巻巻いてるからぁ…って誰だお前は!?」

 

「だ・か・ら!!私の名前はオニキス・プライムだって言ってんだろ!!とりあえずお前はアビドス砂漠に行ってマトリクスを復活させてこい!!いいな!?約束だぞ!!」

 

スゥゥゥゥゥゥゥ…

 

「何だったんだ…?」

 

担当プライム:オニキス・プライム




とりあえず今回の章も新規情報マシマシです。
プライムに関する記憶は何者かがトランスフォーマーたちから消去しており、真実を知っているのはセンチネルとザ・フォールンの2人だけでした。
彼らが死んだ今、プライムについて詳しく知るものはいません。

それが今後明かされるということです。
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