TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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とりあえず1話ごとに設定を放っていくスタイルで話を進めていきます。


正体(くろふく) artifact

ゲマトリアの拠点

 

「…方法なら、ありますよ」

 

“…黒服”

 

「アレであれば、色彩の嚮導者に到達できるかもしれません」

 

“…どうすればいい?”

 

先生は多次元解釈バリアの突破法を探すために、ゲマトリアの拠点を訪れていた。そこには黒服がおり、彼は多次元解釈バリアを突破する方法に心当たりがあるようである。

 

「フフフ…そうですね…あなたは私にどのような“代償”を支払ってくれますか?先生」

 

“・・・”

 

「嗚呼…なるほど、今こうして、私に尋ねる行為そのものが、どんな代償であれ差し出す覚悟がある…という事なのですね。必要とあらば“ゲマトリア”との協力も厭わない、というその姿勢…」

 

“・・・・・・”

 

珍しく自分に助けを求めてきた先生に、黒服は代償を支払うことを求める。それを聞いた先生は黒服を静かに睨むと、彼は先生がこの場所に来た意図を理解するのであった。

 

「クックックッ…では、私は何を要求いたしましょう…そうですね、“ゲマトリア”への加入…なんていかがでしょう?」

 

“・・・・・・”

 

「クックックックッ…冗談です。私もオプティマス・プライムに顔面をこれ以上滅茶苦茶にされるのは御免ですので」

 

“そう…”

 

黒服は先生にゲマトリアへの加入を求めるが、先生が顔を顰めたため冗談と言い張った。流石の黒服といえどもオプティマス・プライムは恐ろしいようだ。

 

「既にゲマトリアは解散しましたので。今回は特別に教えて差し上げますよ」

 

“…礼を言うよ。黒服”

 

「…その前に、一つ警告を。先生の肉体は、これを使用した瞬間…取り返しのつかない被害に遭うでしょう。二度と、以前の状態に戻る事はできません。死に至る事さえ、あり得るのです。それでも、よろしいのですか?」

 

“構わないよ…”

 

「その結果が、火を見るより明らかだとしても?」

 

黒服は既にゲマトリアは解散したと言って、特別に先生の多次元解釈バリアの突破法を教えることにする。だがその前に、先生自身の肉体が取り返しのつかないことになると警告する。しかし先生は、黒服の警告にも構わないと言って、生徒の為に身を捧げるのであった。

 

「…分かりました、お教えしましょう」

 

カツカツ…

 

「その“方法は…アビドスに在ります」

 

(“アビドス…オプティマスから聞いた話もアビドスだ…。一体、アビドスに何があると言うんだ?”)

 

 

 

 

 

「天上の遙か彼方に鎮座し、ユニクロンを呼び込もうとするかの要塞の名は“アトラ・ハーシスの箱舟”」

 

“「アトラ・ハーシスの箱舟」?聞き覚えのある名だ”

 

「ええ。以前、同じ名前の箱舟がミレニアムに顕現した事があるかと。既にご存じだと思いますが…その正体は…この大地に埋葬されし、古のキヴォトスの民“名もなき神”の遺産。そうですね…所謂、古代文明によって生み出された物…と捉えていただけたらと」

 

黒服は上空75000mに浮かんでいる物体が、「アトラ・ハーシスの箱舟」であることを先生に伝える。そしてその正体は古のキヴォトスの民と言われる「名もなき神」が製造した遺産であると答えた。

 

「あなた方が発見したAL-1Sや、デカグラマトンにハッキングされる以前の預言者などが、そういった存在の1つでした。それに…あのマックスという名の謎のヘッドマスターも…」

 

“マックスが…?”

 

「えぇ…あの機械生命体は、サイバトロン星からやって来た純正のトランスフォーマーではなく、古のキヴォトスの民が“プライム”を模して作った存在なのです」

 

“プライム…その単語も最近あちこちでよく聞くよ”

 

黒服はさらにアリスやビナーと言った預言者も、その名もなき神の遺産であると明かす。そしてそのデカグラマトン作戦の折に発見したマックスというヘッドマスターも同様であると知り、先生は驚いていた。

 

「我々にとってのそれらは、もはや淘汰された存在ですので脅威にはなり得ませんが…まさか、アレをキヴォトス外から到来した“色彩”が確保するとは…」

 

“ユニクロン…”

 

「“色彩の嚮導者”は、キヴォトスに顕現した“神秘”であれば、なんであれ自分のものとするようですね。“アトラ・ハーシスの箱舟”も、同じ理由から確保したのでしょう。サンクトゥムを通じて出現した“デカグラマトン”や“複製”、“人工天使”のように」

 

黒服たちゲマトリアはそれらの名もなき神の遺産を脅威とは見ていなかったが、色彩、つまりユニクロンがそれを確保してキヴォトスに襲い掛かってくることは想定外だったようである。そしてそれらを確保した元凶は、シロコの隣にいた色彩の嚮導者であると黒服は語る。

 

「箱舟が“名もなき神”の遺産であるならば、現時点でアレを相手にできる技術はキヴォトスに存在しません。サイバトロニアンたちの技術をもってしても不可能でしょう。…箱舟に匹敵する、古代文明の遺産を除けば、ですが」

 

“それはつまり、アビドスに在る、と言うのは…”

 

「…ええ、お察しの通り。“アトラ・ハーシスの箱舟”に対抗できる古代兵器が眠っております」

 

黒服は話を戻して、現状キヴォトスとトランスフォーマーたちの技術でアトラ・ハーシスの箱舟に対抗する技術は無いと断言する。だがしかしアビドス砂漠には、その箱舟に対抗する古代兵器が眠っていると黒服は述べた。

 

「私がカイザーコーポレーションを介して、アビドス砂漠で探していたもの…キヴォトスの地中にある“超古代兵器”。現存する技術では解析することができない、太古の“恐怖”。ですが…アレは当時、私の興味の対象ではありませんでした。当時の目標は、キヴォトスで最も強力な“神秘”と契約を交わし、所持すること」

 

“ホシノ…”

 

「私にとって、アビドスの地中にある宝は、ただの不確定な情報でしかなく…カイザーを利用して発掘することができれば御の字程度の…見つけられなくても構わないような、その程度の存在でした」

 

時はアビドスにて黒服がカイザーと手を組んで暗躍していた時まで遡る。その時の黒服の目的はホシノを手に入れることであり、アビドスの古代兵器はおまけであった。

 

「ですが、カイザーのプレジデントからすれば、私の提案は魅力的だったのでしょう。キヴォトスに現存する、いかなる武力にも勝る“超古代兵器”…そんな代物を手に入れる事ができるのであれば、キヴォトスを支配できるのでは…と考えたのですから」

 

“でもあの発掘現場はザ・フォールンのスターハーベストによって破壊されたはず。それともあのスターハーベストの残骸がその超古代兵器だとでも…?”

 

「いいえ違います。むしろ、あのスターハーベストがオプティマス・プライムによって破壊されたことによって、彼らは遂に“超古代兵器”の発掘に成功したのです」

 

“超古代兵器はスターハーベストじゃなくて…その下にあった物…”

 

しかしその話を聞いたカイザーのプレジデントは、その超古代兵器の話に食いつき、躍起になって発掘調査をしていたのである。黒服の話を聞いて、先生はスターハーベストがその超古代兵器ではないのかと彼に尋ねる。だが、黒服はそれを否定し、その下にあったものことカイザーが探し求めていた超古代兵器であると述べた。

 

「その後のプレジデントに迷いは無かった。兵器が手に入った以上、キヴォトスの全自治区が敵であろうと、オートボットだろうとディセプティコンだろうと負ける事はないと考えたのでしょう」

 

“だから…あの時…”

 

「そして連邦生徒会を襲撃し、シャーレの先生を拉致…クックックッ、そのまま事がうまく運べば、キヴォトスはプレジデントの手に渡っていたかもしれません。そう…あの時、“虚妄のサンクトゥム”が現われなければ」

 

そして虚妄のサンクトゥムが顕現する前、カイザーが連邦生徒会を襲撃し先生を監禁したのは、カイザーが古代兵器を手に入れたためだったのである。だが結局ユニクロンが襲来したことと、先生の救出により作戦は失敗に終わったのは知っての通りである。

 

「プレジデントは“サンクトゥムタワー”が破壊された瞬間、自身の手に負えない状況が発生したと判断し、即座に身を引きました。事業家として賢明な判断ですね。“サンクトゥムタワー”無しでは“超古代兵器”は使えませんので」

 

“超古代兵器を使うには、サンクトゥムタワーが必要…”

 

「そう…サンクトゥムタワーが破壊された以上、“超古代兵器”を扱える者は存在しません。サンクトゥムタワーに匹敵するオーパーツ…“シッテムの箱”の所有者以外には」

 

“・・・・・・・・”

 

作戦が失敗したカイザープレジデントが素早く手を引いたのは、アビドスに眠る超古代兵器の起動にサンクトゥムタワーが必要だったからである。そしてそのサンクトゥムタワーに匹敵するパワーを持っているのが、先生の持つシッテムの箱だと黒服は述べた。

 

「先生。私がこれから話すことはただの独り言、またはただの妄想だと思って構いません」

 

“君がそんなことを言うなんて珍しいね”

 

「クックックックッ…先生にお会いできて気分がいいもので…」

 

“・・・・・・・・・・”

 

そして黒服は珍しく、自分の妄想もとい推測を先生に話そうとしていた。

 

「サンクトゥムタワー、シッテムの箱、クラフトチェンバー…先生はこれらがどうやって製造されたのか、ご存じですか?」

 

“いいや…知らない”

 

「えぇ…そうでしょうねぇ…シッテムの箱もクラフトチェンバーも連邦生徒会長が用意したものですから。それに…サンクトゥムタワーも連邦生徒会長が制御権を持つ…」

 

“黒服…君は一体何が言いたい?”

 

「これらの物体は連邦生徒会長が所有し、このキヴォトスでは再現できないような技術で作られています。何故彼女の持つ物だけが、そのように特別なのでしょうね?」

 

黒服は超古代兵器を起動することができるというサンクトゥムタワーと、それに匹敵するシッテムの箱、そしてクラフトチェンバーが一体どうやって製造されたのか知っているかと先生に尋ねる。当然先生は知らない。何故なら、それらは連邦生徒会長が残した物であり、先生がキヴォトスに来たときには既にあったものだからである。

 

「キヴォトスの技術では再現できないオーパーツなら、一体どうやってそれを作ったのでしょう…クックックックッ…」

 

“・・・。まさか…トランスフォーマー…?”

 

「流石先生。そう、私はこれらの物体はトランスフォーマーたちの技術によって作られたと考えています」

 

“けど…それでも…”

 

「『彼らの技術力といえども、シッテムの箱を製造できるとは思えない』と言いたげですね。えぇ、その通りですよ」

 

キヴォトスの技術では製造できないオーパーツをどうやって作ったのか、黒服はそれをトランスフォーマーの技術によって作られたと考えていた。だがそれでもシッテムの箱の技術はトランスフォーマーでも再現することはできないと先生は考えていた。

 

“じゃあ一体どうやって…”

 

「心当たりがありませんか、先生?彼らがこの惑星へ到来した理由。彼らが求めてやまない、ある種オーパーツとも言えるアイテム…」

 

“まさか…オールスパーク…!!”

 

「クックックッ…ご明察です、先生。トランスフォーマーたちに繁栄を与え、世界を変えるほどの力を持つアイテム、オールスパーク。それによって貴方の手に持っている“ソレ”が生み出されたとしたら、その超次元的な能力にも、説明が付くとは思いませんか?」

 

“・・・・・・・・”

 

そして先生と黒服はある一つの答えに辿り着く。トランスフォーマーたちがこの惑星を訪れた理由、彼らが求めてやまないアイテムであるオールスパークである。黒服はサンクトゥムタワー、シッテムの箱、クラフトチェンバーといったアイテムが、オールスパークによって製造されたという答えを出したのである。

 

「そしてオールスパークから作られたサンクトゥムタワーやシッテムの箱によって起動する、超古代兵器も同様でしょう…」

 

“「超古代兵器」の正体は?”

 

「ククッ…そう急かさないでくださいよ。最初は、アビドスに“箱舟”が埋まっているのかもしれない、と考えました。しかしアレは箱舟などではなく…限りなく近い、別の存在。そう、アレは…“船”なのです」

 

そしてアトラ・ハーシスの箱舟に匹敵する超古代兵器もオールスパークによって作られたものであると黒服は答える。先生はその超古代兵器の正体を黒服に尋ねると、彼はアトラ・ハーシスの箱舟に限りなく近い別の“船”であると答えた。

 

“アトラ・ハーシスの箱舟”と同様に、キヴォトスの起源が込められた名…“兵器”の最終形態

 

ウトナピシュティムの本船

 

そしてその正体は…

 

宇宙強襲揚陸艦フォートレス・マキシマス

 

そしてあのマックスというヘッドマスターの真のボディになります




お話の通りマックスはフォートレス・マキシマスの頭部になります。そして胴体は本船になります。
なのでコンボイだけはその正体を知ってたわけですね。
次回、13人のプライムの話をしまぁす!!
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