TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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皆さんお久しぶりです。
13人のプライム周りは実写とかONEとかの設定をごちゃごちゃ混ぜて作りました。
私は鬼殺隊の柱とか護廷十三隊とか黄金聖闘士とかそういう集団が大好きです。


原初のプライム(さいしょの13にん) Prime of Thirteen

センチネルの手記

 

時の始まりに、慈悲深く絶大な力を持つ創造主がいた

 

プライマスだ

 

この宇宙をユニクロンから守るため主は自ら犠牲を払い、我々の星へと『トランスフォーム』した

 

サイバトロン星だ

 

ユニクロンに対抗するため、この星の中核から主は最初のトランスフォーマーたちを生み出した

 

それが『プライム』である

 

彼らは最強の力を持ち、末永く我らを導き守る使命を与えられた

 

最初に生み出された、13人のプライムは以下の通りである

 

プライマ・プライム

ゼータ・プライム

アマルガモス・プライム

ネクサス・プライム

マイクロナス・プライム

オニキス・プライム

アルファトライオン

クインタス・プライム

ベクター・プライム

アルケミスト・プライム

ソラス・プライム

リージ・マキシモ

メガトロナス・プライム

 

プライマスは彼らにとてつもないパワーを持つリーダーの証、『マトリクス』を与えた

 

プライムがこれを得たことにより、サイバトロンの天然エネルギーであるエネルゴンが地下から湧きだし、この星のあらゆる生き物を育んだ

 

永きにわたり平和と繁栄がもたらされる…はずだった

 

 

 

 

 

プライムたちはサイバトロン星に王朝を建国し、プライマ・プライムをリーダーとしてサイバトロニアンを導いていた

 

だが、その治世に綻びが生じ始める

 

リージ・マキシモがプライムたちに反旗を翻したのである

 

プライマは即時にリージ・マキシモの追放を決め、マキシモは宇宙の彼方へと追放された

 

リージ・マキシモの追放はリーダーであるプライマの独断によって決められたため、プライムたちの間に亀裂が生じることとなってしまった

 

 

 

 

 

時は流れ、その亀裂が王朝の崩壊に繋がってしまう

 

プライムたちがエネルゴンを生成するため、ある惑星を訪れたときである

 

突如メガトロナス・プライムがソラス・プライムを殺害しスターハーベストを奪取したのである

 

メガトロナスは最強のプライムであり、他のプライムが束になっても敵わない力を持っていた

 

その時、惑星を訪れていた6名のプライムはリーダーの証であるマトリクスを守るため、命を投げ出し、マトリクスは失われてしまった

 

我々はメガトロナスによって、ソラスを殺害され、プライマ、ゼータ、マイクロナス、オニキス、ネクサス、アマルガモスを失った…

 

 

 

 

 

半数以上のプライムとマトリクスがメガトロナスによって失われた事実に、サイバトロン星の衝撃は計り知れないものだった

 

残ったプライムたちはメガトロナス改め堕ちた者(ザ・フォールン)から逃れるため、広い宇宙で散り散りになってしまった

 

生き残った1人であるアルファトライオンは、サイバトロン星を離れる際に1人の幼子を私に託した

 

オライオン・パックスだ

 

アルファトライオンは彼をプライマのスパークによって作り出された、王朝の後継者であると告げ、私に彼を育てるよう命じる

 

そして最後に私をプライムに指名し、宇宙の彼方へと飛び立ってしまった

 

私はプライムとマトリクスを失ったサイバトロン星を護る、最期のプライムとなった

 

なってしまった…

 

 

 

 

 

ザ・フォールンは自らの軍団を生み出し、ディセプティコンと名付けた

 

ディセプティコンはプライムの生き残りや子孫を抹殺するために、宇宙に争いをもたらした

 

そしてディセプティコンはその矛先をサイバトロン星に向け、侵攻を開始する

 

私はディセプティコンに対抗するために、軍団を結成した

 

『オートボット』である

 

これにより、サイバトロニアンたちは『オートボット』と『ディセプティコン』の二つに分かれてしまった…

 

 

 

 

 

オートボットとディセプティコンの争いが続く中、私はオライオンを後継者として育てるべく、教育を開始した

 

そんな中、オライオンの友だという才能ある若者が私の前に現れた

 

その男はD-16と言い、炭鉱夫や剣闘士などの仕事で日銭を稼いでいた

 

私はオライオンと同じく彼を育てることにした

 

しかしD-16は力を求める傾向があり、私の教えに反発し始める

 

そして遂に彼はディセプティコンに出奔し、ザ・フォールンの元でメガトロンとして生まれ変わった

 

私は何か間違えてしまったのだろうか…

 

 

 

 

 

ディセプティコンとの戦いが続く中、プライムの生き残りのうちの1人が私の元を訪れる

 

クインタス・プライムだ

 

彼女は自らを『生命のプライム』と名乗り、サイバトロンの『創造主』となると言い出した

 

そして私の言う事を聞かなければ、お前を偽のプライムとしてこの宇宙の彼方へ追放すると脅したのである

 

そうだ…私はプライマスから生まれたプライムではない

 

王朝を来るべきときにオライオンに受け継がせるための、ただの繋ぎだ

 

私はクインタスの言う事に従う他なかった…

 

 

 

 

 

クインタスは我々の命の源であるスパークを生み出すベクターシグマを掌握し、全サイバトロンの記憶を改ざんするつもりだ

 

これにより我々を生み出したのはプライマスではなく、クインタス改め、『クインテッサ星人』となり、今後は彼女が創造主として崇められるだろう

 

故に、この記憶が改ざんされる前にこうして手記を残す

 

いつか誰かがこれを見つけて真の歴史を復活させることを信じている

 

そして、私はオートボットのリーダーの座を、オライオン・パックス改めオプティマス・プライムに譲る

 

我が種族に永く繁栄がもたらされることを願って…

 

センチネル

 

 

 

 

 

アビドス高等学校

 

「・・・」 「ふむ…」

 

「えっと…その…アビドスに、ようこそ…?」

 

「失礼いたします」

 

アビドスにアトラ・ハーシスの箱舟攻略のための宇宙戦艦があると知り、連邦生徒会のリン、アユム、モモカ、そしてミレニアムのヒマリはアビドスに訪れていた。

 

「ここに来るのもザ・フォールンとの対決以来か」

 

「『久しぶりだなぁ』」

 

「ここがヒフミの言っていたアビドスか…」

 

「熱いな…この身体でも熱気を感じるとは…」

 

そしてオプティマス・プライム以下、夢に「プライム」が出たと発言した5人も、アビドスへと到着する。ロディマスはヒフミがアビドスのことを語っていた内容を思い出していた。

 

「カイザーコーポレーションがサンクトゥムタワーを襲撃した際…プレジデントは私に言いました」

 

『サンクトゥムタワーを掌握するのだよ。…超古代兵器が手に入ったものでね。サンクトゥムタワーの力が必要になった、というわけさ。これでキヴォトスは、カイザーコーポレーションの支配下になる。ゲマトリアでも、トランスフォーマーでも、連邦生徒会でもない…我々が学園都市の主となるのだ』

 

「当時は余裕がなかったので、その意味を考える時間もありませんでしたが…今思うと不自然な物言いです。“超古代兵器”…私企業のトップが口にする単語とは思えません。そして、平時であれば気付くことはなかったでしょう…“カイザーコーポレーション”と“超古代兵器”…この2つの接点など」

 

リンは虚妄のサンクトゥムが出現する前に、カイザーコーポレーションが連邦生徒会を襲撃したときのことを思い出す。カイザープレジデントは超古代兵器を手に入れたと発言しており、一企業のトップが口にするには違和感があった。

 

「はい…その2つは…」

 

“なるほどねぇ~”

 

「ホシノ先輩?」

 

“カイザーがアビドス砂漠で探してたのって、「超古代兵器」だったって事だよね?おじさん、ずっと気になってたんだよね。カイザーがアビドス自治区の土地を奪った理由…。砂漠化しちゃってるのにどうして、って思ってたんだけど…そういう事だったんだねぇ~”

 

そしてリンの話を通信越しに聞いていたホシノは、何年か越しにカイザーがアビドスの土地を奪った理由の一つを理解する。彼らの目的は超古代兵器を手に入れてキヴォトスを支配することであったのだ。

 

アビドス砂漠

 

「というか、“超古代兵器”って何よ!?そんな物のためにあんな事したっていうの!?」

 

「カイザーが言っていた“宝探し”も、その事だったんですね…」

 

「先生曰く宇宙戦艦らしいが…俺たちからすりゃそれほど珍しいもんでもねぇな」

 

「…まぁ、それだけ強力な武器なんでしょ。そんなもの、お店で売ってないからねぇ」

 

そしてリンの話を聞いたセリカとノノミも、カイザーがアビドスで行っていた暴挙の理由を理解する。だがミラージュはトランスフォーマー故に、宇宙戦艦がキヴォトスを支配できるほどの超古代兵器だということだということにピンとこなかった。

 

“ええ。そして、カイザーコーポレーションは「超古代兵器」を起動させるために連邦生徒会を襲撃しました。最早、キヴォトス全土を敵に回しても構わない、とでも言わんばかりの勢いで…”

 

「最近、砂漠にカイザーPMCが多かったのもそれが理由なんだとしたら…おじさんたちも、今からアビドス砂漠に行って、“超古代兵器”を手に入れたらいいわけだ」

 

“で、ですが…あの場所はカイザーの私有地で…”

 

「うん、でも緊急事態だからさ。ここからはシロコちゃんスタイルで行こうか」

 

“シロコ先輩…スタイル!?”

 

『ん、銀行を襲う』

 

そしてホシノはカイザーが求めていた超古代兵器を自分たちが手にいれようと言い出し始める。しかし、あの場所は現在でもカイザーの土地であり、アヤネはそれを心配していた。だがそこでホシノが取った手は、力づくで奪い取るという方法であった。

 

“ま、待ってください!そういう意味ではなくて…”

 

「はぁ、あんまり気は乗らないけど…要はバレなきゃいいんでしょ?ちゃちゃっとやるわよ」

 

「シロコちゃんを捕まえるために、ちょ~っと借りるだけですから☆」

 

「俺もゴミ収集車にならねぇと…」

 

それを聞いたアヤネはホシノを止めようとするが、セリカとノノミとミラージュもノリノリであった。

 

“はぁ…分かりました。事態の収拾のために、借りるだけ…カイザーPMCは既に基地から撤収していますので、今は無人のはずです”

 

「ありゃ、そうなの?」

 

“はい。ですが、カイザーの私有地であることに変わりありません。それに、ひょっこり戻ってくるかもしれませんので、気を付けてくださいね”

 

「うへ~、戦うことを想定してたから、ちょっと拍子抜けだよ」

 

こうしてアビドス対策委員会はザ・フォールンが残したスターハーベスト跡がある、カイザーの基地へと向かった。

 

 

 

 

 

アビドス高校

 

「アビドスの子供たちがカイザーの兵器とやらを探している間に、我々もマトリクスの復活を始めるとしよう」

 

「僕の身体…」

 

「マックスも自分の機体のことが気になるだろうに、こちらに残ってもらい感謝している」

 

「い、いえ!マトリクスの復活も僕たちに課せられた大事な任務ですから、文句は言いません」

 

対策委員会がカイザー基地にウトナピシュティムの本船を探している間に、オプティマス・プライムたちもマトリクスの復活を試みる。例の本船が自身の機体であると知ったマックスは、この場に残ることに不満気であった。

 

「“プライム”たちに呼ばれて来たはいいが…ここからどうするのだ…?」

 

「『確かに…』」

 

「我々はマトリクスが最後に見つかった、アビドス高校の校庭に集った…。だがしかし、これ以降のことは何も“彼ら”から聞かされてはいない…」

 

「私たちをここに集めて、一体何をさせようというのだ…?」

 

彼らは各々プライムに導かれこの場を訪れた。しかし彼らにはこれ以降のことを指示されていないため、その場で途方に暮れていた。

 

ヒュゥゥゥゥゥッゥゥ…

 

「なんだ…?この胸騒ぎは…」

 

「スパークが共鳴しているような…」

 

「誰かが呼んでいるのか…?始めて味わう感覚だ…」

 

「『変な感じ』」

 

一同が校庭で途方に暮れていると、突如として風が吹き始める。さらには彼らのスパークと共鳴しはじめ、何かが起こる予感を感じさせていた。

 

サァァァァァァァァァ…

 

「す、砂が集まっているよ…!!」

 

「何だ!?何が起ころうとしているんだ!?」

 

「『WOW!!』」

 

「これは…人の形か?」

 

さらに校庭を舞う砂が、何かを形作ろうと一か所に集まり始める。そして、それはどんどんと何かの姿になろうとしていた。

 

ズサァァァァァァァァァァ!!

 

『我々の呼びかけに応じ、よく来てくれたな。我が子孫たちよ』

 

「お、お前は…!!夢で見た」

 

『そうだ。我が名はプライマ・プライム。プライムたちのリーダーだ』

 

砂を形作って出て来たのは、オプティマス・プライムの夢に出て来たプライマ・プライムというトランスフォーマーであった。彼はプライムたちのリーダーと名乗り、オプティマスたちの前に現れた。

 

『そして私の後ろにいるのが、ゼータ、ネクサス、アマルガモス、マイクロナス、オニキスだ。私と彼らはメガトロナスからマトリクスを守るために、この場所で眠りについていた』

 

「メガトロナス・ザ・フォールンにマトリクス…つまり貴方がたはここに眠っていた古のトランスフォーマーだということですか」

 

『その通りだ次代のプライムよ。我が弟子センチネルが世話になったな』

 

「ゼータ・プライム…」

 

プライマは自分だけでなく他のプライムたちの紹介をし、自分たちがザ・フォールンからマトリクスを守るためにここで眠りについたと説明する。ロディマスは彼らのことをザ・フォールンと同じ世代の古のトランスフォーマーだと認識しており、ゼータはその通りだと答えた。

 

「センチネルより前にも何人かプライムがいたという話は聞いていたが、あなた方の名前には心当たりがない…。結局あなた方は何者なのだ…?」

 

「クインテッサ星人の関係者か何かなのか?」

 

『クインテッサ星人?クインタスのことか?』

 

「クインタス?」

 

オプティマスは彼らのことに心当たりがないらしく、プライマたちにその正体について尋ねる。そしてコンボイはクインテッサ星人の名前を出すと、プライムたちは「クインタス」という似た名前の人物のことを口に出す。だが双方とも何か納得いっていない様子であった。

 

『うーむ、ふむふむぅなるほどなるほど』

 

『オニキスよ、何か分かったか?』

 

『どうやらクインタスのやつ、彼らの記憶を操作したようだな。我々が消えた故、プライマスを差し置いて自分こそが創造主になろうというわけだ…』

 

『やれやれ…我々が眠っていた間にそのようなことになっていたとはな』

 

『嘆かわしい限りだ…』

 

オニキス・プライムは過去や未来や色々な世界を見通すことのできるトランスフォーマーである。彼は自分たちが眠った後の世界を覗き、クインタスという人物の悪事を認識したのである。

 

『お前たちがクインテッサ星人と呼んでいる存在は元は我々と同じプライムの1人だ』

 

「なんだと!?」

 

『そして、君たちが教えられてきた歴史はクインタスが創造主になために作り出した偽の歴史に他ならない』

 

「「「「「な、なんだってー!!」」」」」

 

「『衝撃の事実!!』」

 

プライマはクインタスがトランスフォーマーたちの記憶を改変していたことを彼らに明かし、彼が創造主であることを否定する。それを聞いた一同は、衝撃のあまりアビドスの校庭で叫ぶのであった。

 

『アマルガモス。ここからベクターシグマの掌握は可能か?』

 

『問題無い。彼らがこのままクインタスの言いなりになるのは看破できぬ。記憶の改変を元に戻して見せよう』

 

『そうか。ならば私も力を貸そう』

 

『うむ。頼んだぞ、マイクロナス』

 

プライマはアマルガモスにサイバトロン星にあるベクターシグマを掌握できるかと尋ねると、彼は問題ないと答える。さらにマイクロナスは、アマルガモスに近づき何かをしようとしていた。

 

『マイクロナス・プライム!!トランスフォーム!!』

 

ギゴガゴゴ!!

 

『来い!!エヴォリューション!!』

 

ガシィン!!ガチャン!!

 

「合体!?いや装着されたのか!!」

 

「す、すごい!!」

 

マイクロナスは丸いチップのような物にトランスフォームすると、アマルガモスの元へ飛んで行く。アマルガモスは「エヴォリューション」と叫ぶと、マイクロナスを装着してパワーアップするのであった。

 

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

 

ゴゴゴゴゴゴゴ…!!!

 

『これよりベクターシグマに介入を行う!!』

 

 

 

 

 

サイバトロン星

 

「何だ?ベクターシグマが独りでに動き出している…。まさかエラーか?」

 

『それ以上恥を晒すのはよせ、クインタス。そのように女の姿になってまで、何をしようというのだ?』

 

「その声は…我が兄弟のプライマかッ!?メガトロナスに手も足も出なかった死人風情が今さらこの私に何を!?」

 

『そうか…プライマスに成り代わり、さらには自分自身が宇宙を支配しようというのか…』

 

「そうだ!!それだけの力を我々は持っていたはずだ!!だというのに貴様らはどいつもこいつも…!!マキシモもメガトロナスも失敗したが、私は成功させてみせる!!邪魔をするな!!」

 

サイバトロン星にいたクインテッサ星人、もといクインタス・プライムは、ベクターシグマが勝手に動き出すという異変を察知しうろたえていた。その時である。クインタスにプライマからのテレパシーが届き、彼女がプライマスという存在に代わり宇宙を支配するのだと、プライマは読み取っていた。

 

「ベクターシグマに干渉しているのは…アマルガモスとエヴォリューションしたマイクロナスか!?小賢しい真似をして!!」

 

ビリビリビリビリビリィ!!

 

「ウギャアアアアアアアア!!な、何だ今の攻撃は?プライマたちのものではない…誰だ!?」

 

「悪いな創造主様…じゃなかったクインタス。俺はプライマのほうにつくぜ」

 

「貴様はマカダム…いやアルケミスト・プライム!!大人しく酒場の店主をやっていればよいものを…この私に歯向かうかッ!!」

 

「うーん、マカダム!!俺は戦いは苦手だが、兄弟想いなんでね。今までは何も出来なかったが、今度こそ年貢の納め時だぞ」

 

クインタスはキヴォトスでベクターシグマに干渉しようとしているアマルガモスとマイクロナスを攻撃しようとするが、それを同じくプライムであるアルケミスト・プライムに阻止される。彼はサイバトロン星で「マカダムスマカダムス」という酒場をひっそりと経営しているが、プライマが目覚めたのを察知してクインタスの前に現れたのである。

 

スゥゥゥゥゥゥゥ…

 

『フフフ…惨めだなぁ、クインタス』

 

「リージ…マキシモォ…貴様何をしに来たぁ!?」

 

『みじめでバカでどうしようもないカスなお前を嗤いに来たんだよ』

 

『マキシモ…!!』

 

『おぉ、プライマか久ぶりだなぁ。何万年も遭っていない兄弟と再会したというのに何だその顔は?あぁ、なるほど。俺が再びサイバトロン星を手に入れようとしていないか心配なのか。ハハハハハ!!安心しろプライマ。俺はもうこの宇宙などに興味はない』

 

さらにクインタスの前に思念体として現れたのは、彼らの兄弟の生き残りであるリージ・マキシモである。彼はクインタスを嗤いながら近づき、プライマですら警戒させる。しかし本人が語るには、もうこの宇宙には興味がないようであり、純粋に兄弟が無様を晒すところを嗤いに来たようである。

 

スゥゥゥゥゥゥゥ…!!スゥゥゥゥゥゥゥ…!!スゥゥゥゥゥゥゥ…!!

 

「ネクサス、オニキス、ゼータにアマルガモスとマイクロナス…!!」

 

『私を忘れてもらっちゃ困るわよ』

 

『ソラス…お前も蘇ったのか』

 

『私がメガトロナスに殺されてから色々あったようだけど…兄弟が恥の上塗りなんかしてるんじゃ、スパークと溶け合えないわ』

 

キヴォトスにいるプライムたちも思念体としてサイバトロン星に現れ、クインタスを囲み始める。そして、キヴォトスでメガトロナスに殺されたソラス・プライムまでもが現れ、かつての兄弟たちがどんどんサイバトロン星に集まりだしていた。

 

 

 

 

 

別の宇宙

 

「ギャラクシー・コンボイ。ちょといいか?」

 

「どうしたベクター・プライム?」

 

「ベクター・プライム様?」

 

「少しだけ席を外す。今別の宇宙にて私の兄弟たちが集まっている。私も行かなくてはならない。ホップ、すまんが留守を頼む」

 

プライムたちがサイバトロン星に集まる中、別の宇宙にいるのはベクター・プライムである。

 

「そうか、分かった。すぐに戻ってきてくれ」

 

「ベクター・プライム様の兄弟の話、後で聞かせてくださいね!!」

 

「あぁ…長居するつもりは無い。グランドブラックホールに対処するのが第一だと心得ている」

 

 

 

 

 

サイバトロン星

 

「ベクターソード!!」

 

ジャキィィィィィィィィィン!!

 

『久しいな、ベクター』

 

「プライマか。それに他の兄弟たちも…。数万年振りだな」

 

「ベクター・プライム…まさかわざわざ時空を超えてやってこようとはな」

 

「クインタス。私は貴様の凶行をただ眺めることしかできないことを常に悔いていた。しかし、他の兄弟たちが復活した今、断罪の時だ!!」

 

「・・・・・」

 

ベクター・プライムは時間と時空を旅する次元監査官である。彼は自らのベクターソードを使ってこの世界に移動し、兄弟たちの前に現れた。

 

「最後は私か…やれやれ歳は取りたくないものだ」

 

「アルファトライオン…!!」

 

「プライマ。お前たちが眠りについた時、我々はサイバトロン星を護ることを放棄し、逃げた。これを指示したのは私だ。我々のうち誰か1人でも生き残っていれば、いずれはメガトロナスを倒すことができるかもと思ったゆえの判断だった。だが今となっては…それも誤りだったのかも知れんな…」

 

『いや、我々の半数が倒れるなかよくやってくれた。お前の判断のおかげで、少なくとも我が種族は存続することができた。メガトロナスもお前が創ったオプティマスが倒してくれたよ』

 

「オプティマスが…!?そうか…それは良かった」

 

最後にサイバトロン星にやって来たのは、オプティマスの生みの親にして考古学者であるアルファトライオンである。彼はプライマたちが眠った後、他のプライムたちやセンチネルに指示を出した存在であり、クインタスという跳梁を跋扈させてしまったことを悔やんでいた。だがプライマは彼のおかげで種を存続できたことと、オプティマスがメガトロナスを倒したことを伝え、判断は間違っていなかったと返した。

 

ビリビリビリビリビリビリビリビリィ!!!

 

『俺は仲間外れか?』

 

「め、メガトロナス!?」

 

『何を驚いているのだ、お前たち?俺は死んでスパークとなって宇宙と一つになったのだ。いわば今の俺はこの宇宙のどこにでもいて、どこにでもいない存在だ』

 

そして宇宙空間を稲妻で引き裂いて出現したのは、キヴォトスでオプティマスに倒されたザ・フォールンことメガトロナス・プライムであった。彼は死んでスパークだけの存在となり、宇宙を彷徨っていたため、彼らの元へ現れたのである。

 

プライマ、ゼータ、ネクサス、オニキス、アマルガモス、マイクロナス、ソラス、アルファトライオン、ベクター、アルケミスト、マキシモ、クインタス、メガトロナス。彼らこそ真の創造主であるプライマスが生み出した最初のトランスフォーマー、13人のプライムである。ユニクロンが復活した今、数万年の時を越えサイバトロン星に13人全員が揃ったのである。

 

『む…このスパークは?』

 

『どうしたゼータ?』

 

『そうか…お前かセンチネル。お前には我々が不甲斐ないばかりに苦労をかけたな』

 

『センチネル。お前は罪を犯したが、種を存続させるために尽力したことは賞賛に値する。お前もプライムを受け継いだ存在だ。そこでこの結末を見届けるがいい』

 

13人のプライムが揃った場所に、小さく光るスパークが現れる。ゼータがそれを手に取ると、そのスパークの記憶が流れ込み、彼がセンチネル・プライムだと理解する。プライマはセンチネルのことを認識すると、彼の功績を認め、この場にいることを許した。

 

『ところでメガトロナス。俺の分身は上手くやっているのか?』

 

『メガトロンのことなど知らん。俺はもうアイツとは絶交したんだ。あの野郎、俺よりあのオプティマスのほうを取りやがった』

 

『プライマの分身と俺の分身が仲良くやってるってのか!?ハハハハハ!!コイツは傑作だ。なぁ、プライマ?』

 

『私は私、オプティマスはオプティマス。お前はお前、メガトロンはメガトロンだ』

 

『つまらん回答だな。やはり俺とお前ではそりが合わん』

 

リージ・マキシモはメガトロナスに近づき、自分の分身であるメガトロンの様子を尋ねる。だがメガトロナスは、彼が自分よりオプティマスのほうを取ったことに怒っていた。それを聞いたマキシモは自分の分身が対極の存在であるプライマの分身と仲良くしていることに愉快そうに笑っていた。

 

『クインタス。我々がこの場に全員揃ったのは他でもないプライマスの意志だ』

 

「ハッ!!プライマスの意志だと?ヤツはこの星がユニクロンに喰われそうになっても目覚めなかったぞ?荒れ果て傷ついたこの星に、まだプライマスの意志が宿っているとでもいうのか!?」

 

『そうだ。現にユニクロンはサイバトロン星ではなくキヴォトスへと向かった。ユニクロンは元より“キヴォトス”へ襲来する運命だったのだ。一度目もそうだっただろう?』

 

「ば、バカな…!!一度ユニクロンを操った私が此度はヤツを抑えることができなかったのは…」

 

『一度目はお前、二度目はセンチネル…単にユニクロンにいいように利用されていたということだ』

 

プライマは13人全員がこの場に集ったのはプライマスの意志だとクインタスに告げる。だがクインタスはユニクロンが襲来した時でさえプライマスは目覚めなかったと反論する。しかし、プライマはユニクロンはキヴォトスへ訪れる運命だと言い、単に利用されていただけだと答えた。

 

『プライムたちよ、マトリクスセイバーに力を集めるのだ!!』

 

ジャキィン!!

 

『ま、クインタスに俺の存在を抹消されたのは正直ムカついてたから、今回はお前の言う事を聞いてやるぜ』

 

『ベクターシグマの掌握もそろそろ終わる』

 

『諦めろクインタス』

 

『貴様の野望が潰える時だ』

 

『今回ばかりは真面目に取り組ませてもらおう』

 

『見ておれセンチネル。お前を苦しめたヤツを成敗してくれるぞ』

 

プライマがマトリクスセイバーを掲げると、彼は他のプライムたちにソードにパワーを集めるよう促す。マキシモ、アマルガモス、マイクロナス、ネクサス、オニキス、ゼータがマトリクスセイバーにパワーを与え始めた。

 

「うぉぉぉぉぉぉ!!マカダム!!」

 

「フォースチップ!!イグニッション!!」

 

「受け取れプライマ!!」

 

『女性型のプライムは私一人で十分だっての!!』

 

アルケミスト、ベクター、アルファトライオン、ソラスもマトリクスセイバーに力を送る。

 

『アンタはどうするの、メガトロナス?』

 

「そ、そうだメガトロナス!!私と手を組まないか?そうすればこの全宇宙はお前のものとなる!!お前の言う事は何でも従おう!!だから私を助けてくれ!!」

 

『見苦しいな、クインタス。そもそも俺がお前を好き勝手させていたのは、お前のことなどどうでも良かったからだ。そして死んだ今もそれは変わらない。お前が死のうがどうだっていい』

 

「ぐ…うぐぅ…」

 

ソラスは最後に残ったメガトロナスにどうするのかと問うと、クインタスが彼を懐柔しようとしはじめる。だがメガトロナスは彼女が記憶を改変したときに何もしなかった理由を語り、今もその気分は変わっていないと言って、マトリクスセイバーに力を与え始めた。

 

ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

『さぁ、覚悟を決めろ、クインタス・プライム』

 

「く、くそぉぉぉぉぉ!!貴様ら後からしゃしゃり出てきて私の計画の邪魔をしやがってぇぇぇぇ!!」

 

「成敗!!」

 

ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

「うおあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

クインタス・プライムはプライムのパワーが集まったマトリクスセイバーをその身に受け、スパークを残して消滅した。さらにベクターシグマをアマルガモスが掌握し、トランスフォーマーたちの洗脳も解けるのであった。

 

 

 

 

 

サイバトロン星(プライマス)は静かにその様子を見守っていた。




13人のプライムの内訳
※()内は容姿

生存
アルファトライオン(プライム)
クインタス・プライム(実写版クインテッサ星人)
ベクター・プライム(ギャラクシーフォース)
アルケミスト・プライム(サイバーバース)
リージ・マキシモ(IDW)

死亡
※マトリクスを封印した6人
プライマ・プライム(ONE)
ゼータ・プライム(ONE)
アマルガモス・プライム(ONE)
ネクサス・プライム(ONE)
マイクロナス・プライム(ONE)
オニキス・プライム(ONE)

※その他
メガトロナス・プライム(実写版ザ・フォールン)
ソラス・プライム(ONE)

死んでるほうはいいけど、まだ生きてるほうはデザインにバリエーションが欲しいので、別作品の姿にしました。
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