TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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反則の狼煙を上げろ(弾幕アマノジャク)

今回の話
サウンドウェーブもちゃんとディセプティコンだよって話


反逆の狼煙を上げろ

数十分前・ミレニアム郊外

 

ズドォォォォォン

 

「ん?」

 

「あそこは…ミレニアムタワーか。そういえば今日あそこで何かあるって言ってなかったか?」

 

夜のミレニアムで、タワーの戦闘の光を眺めているのは、アイアンハイド、サイドスワイプ、ハウンドと、C&Cのリーダー美甘ネルである。

 

「用事も早く片付いたしなぁー。いっちょ覗いていくか」

 

「「「賛成ー」」」

 

ゲーム開発部たちに、絶対絶命の危機が迫っていた。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー最上階・差押品保管所

 

「はぁ、はぁ、上手く逃げ切れた…。先生、ミドリ、アリス、大丈夫!?」

 

「HPは十分です」 「私も、先生も大丈夫そう」

 

「俺たちを!!」 「忘れるなよ!!」

 

「あっ、ごめん…」

 

生徒会たちの隙を突いて、一目散に差押品保管所へと走ったゲーム開発部たちは、ようやく目的の場所に辿り着いた。アクシデントは多々あったもののゲーム開発部全員でこの場所へ来ることができ、彼女たちの雰囲気も明るくなっていた。

 

「良かった…ところで、ここが差押品保管所?何だかだいぶ滅茶苦茶だけど」

 

「ガラスも割れてるし、棚も倒れてる…」

 

だが、ようやくたどり着いた差押品保管所は荒れており、あちこちに物が散乱していた。彼女たちはそれを不審に思いつつも、“鏡”を探すため辺りを物色する。

 

「ユウカは、もうさっきの時点でアリスが“鏡”を持ってると思い込んでるだろうから…きっと、部室の方に逃げたって考えてるはず。まさか、私たちがここに来てるとは思わないだろうね」

 

「とりあえず鏡さえ持ちだしゃああとはヴェリタスがどうにかするはずだ…。早いとこ確保してずらかろうぜ!!」

 

「よしっ、見つけた!!これさえあれば…!」

 

カツカツカツ…

 

「静かに…ミュートでお願いします」

 

ユウカたちはすでに“鏡”を確保した後にモモイたちを助けに入ったと思っているため、差押品保管所にいるとは思っていないとモモイは推測する。モモイの推測通り保管所には誰も居なかったため、ミドリは易々と“鏡”を見つけて確保するのであった。だが、部屋の外から音が聞こえたのをアリスが気付いたことにより、一行に緊張が走る。

 

「誰か来てるぞ…一人だけだが…」

 

「みんな!!隠れろ」

 

「うん…」 「わかった」 「はい」

 

ギゴガゴゴ…

 

どうやらこの部屋に誰かが向かって来ているようで、ゲーム開発部は机の下や、棚の後ろなどに隠れる。ミニボットたちはトランスフォームして、それぞれパソコンとラジコンカーに変形し身を潜めるのであった。

 

「接近対象を確認、ミレニアムの生徒名簿の検索…対象把握。身長146cm、ダブルSMG、メイド服の上から龍柄のスカジャン…」

 

「え…?」 「ま…まさか…!?」

 

「「C&Cコールサインダブルオーのネル先輩…!!」」

 

アリスはミレニアムのデーターベースからこちらへ向かってくる人物を検索する。そして、その人物の特徴的な情報を挙げると、モモイたちはある人物の名前が浮かび、冷や汗が吹き出し始めた。

 

「ふーん、もうめっちゃくちゃだな」

 

(ね、ね、ネル先輩だ!!) (な、なんで!?どうしてあの人がここに!)

 

「んん…?何か、声が聞こえたような気が…」

 

((!?))

 

ネルは保管所を見渡してそう呟く。ここに来るはずのない彼女の姿を見たモモイとミドリは身体中の震えが止まらない。そして、ネルが声が聞こえたような気がして周りをキョロキョロし出したので、彼女たちは生きた心地がしなかった。

 

(この人、何かが違います…恐怖…初めての感情…今この状況で、戦闘が発生した場合の成功確率…ほぼ0%!!)

 

「ふーん…。確かに気配が…机の下か?」

 

そして、ネルのことをよく知らないアリスでさえも、彼女の佇まいやその小さな身体から発するオーラのようなものを感じ取ったようで、1人戦慄していた。対するネルのほうも誰か隠れている気配を感じ取ったようで、机の下を覗こうとしていた。

 

(ど、どうしよう…!) (今度こそ…終わり!?) (すぐ目の前…もう、覗き込まれたら…!)

 

「あ、あの!」

 

「あん?」

 

「ね、ネル先輩!大変です!」

 

ゲーム開発部絶対絶命のピンチのなか、そのピンチを救うためこの場に現れたのはゲーム開発部最後の1人ユズであった。ユズはネルの注意を逸らすべく、苦手な人前に勇気を出して出てきたのである。

 

(!?) (ゆ、ユズちゃん!?)

 

「あんたは…?」

 

「せ、生徒会セミナー所属の、ユズキです。戦闘ロボットが暴走したせいで今、あちこちがめちゃくちゃなんです!アカネ先輩とカリン先輩が、制圧を試みていますが…」

 

「なんだよ、暴走か?あれを差し押さえたのなんかずいぶん前だろうに、まだ整備が終わってねえのか」

 

「じょ、状況的に、助けが必要かと思い…それで、ここにいらっしゃると聞いたので…」

 

ユズはネルをこの場所から引き剥がすために、ロボットが暴走したので助けて欲しいと言った。ネルはユズの言葉を信じたのか、ロボットが暴走したことに呆れていた。

 

「はぁ、仕方ねぇな」

 

「わ、わたしはここの整理をします。そ、その、戦闘は怖くて…経験も、あまり無いですし…」

 

「覚えときな。戦闘で一番大事なのは、武器でも経験でもねぇ。度胸だ」

 

「は、はい…?」

 

「その点で、あんたに素質が無いとは思わねぇ。自分がどう思われてるかくらい、あたしにも分かってる。それに、あんたが結構ビビりなこともまあわかる。それなのに、初対面でこのあたしに声をかけるなんてのは、それなりに度胸がいることだろうからな」

 

戦闘経験も無く、怖いと言うユズに、ネルは戦闘において一番必要なのは度胸であると説く。そしてユズがモモイたちのために勇気を出して自分に声を掛けてきたその度胸を、ネルは褒めるのであった。

 

「は、は、はい、ありがとうございます…!!」

 

「じゃあな、またどっかで会おうぜ」

 

そう言ってネルは差押品保管所から出て行った。ユズのファインプレーでゲーム開発部は危機を乗り切ったのであった。

 

「ふぇぇ…」

 

ギゴガゴゴ

 

「よし、よくやったなユズ!!早いとこずらかるぞ」

 

「これで俺たちの勝ちだ!!」

 

ゲーム開発部たちのために気を張ったユズはその場にへたり込んでしまった。ミニボットたちはユズの健闘を褒めるとそそくさと逃げるために急いで準備を進める。

 

「ふぅ…じゃあ戻ろう」

 

「「「「おー!!!」」」」

 

ゲーム開発部は急いでミレニアムタワーから逃げるのであった。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・1階裏口

 

「よしっ、タワーを出たぞ!!」

 

「ユウカもC&Cの人たちも追ってこない…これでようやく…」

 

ゲーム開発部はエレベーターを降りて裏口の出口に向かって走る。“鏡”を手に入れ、ミレニアムタワーを出ようとしている彼女たちの顔には達成感から、笑顔が浮かんでいた。

 

キキッー!!

 

「なっ!!前から車が!!」

 

「ダメです、みんなぶつかってしまいます!!」

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 

ズドン!!

 

だが、彼女たちは唐突に横から飛び出してきた車の側面に激突してしまう。彼女たちは全速力でその場から離れようとしていたため、避ける余裕も無かったようだ。

 

「い、いててて…何でこんな広い場所で車が…」

 

「おい…この黒い車ってまさか…」

 

ギゴガゴゴ!!

 

「よう、ゲーム開発部のお嬢ちゃんがたにちっこいの。そして久しぶりだなぁ“先生”」

 

「「「アイアンハイドだぁーーーー!!!」」」

 

ゲーム開発部の逃走の歩みを止めたのは、C&C所属のオートボットにして武器のスペシャリストであるアイアンハイドであった。アイアンハイドはゲーム開発部たちの顔を覗き込むと、彼女たちは震えて互いに抱き合い悲鳴をあげた。

 

「正直お前らミレニアムの事情ってのはどうでもいいんだけどよぉ。勝手に押し入って物盗むのは良くねぇよな、お前ら?そんで、“先生”ってのは子供を導く存在だってオプティマスから聞いたんだが、盗みに加担してるとはなぁ。えぇ、“先生”?」

 

“今回の一連の責任は私が取るよ”

 

「へぇ、具体的には?」

 

“こ、今回の被害総額は私が払うから…”

 

「無理すんな先生」 「そうだよ!!大体“鏡”を奪ったセミナーが悪いんだから!!」

 

アイアンハイドはゲーム開発部たちの行為を良くないことだと諭すと同時に、先生の方に目線を向ける。アイアンハイドは一度先生に会っていただけに、彼が生徒たちと共に不良行為に加担していることにお怒りのようである。それに対して先生は責任を取ると宣言したものの、アイアンハイドに詰められて泣き顔になるのであった。

 

「よくやったアイアンハイド。“鏡”のことはどうでもいいが、あたしはそこのデカい銃を持ったチビに用があるんでな。ここで逃げられるとちょっと手間だったんだよ」

 

「ね、ネル先輩だぁ!!?」 「どうしよう!!死んじゃうよぉ!!」

 

さらに不幸なことに、ゲーム開発部の背後からはネルが現れる。前門のアイアンハイド後門のネルと挟まれ、もはやゲーム開発部は一歩もそこを動くことができなくなっていた。

 

キョロキョロ

 

「お前だよ、お・ま・え!!」

 

「あっ、アリスのことですか?」

 

「お前以外誰がいるんだよ」

 

だが、アリスはネルが指名したのは自分のことであるということなど思わず辺りをキョロキョロと見渡す。それを見たネルは怒りながらアリスを指さすと、アリスは初めて自分のことであると認識した。

 

「C&Cに、一発食らわせてくれたらしいじゃねえか…?ちっと面貸せや」

 

「あ、アリス、このパターンは知っています。チビメイド様に告白されました。スチル獲得です!!」

 

「ふ、ふっざけんなこの野郎っ!誰がチビメイド様だ!?ぶっ殺すぞ!?」

 

「ひっ…!」

 

ネルはどうやらC&Cを一発で沈めたそのアリスの強さを確かめるのが目的のようだが、アリスはネルが自分に告白してきたと勘違いしていた。それを聞いたネルは顔を真っ赤にして怒り、アリスはその姿に恐怖を覚える。

 

「まぁいい。アタシはC&Cを倒したソイツの実力を確かめたいだけだ。アタシに勝てたら大人しく引き下がってやるよ」

 

「分かりました。一騎打ちのイベント戦闘…みたいなものですね、理解しました」

 

「おぉ、やる気満々じゃねぇか」

 

「あの時は狭かったですし、“鏡”を持って帰るという使命がありましたが…今なら!!」

 

一度冷静になったネルは改めてアリスに勝負を申し込む。アリスは一度恐怖を感じはしたもののネルの強さをよくわかっていないのか、その勝負を受けてしまった。どうやらミレニアムタワーの内部と違いこの広い場所ならば勝ち目があると踏んだようである。

 

ゴォォォォン!!

 

「行きます、魔力充電100%!!」

 

「ギャウ!!」 「キー!!」

 

「うわっ!?」 「あっ、“鏡”がっ!?」

 

「ご苦労だったなチビ共」

 

だが、そこに割って入ったのがサウンドウェーブ擁するカセットロンたちである。ラヴィッジはアリスの光の剣の発射を止め、レーザービークはモモイの抱えていた“鏡”を奪い取り、サウンドウェーブに渡す。

 

「テメェ…アタシらの勝負を邪魔しやがったな…」

 

「俺の前でよくも好き勝手してくれたな。ディセプティコンのカス野郎が…」

 

ガチャ…

 

「フッ…」

 

勝負を邪魔されたネルと、自分がいる前で好き勝手されたアイアンハイドは、サウンドウェーブに殺気を向けながら睨みつけ銃を向ける。常人ならば気絶してしまいそうなほどの殺気を向けられているというのに、サウンドウェーブは不敵な笑みを浮かべるのであった。

 

「オイどういうことだサウンドウェーブ!!」 「テメェ、俺たちが苦労して手に入れた“鏡”を奪いやがって!!」

 

「お前らの目的はG.Bibleの解析だろう?それならばもう終わった。後は家にでも帰って好きにするといい」

 

「えっ!?」 「じゃ、じゃあ何でこんなことを…」

 

苦労して手に入れた“鏡”をサウンドウェーブが奪ったことをミニボットたちは抗議する。それに対しサウンドウェーブはG.Bibleはすでに解析したと言った。それを聞いたモモイとミドリは衝撃で固まってしまう。サウンドウェーブが解析できるのであれば、自分たちが何のために危険な目にあってまで頑張ったのかがよく分からないのだ。

 

「俺は自分が作った“鏡”を取り戻すために、お前たちの力が必要だっただけだ。“鏡”を手に入れた以上もうお前たちに用はない。そして、その対価であるG.Bibleの解析はしてやった。それで問題無いだろうが」

 

「クッ…」 「コイツ…」

 

「そ、そんな…」

 

モモイたちのショックをよそに、サウンドウェーブは悪びれる様子もなく、ゲーム開発部の力を借りた経緯を説明する。このことは恐らくヴェリタスもエンジニア部も知らなかったのか、さっきからハレからのコールが鳴りっぱなしである。そんな傲慢な態度にミニボットたちは怒りがこみ上げていた。彼らはゲーム開発部の頑張りを無下にされて珍しく本気でキレていた。

 

「やめだ…」

 

「え?」

 

「お前との勝負はもういい。まずはそこのクソ野郎の“掃除”が最優先だ」

 

「よく言った。それでこそだ!!」

 

バキュン!!ドキュン!!

 

サウンドウェーブにいいように使われたゲーム開発部の姿を見て、ネルは何か思うことがあったのか、アリスとの勝負を捨ててサウンドウェーブに銃口を向ける。そんなネルを見てアイアンハイドは彼女に同調して同じく銃を向け、サウンドウェーブにぶっ放した。

 

「おっと…」

 

「ガルルルル…」 「ギャース!!」

 

「フン、この星に来て腕が鈍ったんじゃないのか?」

 

「バカが。今のは威嚇射撃だ。コイツらの前でお前の中身をぶちまけるわけにもいかねぇだろうが」

 

ブロロロロ…

 

サウンドウェーブはアイアンハイドから撃たれた銃弾を避けると、彼を煽りだす。アイアンハイドのほうもサウンドウェーブの煽りに煽りで返し、ミレニアムタワーの下は一触即発の事態になっていた。そんな中、ミレニアムタワーに近づく2台の車が近づいていた。

 

「テメェら!!ミレニアムタワーの下に集合だ!!このクソ野郎にミレニアムでアタシらに喧嘩売ったらどうなるか思い知らせてやる!!」

 

「い、いや…喧嘩は売ってないと思うけど」

 

「うるせぇ、アタシが売られたと思ったら売られたんだよ!!」

 

「聞いたなハウンド、サイドスワイプ!!」

 

ギゴガゴゴ

 

「あぁ」 「ぶっ殺してやるよディセプティコン」

 

ネルは無線でC&Cのメンバーを招集する。そして、丁度そのタイミングでミレニアムタワーに近づいていた2台の車も到着し、トランスフォームする。2台の車の正体はC&C所属のオートボットである、ハウンドとサイドスワイプであった。彼らも目の前のサウンドウェーブを見て殺る気十分であった。

 

 

 

 

 

ミレニアム・第三校舎屋上

 

「どうやら我々はサウンドウェーブにいいように利用されてしまったようだね。やれやれ、やはりディセプティコンとは慎重に付き合うべきだったな」

 

「私は先輩の加勢をするけど、ウタハはどうするの?」

 

「勿論参戦させてもらうよ。ディセプティコンの情報参謀の戦闘データなんて滅多に取れないからね」

 

(そっち…)

 

サウンドウェーブの一連の行動を見ていたウタハはディセプティコンを簡単に信用してしまったことを反省する。一方カリンはネルの呼びかけに応じ援護をの体勢を取りつつ、ウタハがこの戦いに加わるのかを問うた。それにウタハはデータ収集の名目で参戦すると答え、カリンを困惑させるのであった。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー内部・オペレーションルーム

 

「1階にいる生徒会委員から連絡です!!警備用ロボットがひとりでに動き出したとのこと!!」

 

「どういうこと!?まさかヴェリタス?」

 

“いや、これは我々の仕業じゃない…。サウンドウェーブ…いや、その部下であるフレンジーの仕業だよ”

 

オペレーションルームで警備用ロボットがハッキングされて動き出したとの報告を受けたユウカは、驚きながらもヴェリタスの関与を疑う。だが、オペレーションルームと通信を繋いだハレはそれを否定し、フレンジーの仕業であると告げる。

 

「さらに報告です。ミレニアムタワー付近に所属不明機の存在を確認!!さらには地中から謎の反応もキャッチしました!!」

 

「なんですって!?」

 

“恐らくサウンドウェーブの援軍だよ。彼のことだからC&C所属のオートボットとの対決に備えて援軍を用意してたんだ”

 

「ハレ、とりあえずドローンカメラをあるだけ出して。あと、あなたは先生に繋いで。ノアはジャズに連絡。ここでみんなをサポートするわよ!!いくらオートボットとディセプティコンの中立区だからって好き勝手させてたまるもんですか!!」

 

“わかった” 「はい」 「分かりました、ユウカちゃん」

 

さらにオペレーションルームではディセプティコンの援軍の情報もキャッチする。この報告を聞いたユウカは司令塔としてテキパキと指示を出し、サウンドウェーブたちとの対決へ備えるのであった。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・屋上

 

“サウンドウェーブが”鏡“を強奪して、C&C所属のオートボットたちと戦闘になっています。さらには増援のディセプティコンも接近中です。対処をお願いします”

 

「あぁ、了解した。聞いたなお前たち!?」

 

「『ぶっ殺してやる!!』」

 

「あの野郎~!!」 「やっぱりあんなのと組むんじゃなかったぜ!!」

 

ジャズたちはノアの通信によって事態を把握する。ツインズたちもジャズとビーも、サウンドウェーブのゲーム開発部に対する扱いに激怒していた。彼らは今にも飛び降りたい気持ちを我慢して、空から来るディセプティコンの援軍を探知する。

 

ブロロロロ…

 

「いたぞ!!ヘリコプターだ!!」

 

「あの型のヘリコプターは…ブラックアウトだ!!」

 

ヒューン

 

「エンジンを止めて落下していったな。ブラックアウトで間違いないだろう。お前らこれを背負え。俺ら用のパラシュートだ」

 

スキッズは空を飛んでるヘリコプターを見つけて報告すると、マッドフラップがデータベースを検索して、飛んでいるヘリがディセプティコンのブラックアウトであると特定する。その後、ヘリはいきなりエンジンを止めて、サウンドウェーブのいる地上へ向けて落下していく。それを見たジャズたちはパラシュートを背負い屋上から降下する準備をするのであった。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー裏門前

 

ゴゴゴゴゴゴゴ…

 

「オイ、何の揺れだ?」

 

「フッフッフッ…」

 

「テメェ、何企んでやがる…?」

 

地上では謎の音と揺れが起こっており、アイアンハイドはそれを不審に思う。対するサウンドウェーブは不敵な笑みを浮かべていた。

 

ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!ズドォーーーーン!!!!

 

「な、何っ!?」 「もう嫌だー!?」

 

「コイツは!?」 「まさかドリラーなのか!?」

 

地下からコンクリートをブチ破って出てきたのはサイバトロン星の原生生物であるドリラーであった。だが、サイバトロン星で見たものよりもはるかに巨大になっていたため、アイアンハイドはその姿を見て目を見開いて驚いていた。そして、次から次へととんでもない事態が起こっているゲーム開発部たちはへたり込んで泣いて怯えてしまっていた。

 

ガシャン!!

 

「待たせたなサウンドウェーブ。“鏡”とやらは奪い返したか?」

 

「あぁ、そこのチビ共がよく働いてくれたのでな」

 

ズドン!!ギゴガゴゴ

 

「さっさと終わらせようぜサウンドウェーブ。コイツらに時間をかける必要なんかないだろう」

 

「あぁ、そうだな」

 

ドリラーの中から現れたのはディセプティコン科学参謀ショックウェーブである。さらには空からブラックアウトも降ってきて戦闘の準備は整っていた。

 

「ふぅ~やっと着いたねぇー。ありゃーとんでもないことになってる!!」

 

「これは…凄いですね」

 

「アカネ先輩…アスナ先輩」

 

「モモイちゃん、ミドリちゃん、ユズちゃん、アリスちゃん…それに先生。今回の件、ユウカは不問にするそうです。なので彼らを“掃除”するのに協力してください」

 

「うん…」 「ありがとう…」

 

ディセプティコンの援軍が到着した後にミレニアムタワーの下に現れたのはネルの無線を聞いてやって来たアカネとアスナであった。アカネは意気消沈しているゲーム開発部たちに励ましの声をかけて、協力するよう促す。アカネの優しい声を聞いたモモイとミドリはここでようやく立ち上がりディセプティコン討伐へと参加するのであった。

 

「それじゃあ役者も揃ったことだし」

 

「あぁ、そうだな」

 

「「始めようか!!」」

 

ここミレニアムでオートボットとディセプティコンとの対決が始まろうとしていた。

 

さぁ戦いだ!!




”鏡”の回収を終えて部室へ向かうゲーム開発部員達。疲れからか、不幸にも黒塗りのトップキックに追突してしまう。生徒をかばいすべての責任を負った先生に対し車の主、オートボットアイアンハイドが言い渡した条件とは…。

アリス「!」
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