TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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夜空のユーフォーロマンス
サウンドウェーブ、ショックウェーブ、ブラックアウトvsアイアンハイド、ハウンド、サイドスワイプ

ドリラーvsC&C、ジャズ、ビー、ツインズ

警備用ロボットwithフレンジーvsゲーム開発部、ユウカ、ノア

他は色々とサポートです



夜空のトランスフォームロマンス

数日前ゲヘナ学園・ディセプティコン地下基地

 

「申し訳ありません、メガトロン様。私が席を外している間に“鏡”をミレニアムの生徒会に没収されてしまいました。只今ミレニアムの連中と“鏡”を取り戻す計画を立てているのですが…」

 

「ミレニアムのエージェントとオートボットどもの妨害が入る可能性があるというのだな」

 

「はっ、その通りでございます」

 

サウンドウェーブは確実に“鏡”を確保するべく、メガトロンに事情を説明する。彼は情報参謀なだけあって、ヴェリタスよりも正確に作戦の成功確率を割り出していたのだ。

 

「とりあえず今回の一連の作戦はお前らの勝手な行動ということで処理しといてやる。確かミレニアムのエージェントたちとつるんでいるオートボットは誰だったか…」

 

「アイアンハイド、サイドスワイプ、ハウンドの3人です」

 

「チッ…どいつもこいつも武闘派だな。奴らに作戦をブチ壊された苦い思い出が蘇ってきたわ!」

 

「はい、全くもって手を焼く奴らでして…」

 

メガトロンはスタースクリームと違って、自分の落ち度を認め報告してきたサウンドウェーブを窘める。これがサウンドウェーブとスタースクリームの信頼の差である。サウンドウェーブはメガトロンにC&C所属のオートボットの名を挙げると、メガトロンは忌々しい顔をするのであった。

 

ガチャ

 

「お呼びですかメガトロン様?おや、サウンドウェーブも来ていたとは」

 

「ご苦労だったな、ショックウェーブ。ところで例の原生生物の研究は上手くいっているのか?」

 

「はい、後は実戦投入の前段階のテストだけです。お急ぎとあらばすぐにでも…」

 

「フッフッフッ…いやぁなに、ちょうどいい実験相手をサウンドウェーブが用意してくれるようなのでなぁ」

 

メガトロンの元にやって来たのはショックウェーブである。彼は以前からドリラーを巨大化する研究をしており、テストする場所と相手を探していたのだ。こうしてショックウェーブはブラックアウトと共にミレニアムサイエンススクールに向かったのである。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・裏口前

 

「“鏡”は手に入れるという目的は果たした。もうここには用は無いが、最近退屈でね。お前らが“コイツ”と踊る余興をここでじっくり見させてもらうとしよう」

 

「行け、ドリラー」

 

ギィィィィン!!

 

“みんな、衝撃に備えて!!”

 

「「「おう!!」」」 「「「はい!!」」」

 

サウンドウェーブはドリラーの後ろに下がると、オートボットたちを見下すように笑みを浮かべる。ショックウェーブがドリラーに指示を出すとドリラーはC&Cとアイアンハイドたちのほうへ突進していく。先生はそれを察知すると、ユウカたちのサポートで繋がったみんなに衝撃に備えるよう指示を出すのであった。

 

“アイアンハイド、ハウンド、サイドスワイプはディセプティコンを狙って!!C&Cのみんなはそのための援護!!あの化け物はエンジニア部たちと屋上から降りて来るツインズたちで止めるから!!”

 

「おっしゃ!!C&Cあのクソ野郎どもをバラバラのスクラップにしてやるぞ!!」

 

「は~い♪」 「かしこまりました」

 

「首を洗って待ってやがれ」 「俺と踊ってもらうぞ」 「そこから引きずり降ろして細切れにしてやる!!」

 

襲ってくるドリラーを前に先生は速やかに指示を出していく。C&Cとアイアンハイドたちは先生たちの指示に従ってドリラーを避けてサウンドウェーブたちの元へ向かっていく。

 

「先生!!オペレーションは他の部員とヴェリタスたちに任せて我々はここで戦います」

 

「ユウカ!!とノア先輩!!」

 

「モモイ~!!何で私には先輩を付けないの!!」

 

“とりあえず君たちはフレンジーにタワーの1階でフレンジーにハッキングされた警備用ロボットの対処して!!”

 

「「はい!!」」

 

この異常事態に1階に降りてきたのはユウカとノアである。彼女たちは通信系統を他のヴェリタスと他のセミナー部員に任せ、戦うため前線に出てきたのである。先生はセミナーを咥えたゲーム開発部たちに警備用ロボットを対処するよう指示を出した。

 

 

 

 

 

ヴェリタス

 

「ヒビキはそこからあのデカブツに向かって攻撃ね。ヒビキとキューとホイルジャックもヒビキと合流して長距離から援護よろしく。あとカリンが正門からミレニアムタワーに登って来るからマキとコタマはエレベーターの設定を書き換えといて。あとは私が飛ばしたカメラドローンの映像をそっちに繋ぐからC&Cとトランスフォーマーたちにオペレーションをお願い」

 

ヴェリタスの部室ではハレが先生の指示しきれない人たちに向けて指示を出す。彼女はサウンドウェーブが“鏡”を奪ったその瞬間から、ディセプティコンとの対決の可能性を感じ1人部室で計画を練っていたのである。

 

「まぁ…彼と何の警戒もなく仲良くしてたのは軽率だったと思うけど、こうなる可能性だって考えなかったわけじゃない。私たちはミレニアムサイエンススクールの生徒だ。君たちがいなくたって、君たちに追いついてみせるよ」

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・裏口前

 

「ショックウェーブめ…とんでもないものを持ち込んでくれたな」

 

「『ミミズ』『キモい!!』」

 

「あぁ、同感だよ」 「気持ちわりぃ」

 

ギィィィィ!!

 

トランスフォーマー用のパラシュートを使って降りてきたジャズたちはドリラーに対峙する。サイバトロン星で見たソレとは似ても似つかぬその姿を見て、一同は顔を顰めて気持ち悪がるのであった。

 

ズドォーーーーン!!!

 

“ギィィィィアァァァァ!!!”

 

“よしっ!!ヒビキたちの砲撃が効いてるぞ”

 

「撃って撃って撃ちまくれ!!銃弾の補給はセミナーたちが何とかしてくれる!!躊躇する必要は無いぞ!!」

 

「『くたばれ!!』『料理してやるぜ』」

 

「俺たちの新武装で!!」 「輪切りにしてやらぁ!!」

 

ヒビキたちの遠距離攻撃にドリラーは奇声をあげて、動きが鈍くなる。副官であるジャズはツインズとビーに発破をかけて、ドリラーに一斉射撃を浴びせる。

 

“ギャァァァァァァァァ!!!”

 

「よし、スキッズ、マッドフラップ、お前らはあのドリラーの上に乗ってその盾に付いてる刃をブチ当ててやれ!!」

 

「了解!!」 「よっしゃ!行くぜぇ!!」

 

ジャズはドリラーにキャノン砲を撃ち込みながらツインズにドリラーの上に登るよう指示を出した。ツインズはそれを聞いてドリラーの元へ走り寄ってしがみつくのであった。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・1階

 

「もぉ~!!買い上げた警備用ロボットを全部壊して回らなきゃいけないなんて!!」

 

「ユウカちゃん、落ち着いて対処しましょう。あまり激しく動くとジリ貧になっちゃいますよ」

 

「ふぅ…ありがとうノア。おかげで少し落ち着いたわ」

 

フレンジーは当然遠くからロボットをハッキングして操っているため、迫りくるロボットを全部機動停止にしなければならない。ユウカは一連のディセプティコンの勝手に怒りで我を忘れかけていたが、ノアの言葉で落ち着きを取り戻すのであった。

 

「でも、どうするのさ!?アリスのレールガンをここで撃ったら柱が壊れて建物自体が壊れちゃうんでしょ!?」

 

「私たちだけでこれを抑えるのだって限界があるよ…」

 

「大丈夫よ。ヴェリタスのことだがらアイツらにハッキングされたときのためのカウンターの1つや2つくらい準備してるはずよ」

 

モモイは最大火力のレールガンが使えないとの分析を聞き、パニックになっている。妹のミドリも勝ち目が無いと考え、この戦いには消極的になっている。だが、そんな2人を安心させるように、ユウカはヴェリタスのことを信じるよう言い聞かせる。

 

“みんな、ロボットを外に出さないようにここを死守するよ!!”

 

「「「「はい!!」」」」

 

ゲーム開発部とセミナーは先生の指示の元、C&Cとオートボットの背後を守る戦いに挑むのであった。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・下

 

ズダダダダダダ!!

 

「オラオラオラァ!!こっちだクソミミズ共!!捕まえてみやがれってんだ!!」

 

「おっと、よっと、そりゃ!!面白いー!!」

 

「フフフ…害虫の掃除もメイドの役目ですから」

 

ドカァン!!ボカァン!!ズガァン!!

C&Cはアイアンハイドたちにドリラーを近づけないよう、引きつけて対処していく。彼女たちは戦うためのエージェントであるため、先生の指示がなくとも上手く戦うことができるのだ。

 

 

 

 

 

ガチャッ!!

 

「よう、会いたかったぜサウンドウェーブ」

 

「チッ、あのクソミミズ…デカくなっただけか」

 

シャキン!!

 

「お前の作ったデカミミズ、柔すぎてスパスパぶった切れたな。お前も細切れにしてやるよ」

 

「フッ、私の実験動物の実力はこんなものではないぞ」

 

ボカァン!!

 

「ツレねぇなブラックアウト。せっかくミレニアムまで来たんだ、俺と踊ろうぜ」

 

「ハッ、1人で踊ってろよ、太っちょバレリーナが!!」

 

C&Cのおかげで高みの見物決め込んでいた、ディセプティコンの元へとたどり着いたアイアンハイドたちは、それぞれ一対一の状態を作っていく。先ほどまで余裕の表情を浮かべていたディセプティコンたちもこの状況には苦い顔をするのであった。

 

ガチャグチャ!!ギィィィィン!!

 

「クッソ!!コイツ強さはそうでもねぇくせに、潰したそばから生えてきやがる…気持ち悪りぃ!!」

 

「あ~も~気持ち悪い~」

 

「まったくしつこい害虫ですねっ!!カリン、援護を」

 

“了解“

 

ズドォーーーーン!!!

 

“強い弱いというよりしぶといな…”

 

C&Cはドリラーを対処していくうちに、ソレの特徴に気付き始める。ショックウェーブによって改造を施されたドリラーはその大きさもさることながら、異常なほどの再生力を与えられ、徐々にC&Cたちを疲弊させていくのであった。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・内部

 

“モモイ、ミドリ!!ロボットが3体左に行ったよ!!ユウカは前の4体を引きつけて!!”

 

「「OK!!」」 「了解です、先生」

 

「うわーん!!キリがありません!!」

 

“ヴェリタスの秘策を信じよう…”

 

ミレニアムタワー内部では先生の指示の元、ゲーム開発部とセミナーが協力して迫りくる警備用ロボットを建物内に押しとどめていた。だが、大群で向かってくるロボットたちを対処していくうちに、彼女たちの疲労は溜まる一方であった。彼女たちはヴェリタスの対フレンジー用の秘策を信じて待つしかなかった。

 

ヴェリタス部室

 

「ミレニアムは技術の学校だ。アビドスでの一連の闘争も、それ以外のディセプティコンの活動だって我々はデータとして知っている。君らと交流を続けていく以上、こういう機会が来るだろうと君らに秘密で備えていたんだ」

 

ガチャン!!

 

ハレはミレニアムには似つかない旧式の南京錠の付いた金庫を開くと、謎の機械を取り出して、ヴェリタスの部室にあるデスクトップに繋げた。

 

「コイツは特殊な機械でね。ハッキングしている機械を探知して高圧電流を流すことによって、パソコンをダメにする機会さ。サウンドウェーブみたいなトランスフォーマーにはビリッとした程度かもしれないが、小さいお前ならどうかなっ!!」

 

ポチッ

 

そう言ってハレは機械のスイッチを押す。

 

ミレニアム・サーバールーム

 

「へへへへへ…さっさと降参しちまいなぁ!!もう辛ぇだろうが」

 

フレンジーはサウンドウェーブの襲来のタイミングでミレニアムのサーバーが置いてある建物に潜入し、ロボットをハッキングしてゲーム開発部たちを襲っていた。

 

ビリッ…ビリビリッ…

 

「ん、何だ?」

 

ハッキングでゲーム開発部たちの苦しむ姿を覗き見していたフレンジーは、ハレの機械による電撃に気付く。だが、これがハレから放たれたものとは思わず特に気に留めはしなかった。

 

ビリビリビリビリィ!!!!!

 

「あがぁぁぁぁ!!!」

 

トスン…

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・内部

 

ヒュン…

 

「あれ…動かなくなったよ」

 

「流石ハレ、上手くいったようね」

 

ハレによって高圧電流を浴びせられたフレンジーは、その場に倒れ込み行動不能となる。それによって警備用ロボットはその動きを止めた。それを見たユウカはすぐにハレのおかげだと理解し、彼女の仕事の早さに感心するのであった。

 

「とりあえず第一段階はクリアね。それじゃあ次の段階に移りましょう」

 

「え?」 「ちょ!?私たち何も知らされてないんだけど!?」

 

「あぁ、ごめんなさい。話してる時間が無かったものだから…」

 

「それに関しては私から説明しよう」

 

「「「ウタハ先輩!!」」」

 

警備用ロボットが無力化したことで、ユウカは次の段階へと移ろうとする。だが、突然の戦闘だったため、作戦を共有する時間が無くゲーム開発部は戸惑っていた。そんななか、ミレニアムタワーに現れたのはエンジニア部のウタハであった。

 

「部長、ケーブル確保してきました!!」

 

「ありがとうコトリ。我々が今からすることは、アリスのレールガンをミレニアムの電力と繋いで、あの化け物を倒すための準備だ」

 

「な、なるほど…」

 

「アリス知ってます!!ヤ○マ作戦ですね!!」

 

ユウカとウタハが考えた作戦は、ミレニアムの電力をアリスのレールガンに集中し、威力を超増幅させてドリラーに放つということである。アリスはそれを聞いて、モモイたちと一緒に見ていたアニメを思い出して興奮するのであった。

 

「ホィーリーとブレインズは私たちを手伝ってくれ。そして、ゲーム開発部とユウカとノアはレールガンをみんなで抑えててくれ」

 

「わかったぜ」 「任せろ」

 

「押さえる…何で?」

 

「ミレニアムの電力を集めて放たれるレールガンはその威力もさることながら、反動も凄まじいはずよ。だからそれを押さえるためにみんなで支える必要があるわ」

 

ウタハは頭数が揃ったところで、みんなに指示を出していく。その中でゲーム開発部にはレールガンを押さえる役割を指示すると、彼女たちはその意味を図りかねる。それを見たユウカは彼女たちにウタハの指示の意図を説明するのであった。

 

“それじゃあ、作戦開始!!”

 

「「「「おー!!!」」」」

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・裏口前

 

「はぁ…はぁ…切っても切っても生えてきやがる」

 

「このクソミミズが…いい加減にしやがれ!!」

 

ギィィィィ!!

 

C&Cと共にドリラーの食い止め役を担っているツインズたちは、いくら切っても生えてくるドリラーの再生力に飽き飽きしていた。

 

ギリギリギリギリィィ!!ガシィ!!

 

「うわぁ!!」 「掴まれた!!」

 

「まずい!!ツインズたちが捕まったぞ!!ビー頼んだ」

 

「『Hey!!Let’s Go!!』」

 

そしてついに、ツインズ達はドリラーの触手に足を掴まれてしまう。それに気づいたジャズはビーを救援に向かわせる。ジャズたちオートボットもドリラーの再生力によって少しづつ削られていくのであった。

 

ズダダダダダダ!!

 

「ドリラー、攻撃を防げ」

 

ギィィィィ!!

 

「チッ…邪魔くせぇなぁ!!臆病者が!!こっち出てこいよ!!」

 

「誰がバカ正直にお前の相手なんぞするか」

 

アイアンハイドとサウンドウェーブの攻防はドリラーの妨害によって、膠着状態に入っていた。一対一の勝負でならアイアンハイドの勝ちは間違いないのだが、サウンドウェーブもそれをわかっているため、ドリラーで妨害しているのだ。

 

ジャキン!!ジャキン!!ガキン!!

 

「フンッ!!せいッ!!」

 

「流石はサイドスワイプだな。そのブレードの威力は目を見張るものがあるぞフフフフフ…」

 

「黙れ…その汚い口を閉じてろショックウェーブ」

 

サイドスワイプは自慢の機動力と、その両腕のブレードで襲い来るドリラーを対処していく。それを見ていたショックウェーブはそんな彼を見て感心していた。彼は日ごろ色々な研究をしているだけあって、人一倍相手を分析する性格なのである。

 

ドカァァン!!ボカァァァン!!

 

「なかなか上手いじゃねぇかよ、太っちょバレリーナァ!!」

 

「テメェも踊れや!!駄ヘリコプターが!!」

 

「嫌だね。お前のようなデブなんかと踊るなんざゴメンだ。何度誘ったって無駄だぜ」

 

ズドォォォォォン!!バコォォォン!!

 

ハウンドは手榴弾を駆使してドリラーの触手の爆破させていく。ブラックアウトはそれを妨害しつつ攻撃していく。だが、ハウンドの武器の手持ちも段々と少なくなっていることを、彼は気づいていた。

 

 

 

 

 

ズダダダダダダ!!ズダダダ!!

 

「このクソ鳥!!こっち来やがれってんだ!!」

 

「ギャーーース!!」

 

「う~ん、ワンちゃん?そこどいてくれないかなぁ?」

 

「グルルルルル…」

 

「まったく…千切れたコレを誰が掃除すると思ってるんですかぁ!!」

 

ドカァーーーーン!!

 

“鳥と犬は的が小さくてちょこまか動くから当てられないな…”

 

C&Cはラヴィッジとレーザービークの妨害に遭い、ドリラーの対処よりも2匹の対処に回らざるおえなくなっていく。ミレニアム陣営はディセプティコンの策略によってどんどん追い詰められていくのであった。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・内部

 

「ブレインズ、レールガンはこの数値で調整してくれ。ホィーリーはこの4本のプラグをここにある電源に繋げてくれ」

 

「あぁ」 「おう」

 

「部長、簡易台座の組み立て完了しました。取り付けます」

 

「よし、取り付け作業にかかってくれ」

 

ミレニアムタワー内部ではドリラーを倒すために、レールガン強化のための突貫工事が行われている。エンジニア部部長のウタハなだけあって、通常の3倍のスピードで作業が進んでいた。

 

“アリスがレールガン自体を握って…モモイとミドリが両側で押さえて…”

 

「ユズちゃんをこっちに配置して…ノアと私はアリスちゃんを後ろで支えて…」

 

先生とユウカは、タワーの1階の図面とレールガンの威力の予想と睨めっこしながら、レールガンを置く位置と、支える生徒たちの配置を思案する。

 

“なるほど、それなら何とかドリラーを倒せるかもしれないな。正直俺たちじゃ核を壊せないがミレニアムの電力を集結させたレールガンなら再生するまでもなく吹き飛ばせるだろう”

 

「えぇ、なのでその核の位置の特定をジャズにはお願いします」

 

“他でもないノア、お前からの頼みだ。必ずノアの役に立ってみせると約束するぜ”

 

「うふふ…相変わらずですね。それではお願いしますね」

 

“終わったらお茶でも…”

 

プツン

 

一方ノアは外で指示を取っているジャズにこちらの作戦を伝えていた。ジャズはノアの言う事を了承すると、ノアにキザな台詞を吐いたが、ノアは無視して通信を切るのであった。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・裏門前

 

「というわけで、あのレールガンで核をぶち抜くそうだ。だが俺らは核の位置がわからん。とりあえずC&Cと協力しよう」

 

「なるほど、核を見つけ出せして壊せば、あの厄介な再生も止まるってわけだな」

 

「『核』『探せ!!』」

 

「オートボット、トランスフォームだ!!」

 

「「「おう!!」」」

 

ギゴガゴゴ

 

ノアから事情を聞いたジャズはツインズとビーに指示を出す。ジャズたちはまず核のことを伝えるべく、C&Cの元へ向かうのであった。

 

ズダダダ!!ズダ!!ズダダダダダダ!!

 

「というわけで、一緒に核を探してくれ」

 

「あのチビのデカいやつってそんな凄いのか?」

 

「うん!!一回喰らったんだけどね、しばらく全身痛くて動かなかったよ!!」

 

「セミナーで用意した警備用ロボットも全部破壊されてしまいました。それほどの威力です」

 

「本来ならアタシがタイマン張るはずだったんだがな」

 

ジャズの説明を聞いて、アリスのレールガンの威力をその目で見たことのなかったネルは、他のメンバーにその威力のほどを尋ねる。アリスのレールガンを直接喰らったアスナとアカネはその威力を彼女に説明するのであった。

 

ズダダダ!!ズダダダダダダ!!

 

「とりあえず核を探すぞお前ら。アイアンハイドが耐えられなくなるまでがタイムリミットだ」

 

「よろしく頼む」

 

バキュン!!ドキュン!!

 

「『Fight!!』『Serch!!』」

 

「えぇ、急がなくては…」 「いっそげ~♪」

 

ドリラーの攻撃を銃で牽制しつつ、ジャズたちとC&Cはドリラーの核を探すのであった。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・内部

 

「これでよし。コタマ、ホィーリー、ブレインズ、お疲れ様。君たちのおかげでとりあえず準備は完了したよ」

 

「何とか完成しましたぁ~」 「ふぅ…久しぶりに疲れたぜ」 「だがこれであのクソッたれに一発かませるぜ」

 

“ありがとう、ウタハにコトリにミニボットたち”

 

「じゃあ後は任せたよ、先生。私たちはオペレーションルームに行ってミレニアムの電力をレールガンに供給できるよう調整があるからね」

 

外でジャズたちとC&Cがドリラーの核を探しているなか、ウタハたちの手によってミレニアムの電力を供給するコードと、レールガンを支えるための簡易台座が完成する。ウタハたちはレールガンの完成を見届けてすぐに、電力を供給するためオペレーションルームへと足早に向かうのであった。

 

“それじゃあみんな配置につこうか。アリスは銃身を動かす役、モモイとミドリはサイドの押さえ役、ユウカとノアはアリスを後ろから支える役、私とユズでチャージ率の管理と標準を合わせるサポートをするよ”

 

「「「「はい!!」」」」

 

完成した改造レールガンを前に先生の指示のもと、それぞれが配置につく。ユズはあまり体力に自身が無かったため、サポートに回してもらったようだ。

 

「窓とか扉とか大丈夫なの、ユウカ?というか勝手にミレニアムの電力使ったらマズいんじゃないの?」

 

「ミレニアムの危機なんだから天井が削れようが、床が削れようが、ちょっとミレニアム全域で停電しようが些細なことよ!!文句言ってきたらセミナーの権限で黙らせるわ!!」

 

「えっ、え~!?」

 

「ユウカちゃん?少し落ち着きましょう?」

 

モモイはレールガンによってもたらされる被害を心配するが、ユウカはミレニアムの危機にそんなことは関係ないと言い出す。それを聞いたミドリは驚き、ノアはユウカをなだめるのであった。

 

“準備はいいかい、君たち?エネルギーの充填を開始するよ”

 

「はい!!アリスいつでもいけます!!」

 

レールガンはミレニアムの電力の充填を開始するのであった。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・裏口前

 

「あっ、これじゃない?」

 

「おぉ、さすがだぜ」 「ここまで来るのもだいぶ苦労したな…」

 

「やっぱこういうときはアスナに探させるに限るな」

 

レールガンが電力の充填を開始したとき、ジャズとC&Cはようやくドリラーの核の位置を突き止めていた。アスナのその優れた直感によってようやく、お目当ての核を探し出したのであった。

 

ギリギリィィ!!ガシィ!!

 

「うわぁ!!」 「まずい!!」

 

「オイ、大丈夫か!?」

 

「ヤバッ!?捕まっちゃったよ!?」

 

ドリラーは核に近づく不届きものであるツインズを見つけると、触手で彼らを捕らえてしまう。それを見ていたネルとアスナは、ただツインズが捕らえられていくのを見ているしかなかった。

 

「君たちは早急にここを離れて、ここにある核にレールガンが当たるように援護するんだ!!」

 

「お前らはどうするんだよ!?」

 

「コイツを引きつけて核がここから動かないようにする!!」

 

「『GO!! Ready Go!!』」

 

「くっ…わぁったよ!!お前ら、行くぞ!!」

 

「「はい!!」」

 

ジャズはツインズが捕らえられたのを見て、C&Cにゲーム開発部たちの援護をするように指示を出す。それを聞いたネルは悔しそうに、ゲーム開発部たちの元へ走り出すのであった。

 

「さぁカワイイ娘ちゃんは逃がした!!こっからは俺たちが相手してやるぜ!!」

 

「『ぶっ殺してやる!!』」

 

ギィィィィガァァァァ!!

 

ジャズとビーは2人でドリラーを相手取るのであった。

 

「フッ、良い様だなアイアンハイド。武器のスペシャリストであるお前も手足を押さえれば形無しだなぁ、オイ!!」

 

「・・・」

 

「他の2人も取っ捕まっちまったぜ、オイ?何とか言ったらどうなんだよ?」

 

アイアンハイドたちはドリラーの無限ともいえる再生力にリソースの多くを割かされてしまったため、遂にドリラーに捕まってしまう。アイアンハイドたちのその姿にサウンドウェーブはご満悦であった。

 

「くたばれクソッたれッ!!」

 

「ハハハハハ!!そのザマでその態度が取れるとはなっ!!」

 

バキュン!!

 

「ぐっ…うぅぅぅ…」

 

ドリラーに身体の自由を奪われながらも、アイアンハイドはサウンドウェーブに強気に出てみせる。だがそんな態度がお気に召さなかったのか、サウンドウェーブはアイアンハイドの腹に銃を撃ち込んだ。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・内部

 

“エネルギー充填85…86…87…88…”

 

「か、核の位置はアカネ先輩から送られてきました。アリスちゃん、もうちょい下…うんそこ」

 

“発射まであとどれくらいかかる?”

 

“10秒もあれば100%チャージできるよ先生。ミレニアムタワーもセキュリティシステムを全部切ってリソースを全部そっちに回してる。どれだけの威力が出るのか見ものだね”

 

ミレニアムタワー内部では着々とレールガンに電力が充填されていた。発射準備完了まであと10秒ほどと迫り、ウタハはミレニアムの電力を使用してのレールガン発射に興奮が隠しきれないようだ。

 

「フフフ…さっきからスマホの着信が鳴りやまないわ…」

 

「ユウカちゃん、今はそのことは忘れましょう…って私が言うのもおかしいですが」

 

“97…98…99…100、エネルギー充填完了。いつでもいけます!!”

 

“よし、ネル、アスナ、アカネ、レールガンを撃つよ!!退避して!!”

 

「あぁ!!」 「ラジャ~」 「了解いたしました」

 

そしてようやくレールガンのチャージが完了する。先生は発射に備えてC&Cに退避するよう促した。

 

「距離よし、角度よし、発射準備よし!!先生指示を」

 

“ミレニアムハイパーレールガン…発射!!!”

 

「アリス、了解しました!!ミレニアムハイパーレールガン光の剣:スーパーノヴァをドリラーの核に向かって発射します!!」

 

ギィィィィィィィィィィィン!!!!!!

 

ユズはC&Cの退避を確認すると、最終確認を行い先生の指示を仰ぐ。ユズの言葉を聞いた先生はアリスにレールガン発射の指示を出す。先生の指示を聞いたアリスはレールガンの引き金を引くと、そのレールガンはいつもより大きな音を立てて発射の準備を始めるのであった。

 

“みんな衝撃に備えて!!”

 

「光よ——」

 

ズガガガガガァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・裏門前

 

「何て威力だ!?」 「『破壊』『壊滅』」

 

「これが、全力のレールガンの威力か!!」 「やっば~い!!」 「うっ…目がチカチカします…」

 

レールガンが発射されると、ミレニアムタワーを青白い光が包み込む。退避をしていたジャズとC&Cもそのあまりにも凄まじい破壊力を目の当たりにして、ただただ驚くしかなかった。

 

ギィィィィィィ!!!ガァァァァァァァァ!!!

 

「よし!核に命中だぜ!」 「ざまぁみろクソミミズ!!」

 

ガシャン!!ズシャン!!

 

そして見事レールガンはドリラーの核とその周りを包んでいる太い触手たちを粗方吹き飛ばす。核が破壊されたことによって、動かなくなった触手をどけてツインズは解放されるのであった。

 

「あのチビ共ぉ!!!私のドリラーをよくもぉ!!!よくもやってくれたなぁ!!!」

 

「クソッ…あのレールガンはまだデータを取っていなかった…。情報参謀としてあるまじき失態だ…」

 

「どうやらここは分が悪い…。撤退しよう」

 

ショックウェーブは自慢の実験動物を核ごと破壊されて、普段の冷静の態度はどこへやら、怒り心頭である。一方のサウンドウェーブとブラックアウトはアイアンハイドたちが復活したため、撤退を考えていた。

 

「テメェら覚悟はできてるんだろうな?」

 

「細切れにした後、海に沈めてやろうか?」

 

「そのプロペラ一枚ずつ引っこ抜いてやるよ」

 

アイアンハイドたちはそれぞれサウンドウェーブたちに再び銃を向ける。彼らは一度いいようにやられていたため、顔には怒りの表情を浮かべていた。

 

「悪いが、我々の負けだ。ディセプティコン撤退!!」

 

ヒュン!!ヒュン!!ヒュン!!

 

「あっ、クソッ!!逃げんじゃねぇぞ!!」

 

「いいや、逃げるとも。我々は別に勇敢な戦士ではないのでね」

 

負けを悟ったサウンドウェーブたちは空を飛んで、ゲヘナ学園に帰っていく。アイアンハイドは彼らを撃ち落とそうとするも実現できず、サウンドウェーブたちを逃がしてしまった。

 

 

 

 

 

ミレニアムタワー・内部

 

“み、みんな…お疲れ様…大丈夫?”

 

「いてて…まぁ何とか」 「うん、私も」

 

「あ、アリス吹っ飛ばされるのは初めてです」

 

核は破壊したものの、そのあまりの威力に耐えられず彼女たちはみんな吹っ飛ばされてしまったようだ。レールガンのパワーによって床は削れ、天井は落ち、窓ガラスは全部割れていた。

 

“とりあえず、みんなお疲れ様。みんなで力を合わせたおかげでサウンドウェーブたちを追い払えたよ”

 

ミレニアム史に残る長い夜はミレニアムとオートボットの勝利という結果で幕を閉じた。

 




触手プレイ(TF限定)
いつか番外編でトリプルチェンジャーの反乱とか書きてぇなぁ...
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