TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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千年幻想郷 〜 History of the Moon
パヴァーヌ編ラストです


千年科学郷 〜 Millennium Science School

エリドゥの一件から数日が経った頃

 

“…エリドゥの施設は、私が責任を持って閉鎖する事にいたしました”

 

“お疲れ様。ありがとうね、ヒマリ”

 

“…あの時の脅威はどうにか防ぐ事ができましたが、まだ何も解決していませんからね。特異現象捜査部の部長として、看過できないことでもありますし…はぁ…一体誰のせいでこんな事を、と思ったりもしますが。まぁ、その誰かさんのためにやってる…としておきましょうか?”

 

先生は通信を繋いで、シャーレのオフィスで今回の事後処理について話し合っていた。彼女はリオのせいで、面倒ごとが増えたと言いたげであったが、何だかんだミレニアムのために動いていた。

 

“超天才病弱美少女ハッカーは、いつも忙しいんですけどね…まったく”

 

“あはは、よろしくね”

 

 

 

 

 

セミナー・執務室

 

「リオ会長!?急に何を言ってるんですか!?会長を辞めるだなんて!ちょっと会長!?会長は一体どこに!?」

 

「…あ。ユウカちゃん、ここに会長からのメッセージが」

 

「え?メッセージ!?どれどれ…」

 

“ごめんなさい”

 

「・・・・・・!!謝って済む問題じゃないでしょう!?会長――!?!?」

 

リオは全てが終わった後、会長を辞めると言い出す。そしてそれをユウカとノアに告げたと思ったら、突然失踪してしまう。リオのメッセージを見たユウカは部屋の主のいない執務室の中で叫ぶのであった。

 

 

 

 

 

その後・ミレニアムのとある場所

 

「部長の退院を祝って~!乾杯!」

 

「乾杯」

 

「はい、乾杯です~」

 

「…これは一体なんの騒ぎだ?」

 

C&Cのメンバーは、ネルの退院を祝ってパーティーを開いていた。しかし、当の本人はこの騒ぎに困惑気味である。

 

「ふふっ。部長が無事退院したので、お祝いに打ち上げをすることにしたんですよ」

 

「だから今日は、こうしてC&Cが全員集合したんだよ!」

 

「いや、それは分かるけど…なんで先生がいんだよ?」

 

“招待されたんだよ。ネル、退院おめでとう”

 

「あ、ああ…ありがとう…」

 

ネルはC&Cの打ち上げにもかかわらず、先生がいることを指摘する。それに先生は、招待されたと答えるのであった。

 

「「「「「うえぇぇぇい!!」」」」」

 

カチィン!!

 

「そぉら!!エネルギーだぁー!!」

 

「飲め飲め飲めー!!」

 

「そしてあのおっさんたちは何でここにいるんだよ!!」

 

C&Cたちの少し離れたところでは、オートボットたちがエネルゴンで乾杯をしていた。ネルはそれを見て再び、何でそこにいるのかと叫ぶ。

 

「せっかくの打ち上げなんだ、みんなで騒ごうぜー!!」

 

「いえ~い!!」

 

「『祝杯』『乾杯』」

 

「ふふふ、やはり打ち上げというのはちょっと騒がしいほうがちょうどいいですね」

 

ネルの言葉など耳に入らないとばかりに、ジャズを中心にオートボットは騒いでいる。彼らを呼んだのは、勿論C&Cたちである。

 

「さあさあ、ご主人様も飲んで!飲んで!ヴェリタスが用意してくれた妖怪MAXならい~っぱいあるからね!」

 

“…あ、うん。妖怪MAXなんだねコレ”

 

「なんだぁ~?やっぱり大人の先生は酔うやつじゃないとダメか~?」

 

「アスナ先輩、そんな風に勧めたら先生も困ってしまうから…。それにハウンドはうざいからあっち行ってて」

 

「ふふっ。カリン、今日くらいはいいんじゃないですか?ですよね、先生?」

 

“私はかまわないけど…”

 

アスナは先生にエナジードリンクの妖怪MAXを飲むようにすすめる。先生が大量に置いてあるエナドリに困っていると、ハウンドがおじさん特有のウザ絡みを発動した。先生に絡む2人をカリンは窘めようとするが、アカネは祝いの場ということで2人の事を許すようカリンに言うのであった。

 

「う~ん、これじゃテンション上がらなかったかな?」

 

「やっぱ酒だぜ酒!!」

 

「う~ん…そうかなぁ~。あ!そうだ!みんなバニー姿の方が良かったりした?ねえ?ご主人様」

 

「バニー姿なんて…それは、ちょっと困る…。いや…でも、先生が見たいっていうのなら…できなくも…」

 

少し引き気味の先生を見て、テンションが上がっていないと感じたアスナは、バニー姿になったほうがいいかと、先生に聞く。アスナの提案にカリンは少し戸惑うが、先生のためならと乗り気になっていく。

 

「俺は大歓迎だぜ~!!」

 

「うるせぇ!!このスケベ野郎~!!」

 

「そんなんだから副官だってみんなから認識されねぇんだよ!!」

 

「や~い、このスケコマシィ~」

 

バニー姿になると言い出したアスナをジャズは大歓迎だと嬉しそうに言う。それを聞いていたアイアンハイドたちは、一斉にジャズにツッコミを入れた。どうやらだいぶ酔っているようだ。

 

“だ、大丈夫だよ!変な目で見られちゃうから!”

 

「はぁ…一体誰のための打ち上げなんだか…」

 

「『~~~~♪』」

 

「あら、陽気な音楽までありがとうございます」

 

バニー姿になるという提案を、先生は変な目で見られるという理由で拒否した。みんなが好き勝手やっているので、ネルは誰のための打ち上げなのかとため息をつくのであった。

 

「なるほど…打ち上げさえもバニー姿で。それがC&Cスタイルということですね。一つ賢くなりました」

 

「…は?」 「あら」 「…!」 「あはっ♪」

 

「おぉ!!あの時の嬢ちゃんじゃねぇか!!久しぶりだなぁ!!」

 

「遅くなりました、先輩方」

 

みんなで騒いでいるなか、唐突にその場に現れたのはエリドゥで敵として戦ったトキであった。意外な人物の登場に一同は驚いてしまった。

 

「やほ~トキちゃん!」

 

「な、なっ…いや…てめぇがどうして…ここに…!?」

 

「C&C全員が集合する打ち上げの席だと伺ったので、来てみました」

 

「うぇ~い!!よく来たなぁ~!!」

 

敵だったトキの登場に、ネルは信じられないといった反応をした。そんな彼女のことなど気にもせず、トキは打ち上げに参加し始めた。

 

「あんたは会長専属だろ!?」

 

「…残念ながら、その会長が失踪してしまいまして。どうしたことかと立ち尽くしていたところ…C&Cの事を思い出したのです」

 

「だからって、自分が殴った相手の退院打ち上げに参加するヤツがどこにいるんだよ!?」

 

「…はい?ちょっと何言ってるのかわからないですね…?殴られすぎでしょうか?」

 

「よし、表出やがれ!!」

 

ネルはどうにもトキが参加するのが、納得いかないようで、彼女に突っかかる。しかし、トキはそんな彼女のことなど関係ないとばかりに、ネルを煽るのであった。

 

「あっ!部長ひどい!せっかくトキちゃんが来てくれたのに!」

 

「いやいや…あいつ、この前まで敵だっただろうがよ!?」

 

“ケンカするほど仲が良いっていうし…”

 

「ちょっ!先生まであいつを庇うのかよ!?」

 

さらには、アスナもトキの味方をしはじめたため、ネルはもうよくわからなくなっていた。さらには先生までも、彼女の味方についてしまい、ネルは途方に暮れた。

 

「あ、トキちゃん。寄ったついでにお菓子でも食べていきますか?」

 

「ありがとうございます」

 

「はい!次はこれ!」

 

「…うーん、妖怪MAXの味は奥が深い」

 

「もうどうにでもなりやがれー!!!!」

 

どこまでも自由な彼女たちを見て、ネルはそう叫んだ。

 

 

 

 

 

「『~~~~~~♪』」

 

「いいぞぉ、ビー!!踊れ踊れ!!」

 

シュッ!!タンッ!!グルグルグルゥ!!

 

「『~~~~~~♪』」

 

「おー!!ヘッドスピンだ!!」

 

打ち上げが盛り上がるなか、ビーは自前のラジオで音楽を流しながら踊り出す。さらにはヘッドスピンまで披露して、みんなを楽しませるのであった。

 

「まぁ…過ぎたことはもういいか…」

 

“ネル…?”

 

「まあ、結局上から命令された事をやるのがC&Cだからな。あんたも結局、会長の依頼を遂行しただけだろうし」

 

「ネル先輩は、思ったより聞き分けがいいんですね」

 

「誰のせいだと思ってんだよ!?」

 

打ち上げで盛り上がるみんなの姿を見て、ようやくネルはトキのことを諦める。だが、そのことをトキに指摘されて、ネルはまたもやヒートアップするのであった。

 

「それにしても、あの変な武装があったとはいえやるじゃねぇかよ嬢ちゃん!!」

 

「はい、万全の状態ならネル先輩くらいでしたら…」

 

「やっぱ表出るかお前!?」

 

「ハッハッハッー!!いいぞーやれやれー!!」

 

“煽らないで!!”

 

ハウンドはエリドゥでのトキの戦闘を思い出し、彼女の戦いぶりを褒める。さらにトキは万全の状態であれば、ネルを倒せると豪語し、再びネルをキレさせるのであった。

 

「さあ、トキちゃん。この妖怪MAXも召し上がってみてください」

 

「はい、ちょ、…アカネ先輩、その、うっ…」

 

シュタン!!グルグル!!

 

「よーし!!上手いぞビー!!」

 

“みんなにぎやかでいいね…!!”

 

打ち上げは夜まで続くのであった。

 

 

 

 

 

エンジニア部

 

ドンッ!!カンッ!!ガガガガガガ!!

 

「アバンギャルド君Mk.2は無惨にも、ガルバトロンによって破壊されてしまった…」

 

「けど…壊れたなら、また作ればいい」

 

「はい!!アバンギャルド君Mk.3の製作開始です!!」

 

「相変わらず、アグレッシブな娘たちだ…」

 

「そうですね…」

 

エンジニア部はいつも通り、発明品を生み出している。さらには、アバンギャルド君の残骸を拾ってきて、さらに新たなアバンギャルド君を作ろうとしていた。

 

 

 

 

 

ミレニアム上空

 

「うわーすごいすごい!!本当に空を飛んでるよ!!」

 

「ミレニアムって空から見るとすごく広いんだね」

 

「「落ちないように気を付けろよ!!」」

 

ゲーム開発部はジェットツインズにフュージョンしてもらい、空中散歩を楽しんでいた。普段は空を飛ぶことなどできないので、上空の景色に彼女たちは大興奮である。

 

「しかし、エンジニア部の連中はこんな改造までできんのか、すげぇな」

 

「そういえば、2人もディセプティコンだけど…空を飛べるの?」

 

「「無理」」

 

「とんだディセプティコン詐欺ですね!!」

 

ゲーム開発部と一緒に同乗しているミニボットの2人は、エンジニア部の技術力に驚いていた。そんななか、ユズは2人がディセプティコンであったことを思い出し、空を飛べるのかと聞くが、2人は無理と即答するのであった。

 

「エンジニア部に頼めば2人も飛べるんじゃない?」

 

「そうだよ、作ってもらえばいいじゃん」

 

「絶対に嫌だね!!」

 

「どうせ、背中にジェット付けられてラジコンみたいにされるのがオチだ!!」

 

飛べない2人を哀れんだのか、モモイとミドリはエンジニア部に飛べるようにしてもらえばいいと言う。しかし、エンジニア部の過激な作品の数々を見てきた2人は絶対に嫌だと拒否するのであった。

 

 

 

 

 

“今回も色々とありがとう。助けに来てくれたとき、すごく頼もしかったよ”

 

「気にするな、先生。私は仲間の危機を救うために戦っただけに過ぎない。それは先生も、このミレニアムの生徒たちも同じはずだ」

 

“あの戦いは誰か一人でも欠けていたら成功しなかった戦いだった…。ゲーム開発部、C&C、エンジニア部、ヴェリタス、特異現象捜査部、セミナー、ミニボットの2人と、オートボットのみんな。みんながいたからアリスを取り戻せたし、キヴォトス危機を救えたと思うよ”

 

あの戦いの事後処理を一通り終えた先生は、オプティマスと共にミレニアムにいた。先生はあの戦いのことを今一度思い出し、振り返る。まさしく、誰か1人でも欠けてはいけない戦いであったと、2人は実感するのであった。

 

“我々はこの星の民と共に、新たなる危機を再び乗り越えた。私はその中で彼女たちの勇気ある行動を見た。種族は違えど、彼女たちも我らと同じように、目に見える以上の力を持っているのだと確信した。私はオプティマス・プライム。我々はこれからも、この惑星、キヴォトスを新しい故郷とし、共にこの星の民と歩んでいこうと思う”

 

 

 

 

 

fin




ビーはダンスが上手いからな...
次はトリプルチェンジャーの反乱の続きかエデン条約かで迷っております。
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