TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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(◠ڼ◠)


問題児たち

補習授業部・教室

 

「では、ここに揃っているのが補習授業部のメンバーということですか?」

 

(シューッ、シューッ…)

 

「・・・」

 

「は、はい…えっと、これで何とかみんな集まりましたね。補習授業部…」

 

(どういう集まりだよ、これ…)

 

正実の部屋からハナコ、アズサ、コハルを引き連れて補習授業部の部屋に戻ってきた。ハナコは相変わらず水着のまま、アズサも相変わらずガスマスクを被っている。一方のコハルは顔を覆って黙っていた。その有様を見て、ホットロッドは呆れて何も言えなかった。

 

「こ、ここからが本当の問題なんですが…」

 

「ふふ、何をすれば良いのでしょうか?阿慈谷部長?放課後にひと気のない教室で、素行の悪い女子高生と大人が集まって…ふふ、始まってしまいそうですね」

 

「始まる…?まあ、何だって構わない。ちなみに本気を出せば、この教室で一ヵ月は立てこもれる」

 

「死にたい…本当に死にたい…」

 

ヒフミはここからが問題だと、心配そうにメンバーに言う。それを聞いたハナコは意味深な事を言い出し、アズサはそれをさらに曲解する。コハルは絶望で話を聞いている精神状態ではなかった。

 

「え、っと…。先生…その、よろしくお願いします…」

 

“…うん、頑張ってみるね”

 

「こりゃ、先が思いやられるな…」

 

補習授業部の様子を改めて見たヒフミは、心配そうに先生を見る。そしてその先生も彼女たちの態度を見て、自分がやるしかないと覚悟を決めた。

 

 

 

 

 

その後、簡単な自己紹介と補習授業部についての説明が行われた。

 

「えっと、そういうことですので…短い間ですが、これからよろしくお願いします」

 

“よろしくね”

 

「『ヨロシクゥ!!』」

 

「よろしく頼むよ」

 

「「「・・・」」」

 

一通りの自己紹介を終え、ヒフミ、先生、バンブルビー、ホットロッドが改めて一同に挨拶をする。それに対し3人は、静かに彼女たちを見つめるのであった。

 

「とりあえず何か分からない点や気になることがあったら先生かヒフミに聞くといい」

 

「大丈夫。これからは普通の授業に加えて、毎日放課後に特殊訓練があるってだけでしょ」

 

「えっと、訓練と言って良いのか分かりませんが、そうです。私たちが目指すのは、これから行われる特別学力試験で、“全員同時に合格する”こと。先生もホットロッドさんも手伝ってくれますし、み、みんなで頑張って落第を免れましょう…!」

 

「『俺を忘れてもらっちゃ困るぜ!!』」

 

「あぁあ!?すみません。バンブルビーさんもいました…!!」

 

ホットロットの言葉を聞いてアズサは問題ないと言う。ヒフミは手伝ってくれる人物に先生とホットロッドの名前をあげるが、ビーは自分が入っていないことをアピールするのであった。

 

「特別学力試験は第三次まで、つまり3回あるようですが…そのうち一度でも全員同時に合格すれば、そこで補習授業も終わりとのことです!」

 

“私はそのためのスケジュール調整とか、補習をするから”

 

「うん、理解した。3回のミッションのうち、一度でも良いから全員で成功を収める。そのために、ここに毎日集まって訓練を重ねる…それほど難しい任務じゃない。この集まりはつまり、各自リタイアを防ぐための措置…私としては特に、サボタージュする気も理由も無い」

 

「そうかい、そりゃひとまず安心だよ」

 

どうやらテストは3回あるようで、そのうち一度でも4人全員が合格点を取れればいいようである。補習授業部の4人はこれから放課後にここに集まり、先生の補習を受けるのである。

 

「そ、そうですね、頑張りましょう!えっと、アズサちゃんは、転校してからあまり時間も経ってないんですよね?まだこの学園に慣れてなかったせいもあるでしょうし、みんなで頑張ればすぐに何とかなると思います!」

 

「あら?白洲さんはこちらに転校されて来たのですか?トリニティに転校だなんて、珍しいですね…?」

 

「・・・」

 

ヒフミはアズサの名簿を見たのか、彼女が転校してまだ間もないことを口にする。それを聞いたハナコはトリニティに転校するのは珍しいと言うと、アズサは黙ってしまった。

 

「あ、書類上はそう書いてあって…も、もしかして私、余計なことを…?」

 

「いや、別に隠すことじゃないから気にしないで良い。れっきとした事実だ。こう言われるのは慣れるべきことだし、そのための努力もする」

 

「なるほど…。それでは私も、アズサちゃんって呼んでいいですか?」

 

「…?別に良いけど?」

 

「では、アズサちゃん。ヒフミちゃん。それからコハルちゃん。うふふふ、何だか良い響きですね。私たちはこれから補習授業部の仲間ということで」

 

黙ってしまったアズサを見て、ヒフミは余計なことを言ったのかと後悔する。そんな彼女を慮り、アズサは気にしないと言った。ハナコは転校生で余り周りに馴染めていないのを察したのか、補習授業部のメンバーをちゃん付けで呼ぶのであった。

 

「アズサたんは一見冷たそうに見えますが、なんだか可愛らしいですね。ふふふっ」

 

「・・・」

 

「あら、そんな憎悪に満ちた目で、どうしたんですかコハルちゃん?」

 

「『怒るなよ!!』」

 

ハナコたちがよろしくやってるのを、憎悪に満ちた目で見ている者がいた。トリニティの元正義実現委員会である下江コハルである。そんな彼女の態度を見たビーは、彼女を窘めるのであった。

 

「言っておくけど、私は認めないから…!」

 

「えっと…?」 「あら、何のことですか?」

 

「わ、私は、正義実現委員会のエリートだし!私の方が年下だからって、あんたたちを先輩だなんて呼ぶつもりは無いから!」

 

「『HAHAHAHAHA!!!』」

 

「そこっ!!うるさい!!」

 

そしてコハルは、他のメンバーのことを認めないと言い出した。本人曰く自分は正実のエリートなのだそうだ。それを聞いてビーは再び爆笑していた。

 

「それにそもそも、こんな部活さっさと抜けてやるんだからっ!あんまり馴れ馴れしくしないでもらえる!?」

 

「こりゃまた元気なお嬢さんだよ…まったく」

 

「なるほど…確かに補習授業部の中でまで、先輩後輩なんて扱いにする必要は無いと思います。私としては何も問題ありません」

 

「私も別に。そもそもそういう文化には不慣れだし。そもそも仲良くするために集まってる会じゃない。あくまでお互いの利益のためなんだから、親しいふりをする必要も無いはず。違う?」

 

「あ、あうぅ…」

 

さらにコハルは先輩である3人に向かって、馴れ馴れしくするなと言い出し、ホットロッドはその様子に呆れてしまう。コハルの発言を聞いて、ハナコとアズサの2人はそれぞれ、問題無いと言い出し、ヒフミを困惑させるのであった。

 

「じゃあ決まり!それに、そもそもの話なんだけど…。私が試験に落ちたのはあくまで…飛び級のために、一つ上の2年生用のテストを受けたせいだから!」

 

「『ええー?ほんとにござるかぁ?』」

 

「うるさい!!うるさい!!うるさい!!」

 

“ビー?そろそろやめようか”

 

「『すみませんでした』」

 

そしてコハルは、自分が補習授業部にいるのは2年生用のテストを受けたからであると言い張る。ビーはコハルをいじるのにハマったようで、さらに彼女を揶揄うが、流石に先生に止められた。

 

「あら、飛び級?どうしてそんなことを…?」

 

「ど、どうしても何も…!私はこれから、正義実現委員会を背負う立場になるわけだし…!」

 

「でも、それで落第してしまったんですよね?一度試しにチャレンジするということであれば理解できますが、なぜそれを何度も…?」

 

「う、うるさいうるさい!私が言いたいのはそういうことじゃなくて!つまり私は今まで、本当の力を隠してたってこと!!」

 

気を取り直して、ハナコはコハルに何故飛び級をしようとするのか聞くと、彼女は少し口ごもりながら何とか答えを捻り出した。その後さらにハナコがコハルのことを詰めていくが、結局実力を隠していたなどと言い出すのであった。

 

「「「「????」」」」

 

「今度のテストはちゃんと、1年生用のテストを受けるから!そうすればちゃんと優秀な成績を収めてはい終わりってわけ。分かる?」

 

「・・・」

 

「それで、すぐにこんな補習授業部なんて辞めてやるんだから!」

 

コハルの本気じゃなかった宣言に、一同は困惑である。さらには話を聞いていないのか、優秀な成績を収めれば一抜けできると思っている有様である。

 

「あの~コハル君?」

 

「何よ?そこのオレンジ。コハル君だなんて改まって…」

 

「落第回避の条件は“全員”で合格点を取ることだからな?聞いてた?」

 

「『wwwww』」

 

バシッバシッ

 

そのことに気付いていないコハルに、ホットロッドは優しくそのことを教える。隣にいるビーは面白すぎて床を叩いて笑いをこらえている始末である。

 

「なるほど、経歴を隠していたわけか。ちなみに私も今は、前のところとの学習進度の違いが大きかったから、1年生の試験を受けている」

 

「あ、じゃあ同じ…い、いや!どうせすぐに関係無くなるけど!」

 

(今同じって言ったな…じゃあさっきのは見栄張ったのか?)

 

コハルの話を聞いたアズサは、自分が2年生にも関わらず1年生の試験を受けていると暴露する。それを聞いてコハルは“私と同じ”とつい言ってしまい、ホットロットに見栄を張っていたのがバレてしまった。

 

「それに、短い付き合いで残念だったけど、あんたたちはそういう感じじゃないみたいだし?あははっ!じゃあね、精々頑張って!」

 

スタタタタ…

 

「あ、あの…!行ってしまいましたね…」

 

コハルは最後に捨て台詞を吐いて、そそくさと補習授業部の教室を出て行ってしまった。

 

「ふふ、コハルちゃんはテンションの上下がすごくて、見ていて面白いですね。アズサちゃんは対照的に、一貫して全然ブレないですし」

 

「?」

 

「あうぅ…」

 

(心配になってきた…)

 

「これから楽しみですね、ふふふっ」

 

ハナコはコハルとアズサを見て面白いと評する。それを聞いたアズサはきょとんとし、ヒフミとホットロットは今後が心配になってくるのであった。

 

それから補習授業部は毎日放課後、教室に集まって特別な補習授業を受けることになった。

 

 

 

 

 

次の日

 

「もう嫌っ!!こんなことやってらんない!分かんない!つまんない!めんどくさい!!それもこれも、全部先生のせい!!」

 

“えぇ、私…?”

 

「もう、コハルちゃん。そんな無茶苦茶なことを言ったら、先生が困ってしまうでしょう?あくまで先生は私たちを助けるために来てくださってるんですし…そもそも勉強が分からないのも試験に落ちたのも、先生ではなくコハルちゃん自身のせいで…」

 

「『その通りだ』」

 

補習授業が始まって、さっそくコハルは先生に悪態をつき始める。それを聞いたハナコはコハルにわがままを言うのは止めるよう言うのであった。

 

「うっ…!!わ、私は正義実現委員会の一員だから!それで、授業に出られないことが多くて…そう!そのせいなの!」

 

「それは他の正義実現委員会のメンバーも同じだ。でもここに来てるのはコハルだけ」

 

「はぁ~よせばいいのに…」

 

「・・・」

 

ハナコに自分のせいだと言われたコハルは、再び自分は正実のメンバーだという言い訳をしだした。だがその言い訳も、アズサに無惨に潰され、ホットロットに呆れられるのであった。

 

「なるほど。つまりアズサちゃんが言おうとしているのは、ただただコハルちゃんがおバカさんだからですよ、ということで合ってますか?」

 

「まあ、それもあながち間違ってはいない。仕方のないものは仕方ない、人生は往々にして虚しいものだ」

 

「確かに人生は苦痛の連続ですからね…そういうこともあります」

 

「ああもう、うるさいなぁっ!?そんなこといったらあんたたちもみんな一緒じゃん!私がバカならここにいる全員バカでしょバーカ!!!!」

 

そしてアズサの言葉をより正確に理解するため、ハナコは彼女に聞き返す。ハナコの問いにアズサは肯定をし、それを聞いたコハルは大声でバカと2人に叫ぶのであった。

 

「『バカバカバァーカ!!』」

 

「うるさぁい!!アンタも先生のお気に入りだからって調子に乗るなぁ!!」

 

「まったく、すっかりコハルがお気に入りだな、ビー」

 

ビーはコハルの言葉をラジオを使ってオウム返しをして揶揄う。コハルはとても良い反応をしてくれるようで、彼女を揶揄うのがビーの最近のお気に入りである。

 

「あ、あはは…えっと、それはその…」

 

「な、何も間違ってないでしょ?バカだからここにいるんでしょ!?あんたも!あんたも!!あんんたも!!!」

 

「あんたもっ!!!!あんたもっ!!!!あんたもっ!!!!」

 

“私は一応、先生なんだけどな…?”

 

騒ぎ立てるコハルをヒフミは困った目で見ていると、コハルは補習授業部のメンバーを指さす。さらにはヒートアップして先生とビーとホットロットにまでバカだと言い出した。

 

「あう…コハルちゃん、ちょっと落ち着いて…」

 

「落ち着いてなんかいられないわよ!みんな仲良く退学になりそうな、こんな状況で…!もし退学になったら…正義実現委員会のメンバーじゃ、なくなっちゃう…うぅ…」

 

「それどころかトリニティにすら居られないんだからな」

 

すっかりヒートアップしているコハルを、ヒフミは窘める。しかし、試験に受からなければ退学というその状況に、コハルの熱は収まらないのであった。

 

「もちろん私も、退学になるつもりはない。何をしてでも、例え惨めな思いをしてでも、乗り越えてみせる」

 

「まあまあ、退学になったからといって何もかもが終わりというわけではありませんから、気楽にいきましょう。むしろ…」

 

「あ、あのっっっ!!」

 

コハルの言葉を聞き、アズサは改めて課題をクリアしてみせると宣言する。しかし一方のハナコは、失敗すれば退学にも関わらず、余裕そうであった。そんなグダグダしてきた空気を止めるべくヒフミが大声を出した。

 

「「「・・・」」」

 

「あ、えっと、その…こうして集まっているのは、そもそも退学せずに済むようにするためですし…。取り合えずその、今はみんなで知恵を寄せ合って、何か良い方法を探さないと…。そうしないと、1週間後には本当に仲良く全員退学、なんてことに…」

 

「『よう言うた!!』『それでこそだ!!』」

 

珍しいヒフミの大声に一同は驚いて黙ってしまう。みんなが静かになったところで、部長であるヒフミがみんなをまとめだし、ビーがそれに合いの手を入れるのであった。

 

「“知恵を寄せ合う”…なるほど。悪くはないのですが、あまりグッと来る感じではありませんね。もう少しこう、何か…。ここは例えば、そうですね…“弱くて敏感な部分を寄せ合う”、という形ではいかがでしょう?」

 

「『アッハァ~ン♡』」

 

「?」

 

「い、いきなり何を言ってんの!?下ネタはダメ!禁止!死刑!!び、敏感な部分って、何をどう寄せ合おうっていうわけ!?」

 

ヒフミの“知恵を寄せ合う”という言葉をハナコは卑猥な言葉のように言い直すと、ビーが女のセクシーな声を流し始める。それに対しアズサはわけがわからなそうにこちらを見つめる。そしてコハルは、ハナコの言葉に顔を赤くして、彼女の思惑通り過剰に反応するのであった。

 

「ああ、ちょっと分かりにくかったですか?実際にやってみせましょうか。もう少しこう、脚を開いていただいて…」

 

スッ…

 

「…え?えっ!?」

 

スッ…

 

「や、やめて!近づかないで!知らないし分かりたくもないしまだ早いからっ!!」

 

反応したコハルを見て、しめたとばかりにハナコは彼女にじわじわと近づいていく。コハルはハナコに近寄られて、赤面しながらじわじわ後退するのであった。

 

「えいっ♡」

 

「や、やめっ…!やめてぇっ!たっ、助けて先生…!わっ、私が悪かったです先輩相手にタメ口ですみませんでした!もう許してやめてっ、それはまだ嫌ぁーーー!!!!」

 

「なるほど、そういう制圧術もあるのか。白兵戦で使えそうだ…勉強になった。ただ、無駄な動作が多い気がするな。私ならあと2テンポ前の段階で、関節をきめてる」

 

ハナコはコハルの足を掴むと、何やらよくわからないことをしだす。それを見ていたアズサは、ハナコの行為を制圧術と勘違いして、感心するのであった。

 

「・・・」 「・・・」 “・・・”

 

「せ、先生ぇ…」

 

「はぁ~。コイツら本当に退学を回避するつもりがあるのか…?」

 

“…うん、私も頑張るね”

 

3人の様子を見ていたヒフミ、ホットロット、先生の3人は、この有様に何も言えなかった。そしてヒフミは、泣きそうな声を上げながら、先生の名を呼ぶのであった。

 

「ど、どうかよろしくお願いします…。このままだと、本当に…私たちみんな、退学に…」

 

一次試験の日取りは近い。果たして彼女たちは無事合格を勝ち取ることができるのだろうか…。




実写ビーって割とクソガキ行動してたよね。
股間からオイル出してセクターセブン挑発したりとか
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