TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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話が中々進まねぇ...


第一次特別学力試験

補習授業部・教室

 

「ハナコ、この問題はどう解けば良い?」

 

「どれですか?ああ、なるほど。こういう時はですね、倍数判定法を用いてこのように…」

 

「なるほど…うん、理解した」

 

(案外、頭はいいのか?)

 

放課後、補習授業部の4人は試験に備えて、勉強に励んでいた。アズサに教えるハナコの様子を見て、ホットロットはハナコのことを少しだけ見直した。

 

「・・・?」

 

「えっと、コハルちゃん?何か分からない問題でもありましたか?」

 

「いっ、いやっ!別に!?」

 

「ちなみに今見てるそのページは、今回のテスト範囲ではありませんよ」

 

「えっ、うそっ!?」

 

一方のコハルは教科書を見て首をかしげている。それに気づいたハナコは、別の範囲を見ていることを指摘すると、気づいていなかったのか驚いてしまった。

 

「やっ、ちが…っ!し、知ってるし!今回の範囲は余裕だから、先のところを予習してただけ!」

 

「あ、あはは…」

 

(こっちは勉強以前に見栄を張る癖を何とかしないと始まらないぞ…)

 

そして相変わらずコハルは、見栄を張って言い訳をする。彼女は勉強以前の問題だと、ホットロットは再認識するのであった。

 

「ハナコ、この文章は何?」

 

「古い叙事詩の冒頭部分ですね。“怒りを歌え、神性よ”という…」

 

「ああ、あれか。理解した」

 

「「・・・」」

 

アズサは再び、ハナコに分からない部分を聞いている。ヒフミとホットロットはその様子を、少し驚いた様子で見ているのであった。

 

 

 

 

 

「ハナコ、これは…」

 

「これは古代語を重訳したものですね。原文を理解するには辞書が無いと…ちょっと待っていてくださいね」

 

「ああ、なるほど。なら、これはおそらく”Gaudium et Spes”…喜びと希望か」

 

「えっと…はい、そうみたいですね。これは第二回公会議における…いえそれよりも、アズサちゃんは古代語が読めるんですね?」

 

「ああ、昔習った」

 

アズサは今度は古代語の勉強をしている。彼女はいつものように、ハナコに意味を聞いている。しかしハナコは逆に、アズサが古代語を知っていたことを少し驚くのであった。

 

“良い感じみたいだね”

 

「はい!ハナコちゃんが何だかとってもすごくって…!それにアズサちゃんも学習意欲たっぷりです!」

 

「そうだな…態度に問題があるだけで、普通に頭は良いみたいだ」

 

アズサとハナコの様子を見て、先生とヒフミは安心する。同じく隣で見ていたホットロットも2人を見てほっとするのであった。

 

「コハルちゃんは実力を隠していたそうですし…」

 

「『ホントかぁ~?』」

 

「確かにそれについては俺も大いに疑問だが…」

 

“そこはまぁ…実際にテストを受けて見るまではまだ分からないから”

 

そしてコハルのことはヒフミ以外疑いの目を向けてはいるものの、とりあえず試験までは信じることにした。

 

「これならもしかして、余裕で合格できてしまうかもしれません…!本当に良かった…実はすっごく心配してたんです…」

 

“どうして…?”

 

「実は、“もし一次試験で不合格者が出てしまったら、合宿をしてください”とティーパーティーから言われてまして…」

 

「なるほど、だからこんな校舎にまでわざわざ足を運ばせてたのか」

 

みんなの様子を見たヒフミは、全員合格に希望が見えてきているようだ。どうやら、二次試験以降はこの場所で合宿をさせるようで、彼女はそれを心配していたらしい。

 

「はい、そうなんです…それに、もし三次試験まで全て落ちてしまった…あうう…」

 

“何か、マズいことに…?”

 

「な、なんでもありません…!心配は杞憂で終わりそうですし、暗い話はこの辺りにして…」

 

「・・・。」

 

ヒフミは三次試験で不合格を出してしまった場合の話を言いかけたが、杞憂に済みそうなので、みんなに心配をかけまいと言うのをやめる。ヒフミ以外で唯一その情報を知っているホットロットもヒフミの気持ちを察してか黙っていた。

 

「とにかく試験は問題無さそうです!」

 

「だといいんだがなぁ~」

 

「ハナコちゃんはどうやらすごく勉強ができる感じなのですが、どうして落第してしまったんでしょう…?私みたいにテストを受けられなくてとか、何か事情があったんでしょうか…?」

 

ヒフミは全員合格を確信しているが、ホットロットはまだ不安そうであった。そしてヒフミは何故ハナコが補習授業部にいるのか、疑問に思うのであった。

 

 

 

 

 

第一次特別学力試験、当日

 

「・・・っ」 「うぅ…」 「ふふっ」 「・・・」

 

“みんな、落ち着いて頑張ってね”

 

試験当日、コハルとヒフミは心配そうな顔をし、ハナコとアズサはどうやら余裕そうである。みんなの様子を見つつ、先生は優しく声をかけた。

 

「え、エリートの力見せてやるんだから!」

 

「あ、あはは…頑張ります」

 

「ふふっ、はい」

 

「準備は完璧」

 

キーンコーンカーンコーン…

 

第一次特別学力試験が始まるのであった。

 

 

 

 

 

トリニティ総合学園・バスケコート(トランスフォーマー用)

 

「今頃、補習授業部のみんなはテストをやってる頃かな」

 

「『Yes』」

 

「合格できるといいんだがな」

 

「・・・」

 

オートボットの2人はテスト中は邪魔なので、バスケコートにいる。ホットロットは彼女たちのことを気にかけているが、ビーは初めから諦めムードである。

 

ダムダム…

 

「『何が』『心配?』」

 

「それはまだ言えない…。ナギサに止められてる」

 

「・・・」

 

心配そうな顔をしていたホットロットを見て、ビーは声をかける。しかし、彼はナギサに止められていると言って、その理由を答えてはくれなかった。

 

「なぁ…ビー」

 

「?」

 

「いや…何でもない…」

 

「・・・」

 

ホットロットはビーに何か言おうとするも、途中でやめてしまう。煮え切らない態度に、ビーはめんどくさいヤツだという顔をするのであった。

 

バシュ!!

 

「うぉっ!!」

 

ガコン…シュッ

 

「『GOAL!!』」

 

「やるなぁ!!ビー」

 

「『ぼさっとしすぎだ!!』」

 

ホットロットが思案している隙をついて、ビーはゴールに向かってボールを放る。ビーのシュートは見事ゴールに入った。

 

「『つまらない』」

 

「ご、ごめん…」

 

「『何に』『悩んでる』『知らない』」

 

「うっ…」

 

「『でも』『俺はお前を信じる』」

 

何やら考え事をしていて、一対一に全く集中していないホットロットを、ビーは呆れた態度で批判する。それにホットロットは申し訳なく謝るが、ビーはそれでもお前を信じていると言った。

 

「すまん…ありがとう」

 

バシュッ!!

 

「『お前の番だ!!』」

 

「よぉし、負けないぞ!!」

 

 

 

 

 

補習授業部・教室

 

(あっ、これ、補習授業でやったところです…!先生に解説していただいた内容や、みんなで勉強した問題が、ほとんどそのまま…!それに、難易度としては初級…いえ、基礎のレベル!)

 

ヒフミは問題を解きながら、あることに気付く。それは問題が彼女の思っていたよりも簡単であったことである。

 

(これまで色々と怖いことを言われてしまいましたが、もしかしてこれは、私たちへの救済措置ということでしょうか…!?)

 

「こ、これは…え、えぇっと…」

 

「ふふっ…」

 

「…ふむ」

 

(ですが油断は禁物…!みなさん、最後まで気を抜かずに、笑顔でこの補習授業部を卒業しましようね!)

 

他のメンバーもとりあえずは頑張ってテストを受けているように見える。その様子を見て、ヒフミは心の中で励ますのであった。

 

 

 

 

 

次の日

 

“試験の結果が届いたよ”

 

「み、みなさんお疲れ様でした…!えっと、100点満点で60点以上でしたら合格だそうです!高得点は取れなくても、とりあえずそのラインだけ超えられれば大丈夫です。それに内容も結構簡単でしたし…では、結果発表と行きましょう!」

 

「ヒフミのやつ随分張り切ってるな」

 

「『元気』」

 

試験の翌日、すでにテストの結果が先生の元へ届く。ヒフミはテストの内容と60点というボーダーから、全員合格は余裕だと思っており、張り切っていた。

 

「先生、お願いします!」

 

“けっかはっぴょぉぉぉぉぉぉ!!”

 

「先生も何かテンションおかしくねぇ?」

 

「『最近』『徹夜』」

 

「あぁ…」

 

ヒフミのテンションに引っ張られ先生のテンションもおかしな方向へ行っている。どうやら先生のテンションがおかしいのは徹夜明けだからのようで、それを聞いたホットロットは納得したように小さく“あぁ”と呟いた。

 

“ヒフミ:72点 合格”

 

「あ、ありがとうございます!何だか無難な点数ですが、良かったです!では次に…」

 

“アズサ:32点 不合格”

 

「…はいぃっ!?」

 

「やっぱこの短期間じゃ厳しかったか…!!」

 

ヒフミの合格が発表された矢先、いきなりアズサが不合格になる。全員合格を確信していたヒフミは、当然驚きの声をあげる。一方のホットロットは流石に厳しいと感じていたようで、結果を噛み締めつつ少し悔しがった。

 

「ちっ、紙一重だったか」

 

「…ま、待ってください!“紙一重”って点数じゃないですよ!?結構足りてないですよ!?」

 

「『随分と分厚い紙一重だな…』」

 

合格点の半分近くしか取っていないにも関わらず、アズサは“紙一重”だなどと言い出し、ヒフミを驚かせる。どうやら合格点が難点か分かっていないか、紙一重の意味を理解していないようである。

 

“コハル:11点 不合格”

 

「!?」

 

「「「・・・」」」

 

「な、なによ!!なんなのよぉ!!」

 

アズサの次にコハルの結果も先生は発表する。こちらも不合格であり、本当の力を隠していたとか言ってた彼女のことを思い出して、一同はジト目でコハルを見つめるのであった。

 

「コハルちゃんんんんっ!?ち、力を隠していたんじゃないんですか!?今回はちゃんと1年生用の試験を受けたんですよね!?ま、まさかまた2年生用の…いえその点数、3年生用の試験を受けたんですか!?」

 

「やっ、その…!か、かなり難しかったし…」

 

「はぁ~」

 

「『やっぱり』」

 

コハルの言っていたことを信じていたヒフミは、この結果に驚きさらにおかしなテンションになっている。そして、見栄を張っているのを見抜いていたオートボットの2人はやっぱりという反応であった。

 

「すっごく簡単でしたよ!?小テストみたいなレベルでしたよ!?」

 

「あらあら…」

 

「その見栄を張るくせ、なんとか直してくれよ…」

 

難しかったと言ったコハルに、ヒフミは簡単だったと返す。コハルが酷い点数を取ったのを、ハナコはにこやかに見つめていた。

 

「うぅ…合格したのは私とハナコちゃんだけ、ということでしょうか…となるとまた次の、二次試験を受けないと…」

 

“ハナコ:2点 不合格”

 

「2点!?!?!?」

 

「は?」 「???」

 

ヒフミはどうやらハナコは大丈夫だと思っていたようだが、無慈悲にも先生から2点という点数が発表される。そしてその点数を聞いた一同はあり得ないとばかりに驚くのであった。

 

「2点、2点ですか!?20点ではなく!?いえ、20点でもダメなのですが…!むしろ何が正解だったんですか!?と言いますか待ってください、ハナコちゃんものすごく勉強ができる感じでしたよね!?」

 

「確かに私、そういう雰囲気あるみたいですね。まあ成績は別なのですが」

 

「・・・」

 

(浦和ハナコ…。彼女は多分…本気でやってない。やっぱり、何を考えているのか分からない娘だ…)

 

ヒフミは未だにハナコが2点しか取れなかったことを信じられないようである。2点をとっても余裕の表情を崩さない彼女を見て、ホットロットはハナコが本気でテストを受けていないことを見抜くのであった。

 

「雰囲気!?雰囲気だけだったんですか!?成績とは別ってどういうことですかっ!?」

 

「ま、まぁ最初だしな…」

 

「う…あうぅ…」

 

バタン…

 

「ヒフミィィィィィィ!!」

 

“ヒフミ、しっかり!!”

 

ヒフミはそのあまりのショックに気を失ってしまった。それを見た先生とホットロットはヒフミを介抱するのであった。

 

第一次特別学力試験の結果

 

浦和ハナコ―不合格

白洲アズサ―不合格

下江コハル―不合格

阿慈谷ヒフミ―合格

 

補習授業部、合宿決定!!




黄色くてCV木村良平なのでビーはバスケが凄く上手いという個人的な裏設定がある。
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